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ログ解析とは?できることや企業の成功事例を紹介

 2021.11.09  2023.10.24

システム部門に配属されて日の浅い担当者の中には、「ログ解析とは何か」「ログ解析で得られた情報をどのように活用すればよいか」などの疑問を持つ方もいるでしょう。そこで、この記事では、ログ解析の意味と得られたデータの活用方法、データドリブン経営を実現するための方策を解説します。

ログ解析とは? できることや企業が取り組むべき体制について

ログ解析とは

ログ解析とは、ネットワーク機器やOS、アプリケーションのログ(操作履歴)を集計し、分析する作業のことです。蓄積したログを参照することでさまざまな情報が得られ、業務の改善や利用者が使いやすいホームページの作成につなげます。
しかしながら、ログ解析の仕組みを自前で用意するのは非常に大変な作業になります。そのため、ログ解析のために開発された専用ツールを導入し、活用する方法が非常に多く採用されているのです。

たとえば、Webサイトの最適化に特化した「Google Analytics」との連携で、「どのような人がどこから訪問し、どのような行動をとったか」という動向を詳細に把握できます。さらに詳しい情報を得たい場合には、「BigQuery™」にGoogle
AnalyticsのデータとBIツールを連携させ、分かりやすいグラフなどで可視化するのも有効でしょう。
Google Cloud (旧GCP:Google Cloud Platform)」で提供されている「BigQuery」は、高速なデータ処理が特徴のデータウェアハウス(DWH)です。何千にも及ぶサーバー群でクエリを処理し、膨大なデータの数に対して数分で解析が完了するため、リアルタイムで顧客のアクセス内容を知ることができます。また、BigQuery はGoogle Cloudにパッケージされたサービスと、スムーズに連携できる点でも利便性の高いツールです。

ビッグデータをこれらの方法で適正に分析し、現実的な結果を基に自社サイトの改善を行うことで、さまざまな可能性が見えてくるのです。

花王株式会社様 導入事例
freee株式会社様導入事例

ログ解析にできること

ユーザーのニーズに対して的確な行動を取るためには、定期的なログ解析を実施したうえで分析を行い、自社サイトに軌道修正を加える必要があります。

例えば、Googleの提供するGoogle Cloud は、あらゆるデータの保存やシステム開発に活用できるクラウド型のサービスです。50種以上ものサービスがパッケージングされていて、対象データの容量による従量課金制で利用できます。
Google Cloud には、データの収集・蓄積・加工・可視化まで一貫して行えるツールがそろっていますが、それらの中でも、分析用にデータを加工し、スマート化させるのがBigQueryの役割です。BigQueryの超高速な分析能力を用いてビッグデータを解析すれば、リアルタイムでユーザーの動向を把握できるようになります。
クエリの作成や実施、ログ解析の結果をすばやく可視化できるため、操作性のよさでも高い評価を得ているようです。

Google Analyticsでは、さまざまな重要指標を調べることができます。PV数・セッション数・滞在時間のほか、直帰率やサイトの滞在時間などの細かい部分まで解析できます。このように、Google Cloud で利用できる機能をうまく連携させながら、自社の目的に合わせたアクセスログ解析を実施すれば、利益の向上や業務の効率化が実現しやすくなるのです。
また、ウェブサイトの問題点や改善点が明確に浮かび上がってくると、根拠のある具体的な施策を練ることもできるでしょう。

ログ解析の成功事例

ログ解析で成功をおさめた企業の取り組み事例を知ることは、専用ツールの導入を検討する方にとって、重要な意味を持ちます。ログ解析を使用して成功した2社の取り組みを知り、専用ツールの活用方法や成功するためのコツを学びましょう。

gloops

株式会社gloopsは、ブラウザゲーム「大戦乱!!三国志バトル」「SKYLOCK」などを手掛けていた企業です。gloopsではブラウザゲームの利用者のログを解析することで行動を把握し、多くの人から支持されるものへのブラッシュアップを図りました。結果、多くのヒット作を生み出しましたが、ブラウザゲームの利用者が増えるほどログを解析するための専用ツールにかかる費用が高くなる問題に直面します。
そこで「Google BigQuery」への移行を決意し、専用ツールに要する費用を100分の1まで抑えるとともに、従来のものと同等以上のパフォーマンスを実現し、サービス品質向上の取り組みがよりスムーズに進むようになりました。
(上記ゲーム事業は、2021年4月現在、株式会社マイネットが承継しています。)

ZOZOTOWN

ZOZOTOWNを運営する株式会社ZOZOには、さまざまな部門のスタッフが業務改善に必要なデータを取得し、活用する文化があります。マーケティング部門もまた、Google BigQueryの情報を有効に活用して業務改善にあたる部署の1つです。たとえばZOZOのマーケティング部門では、基幹データから収集した情報やGoogle AnalyticsのアクセスログをGoogle BigQueryに蓄積し、広告プラットフォームのオーディエンスリスト作成に活かしています。広告プラットフォームからはレポート作成に必要なデータをGoogle BigQueryへと送信し、業務報告・課題発見に役立てているとのことです。
また、ZOZOでは、「Googleスプレッドシート」とGoogle BigQueryを組み合わせて活用することにより、正確な情報把握に努めています。Googleスプレッドシートには広告レポートデータやGoogle Analyticsのログも、取り込むことが可能です。結果としてさまざまなデータをマーケターやアナリストが活用しやすくなるとともに、より精度の高い分析を行える状態になりました。

データ分析

ログ解析とデータドリブンの関係性

データドリブン経営とは、ビッグデータ普及とともに重要性を増してきた経営手法でデータをもとに正しく現状を把握した上で、意思決定することを意味します。ビッグデータとはおおむね、従来のデータ管理システムでは記録や解析が難しい、さまざまな形式や種類のデータの集まりのことです。
「ビッグデータとは何か」に明確な定義はなく、企業向けシステムについての説明で使われる専門用語にあたります。ログ解析から得た情報など企業の中のあらゆるシステムから得られたデータを一カ所に集約し、経営課題の把握や分析、業務改善案の作成に役立てます。

Google Cloud Platform(GCP)の紹介

データドリブン経営を実現するためには膨大なデータを一元管理する受け皿が必要です。その受け皿を比較的手軽に用意できる方法の1つとして、Google Cloud の BigQueryがあります。
Google Cloud とは、Google によって提供されるクラウドサービス群の総称です。Google Cloud を使うと、もともとはGoogle社内で使われてきたインフラと同じものを利用し、データドリブン経営を実現できます。
Google Cloud で提供されるサービス群は、多種多様です。たとえば、アプリケーションを実行するためのプラットフォームや高性能な仮想サーバー、高速処理が可能なビッグデータ分析ツールなどが具体例です。
Google Cloud は日本語での情報が非常に少ないため、導入する際には、専門業者のサポートを受けることをおすすめします。
株式会社電算システムでは、Google Cloud 導入支援から 運用支援、社員に対するトレーニングなど一連のサポートが可能です。「Google Cloud を使ってみたい」と感じた方は、お気軽に問い合わせください。

まとめ

ログ解析はネットワーク機器やアプリケーションなどのアクセス履歴を集計・分析することを意味し、データドリブン経営を実現するためには、欠かせない作業です。ログ解析に必要なデータを管理するためにはGoogle Cloud が有効です。ログ解析の重要性を理解し、データを適切に活用できる体制を整えることで、企業の利益につなげてください。

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