
対話を重視するオンライン授業の実現に向けた Google Workspace for Educationの有償エディション導入!
筑波大学附属高等学校様
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弘前大学教育学部 附属中学校
「自主、創造、気品」を教育目標とし、「知・徳・体」の調和のとれた人間性豊かな生徒の育成を目指す弘前大学教育学部附属中学校(全校生徒453名)。同校は自治会活動に活発に取り組んでおり、学校行事を始め、学校生活全般において生徒の自主性を尊重した教育を行っています。また、生徒の携帯電話の持ち込みについても、生徒・教師・保護者の三者で協議してルール作りをするなど、社会環境の変化にも柔軟な学校運営を進められています。
同校では、2015年より Google Workspace for Education(当時はGoogle Apps for Education)の利用を始め、当初は主に校務を中心に活用してきました。その後、2021年 2月には Chromebook™ を全生徒に配布、 2021年4月からは Google Workspace for Education 有償版の最上位プランである Google Workspace for Education(以下、Education Plus)にアップグレードすることで、更なるICT教育の強化に取り組んでいます。
(コロナウイルスの影響により、取材はオンラインで Google Meet™ を利用)
課題
対策
効果
※1)ユーザーID、場所、デバイスのセキュリティステータス、IPアドレスなどの属性に基づいてアクセス制御ポリシーを作成できる有償版機能です。
同校が、Google for Education の無償版の利用を開始したのは2015年のことでした。それまでは、学校のWebサイトの更新・管理を外部に依頼していましたが、PDFをアップするだけの簡単な作業でも数万円の費用がかかる上、対応に時間がかかることが課題でした。そこで自分たちで更新することができないかと検討する中で見つけたのが、Google for Education に含まれる Google サイトでした。
「Webサイト制作ができるツールとして、WordPressなども検討しましたが、初心者でも簡単に扱えるということで、 Google サイトを選択しました。学校のWebサイトだけでなく、校内用のポータルサイトも制作することができました。振り返ってみると、これまで教員間の情報共有にかかっていた時間も、見えない課題だったと感じています」(佐々木教諭)
Google サイトで構築した校内用のポータルサイトを利用するには、教員用の Google アカウントでアクセスします。当初は、Google アカウントとは何なのか、なぜログインが必要なのか、といった基本的なことから全教員に理解してもらうのが大変だったそうですが、地道に啓蒙を続けました。
「Google Workspace for Education の利用が初めてだったので、私も戸惑いがありましたが、佐々木教諭がリーダーシップを持って導入を推進してくれたのが良かったと思います。また、慣れるにつれて、データ共有が簡単になり便利さを感じています」(伊藤校長)
Google サイトでWebサイトを構築してからは更新作業が簡単になり、タイミングよくアップデートができるようになりました。
教員がアクセスする校内用ポータルサイトには、Google カレンダー™ や Google スプレッドシート™ を埋め込んでおり、ファイルを更新すればすぐにアップデートされるようになっています。教員間で利用しているSNSサービスの Google Currents™ をポータルサイトに埋め込むことで情報を一覧化できるようにしています。
「教員間で、毎朝15分の打ち合わせの時間をとっていますが、全体の打ち合わせの後の残り時間で学年の打ち合わせをしています。以前は全体の連絡事項に長いときで10分かかり、学年の打ち合わせに時間がないときもありました。現在では学校全体の連絡は短いときでは2−3分に短縮され、より実務に近い学年の打ち合わせを充実させられるようになり、よりよい学校生活を生徒に提供できるようになったと感じます」(佐々木教諭)
なお、保護者からの生徒の欠席連絡は、 Google フォーム で受け付けるようにしました。
「教員の働き方改革の一環として、16時半から翌日7時半までは時間外アナウンスで対応しています。これまで電話で受けていた生徒の欠席連絡を Google フォーム に変えたことで、情報共有がスムーズにできるようになりました。全体的に教職員のミーティング時間が削減できているようで、より効率的な働き方になりました」(伊藤校長)
職員会議で使う資料は、以前は印刷して配布していましたが、代わりにデータで共有できるようになったため、紙の削減にもつながっています。今年度は年間10万円弱のコスト削減が期待できるとのことです。
2021年2月から、Chromebook を生徒一人一台で使うようにしています。当初は、Google Workspace for Education の無償版を利用していましたが、2021年4月より有償版の最上位プランである Education Plus にアップグレードして利用しています。
「きっかけの一つが2020年度の卒業生を送る会でした。例年、体育館で全生徒が集まって開催していましたが、三密回避のため Google Meet で中継しました。
無償版では参加人数が100人までなので、代表のアカウントで接続して、教室内のプロジェクターに投影して対応しました。有償版なら250人まで参加できるので、学年集会などをオンラインでできますし、ストリーミング配信にも対応しています。そこで、2021年度より有償版を利用することにしました。なお、集会などにヘッドセットをつけて参加すると、普段より生徒の集中力が高く、話が伝わりやすいと感じている先生方もいます」(佐々木教諭)
Education Plus へのアップグレードには、セキュリティの強化にも期待がありました。生徒の成績などの重要な情報を取り扱うので、より慎重な運用が必要でした。
教員用とは別に、生徒向けの情報をまとめたポータルサイトも用意しています。ポータルサイトができてからは、朝の会、帰りの会での連絡がスムーズになりました。
「教員は重要なポイントだけを口頭で伝え、詳細は Google サイトで共有しています。クラス運営に関する話し合いや人間関係を育む活動など、よりよい学校生活のために時間が割けるようになりました」(佐々木教諭)
授業では、生徒たちは自然に Education Plus の機能をフル活用しています。
「Google Meet のブレイクアウトセッションを使って、ランダムで少人数のグループを作って議論することがあります。普段は発言が少ない生徒でも、少人数であれば話がしやすいこともあって、活発な議論ができています。その他、体育では生徒一人ひとりの運動の様子を録画して、自分で動きをチェックするなどの活用もしています」(佐々木教諭)
「欠席した生徒のフォローとして、学習内容やその日の出来事を担任がオンラインで連絡できるようになったのもよかったです。今は、教科担当ごとにどんなことができるかいろいろ試している段階で、今後どういうやり方がよいか精査していくことになります。『まずはやってみよう作戦』で知見を溜めていますが、今後は取り組みを校長会などで他の学校にも伝えていきたいですね」(伊藤校長)
弘前大学教育学部 附属中学校
青森県弘前市学園町1−1
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