
対話を重視するオンライン授業の実現に向けた Google Workspace for Educationの有償エディション導入!
筑波大学附属高等学校様
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湘南学園中学校高等学校
藤沢・鵠沼の閑静な地域に、「個性と自由を尊重する教育」を望む保護者と教職員の協力によって、1933年(昭和8年)11月に創立した湘南学園。日本で軍国主義の風潮が強まり、二度目の世界大戦に向かった時代に、「自分たちの学校を創って、本物の教育を追求しよう」との願いから誕生した“手づくりの学園”です。
創立時はごく小規模でしたが、その後、幼稚園・小学校・中学校・高等学校からなる男女共学の総合学園として発展し、教職員と保護者の共同で運営されて幾多の困難をのりこえ、時代の課題に応える教育を追求しています。
湘南学園中学校高等学校では、以前よりICTを活用した教育にも力を入れており、2021年9月から Google Workspace for Education の有償版の最上位プランである Education Plus を使った授業を行っています。
(コロナウイルスの影響により、取材はオンラインで Google Meet™ を利用)
課題
対策
効果
湘南学園中学校高等学校では、2018年からICTを活用した教育の取り組みを本格化しました。同年2月に教員向けにiPadを導入し Google アカウントを取得、4月には200台のiPadを導入し、生徒は貸与の形で利用できるようにし、Google アカウントも取りました。
「生徒に1人1台の端末を持たせる取り組みが初めてだったため、過度に慎重になりiPadの利用に制限をかけすぎてしまいました。端末自体のスペックも生徒が持っているスマートフォンのほうが高くて、生徒たち自身が積極的に使いたがらなくなってしまったのです」(石井氏)
ただし、いくつかの発見もありました。生徒たちはすでにスマートフォンを使いこなしていて、タブレットやPCはその延長に過ぎないということ、そしてグループウェアとしての Google Workspace for Education の利便性の高さです。
「結局、端末の貸与は中止して、高校生は生徒自身の端末を授業で利用するBYOD(Bring Your Own Device)で運用することにしました。端末をノートや鉛筆と同じような文房具として利用できる環境を目指しました。」(石井氏)
現在は中学校高等学校の生徒1200人、教員100人が Google アカウントを使用しています
同校では、Google Workspace for Education のフル機能を利用できるように、最上位プランの Education Plus を利用しています。このプランは、高度なセキュリティ機能、分析機能に加え、高度なビデオ通信機能、学習用ツールなどが備わっています。Education Plus に変えてからは様々なメリットを感じているそうです。
「無償版の場合、Google Meet の参加者は100人に制限されます。1クラスで使うには十分なんですが、学年集会をするには足りなくて、教員がZoomの有料版を使って対応していました。Education Plus に変えたことで最大250人まで参加可能になったので、Google Meet に一本化することができました。
もう一つ、Zoomには少人数のグループに分けられるブレイクアウトセッションの機能がありました。この機能が Google Meet でも使えるようになったので、クラス全員に課題を伝えた後、少人数のグループに分かれてディスカッションして、また全員で集まってグループごとに発表してもらう、というような授業が可能になりました」(石井氏)
緊急事態宣言下にあった2021年9月、同校では一斉休校になりました。ただ、昨年度の経験や今回 Education Plus を導入していたこともあって、授業の時間割をオンライン用に組み替える程度の準備で対応できたそうです。特に、Education Plus を導入したことによって、Google Meet の上位機能による選択肢が増えたことで、実際の授業も大きな混乱もなくスムーズに進めることができました。
「出席レポートが自動的に送られてくるのが便利です。Education Plus 導入以前は、朝、ホームルームで全員の名前を呼んで出席確認をしていましたが、人によって遅れて入ってきたり、途中で抜けたりということがあります。出席レポートには、誰がいつ入って、いつ出ていったのかが記録されてます。そこに費やしていた5分を別のことに使えるようになりました」(石井氏)
授業の方法は、教科担当に一任されており、リアルタイムで授業をする先生もいれば、あらかじめ Google Meet で授業動画を撮影しておいて、生徒は各々それを視聴して Google Classroom™ で課題を提出するというようなやり方をする先生もいます。
「利用できるようになった新機能や活用のコツを、Google サイトでまとめて紹介しています。活用方法を知らない先生もいて、もっとこうしたら効率的にできるのに、という思いがあったので、その知見を共有することにしました」(石井氏)
ICTを活用した授業はいまや当たり前のものになって、教員も生徒も問題なく使っています。教員としては、授業のやり方の選択肢が増え、教科やテーマに合わせて、オンライン/オフラインを組み合わせて柔軟な構成ができるようになりました。
授業だけでなく、全校集会のやり方も幅が広がりました。コロナ禍では、全校生徒が同じ場所に集合するのは、感染防止の観点から中止していますが、各教室のプロジェクターに映して参加できるようにしています。かえってその方が集中して話を聞けて効果があると感じています。オンライン授業になった場合でも、Education Plus であれば、最大250名まで同時参加できるので、学年集会が可能です。
なお、無償版の Google Workspace for Education Fundamentals では、Google Meet の録画機能が2022年1月より使えなくなります。
「録画機能は授業だけでなく、教員の会議や委員会などでも使っており、参加できなかった人が後から視聴するような使い方をしています。Education Plus であれば引き続き利用できるので安心です」(石井氏)
さらに今後は、Google Meet のアンケート機能や、生徒のレポートに盗用がないかをチェックする独自性レポート機能なども活用していきたいと考えています。
「生徒自身が独自性レポート機能を使って、自分の成果物をチェックできるので、その結果に対してどう対応していくのかは注視していきたいと思います。Education Plus であれば、回数制限なく利用できるので、生徒、教員それぞれが活用していくことになるでしょう」(石井氏)
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