対話を重視するオンライン授業の実現に向けた Google Workspace for Educationの有償エディション導入!
筑波大学附属高等学校様
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日本福祉大学付属高等学校
愛知県知多郡美浜町にある日本福祉大学付属高等学校は、日本福祉大学と同一キャンパス内にあり、高校・大学の7年間の「青年期一貫教育」を柱の一つとして掲げています。2年生から、文理コース、グローバル英語コース、総合進学コース、スポーツコースに分かれ、特性を活かした教育が行われます。部活動にも力を入れており、和太鼓部楽鼓は全国大会最優秀賞、その他、吹奏楽部、陸上部、サッカー部、野球部の強化指定部も活躍を見せています。
同校では、電算システムが提供する、教職員を対象にした Google Workspace for Education(以下、Google Workspace)の有償トレーニング「DSK トレーニング(中級)」を2022年2月と3月の2回受講し、教職員の Google Workspace への理解と活用を促進しました。
(コロナウイルスの影響により、取材はオンラインで Google Meet™ を利用)
課題
対策
効果
日本福祉大学付属高等学校では、2013年1月より大学など学園全体で Google Workspace の活用を開始しました。同校でICT活用の推進を担当されている松永先生は、次のように振り返ります。
「導入当初は、これまで使っていた学校のメールが Gmail™ に変わっただけという印象で、あまり積極的には使っていませんでした。その後、2015年から校内のICT整備が始まり、電子黒板のプロジェクター導入や教員用PC・iPad の配布を進め、Google ドライブ™ を活用したペーパーレス会議もスタートすることになりました」(松永先生)
しばらく教員での活用がメインの状態が続いていましたが、2020年のコロナ禍で学校が休校になり、大きく状況が変わりました。
「いくつかのサービスを活用しましたが、最終的にすでにある Google のサービスを本格活用することにしました。生徒との連絡手段に Google Classroom を使うようになり、Google Meet でのオンライン授業が行われるようになりました」(松永先生)
当時は、生徒の個人所有のスマートフォンやパソコンを使っていました。しかし、機種固有の質問や不具合などがあり、その対応に苦慮したといいます。そこで2021年度の新入生から1人1台の Chromebook を導入することになりました。現在は3年生を除く2学年が1人1台の Chromebook 体制となっています。
ホームルームや部活動の連絡などで Google Classroom が浸透する一方、授業の中でどう活用していくかが一番の課題でした。生徒達も便利な機能であれば使い続けたいと思ってくれるので、先生達の負担を増やさずに、より有効活用できないかと模索していました。そこで、利活用促進のため教職員のトレーニングを行うことになりました。
「電算システムのトレーニングはメルマガで知り、以前からセミナーなどに参加していたことから、依頼することにしました。他社のサービスと比較して安価でしたし、どんなことが学べるのかが明確でした。加えて、時間が90分なので忙しい教職員でも参加しやすいことが決め手となりました」(松永先生)
トレーニングの内容は、松永先生からの要望を踏まえて、Google Classroom の応用、ルーブリック機能や Google フォーム を使った小テスト、協働学習における Jambord™ の活用の3つに絞りました。
「まずは関心度合いの高い教職員にスキルを身に着けてもらい、活用促進にはずみをつけることを目指して、参加は強制ではなく希望制にして18名が参加しました。『もっと使っていきたいけど、今さら他の先生に使い方を聞きづらい』と思っている人に参加してもらえたと思います」(松永先生)
実際に参加してみてどうだったのでしょうか。
「私は校長で教職員集団の最年長です。ICTの促進は楽しみな一方で、自分が置いていかれる不安があったので、教えてもらう機会を活かして参加しました。講義では、私達への小テストがあってびっくり。授業で何を理解できて、理解できなかったのかが、小テストで振り返れるので、生徒にも家庭学習に生かしてもらいたいと思いました」(山口校長)
「英語の授業では、以前からICTを使って実施していたこともあり、講義の内容は比較的よく理解できました。今まで使ったことのない機能を知りましたし、楽しく参加できました」(青木先生)
「研修で習ったことを授業で使い始めています。
Google ドキュメント™ を用意して、生徒が授業を聞きながら空欄を埋めたり、授業のまとめとして学んだことを書いて送ってもらうような活用をしています。以前は生徒がおしゃべりをしたり、集中しなかったりということがありましたが、今では生徒が一生懸命取り組むようになりました。今後は、小テストや Jambord を授業に取り入れていきたいです」(山田先生)
「実践的な課題に合わせて使い方を学べる形式だったのでわかりやすかったです。トレーニング受講後は、授業アンケートを Google フォーム で収集したり、教員研修で Jambord を使ったりと習ったことを実践しています。現在の1年生は、中学の時からICTを活用しているので、レベルが高いです。生徒の活用レベルに合わせて、教職員のスキルをあげて、生徒の学習効果を高めていきたいですね」(松永先生)
すでに様々な形での活用が進んでいます。全クラスの Google Classroom の状況を確認している山口校長は次のように話します。
「夏休み中も、担任からの連絡、課題の配信が行われていました。2年生は、英語の小テストが配信されて、何日の何時までに対応するようにという締切があり、時代が変わったなと感じました。夏休みも定期的に課題をこなすことで、学習のリズムができます。他にも、文化祭の準備の様子を画像でアップしたり、学級内で買い出しの打合せをしたり、学級活動の取り組みが進んでいる様子がわかります」(山口校長)
活用の効果については次のようなものがあります。
「一人ひとり英語の音読を動画に撮影して送ってもらっています。以前は対面でやっていましたが、動画にすることで、じっくり採点できますし、フィードバックのコメントも返せるので、生徒とのコミュニケーションになっています。生徒も楽しみながら取り組んでいることがわかります」(青木先生)
「探究学習では、資料を Google Classroom で共有し、学習の感想を Google フォーム で入力してもらいます。以前は、資料や感想文を紙でやり取りしていましたが、印刷が不要になり効率化しています」(松永先生)
今後の活用について、松永先生は次のように話します。
「教職員同士で、活用事例の情報共有ができる場を用意したいです。今後は、3年生に向けて小論文や志望動機の作成指導など進路指導に活かしていきたいです。手書きの場合、書き直しは大変ですが、データなら書き直しもしやすいと思います。なお、現在 Google Classroom を主にホームルームのクラス単位で作っていますが、科目単位で作っていきたいですね。ルールを決めて、さらに活用を促進したいです」(松永先生)
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