Google が2023年3月16日(日本時間)に「Glass Enterprise Edition 2」(以下 本製品)の販売終了を発表したことを受け、本製品の販売を2023年3月16日をもって終了いたしました。急遽の販売終了となり、大変ご不便をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。
先日、Glass Enterprise Edition 2 (以下 Glass) の導入が提供開始から10ヶ月で100社、1,000台を突破したことを発表致しました。(ニュースリリースはこちら)
Glass の国内提供を2021年8月に発表して以来、Google が提供する企業向けウェアラブルデバイスということもあり大変ありがたいことに多くの企業様から Glass に関するお問い合わせ及び導入を頂いております。
本ブログではそんな多くの企業様に選ばれている Glass の人気の理由についてご紹介します。
Glass Enterprise Edition 2 (Glass ) とは
Glass が人気の理由をお伝えする前に、まだ Glass について詳しく知らない方向けに簡単にご紹介致します。
Glass は国内では 2021年8月に発売された Android OS を搭載した企業向けメガネ型ウェアラブルデバイスです。(多くの方からは Google Glass と呼ばれていますが、正式にな Glass Enterprise Edition 2 または Glass という呼称になります)以前にも Google から一般コンシューマー向けにスマートグラスを販売したことがありましたが、プライバシー保護の観点やカメラの性能がよくなかったり、実用性に欠ける部分も多くあるなど、多くの方に購入してもらうまでには至りませんでした。前回のスマートグラス発売から数年経ち、大きく技術革新も進んだことで、現在提供されている Glass はバッテリーが長時間持つようになったり、HDカメラを搭載したりと企業の業務でも利用できるスペックになりました。 重量は46gと非常に軽く、一日中着用しても負担が少ないような設計になっています。
Glass を利用することでハンズフリーでの作業が可能になり、工場・建設現場・点検保守・最近では教育現場などでの利用が進んでいます。
また、Google から提供されているウェアラブルデバイスということもあり、Google Workspace との相性が良く、特に Google カレンダーや Google Meet と連携して利用されています。
(※Google Workspace の利用には別途契約が必要です)
Glass の導入が進んでいる業界・業務
コロナ禍になり、社員同士の接触を最小限に抑える必要があったり、県をまたいでの移動を制限する必要があったりと色々と制約がある中で業務を行う必要性が急速に高まりました。
しかし、製造業や建築業、サービス業などの人の介在が必要な業界においては、こういった制約は大きなハードルになる為、リモート支援が可能なツールを検討することが急務になりました。
そこで導入の検討が進んだのが、ウェアラブルデバイスや Glass のようなスマートグラスです。
Glass は製造業やサービス業などの業界と相性がよく、既に多くの企業様へ導入が進んでいます。最近では教育業界やスポーツ業界での導入検討が進んでおり、幅広い業界での活用が見込まれています。
【Glass の導入が進んでいる業界】
特に以下のような業界で Glass の導入が進んでいます。
- 製造業
- 建築業
- 運送業
- サービス業
- 医療業界
- 教育業界
- スポーツ業界
製造業や建築業、運送業などの本店と現地のコミュニケーションツールとして導入されるケースや、医療業界のように遠隔診療で利用されるケースもあります。
運送業や倉庫を保有している企業では、ピッキング作業のツールとして利用されるケースもあります。
【Glass が利用されている業務】
Glass の主な用途として以下になります。
- 遠隔指示
- 監査や検品などのピッキング業務
- トレーニング業務
多くの企業様で使われている用途は作業効率化を目的とした遠隔指示になります。
現地で問題が起きたとき、今までは電話越しに指示を受けていたり、実際に本社から出向いて対応しなければいけなかった場合でも Glass を利用するだけで現地の様子がわかり、その場で指示を受けることができる為、作業の効率化が図れます。
(経営層の方からは、従業員の出張費や交通費の削減にも寄与していると Glass 導入による副次的な効果についても評価頂いております)
次回以降のブログでは、各業界のユースケースについてご紹介致しますのでお楽しみに!
Glass が人気の理由
さて、やっと本題に移りますが、前述の通り既に多くの業界にて Glass の導入が進んでいます。
多くの企業様から Glass が選ばれている理由は主に3点あります。
- 高画質カメラによる鮮明化と軽量化による長時間利用
- シンプルな操作
- 現場への展開の早さ
①軽量化による長時間利用
冒頭にもお伝えした通り、現在提供している Glass にはHDカメラを搭載しており、利用者からは想像以上に Glass を通じて見える画面が鮮明で状況の把握がしやすく業務に活用できると評価頂いています。また今回の Glass は46gとかなり軽いデバイスになります。重いものでは400gを超えるスマートグラスも市場には出回っておりますが、一般的には150gを超えると重さを感じ長時間の利用には向かないとされています。
スマートグラスを利用するケースとして長時間利用を想定している企業様も多く、長時間掛けていても負担が少ない Glass は大変好評頂いております。
②シンプルな操作
付属のリモコンで操作をするタイプのスマートグラスが多くある中、Glass の操作は直感的かつとてもシンプルで、右のこめかみに付いているタッチパッドをたった3つの操作で Glass を利用します。よりシンプルで直感的に使うことができるのではないでしょうか。
タッチパッドをタップ:決定
タッチパッドを前後にスワイプ:画面移動
タッチパッドを下にスワイプ:前の画面に戻る
初期状態でプリセットされているアプリは、「Google Meet」「カメラ」「フォルダ」などと多くはなく、利用者にとってはシンプルな設計になっています。
また、シンプルな操作ですぐに Google Meet に接続できる為、利用したい時に電源を入れ、すぐに利用することができます。
③現場への展開の早さ
この直感的でシンプルな操作が現場利用者からは好評です。
現場社員への教育も負担にならず、また直感的でシンプルな操作性な為、継続的に利用されています。
従来のこのようなデバイスを現場に導入するにはマニュアルを準備したり、事前に操作説明会を実施したりと多くの工数が必要でした。
しかし Glass は事前にネットワークの設定を済ませておけば、すぐに現場に利用できるデバイスです。また、シンプルな操作な為、現場社員からの問い合わせやトラブルシューティング対応の必要性がありません。
まとめ
今回のブログでは Glass が多くの業界で導入されている理由についてご紹介致しました。
Glass は従来のスマートグラスよりも優れた点が多く、特に Google Workspace を既に利用している企業様には導入のしやすいデバイスになります。
今後は各業界別にユースケースをご紹介させて頂ければと思いますので、ご期待くださいませ!
Glass にご興味がある方や導入を検討されている方がいらっしゃいましたら以下お問い合わせフォームよりご連絡くださいませ。
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