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問題解決のための経営分析ツール。
おすすめと機能の比較

 2021.12.28  2022.01.07

数年前まで企業経営では、経営者のノウハウや経験から戦略を立てることが一般的でした。しかし、近年はビッグデータの台頭により、企業経営においてもデータ分析による論理的な戦略を取るようになってきました。

そこで多く利用されているのが、経営分析ツールです。大手企業ではこうしたツールをいち早く導入して、戦略に役立てているのです。

問題解決のための経営分析ツール。おすすめと機能の比較

経営分析ツールの必要性

企業経営では、「売上高」「生産数」「顧客数」「負債」「客単価」など、多くの指標となる数値があり、それらの値に基づいて経営戦略を決めるというのが常だと思います。さらに近年では、IT化の波より多くのデータを企業で取り扱うようになってきました。その種類は多く、データから現在の経営状況を事細かに判断したりすることは難しい場合があるでしょう。
そこで活用したいのが経営分析ツールです。経営分析ツールは、企業を運営する上で必要なさまざまなデータを収集して、レポート出力ができるサービスとなります。これまで一般的な情報で経営戦略を練っていた企業も細分化された情報が利用できるため、より自社の経営状態を細かく理解できるようになるのです。
情報を上手く活用すれば、これまでとは違ったアプローチの戦略に繋げられる可能性もあるでしょう。現在、問題を抱えている企業も、データによって改善点を見つけ出すことも可能です。

初めてのLooker
Looker と Tableauを比較

BIツールとは何か?

BIツール(ビジネスインテリジェンスツール)とは、前述した経営分析を行うためのソフトウェアのことです。主に以下の4つの機能が備わっています。

  • レポート機能
  • データの仮説・検証
  • データマイニング
  • 予測・プランニング

BIツールによって利用できる機能は異なりますが、これら4つの機能を一つのプラットフォーム上で利用できます。これまでデータの集計に時間がかかっていた場合も、リアルタイムで確認できるだけでなく、新しい側面からデータを見ることで、これまでになかった経営戦略も打ち立てられます。
また、収集するデータも「営業」「売上分析」「人事」「予算」といった定番のものから、IoTと連携して取得したデータをマイニングすることもできます。

おすすめのBIツール

では、BIツールにはどのようなものがあるのでしょうか?ここでは、おすすめのBIツールをいくつか紹介します。

Looker

Lookerは、「Pixiv」「リクルートマーケティングパートナーズ」「ゾゾテクノロジーズ」など、有名企業を含めた2000社以上に幅広く利用されているBIツールです。Looker自身はデータベース(DB)を持ちません。パブリック、マルチ、ハイブリッドなど幅広いクラウド環境に対応しており、1つのDBに縛られることなく複数のDBと接続を行う事ができます。そのため、企業独自のシステムに自然にBIツールを組み込むことが可能です。

Lookerの基本的な機能は、「リアルタイムでのデータ取得」「現在使用しているツールからのデータ分析」「企業の事業に合わせたカスタムアプリの組み込み」です。たとえば、各々の企業が利用しているツールやサービスからデータを取得して、レポート出力することが可能です。企業に合わせてカスタムアプリも制作できるので、どのような業種でも活用できるのが大きな強みです。

さらに強力なドリルダウンや、ツールの見やすさ、使いやすさも考えられており、プラットフォーム上で各種機能がわかりやすいように配置されています。フィルター機能も充実しているので、見たいレポートに合わせてダッシュボードを構築することが可能です。全ての動作は一つのダッシュボードで完結できるため、データ取得に無駄な時間をかける必要なく業務効率化を促せるでしょう。
他に、Gitリポジトリと連携してバージョン管理を行えるというユニークな機能も持っています。

SAP Analytics Cloud

SAP Analytics Cloudは、ERPで有名なSAP社による「BIツール」「拡張・予測分析」「プランニング機能」が統合されたクラウド型のソリューションです。通常のデータ取得というBIツールの機能だけでなく、予測分析機能や機械学習機能による隠れたデータパターンの表示、財務計画と運用計画の統合など、多くの機能が利用できます。
その他にも多くの機能が付属しており、新しい戦略のためにデータを活用したいといった企業や、改善点を発見するためのデータ取得に悩んでいる企業など、これまでにないアプローチを求めている方にもおすすめできるサービスです。

