もう未来の話じゃない!建設業の仕事を変える新しいデバイス。Glass Enterprise Edition 2による業務改善、社員教育とコスト削減の事例。
株式会社オノコム様
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クロノバデザイン株式会社
「個店」をデザインすることに特化した空間デザイン会社として 2014 年に創業したクロノバデザイン。「そこにしかない唯一無二の空間デザインをつくる」をミッションに、店舗に留まらずあらゆる空間づくりへと領域を拡大して、コンサルティングから施工・アフターメンテナンスまで、ワンストップで対応します。東京と大阪に拠点を構え、関東、関西の都市圏を中心に事業を展開しています。
同社では、2021 年 12 月より Android™ OS を搭載したメガネ型ウェアラブルデバイスである Glass Enterprise Edition 2 (以下、Glass)を 2 台導入し、現場と事務所を Google Meet™ で接続し、 Glass を装着した現地担当者の視界を共有しながら、施工現場の確認、打ち合わせ、検査、トラブル対応などで活用しています。
(コロナウイルスの影響により、取材はオンラインで Google Meet を利用)
課題
対策
効果
建設業界は、慢性的な人手不足が課題となっています。特に、知識、経験が豊富な人材が少なく、そういった人材は複数の現場を担当せざるを得ず、長時間労働を強いられがちです。クロノバデザインでは、こうした課題に対して、デジタル活用を進めています。
「数年前から現地を遠隔で管理できるウェアラブル端末を検討していましたが、コストや操作性の問題から導入には至っていませんでした。現場映像を事務所に中継するために、スマートフォンを使うこともありましたが、手がふさがってしまうという課題がありました。Glass を検討したきっかけは、両手が空くグラスタイプのウェアラブルカメラであること、また弊社が Google Workspace を導入していることからです」(藤田氏)
そこで、2021 年 12 月より Glass を東京拠点に 1 台、大阪拠点に 1 台導入することになりました。導入にあたっては、現場と事務所をネットワーク接続したときに、ストレスなく映像を配信できるか、タイムラグなく会話ができるかという点を懸念しましたが、モバイル Wi-Fi を活用することで安定した通信ができ、ストレスなく利用できています。
1台の Glass を複数名で使うので、装着時に Google Workspace™ のアカウントを切り替えて使っています。
「現場のスタッフが使うので、導入当初に使い方についての説明会を行いました。利用者が20~30代の若い世代ということもあって、一度説明すれば操作は習得できましたし、アカウントの切り替えなども問題なくできています」(藤田氏)
すでに現場での活用が進んでいます。
「お客様から設計の依頼があると、物件を見に行って建物の採寸を行います。従来は2名で現地に向かい、一人が採寸し、もう一人が記録していました。
Glass を導入してからは、一人が現場に行って、Glass を装着し Google Meet で事務所につないで、採寸しながら読み上げを行います。事務所のスタッフはリモートで確認して採寸結果を記録しています。現場に行く人手が半分になりました。
採寸や施工のチェックなどの業務では、 Glass の映像に加えて、タブレット上の図面を Google Meet に共有しています。今、見ている場所がどこなのか、齟齬がないように図面も合わせて確認しています。録画データを Google ドライブ™ に保存してあとから確認できるのも便利です」(藤田氏)
大規模な土地開発であれば、事前に周辺環境(道路、近隣店舗、自然環境など)を確認しますが、Glass があれば実際に現地のスタッフが見ている映像をリアルタイムで共有できるので、プロジェクトに関わっている全員が現地に行く必要がなくなりました。
「関東近郊の宿泊施設建設プロジェクトが進行中です。都内からは車で2時間半かかるので、数名だけで現地に行き、周辺環境を Glass を使ってリアルタイムで配信しながら確認し、設計に活かしています」(藤田氏)
現場での Glass の装着感は好評で、違和感なく使えているとのことです。
「Google Workspace を使っているので、カレンダーに予定を入れておけば、ワンタップで Google Meet に接続できます。録画データを Google ドライブ に保存するのも簡単ですし、必要な部分をスクリーンショットにして共有するのもスムーズです。
施工業者との打ち合わせのときに、現場スタッフに Glass をつけて対面してもらったこともあります。自分も対面しているような形で話せました」(藤田氏)
実験的な活用としては、施工したお客様のお店に訪問した際に、食事している場面など Glass で撮影しました。
「弊社の施工事例紹介として活用できないかと考えてやってみました。お客様の目線で店舗までのアプローチ、店内のデザインや雰囲気、従業員の動線など含めて、実際にお店に行かれた感覚、臨場感を体験できる点がおもしろく、今後のプロモーションに活用できればと考えています」(藤田氏)
導入後の効果として、現地常駐スタッフ数の削減、それに伴う交通費の削減、業務効率化を効果として感じており、今後の導入拡大を検討しています。
「現場スタッフの力量によって品質が左右されてしまうのは問題です。事務所にいる知見のあるスタッフが遠隔から、複数の現場に指示を出せるので省力化効果を感じています。
現在は、試験的な導入となっていますが、効果がよりはっきりしてきたら、導入台数を増やしてより多くの現場で活用していきたいです。今後、地方の需要が増えると予測しており、 Glass を活用した視察や検査、打ち合わせなど、より活用の場面が増えそうです」(藤田氏)
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