インタビュー | ウォーリンさんに聞く、AppBridge活用事例 〜 Google Apps™ への移行ソリューション〜

 2016.08.19  ラクまるブログ編集部

インタビュー、ウォーリンさんに聞くAppBridge活用事例 

2016年5月25日、カナダ大使館で開催されたパートナー契約調印式で、バンクーバー発の企業向け Google Apps 移行ソリューションの開発元、AppBridge(アップブリッジ) Software Inc. と弊社は販売パートナー契約を締結しました。AppBridge を利用することで Office 365® や Microsoft SharePoint®、ファイルサーバーなどから Google Apps へのデータ移行が容易になり、移行時間と手間を劇的に削減することができます。また、Google Apps から Google Apps への移行もサポートしているため、組織変更などによる Google Apps ドメインの統廃合の際にも、無くてはならない非常に重要なツールです。

今回は、製品概要や導入事例、今後のロードマップについて、AppBridge Japan取締役、ウォーリンさんにインタビューした際のまとめ記事です。他ソリューションから Google Apps へ移行を検討の方だけではなく、Google Apps ユーザーの方もぜひ一度ご一読ください。

AppBridgeとは?

AppBridgeカナダ本社の社内風景写真

 ▲ AppBridge Software Inc. カナダ本社の社内風景(AppBridge Software Inc.より提供)

まず御社、AppBridge Software Inc. についてお聞かせください。

2014年にカナダのバンクーバーで Google Apps 移行ソリューションを開発するために創業されました。カナダ本国には十数名在籍しており、そのほとんどが開発者で構成されています。創業者・開発者はAppBridgeを創業する以前、長年別企業でSharePointへの移行ソリューションを開発していましたが、オンプレミスに限界を感じクラウドに転換するべく、当時北米では大規模な移行にも対応できる企業向けの Google Apps への移行ソリューションが存在しなかったことから、本製品の開発を開始しました。

北米では30社以上導入、立ち上げから1年で10万ユーザー、6500万ファイルを2週間で移行という超大型案件を成功させ、Google for Work プレミアパートナーとして全世界から引き合いが増えています。2016年4月には京都で日本法人を立ち上げ、日本での活動も本格的に開始しました。

AppBridgeとはどんなツールですか?

ファイルサーバーやMicrosoft SharePoint、Office 365などにあるデータをダウンタイム無く Google Apps へ移行できるクラウド型のマイグレーションツールです。「AppBridge Transformation Suite」として、移行元のファイルをスキャニング・分析する「Surveyor」、データ移行と最適化を行う「Transformer」、そして、近日ラインナップに加わりますがデータのバックアップを行う「Archivist」、この3つの製品をご提供しています。

AppBridge Transformation Suite の概要

▲ AppBridge Transformation Suite の概要

どんなデータを移行できるのですか?

2016年8月現在、Microsoft SharePoint(オンプレミス)、Microsoft Exchange 2013 (Calendar, contacts, mail, tasks), Microsoft Office 365、ファイルサーバー、WebDav、Box、Dropbox、Citrix ShareFile、Google Apps のドライブ、Gmail、カレンダー、コンタクト、タスクを Google Apps へ移行することができます。

AppBridgeで移行できる対象ファイル一覧

▲ AppBridgeで移行できる対象ファイル一覧

>>AppBridge の詳細ページはこちら

従業員10万人のデータ移行を、わずか6.5日で完了

LafargeHolcimロゴ

実際のデータ移行はどれくらい時間がかかるのですか?

移行にかかる時間は非常に短いです。たとえば、フランスのセメントメーカーであるラファージュとスイスのホルシムが2014年に経営統合をして誕生した、世界最大級の多国籍建設企業である LafargeHolcim(ラファージュホルシム)の事例では、従業員10万人、移行ファイル6500万、3ドメイン分の Google Apps データを新ドメインの Google Apps へ統合しましたが、主要データの移行はわずか6.5日、残りのデータ含めすべてのデータの移行に要した時間はトータルで約8日間でした。

Apps から Apps へは、同じ環境同士で比較的移行は簡単なのではないですか?

クラウド to クラウドの移行は一見とても容易に見えますが、実はとても複雑でした。Google のクラウドストレージのセキュリティのパラダイムにより、ひとつのデータは特定の一箇所に保存されておらず、社内に設置しているサーバーのように簡単に「データの保存場所」を特定することが難しかったからです。それぞれ関連はあるけれども、保存場所はバラバラ。Google ドキュメントと言われるネイティブファイルの移行をどう解決するのかが最大の難関でした。

大変な移行だったのですね。なぜAppBridgeが選ばれたのですか?