BOARD

BOARDは、クラウド型とオンプレミス型の二つのサービス形態を選べるBIツールです。1つのプラットフォームからデータ収集・分析・計画・モデリングが可能で、簡単に各情報にアクセスできる仕組みになっています。UIが特徴的でポップでわかりやすく、ドラッグ&ドロップで簡単にレポート作成できるなど使いやすさを主軸に置いているサービスと言えます。
また、他言語やセキュリティ・コンプラインアンスにも、注意を払っています。海外拠点での同一サービス展開や、安全性に配慮したBIツールを探している企業に向いているサービスです。

Motionboard

Motionboardは、ウィングアーク1st会社によるBIツールです。パッケージ版とクラウド版の二つのサービスを提供しており、企業の業務形態によって利用方法を選択できます。さらにさまざまなデータベース、オンラインストレージ、クラウドサービス、データソースとの連携が可能で、Motionboardを介してこれらの情報に対してレポートやプッシュ通知、ボットでの自動アクションといったことが可能です。

また、地図機能、3Dマップの使用など、ビジュアライズに関しても特徴的な機能を有しています。地域ごとのデータをマップ上で可視化など、特殊な使用方法にも活用できるBIツールです。

FineReport

一般的なダッシュボードの他に、帳票によるレポート算出ができるのがFineReportの大きな特徴です。帳票は、セル配置された一般的なレポートと、不規則に並べられたブロック帳票の二つが利用できます。企業のデータベースや基幹システム、エクセルやテキストなど、幅広いデータ層とアクセスして、瞬時に帳票を作成することが可能です。

明細書、発注書、契約書、請求書、進捗管理表といったさまざまなデザインにも対応しているため、データからこうした帳票に落とし込めるのはとても便利です。もちろん表現豊かなチャート作成も可能で、地図マップの利用やデータを特殊な表現で動作させることもできます。

freee

freeeは、ERPや経理・会計ソフトとして有名なサービスで、その中でBIツールを提供しています。経理や会計のデータをレポートするのに向いたソリューションとなっており、売掛金や買掛金、仕分帳などを簡単に作成できます。損益計算書の月次推移や総勘定元帳のエクスポート、レポートのCSV、PDF出力など、会計に関するさまざまな機能を有しています。
ダッシュボードでは、複数の銀行口座の確認や支払い期日を表示することが可能です。入出金も簡単に把握できるので、会計のためのBIツールと言えます。

SPEEDA

SPEEDAは、自社のデータではなく他社の業界レポートが見られる変わったBIツールです。専属アナリストが世界中にある560もの業界を分析しており、各種業界の動向を分析するために役立てられます。
さらに「日本では約140万3,800社、海外では約696万社の上場、もしくは未上場の企業のレポート」「トレンド情報」「国内外の経済ニュース」「マクロ」「M&A情報」などコンテンツ内容は多義に渡ります。新規事業のための調査や市場動向の確認など、まさに市場分析や競合調査向けのツールです。

bodais

bodaisはクラウド型のプラットフォームサービスで、外部アプリケーションとの連携も可能です。すでに利用されている1,000以上の解析プロジェクトを蓄積しており、機械学習ツールによってデータを解析します。さらに複数のサービスを提供しており、企業がよく利用するようなデータ解析はすぐに導入ができるようになっています。
また、データ活用をこれから始めようと考えている企業のために、無料でアセスメントサービスを提供しています。5分間で、データ診断やリーダーシップ、テーマ、アナリティクスといった診断から推奨するアクションを提示してくれます。DXを推進しているサービスなので、「これから新しいツールを導入したいけど何から始めていいか分からない」という企業にも向いています。

Looker

まとめ

BIツールは、自社の経営戦略を新しい視点から見つめ直してくれるソリューションです。経営の改善点となるポイント、製品の問題点、新製品開発の戦略など、多くの場面で役立てることができます。

しかし、今回紹介したサービスだけでも8つあり、どれを利用していいか迷う企業も多いのではないでしょうか?そこでおすすめなのが、わかりやすいBIツールです。
たとえば、最初に紹介したLookerは、分析の際にSQL構文を必要としません。誰でも直感的にドラッグ&ドロップでレポートが作成できます。さらに深い分析を行うのであれば、使用されているモデリング言語もSQL構文に近く理解しやすく、データ専門の方ならすぐに使いこなせるでしょう。また、Webで完結することからインストールの必要がなく、端末の性能差等も気にする必要はありません。さらに定義を一元で管理できることから、指標がばらばらになることが無く、わかりやすい点もおすすめです。

利用しやすいBIツールを選択し、すぐにデータ分析を始めましょう。

初めてのデータ分析

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