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3分でできるGoogleスプレッドシートでのグラフの作り方!
ケース別のグラフ活用方法も解説

 2024.09.24  2025.06.18

社内に蓄積された幅広いデータを集約し、グラフとして可視化する際は、Googleスプレッドシートが便利です。Googleスプレッドシートなら、簡単な操作で、ほとんど時間をかけずにグラフを作成できます。

Googleスプレッドシートの基本機能であるグラフの使い方を理解することで、社内に蓄積されたデータをより効果的に活用できます。また、共同編集の容易さやデータのリアルタイム更新などの理由から、「ExcelをGoogleスプレッドシートに切り替えたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、Googleスプレッドシートにおけるグラフの作り方や設定方法を解説します。加えて、複合グラフや積み上げグラフの作成方法など、グラフ機能の便利な活用方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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    Googleスプレッドシートにおけるグラフの作り方

    Googleスプレッドシートにおけるグラフの作り方は次の通りです。

    1. テーブル作成
    2. グラフ作成

    グラフを作成するだけなら、3分程度の時間と簡単な操作で済みます。ここでは、作成の手順ごとに具体的な進め方を解説します。

    1. テーブル作成

    新規のGoogleスプレッドシートを立ち上げ、任意のテーブルを作成します。

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    顧客管理表や売上管理表など、既存のデータを使用しても構いませんが、複雑なテーブルになるほど設定が難しくなるため、最初は簡易的なテーブルでグラフ機能を試用するのがおすすめです。テーブルを作成する際は、どのようなグラフなのかがわかるよう、必ず横軸に項目を設定しましょう。

    2. グラフ作成

    作成したテーブルのセルを選択した状態で、画面上部の[挿入 > グラフ]を選択します。

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    すると、自動的にグラフが表示されます。初期状態では棒グラフが現れます。他の種類のグラフを作成する方法は、以降の章で解説します。

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    これでGoogleスプレッドシートでグラフを作成する作業は完了です。

    Googleスプレッドシートで作成したグラフの設定方法

    Googleスプレッドシートで作成したグラフは、そのままの状態でも使用できますが、グラフの種類やレイアウトなどを変更して視認性を向上できます。ここでは、グラフの視認性を高められる便利な設定方法を解説します。

    • グラフのタイトルを変更する
    • グラフの種類を変更する
    • グラフ全体のレイアウトを調整する
    • データ系列のレイアウトを調整する
    • ラベルのレイアウトを調整する
    • データ範囲を変更する
    • 凡例を追加する
    • グリッドラインや目盛を調整する

    グラフをダブルクリックするとグラフエディタが表示され、以下で紹介する各設定を行えます。

    グラフのタイトルを変更する

    Googleスプレッドシートのグラフは、テーブルの項目を読み取って自動的にタイトルが作成されます。タイトルに不備があれば、グラフエディタから[カスタマイズ]のタブを選択し、テキストを変更しましょう。カスタマイズの項目から[グラフと軸のタイトル > タイトルテキスト]へ移動し、任意のタイトルを入力します。

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    その下側にある項目では、タイトルテキストの書式を設定できます。

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    その後、グラフの左上にあるタイトルが変更されたか確認しましょう。

    グラフの種類を変更する

    Googleスプレッドシートには、棒グラフのほかにも幅広い種類のグラフがあります。代表的なグラフは次の通りです。

    • 縦棒グラフ・横棒グラフ
    • 折れ線グラフ
    • 円グラフ
    • 面グラフ
    • 散布図
    • マップチャート
      など

    グラフの種類を変えるには、グラフエディタから[設定]のタブをクリックします。最上部にある[グラフの種類]から目的のグラフを選択してください。

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    H3:グラフ全体のレイアウトを調整する

    Googleスプレッドシートのグラフは、フォントや背景色、枠線の色など、レイアウトを細かく調整できます。レイアウトを調整するには、グラフエディタの[カスタマイズ > グラフの種類]をクリックします。

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    フォントや背景色など、項目ごとに内容を変更しましょう。変更したレイアウトを元に戻す場合は、[レイアウトをリセット]をクリックします。

