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Google Workspace(旧 G Suite)AI機能を徹底調査

 2020.04.16  2021.12.23

現在、最もホットなITトレンドといえば「AI(人工知能)」です。各メディアの中でAIの話題に触れない日はないというほど、我々一般的なビジネスパーソンにとっても身近なものになっています。しかも、AIの成長スピードには凄まじいものがあります。
Google が開発した Alpha GO というAIは、当時の囲碁界トップ棋士を破るという偉業を達成しています。「AIが囲碁で人間に勝つにはあと10年はかかる」と言われていた矢先のことで、多くのAI開発者がこのニュースに驚嘆しました。

Alpha GO に用いられた学習方法はディープラーニングと呼ばれるもので、人間の脳神経回路を模倣したニュートラルネットワークがAIの核となっています。つまり、より人間らしい学習をコンピューターのスピードで延々と繰り返すということです。


そして、AI技術に対して世界的な評価を受けている Google は、同社が提供するコラボレーションツールにAIの力を取り入れています。コラボレーションツールとAIが組み合わさることで何が起こるのか?本稿では、 Google Workspace(旧 G Suite)が搭載するAI機能について、今後実装される予定のものも含めて一挙紹介します。

Google Workspace(旧 G Suite)のAI機能強化

Google Cloud が2018年7月に開催したカンファレンス、 Google Cloud Next’18 では、 Google Cloud Platform に加えて Google Workspace(旧 G Suite)のさまざまな新機能について発表されました。 Google Workspace(旧 G Suite)に関する講演では、「セキュア」「スマート」「シンプル」の3つが特に重要であると強調し、「シンプルで使いやすくユーザーが何かをしたいと思った時にAIを駆使して即座に実行できることを目指している」と発表しています。

つまり、 Google は Google Workspace(旧 G Suite)のAI機能を継続的に追加していき、将来的にはAIによる非常にスマートなコラボレーションツールとして存在することを目標としています。数あるコラボレーションツールの中でも、AI機能に特に力を入れているのが Google Workspace(旧 G Suite)であり、今後も大きな躍進が期待できます。

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Google Workspace(旧 G Suite)のAI機能一覧

それでは、具体的にどういったAI機能が Google Workspace(旧 G Suite)に搭載されているのか?その機能を紹介します。

1. Gmail Smart Replay

Smart Replay はメールサービスの Gmail に搭載されていれるAI機能で、AIが自動的に返信候補を提案してくれます。この機能を活用することで、スマートフォンやタブレットからでも手間なく変身できます。たとえば、「資料を作成したので確認よろしくお願いします」というメールを受信した場合、「OKです」「だめです」「ちょっと待ってください」といった返信内容を候補から選択でき、即座に返信できます。まだ文書としてメッセージを返信することはできませんが、メールの内容理解して簡単な返事なら Smart Replay で効率化できます。

2. Gmail Smart Compose

Smart Replay をAIによってさらに強化した機能が Smart Compose です。メールメッセージを作成する際に、ユーザーがどんな文章を作成するのかを予測し、バックグラウンドで候補を提案してくれます。ユーザーはその提案が気に入れば、TABキーを押して次の文章作成に取り掛かれます。

3. GoogleドキュメントGrammer Suggestions

英語に自信のないユーザーに向けた文法チェック機能です。AI翻訳にもとづき、 Google 独自の手法によって文法上の誤りや、誤字を認識して修正分を提案してくれます。ただし、こちらは英語版のみ利用可能です。

4. Cloud Search

旧 G Suite Business および 旧 G Suite Enterpriseを契約しているユーザーが利用できる機能です。従来は、 Google Workspace(旧 G Suite)上に保存されているデータを横断的に検索できるサービスとして存在していました。

AIによってこの機能は拡張され、Google Workspace(旧 G Suite)以外のコンテンツでも Cloud Search の横断的な検索機能を適用していくことを発表しています。サードパーティ製のサービスと連携性、 Google Workspace(旧 G Suite)と他のクラウドサービスやオンプレミスシステムのデータを一括検索できるようにすることを目指しています。

5. Hangouts Meetのライブ字幕

2019年のカンファレンスである Google Cloud Next ‘19 で発表されたのが、 Hangouts Meet のライブ字幕機能です。ちなみに同カンファレンスでは、 Google Workspace(旧 G Suite)に盛り込んだ機能を「ファスト」「スマート」「トゥギャザー」の3つのキーワードで評点しています。

Hangouts Meet のライブ字幕機能は革新的であり、ビデオ会議にて相手が話している言葉をリアルタイムに字幕表示するという機能です。しかも、個人識別しながら字幕が生成されるため、誰が何を発言したのかが分かりやすいですし、議事録も要らなくなります。この機能は、 Google のスピーチ認識技術などを使ってサービスを構築しています。

6. 音声アシスタント

Google Cloud Next ‘19 でもう1つ紹介されたデモが、「 OK Google 」でお馴染みの音声アシスタントAIを、 Google Workspace(旧 G Suite) へ統合するというものです。特にカレンダーでの利用を意識しています。

すでに、 Google の個人向けアカウントでは音声アシスタントからカレンダーの内容を呼び出すことができています。新たに、 Google Workspace(旧 G Suite)を使う法人アカウントのカレンダーでも音声アシスタントによる情報知恵協が可能になっています。

Google Workspace 事例
Google Workspace

そもそもAIとは何か?

以上のように、Google Workspace(旧 G Suite)には Googleが開発しているAIがどんどん統合されており、継続的にサービスの利便性を向上しています。今後、想像することもできなかった機能などの搭載が期待されており、コラボレーションツールとAIの融合に注目が集まっています。最後に、そのAIとはそもそも何か?を簡単に解説致します。

AIというのは、独自に学習するコンピュータープログラムのことです。AIと聞くと自然界の動物(特に人間)の行動や思考を真似るロボットを想像される方も多いでしょうが、AI研究対象はそれに限りません。むしろ、近年活躍しているAIのほとんどが特定の分野に特化したコンピュータープログラムなのです。

AIは基本的に、機械学習と呼ばれる学習方法で知能をアップしていきます。無数のデータを繰り返し取り入れて、そこからデータの分類や識別を独自に行えるようになり、徐々にAIとして機能していきます。

Google が提供するAIが優れている理由は、サービスを通じて得たさまざまなデータをAIの知能向上に活用しているからです。そのため、大勢のユーザーが使えば使うほどに Google のAIは賢くなり、我々により多くの恩恵をもたらしてくれます。

皆さんもこの機会に、 Googleが提供するAI統合型のコラボレーションツールである。 Google Workspace(旧 G Suite)の利用についてぜひご検討ください。

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