近年、システム構築やアプリ開発等で、クラウドを利用する機会が増えてきています。その際に、Google が提供するクラウド基盤である「Google Cloud™」を利用する機会も、クラウド利用率の伸びに沿って増加しています。
Google Cloud では、サーバーレスデータウェアハウスサービスであるBigQuery™ や、マネージドKubernetes サービスであるGoogle Kubernetes Engine 等、高性能でマネージド、かつセキュリティでグローバルに展開可能な、様々なクラウドサービスを提供しています。気軽に始められる一方で、新たに導入する際に、初期設定の方法や課金、権限周りのセキュリティ等をどのように担保していけば良いか不安になるケースもあるのではないでしょうか?
株式会社電算システム(以降、電算システム)では、Google Cloud プレミアパートナーとしての豊富な実績を踏まえ、お客様のニーズに応える形でGoogle Cloud スターターパックをご提供しています。本稿では、このスターターパックについて、実際にご契約頂いたお客様のご利用事例を踏まえて、サービスの内容についてご紹介いたします。
Google Cloud スターターパックの概要
Google Cloud スターターパックは、お客様のニーズに合わせてご選択頂けるよう、以下の3つ構成でご提供しております。各内容について、簡潔にご説明いたします。
[サービス概要]
サービス名 | サービス内容 | 価格(税抜) |
GoogleCloud スターターパックA |
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100,000円 |
GoogleCloud スターターパックB |
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200,000円 |
GoogleCloud スターターパックC |
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個別対応 |
[ご利用パターン]
サービス名 | お客様の現在のご状況やご要望の一例 |
GoogleCloud スターターパックA |
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GoogleCloud スターターパックB |
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GoogleCloud スターターパックC |
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- キックオフMTG
- ご契約後、今後の進め方/スケジュールや、お客様にご設定/ご対応頂く項目について、30分〜1時間程度、お打ち合わせをさせて頂きます。
- Google Cloud 利用開始支援
- スターターパックの範囲内のご質問について、メールやビデオ通話を利用して、お答えいたします。
- Google Cloud 管理者教育
- ビデオ通話を使用して、Google Cloud の各種初期設定を行うことを想定したご担当者様(管理者様)向けに、講習会をご提供させて頂きます。
- 基礎編
- 基礎的な内容についてのみご説明いたします。
- 応用編
- 上記基礎編の内容を全て含んだ上で、より実践的な内容も交えて、ご説明いたします。
- Google Cloud 技術コンサル
- Google Cloud 上でシステム設計/開発/運用等を行うお客様に対して、対応範囲に応じた設計レビュー/技術検証/サンプルコード提示等を提供いたします。
また、サービス提供開始〜ご提供期間完了(検収)までの、おおよその時間軸は以下の通りとなります。
管理者様向け講習会について
次に、管理者様向け講習会についてご説明いたします。
この講習会では、主として以下のような内容についてご説明します。
- 基礎編
- Google Cloud の基礎知識
- プロジェクト
- 課金
- 権限管理
- 応用編
- Google Cloud の基礎知識
- Resource Manager™
- Cloud IAM™
- Cloud Billing™
- セキュリティ
本講習会では、各種概念や考え方を分かりやすくお伝えすると共に、お客様の実際のGoogle Cloud 環境をGoogle Meet 等の画面共有にて拝見させて頂いて、現在どのような設定項目になっているのか、より良い設定項目は何か、等について確認する時間も設けております。
具体的に、どのような設定項目についてお客様からのリクエストがあり、Google Cloud の確認/設定の修正等を行ったのか、一例をご紹介します。
- 今ログインしているGoogle アカウントは何か?このアカウントには、どのような権限が付与されていて、どのような操作ができるのか?
- 自分達が作成したGoogle Cloud プロジェクトは、組織の配下に作成されているのか?それともいないのか?また、それを確認するにはどのように操作を行えば良いか?
- 今利用している請求先アカウントはどれか?組織配下にいくつ請求先アカウントが存在しているか確認したいが、どのようにすれば良いか?
- 確認した結果、複数の請求先アカウントが存在していることがわかった。これを一本化したいが、どのように操作すれば、各プロジェクトの課金を、一つの請求先アカウントに集約することができるのか?
社内エンジニアの利用レベルに応じて、効率よくそれぞれ別々の適切な権限を付与したい。どのようにすれば効率よく権限の付与が行えるのか?
講習会ご受講後のサポート
講習会中に質疑応答を行うのはもちろんですが、講習会後もサービス提供期間中はご質問を受け付けております。例として、今までに頂戴したご質問事項は以下のようなものとなります。
Question | Answer |
ロール名がGoogle Cloud の何のリソースに対しての権限なのかがわからない時はどうすればいいでしょうか。 | 目的の操作をCloud Console やgcloud コマンド等で行なった際に権限が不足している場合は、ほとんどの場合で必要な権限がエラー情報として表示されます。一般的にはこの情報を元に、IAM で必要なロールを付与するケースが多いと思われます。 ロールと権限の一覧は、以下URL をご確認ください。 https://cloud.google.com/iam/docs/understanding-roles |
各プロジェクトのメンバーに、該当プロジェクトの課金のみ設定させる方法を教えてください。 | >各プロジェクトのメンバーに、該当プロジェクトの課金のみ設定させる 請求先アカウントに追加するIAM ロールとしては「請求先アカウント ユーザー」が望ましいものになるかと思います。 Cloud Billing の各種IAM の違いについては、以下公式ドキュメントをご確認ください。 https://cloud.google.com/billing/docs/how-to/billing-access?hl=ja#overview-of-cloud-billing-roles-in-cloud-iam 具体的な設定手順ですが、以下のようになります。①「請求先アカウント管理者」ロールが付与されたGoogle アカウントでログイン、Google Cloud コンソールに移動 ②ナビゲーションメニューから「お支払い」→「請求先アカウントを選択」→「アカウント管理」へ移動 ③画面右側の「情報パネルを表示」→「プリンシパルを追加」で、IAM ロールを付与 こちらも以下公式ドキュメントに、上記と同様な設定手順が記載されておりますので、ご確認頂ければ幸いです。 https://cloud.google.com/billing/docs/how-to/billing-access?hl=ja#update-cloud-billing-permissions |
BigQuery の予算上限設定について教えてください。 |
特定ユーザのみへのクエリ量上限の設定は、現時点では対応しておりません。 |
サービス導入時の質問イメージとして、ご参考になれば幸いです。
まとめ
本稿でご紹介したGoogle Cloud スターターパックでは、Google Cloud の導入が初めてのお客様や、既に導入済みだが改めて自社のGoogle Cloud の基礎から確認したいといったお客様向けに、ご利用しやすい形で各種サポートをご提供しております。
電算システムでは、お客様に効率的に、素早くGoogle Cloud の基本的な設定とノウハウをビジネスに活かせる様、スターターパックを始めとして、様々なGoogle Cloud ソリューションをご提供しております。
Google Cloud 各種資格を保持した、電算システムの誇るクラウドアーキテクト・アプリ/データエンジニアが、Google Cloud の利用開始から、各種システム構築、アプリ開発、データ分析等の幅広い分野において、お客様をサポートいたします。
導入をご検討のお客様は、是非以下URL記載のフォーム、または電算システム 営業担当までお問い合わせ下さい。
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