    また、[最大化]にチェックを入れると、外枠ぎりぎりまでグラフが拡大されます。[3D]にチェックを入れた場合は棒線などが立体化する仕組みです。

    データ系列のレイアウトを調整する

    データ系列とは、グラフのなかの棒線や折れ線などのデータセットです。Googleスプレッドシートでは、グラフ全体だけでなくデータ系列の色や線の種類なども変更できます。

    レイアウトを調整するには、グラフエディタから[カスタマイズ > 系列]の順にクリックします。[形式]の項目で必要な調整を行いましょう。

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    H3:ラベルのレイアウトを調整する

    ラベルのレイアウトを調整する際は、グラフエディタから[カスタマイズ > 横軸(または縦軸)]をクリックします。必要に応じてフォントやサイズ、テキストカラーなどを変更しましょう。

    how-to-create-a-graph-in-google-sheets25

    横軸の場合、[軸ラベルの順序を逆にする]にチェックを入れると、右並びと左並びを変更できます。例えば、左から順に「1月・2月」と並んでいた場合、チェックを入れることで右から「1月・2月」と並ぶようになります。

    データ範囲を変更する

    データ範囲を誤って選択した場合、いったんグラフを削除し、いちから作り直すのは手間がかかります。このような際はデータ範囲を選択し直すのがおすすめです。

    グラフエディタを開き、[設定 > データ範囲]からデータ範囲を変更できます。

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    セルを直接入力するか、テーブルマークをクリックしてマウス操作で範囲を選択しましょう。

    凡例を追加する

    Googleスプレッドシートは初期状態で凡例が表示されていない場合があるため、必要であれば追加しましょう。凡例を追加するには、グラフエディタから[カスタマイズ > 凡例]をクリックします。

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    [位置]が自動になっていると、グラフの種類によっては凡例が表示されません。その場合は、ドロップダウンリストから下や左といった形で位置を指定します。

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    また、同じ画面で凡例の書式を変更できます。

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    H3:グリッドラインや目盛を調整する

    グラフエディタから[カスタマイズ > グリッドラインと目盛]の順にクリックすると、グリッドラインの間隔や本数、目盛の有無などを調整できます。

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    縦軸の[主目盛線の表示モード]では、間隔か本数かを指定できます。例えば、本数を10本に指定した場合、グラフのなかに薄い横線が10本表示される仕組みです。

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    [補助目盛線の表示モード]も間隔と本数を指定できます。仮に2本を指定すると、主要グリッドラインの間に2本の薄い横線が表示されます。

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    そのほか、グリッドラインの種類を指定して色を変更したり、目盛を追加したりといった設定も可能です。

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    Googleスプレッドシートにおけるグラフの活用方法3選

    Googleスプレッドシートでは、複合グラフや積み上げグラフのような、より複雑なグラフを作成できます。このようなグラフの活用方法を押さえることで、データの活用範囲が広がります。

    H3:複数のテーブルを一つのグラフにまとめて比較する

    Googleスプレッドシートでは、系列を「2023年・2024年」といったように2種類に分け、それぞれを一つのグラフ内で比較できます。比較フラフを作成するには、まずデータを比較する2種類のテーブルを作成します。ここでは、2023年の売上表と2024年の売上表を比較します。

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    2023年のテーブルのみ、B4セルからC15セルまでを選択した状態で[挿入 > グラフ]をクリックし、グラフを作成しましょう。

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    すると、2023年の売上表のみグラフが表示されます。

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    グラフをダブルクリックしてグラフエディタを開いてください。[設定 > 系列 > 系列を追加]から、テーブルマークをクリックします。

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    2024年の売上表でF4からF15までのセルを選択し、[OK]をクリックします。

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    すると、グラフのなかで2種類のデータが並んで表示されるようになりました。

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    凡例の箇所をダブルクリックすると、凡例タイトルを変更できます。

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    青いデータ系列は「2023年」に、赤いデータ系列は「2024年」に変更すると、比較グラフの完成です。

