電算システムの「 Google Cloud スターターパック」でGoogle Cloud™ の基礎とベストプラクティスを短期間で習得!プロジェクトごとの権限管理、請求管理ができ、統制のある運用が可能に
freee株式会社様
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株式会社ダイナックホールディングス
ダイニングバーやパブ・レストランなど50以上の飲食店ブランドに加え、ゴルフ&リゾートレストランや道の駅など食のトータルサービスを展開する株式会社ダイナックホールディングス。1958年創業以来、“おもてなしの心”でサービスを提供しています。2020年1月からiPadを活用したクラウドレジへの切り替えを順次行うなど、IT投資にも積極的です。
同社では、2019年5月より Google Cloud Platform™ (以下、GCP™)の Google Cloud Storage™ 、 Cloud SQL™ 、そして、 G Suite™ (スプレッドシート)と Google Apps Script™* を利用して、それまで手作業で行っていた食材仕入れの厳密なチェックの、半自動化システムを構築しました。
*Google Apps Script とは:Google™ が提供しているサーバーサイドスクリプト言語。G Suite の各アプリケーションをはじめ、APIで Google 以外のサービスとも連携・処理をすることができる。
課題
対策
効果
ダイナックホールディングスでは、食品安全に関する理念として「すべては、ご来店されるお客様のために」を掲げ、提供するすべての食品の安全・安心の確保に取り組んでいます。その施策の一貫として、メニューの誤表記をなくすための確認作業を厳重に行っています。
「メニューはお客様と当社との大切なお約束。産地や素材がメニュー表記と異なる料理は決して提供してはなりません。そこで、日々の調理現場だけでなく、食材の仕入れデータと売上データを突き合わせて、正しく食材が利用されているかを厳密にチェックし、徹底管理しています」と話すのは、情報システム部部長の藤岡英彦氏。
しかし、以前はこのチェック作業が非常に煩雑で、時間がかかっていました。その理由が仕入れシステムから仕入れデータを、POSシステムから売上データをそれぞれCSVでエクスポートして、Excelで集計していたからです。
「営業本部では、店舗や地域などをユニットに分けてデータを管理しています。情報システム部の担当者は約60のユニットごとに、必要なデータを抽出したExcelデータを作成し、配布していました。この作業に、毎月8時間ほど費やしていました。
さらに、そのデータを受け取ったユニット担当の課長・部長は、売上を1店舗ずつ確認。情報システム部門が集計されたExcelデータを1つのファイルにまとめて、一覧表にします。この一覧表の作成に約2週間かかり、その後に上長である事業本部長がチェックするという運用でした。」(藤岡氏)
安心・安全をお客様にご提供するためには必須の作業でしたが、課題は時間がかかりすぎること。これを解決するために、 GCP と G Suite を活用して、データ集計を半自動化させました。
「現在は、仕入れデータとPOSデータを Cloud SQL のテーブルにインポートすると、管理画面から当月分仕入れデータ、売上データ、さらに前月と当月の棚卸しデータがサマリーされてCSVでエクスポートできるようにしています。棚卸しデータは、従来の運用では追加したくても作業負荷的に余裕がなくできませんでしたが、今回、このシステムを構築したことで実現しました。そのお陰で、データの精度を上げることが叶いました。」(藤岡氏)
次に、 Google Drive 上に当月のフォルダを作成し、ユニットごとに前月分の管理用スプレッドシートが自動的にコピーされるよう、Google Apps Script で実装。スプレッドシート内での集計も自動化されました。
「営業本部の課長・部長の作業は、担当するユニットのスプレッドシートを開いて、年月の入力、[取込]ボタン、[反映]ボタンを押すだけです。これでサマリーデータから必要なデータを抽出、スプレッドシートに反映され、入力チェック後に事業本部長が承認するという流れになります。」(藤岡氏)
これにより、情報システム部の担当者の作業時間は8時間から3時間に、2週間かかっていた集計作業は今では約1/10までに効率化されました。
「データを反映した時にエラーがある店舗は、赤で表示されるのでわかりやすいですし、修正した後はエラー店舗のデータのみ更新できるような仕組みになっています。一部、仕入れ素材が複数のメニューで利用されているなどの理由で目視でチェックし入力し直す必要があったり、POSを導入できないイレギュラーなレジ対応の店舗があったりと、完全自動化ではないものの半自動化を実現し、これまで苦労していた集計作業がかなり楽になりました。」(藤岡氏)
新しい仕組みに切り替えた時、マニュアルを配布するだけで、エンドユーザーからシステム部門への問い合わせはほとんどありませんでした。その秘訣について、本システムの開発に携わった電算システムの徐は次のように話します。
「エンドユーザーである営業本部の担当者がストレスを感じないように、デザインやフォーマットを極力従来ののExcelから変えないように気を配りました。裏側では、ローデータを取り込んでから集計するまでの処理を行っていますが、エンドユーザーはそれを意識する必要がなく、データの確認に集中できます。」(電算システム・徐)
電算システムの対応について、藤岡氏は次のように評価します。
「要件定義に対して、それをどう実現するのか、受け身ではなく具体的に提案してくれました。提案・設計・開発にかかったのは10日間ほど、その後2回分の月次データを蓄積してテストと検証を行いました。リリースまでスムーズでしたし、質問や要望へのレスポンスが早く大変満足しています。また、費用も容量無制限の G Suite のBusiness版やスプレッドシートをエディタとして利用できる Google Apps Script を利用することで、かなり低コストで構築いただくことができました。ランニングコストも、驚くほどかかっていません。」(藤岡氏)
今後は、 GCP を活用してワークフローの構築を検討されています。
「従業員からの申請などの簡易的なワークフローと、重要な決議事項の稟議のワークフローの2種類を考えています。どちらも、自社の人事情報と Google Cloud Platform を連携させて実現したいと考えているので、今後、電算システムさんと具体的な検討を進めていく予定です」(藤岡氏)
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株式会社電算システム
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