
電算システムの「 Google Cloud スターターパック」でGoogle Cloud™ の基礎とベストプラクティスを短期間で習得!プロジェクトごとの権限管理、請求管理ができ、統制のある運用が可能に
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ケイシイシイ株式会社
北海道・小樽発の人気洋菓子ブランド「ルタオ」を展開する株式会社ケイシイシイ(以下、ケイシイシイ)。チーズケーキの「ドゥーブルフロマージュ」をはじめ、数々の革新的なスイーツを生み出し続けています。通販・店舗・海外と事業を拡大する中で、通販と実店舗という2 つの顧客接点を統合し、一人ひとりに寄り添ったマーケティングを実現するための挑戦を続けています。
本記事では、Google Cloud の BigQuery 導入の背景から現在、そして今後の展望まで、同社の取り組みについて詳しく伺いました。
※ 記載内容は取材日時現在のものであり、内容については現在の状況とは異なる場合があります。
課題
対策
効果
ケイシイシイがデータ基盤の刷新を検討し始めた背景には、既存システムの限界がありました。日々の業務でデータ抽出や加工に手作業が発生し、BI ツールへの連携に時間を要するなど、業務効率に課題を抱えていました。さらに、データが各システムの中にあり、マーケティング担当者が直接アクセスできない構造となっていたことも障壁となっていました。
「データがツールの中に閉じていて、柔軟に扱えない状態でした。将来的な拡張性を考えると、このままでは厳しいと感じていました。」(吉田氏)
こうした課題を受け、同社はクラウド上に元データを集約する基盤を構築し、データを柔軟に活用できる環境の実現を目指しました。複数のソリューションを比較検討した結果、BigQuery の採用に至りました。「BigQuery を選定した理由の一つは、AWS や Snowflake と比較して、完全なサーバーレスであった点です。また、スケーラビリティの面でも優位性があると感じました。さらに決め手となったのは、当社がもともと Google Workspace を利用していたため、既存環境との親和性に不安がなかったことです。アカウントを含め、既存の環境にそのまま追加できるため、導入の手間が少ない点も大きな魅力でした。」(吉田氏)
また、データ連携基盤の構築にあたっては、Google Cloud の各サービスを組み合わせた、シンプルかつ最小限の構成を採用しました。「構成をシンプルにすることで、将来的なカスタマイズにも柔軟に対応可能になります。また、作った側にしかわからないという構成ではなく、ユーザーの方にもデータ処理の流れや動きが直感的に理解しやすい設計になっています。」(DSK 鈴木)
この構成により、従来手作業で行っていたデータ連携の自動化を実現するとともに、将来的な拡張や機能追加にも柔軟に対応できる基盤を整備しました。実際にケイシイシイでは、BigQuery 導入後に店舗システムを新たに追加。それまでオンライン店舗に限られていたデータ活用の範囲に実店舗を追加し、機能拡張する際もスムーズに実現しています。
ケイシイシイの取り組みを支えているのは、技術基盤だけではありません。
同社では、担当エンジニアと直接コミュニケーションが取れる伴走型の技術コンサルティングを活用しており、プロジェクト推進を支える重要な要素となっています。
「現在進行形でスケールしている段階では、過去の経緯や背景を理解した上で相談に乗っていただけるため、的確かつスピード感のある回答が得られ、大変助かっています。また、鈴木さんとのやり取り自体も有益なナレッジとなる点も、この技術コンサルティングの魅力だと感じています。」(吉田氏)
「エンジニア側としても、継続的に関わることでケイシイシイ様の業務やデータへの理解が深まり、ご相談をいただいた際によりお客様の状況や将来像に合った提案や対応が可能となります。さらに、AI 領域での新機能が次々と追加される BigQuery においても、最適な提案と柔軟な対応が行えます。」(DSK 鈴木)
ケイシイシイとの取り組みは約4 年にわたり、その間に担当エンジニアの交代もありました。鈴木氏は2 人目の担当者となりますが、交代時の不安はすぐに解消され、「個人のスキルに依存するのではなく、電算システムという組織としての姿勢によるものだと感じた」と評価されています。また同社では、BigQuery にとどまらず他の Google サービスについても提案・支援を受けており、Google 領域における専門性の高さも信頼につながっています。
「伴走力の高さを実感しています。依頼したことをこなすだけでなく、親切かつ親身に対応してくださるため、分からないことも気軽に相談できます。返ってくるアドバイスも非常に的確で、一緒に仕事をしていて安心感があります。」(吉田氏)
BigQuery 導入後、まず実感された効果は業務効率の向上でした。
「スプレッドシートで簡単な集計や抽出ができるようになり、それだけでも大きな改善でした」(吉田氏)
一方で、「データ活用におけるスキルの壁」が新たな課題として浮上。SQL によるデータ取得のハードルが、現場の負担となっていました。
「実績集計やセグメント作成など、活用自体は少しずつ進んでいます。ただ、SQL を書けばデータはすぐに取得できるものの、そこに至るまでのハードルの高さを感じています。」(米沢氏)
限られた人数で業務を回す中、専門スキルの習得に十分な時間を確保することが難しいという現実があります。こうした状況の中で、同社が大きな期待を寄せているのが、Gemini in BigQuery の活用です。
「正直、衝撃でした。『昨日の新規会員数は?』と自然言語での問いかけで答えが返ってくる。さらに次に取るべき分析の方向まで提案してくれて、本当にすごいと感じました。」(吉田氏)
電算システムではAI 活用支援にも注力しており、ハンズオンセミナーなどを通じて現場での実践的な活用支援も行っています。
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今後ケイシイシイが目指すのは、データを活用した高度なCRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理。お客様一人ひとりに合わせた最適なコミュニケーションを行う手法)の実現です。
「顧客の購買履歴や嗜好をもとに、一人ひとりに寄り添った最適な提案を行っていきたいと考えています。データを可視化し、分析につなげることで、精度の高いアプローチをオートメーションで実現していきたいです。」(米沢氏)
具体的には、商品レコメンドや購入タイミングの予測、ギフト需要の把握など、通販と店舗のデータを統合することで顧客接点をつなぎ、体験の一体化を図ります。
「ケイシイシイは観光地に多くの店舗を構えており、特性上 “ 一期一会” になりがちですが、店舗での体験やポイントをきっかけに、通販での利用へとつなぐ循環を生み出していきたいと考えています。BigQuery を活用したデータ基盤を土台としながらも、「これ欲しかった!」と思っていただけるような、驚きと温かみのある顧客体験を提供できるお菓子メーカーでありたいです。」(吉田氏)
最後に、これからデータ活用に取り組む企業へのメッセージを伺いました。
「今後はAI によって人の作業が置き換わる場面が増えていくと考えています。ただし、AI 活用の前提となるのは“ データ” であり、これがなければ成果は得られません。まずは難しく考えず、データを集めることから始めることが重要だと思います。その点で、BigQuery は有効な集約先といえます。また、AI や他システムとの親和性を踏まえても、Google の環境は有力な選択肢だと感じています。」(吉田氏)
ケイシイシイの取り組みは、単なるシステム導入にとどまらず、データを企業の資産として活用し顧客体験の向上へとつなげています。BigQuery を基盤に、AI とともに進化を続ける同社のデータドリブンな取り組みは、今後さらに加速していくことが期待されます。


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