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    複合グラフを作成する

    Googleスプレッドシートでは、棒グラフと折れ線グラフを組み合わせた、複合グラフを作成できます。まずは、以下のように複数の系列を持つテーブルを作成しましょう。

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    セルを選択しない状態で[挿入 > グラフ]をクリックします。

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    すると、空のグラフとグラフエディタが表示されます。グラフエディタから[設定 > グラフの種類]に移動し、[複合グラフ]を選択しましょう。

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    続いて、同じ設定画面で[X軸 > X軸を追加]に移動し、B2からB14までのセルを選択します。

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    [系列 > 系列を追加]をクリックし、今度はC2からC14までのセルを選択してください。

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    さらに系列を追加するため、[系列を追加]からテーブルマークをクリックし、D2からD14までのセルを選択します。

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    これで一つのグラフに棒グラフと折れ線グラフが表示されるようになりました。最後に、[カスタマイズ]のタブから[系列 > 軸]の項目に移動し、[左軸]を[右軸]に変更します。

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    これで見た目が綺麗に整った複合グラフの完成です。

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    積み上げグラフを作成する

    Googleスプレッドシートでは、積み上げグラフの作成も可能です。例えば、支店ごとに売上高のデータを積み上げて表示したい時に利用できます。まずは、ベースとなるテーブルを作成しましょう。

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    テーブルのセル全体を選択した状態で、[挿入 > グラフ]をクリックします。

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    すると、グラフとグラフエディタが画面上に表示されます。

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    グラフエディタから[設定]タブを開き、[グラフの種類 > 積み上げ縦棒グラフ]を選択してください。

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    これで積み上げグラフの完成です。

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    [積み上げ]の項目を100%にすると、金額ではなく売上割合でグラフを表示することも可能です。

     

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    Googleスプレッドシートの活用範囲を広げるならGoogle Workspaceがおすすめ

    Googleスプレッドシートをより効果的に活用するなら、Google Workspaceを導入するのがおすすめです。Google Workspaceとは、GoogleスプレッドシートやGoogleドライブ、Gmailなど、Googleの有料サービスが統合されたグループウェアです。

    本来、Googleスプレッドシートは無料でも利用できますが、Google 0-9^おpWorkspaceに登録すると、Googleドライブに保存できるファイル容量が1ユーザーあたり30GB~5TBまで拡張されます。また、Gmailの独自ドメインを取得したり、高度なセキュリティ機能を使えたりと、さまざまな恩恵を得られます。

    Googleスプレッドシートでは共同編集を行う機会が多いため、チーム内での綿密なコミュニケーションが欠かせません。さまざまなコミュニケーション機能を備えたGoogle Workspaceを活用することで、円滑な情報共有や属人化防止につながります。

    さい。

    Googleスプレッドシートのグラフを使いこなしてデータの活用範囲を広げよう

    Googleスプレッドシートのグラフを使えば、蓄積されたデータを容易に可視化できます。棒グラフや折れ線グラフ、散布図などさまざまな形式に対応しており、操作も非常に簡単です。この機能を最大限に使いこなすことで、データの活用範囲が広がるでしょう。

    Googleスプレッドシートは無料でも利用できますが、有料版の幅広いサービスが搭載されたGoogle Workspaceを導入するのも一つの方法です。Google WorkspaceにはGoogleスプレッドシートのほかにも、GmailやGoogleドライブ、Google Meetなどのサービスが搭載されています。無料版よりも利用できる機能が多く、円滑なコミュニケーションのもとでGoogleスプレッドシートを運用できるのが利点です。

    以下の資料でGoogle Workspaceの特徴を詳しく紹介しています。普段からGoogleサービスをよく利用している方はもちろん、Googleサービスに馴染みのない方でも、ぜひ参考にしてください。

    監修者

    新 直哉
    新 直哉
    入社5年目。データエンジニアとして、BigQueryを主としたデータ分析基盤の提案・導入支援や、ウェブセミナーの講師などを務める。現在はプリセールスエンジニアの卵として奮闘中。

    <保有資格>
    ・Professional Data Engineer
    Professional Data Engineer