リンクや共有権限を維持したままダウンタイム無く移行できること、移行前のアクセス権などの情報を移行後も正確に再現できたこと、さらに、効率的な移行計画とそのスピードも評価されました。移行する際には移行サーバーを立てる必要があるのですが、我々は20から40台のサーバを用意し2週間で移行を完了しました。実際の移行期間は6.5日です。同じ移行に他の代理店は200台のサーバーを見積ったことを後に伺いましたが、コストも期間も膨大だったそうです。

当時のAppBridgeは Google ドライブだけを対象としていたため、Gmail、カレンダー、グループは他のソリューションで移行が決定しており、やろうと思えばそのソリューションでドライブも移行できたのですが、LafargeHolcimはコストがかかっても我々を選択したのです。今でもLafargeHolcimでは組織の統廃合やドメイン統合の度に、AppBridgeを利用しています。

日本での利用について

日本でも利用できますか?

2016年5月25日に開催された、カナダ大使館でのパートナー契約調印式

2016年4月にAppBridge日本法人を設立し、2016年5月25日、カナダ大使館でのパートナー契約調印式で Google Apps ビジネスの老舗代理店である電算システムと契約を締結しました。これにより、電算システムを通して日本の企業の皆様にもAppBridgeを導入いただくことができるようになりました。製品自体も日本語化しているため、安心してご利用いただくことができます。

▲ 2016年5月25日、カナダ大使館でのパートナー契約調印式。

AppBridge Japan取締役 Drew Kent Wallin 氏(左)と 電算システム クラウドインテグレーション事業部長 渡邉 裕介(右)

なぜ電算システムをパートナーに選ばれたのですか?

電算システムは Google Apps を取り扱っている歴史が長く専門知識が豊富なこと、さらに、ライセンス販売だけではなくSIができることが大きな魅力でした。企業の生産性や効率を上げるためには、すでに企業に蓄積されているデータをそのままそっくり Google Apps へ移行するのではなく、今後の利用シーンに合わせてデータを見直し、最適化して移行するというトータルな提案が必要です。AppBridge と Google Apps の双方を理解した上でお客様の課題解決に貢献するパートナーとして、とても心強いと感じています。

クラウドストレージのトレンド

北米の企業では、どのようにクラウドストレージの活用しているのですか?

まだ皆が100%コラボレーションとして使っているわけではないと思いますが、生産効率を向上するために使用しているケースが多いのではないでしょうか。マルチデバイス対応やワークライフバランスも重視され、「Work from Home」、いわゆる在宅勤務が採用されるようになっています。例えばオフィスの方が効率が上がるのでオフィスで働くが、体調の悪い日は家から働く。家で仕事ができる環境を整えれば、「選択できる」ようになり非常に効率が良いのです。

Work from Home(在宅勤務)

今後クラウドストレージはどうなっていくでしょうか?

学生時代にクラウドストレージとして使用してきたサービスを、就職した後シャドーITとしてそのまま使用しているケースが多いため、クラウドストレージもエンタープライズ版が出てきており企業でもこれからさらに普及する動きがあります。Google Apps も、上位版であるデータ容量無制限の Google Apps Unlimited 販売開始後、企業のファイルサーバーやクラウド上のデータを全て Google ドライブへ移行する事例が増えています。

Google Apps と Google Apps Unlimited の違いを見る

今後のロードマップ

今後、どのようなアップデートを予定されていますか?

様々なアップデートを予定していますが、Google Apps のコアアプリの中でも Google サイトの移行はエキサイティングです。Google Apps から Google Apps の移行では、ドメインが変わっても、サイトをそのままそっくり移行できるようになります。ドライブ→サイトの順で移行することで、サイト内に保存されているドライブのリンク先も自動で書き換えることができるため、ほとんど手間をかけることなくサイトが移築できます。

また、Microsoft SharePoint から Google Apps 移行の場合も、SharePoint上で作成したサイトを自動で Google サイトへ移築できるようになります。この機能が実装されれば、さらに移行にかかる時間とコストを削減できるでしょう。

いかがでしたか?AppBridge は他ソリューションからの移行だけではなく、Google Apps ユーザーにも強い味方だということが分かりました。取材にご協力いただいたウォーリンさんは、日本語も大変流暢で最初から最後まで丁寧にご対応いただきました。ウォーリンさん、ご協力ありがとうございました!

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Drew Kent Wallin
AppBridge Japan 取締役

2009〜2010 立命館大学に留学
2011 University of British Columbia アジア研究科卒(日本語・日本文化専攻)
2012~2014 京都大学国費研究生
2014年9月〜AppBridge 入社後 2016年4月からAppBridge Japan取締役

 
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