企業では多くのシステムが目的別に構築されています。そのため、社内のデータ活用を進める上で欠かせないのが、散財したデータを効率的に集合させることです。そのためによく使用されるツールが、ETL(Extract/Transform/Load)やEAI(Enterprise Application Integration)と言ったデータ連携に特化した製品やサービスです。
本来は、新たにシステム構築する際に必要となるデータを関連システムから取り込むためであったり、プロセスを連携させるために用いられていたのが、ETLやEAIと言ったツールです。しかし現在では、業務処理に加えて、データ分析や解析などデータそのものの活用ニーズが高まっており、専門の部隊が組織されたり、専用のデータプラットフォームを構築している事例も幅広く普及し始めています。
そこで本記事では、データ連携に適した代表的なツールをご紹介します。
データ連携に適したツール
データ連携に関する製品やサービスは多数あり、その目的や対応するエンジニアのスキルなど、選定のポイントは企業によって様々です。
ASTERIA Warp
長年業界トップシェアを誇るデータ連携ツールです。ノーコーディングで開発できるため、連携工程を少なく短期間で開発可能です。社内の新旧さまざまなシステムと、クラウド上のデータをスムーズに連携してくれます。また、連携先の豊富さも人気の理由です。
・「参考」
Business SPECTRE
SAP ERPに格納されているさまざまなデータを用意に変換し、抽出できるデータ連携ツールです。豊富なBI(Business Intelligence)テンプレートにより多種多様な用途でデータを活用できます。SAP ERPのデータ活用に困っている際に最適です。
・「参考」
DataSpider Cloud
100%国産のデータ連携ツールであり、ノーコーディングで連携処理を作成できます。GUI(Graphical User Interface)により高い開発生産性を実現します。オンプレミスシステムとシームレスに連携するので、レガシーシステムに格納されているデータを連携するのにも役立ちます。また、クラウドサービスなので料金が固定化するのもメリットの1つです。
・「参考」
HULFT
企業活動で発生する売上データや顧客情報、ログデータなどシステムに蓄積されたデータの送受信を行うデータ連携ツールです。文字コード変換をはじめ多様な機能を備え、サーバーやプラットフォーム、コード体系が異なるさまざまなファイルを確実に送受信します。
・「参考」
IBM InfoSphere DataStage
ソフトウェアベンダー大手のIBMが提供するデータ連携ツールであり、オンプレミスまたはクラウド環境で、高性能の並列フレームワークを使用して複数の企業向けシステムのデータを統合する、先進的ツールです。DataStageは拡張メタデータ管理と、いたるところに存在する企業向けの接続性をサポートします。
・「参考」
Informatica Power Center
高い国内シェア率を誇るデータ連携ツールであり、初めてのデータ統合プロジェクトの開始から、ミッションクリティカルなエンタープライズ環境への導入まで、データ統合ライフサイクル全体をサポートします。開発者とアナリストはコラボレーションを通じ、迅速にプロジェクトを進められます。
・「参考」
KrewData
Kintoneアプリのデータを自由自在に集計、加工、アプリ間結合できるデータ連携プラグインです。コマンドを組み合わせるだけでノンコーディングによるアプリ間データ集計ができ、実行結果の確認も容易になります。また、データ編集フローはスケジュールされたタイミングで自動実行されます。
・「参考」
Magic xpi Integration Platform
66種、500機能以上のアダプタ群を提供しており、開発者はWebサービス、メール、SAPなどアプリケーション固有のAPIなどの技術を習得せずとも、短期間でデータ連携が実現できます。トリガー機能により、Webサービスのコールやメール受信、変更イベントを監視してリアルタイムなデータ連携も可能です。
・「参考」
Qanat2.0
データ入力側と出力側をアイコンと線で結ぶだけで、データ連携を簡単に設計できます。ユーザー管理やグループ管理機能とアクセス制限により、管理者と利用者を区別したセキュアな運用も行えます。
・「参考」
Syncsort DMExpress
独自のアルゴリズムを採用いていることで、バッチ処理性能を大幅に向上している高速系データ連携ツールです。高品質は開発がGUIで可能であり、シンプルなシステム構成から扱いやすい製品となっています。
・「参考」
Talend
無料で使えるオープンソースソフトウェアのデータ連携ツールです。無料ながら豊富な機能を備えており、ビッグデータ解析にも活用できます。商用版まで幅広いラインナップを揃えているので、状況に応じて選択しましょう。
・「参考」
Waha! Transformer
始めてデータ連携ツールを導入する企業にとって安心のサポート体制を取っており、初心者でも比較的容易に扱えるのがメリットです。NECなどの大手ITベンダーも販売しており、中小企業から大企業まで幅広く導入されています。
・「参考」
Trocco
国産データ連携ツールであり、データ運用にかかる工数を最大90%削減します。データ連携の専門的知識は不要で、最短5分から利用可能なのも魅力です。コストは使った分だけの従量課金制なので、無駄な費用を抑えられるのもポイントでしょう。当社がご提供するデータ分析やデータプラットフォームのサービスと合わせて効果的にご利用いただけます。
・「参考」
[関連サービス]
データ分析:https://www.dsk-cloud.com/solution/data-analysis
データプラットフォーム:https://www.dsk-cloud.com/solution/data-platform
データ連携を始めよう!
ビッグデータ解析のためのデータ連携ツールは多種多様に存在しています。大切なのは、自社のシステム環境を整理したうえで、どんなビッグデータ解析に取り組みたいかを考え、適切なツールを選択することです。
ビッグデータ解析の成否は、多くがツールにかかっているので慎重に選択しましょう。また、本記事でご紹介したように、データ連携ツールは以前にも増して扱いやすくなっているので、どの企業も気軽にビッグデータ解析に取り組めます。この機会にぜひ、データ連携を実施し、ビッグデータ解析に取り組んでみてはいかがでしょうか?
電算システムでは、これからデータ分析を取り入れることを検討されているお客様から、データ・ドリブン経営を本格的に目指すお客様まで、製品、サービスの提供のみならず、「データインテグレーター」、「データエンジニア」、「データサイエンティスト」など、豊富な経験を持つエキスパートがご支援します。
是非お気軽にご相談ください。
- カテゴリ:
- データ分析
- キーワード:
- データプラットフォーム