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Looker Studio Proと無料版における4つの違い!
料金体系や利用時の注意点も詳しく解説

 2025.08.28  株式会社電算システム

Looker Studio Proは、データ分析のサポートができるGoogleの優れたツールです。ツールの活用によってデータの収集・分析・可視化を効率化でき、クオリティの高いレポートを誰でも作成できます。Looker Studio Proの導入を検討している方は、まずはツールの特徴や料金などの基礎知識を把握して、自社に必要かどうかを判断すると良いでしょう。

この記事では、Looker Studio Proの概要やLookerとの違い、料金体系などについて解説しています。Looker Studio Proについてわかりやすくまとめた内容になっているため、ツールの導入を検討している方は、ぜひご覧ください。

Looker Studio Proとは?Lookerとの違いも解説

Looker Studio Proは、データ活用に役立つGoogleのツールです。Looker Studio Proの概要やLookerとの違いを確認して、ツールの基礎知識を身につけましょう。

Looker Studio ProはLooker Studioの有料版

Looker Studio Proは、データの収集や分析、可視化ができるLooker Studioというツールの有料版です。Looker Studioは、Googleのクラウドコンピューティングサービスである「Google Cloud」に含まれているサービスです。以前は「Date Portal」というツール名でしたが、2022年10月にLooker Studioへと名称が変更されました。

Looker Studioは、Google広告やGoogle Analytics、BigQueryなどのさまざまなデータソースと連携でき、Googleアカウントがあれば誰でも使用できます。Looker Studio Proでは、さらにコンテンツへのアクセス管理機能やGoogle Cloudカスタマーケアの充実したサポートサービスを利用可能です。Looker Studioについては、以下の記事で詳しく解説しているため、興味のある方はぜひご覧ください。

Looker StudioとLookerの違い

LookerとLooker Studioは、名前こそ似ていますが、異なるツールです。Lookerは、Looker社という企業が開発した高度なデータ分析や可視化ができるツールです。2020年にGoogleがLooker社を買収したことで、Google Cloudのサービスの1つになりました。Lookerを利用すれば、データの分析や洞察に活用でき、業績アップに向けた戦略の立案に役立ちます。

Lookerを利用するにはSQLに関する知識が必要ですが、Looker Studioは、専門的な知識がなくても利用可能です。Lookerは自社のデータ分析をより高度なものにしたい企業に向いている一方で、Looker Studioはシンプルな操作でデータの分析・可視化がしたい企業に向いています。

また、Lookerには有料版しかありませんが、Looker Studioには無料版と有料版の両方があります。Lookerの具体的な利用料金を知るには、Googleの営業担当者への問い合わせが必要です。以下の記事では、LookerとLooker Studioの違いについてより詳しく解説しています。2つの違いをさらに知りたい方は、ぜひご覧ください。

Looker Studio Pro(有料版)とLooker Studio(無料版)における4つの違い

Looker Studio ProとLooker Studioの違いは、以下の4つです。

  • チームワークスペースが利用できる
  • 詳細にアクセス権限を管理できる
  • Google Cloudのサポートを受けられる
  • Gemini in Looker機能を利用できる

2つの違いを確認して、Looker Studio Proの優れた点を把握しましょう。

チームワークスペースが利用できる

Looker Studio Proでは、レポートをフォルダ形式で管理できる「チームワークスペース」という機能が搭載されています。例えば、チームや部署単位でフォルダを作成したり、フォルダに応じてアクセス権限を変更したりして、データ管理の効率化とともにセキュリティレベルを向上できます。

また、Looker Studio Proでは、オーナー権限の管理も簡単です。Looker Studioでは、オーナー権限を個別のユーザーに付与して管理するため、人事異動や退職の際に権限を変更しなければなりません。Looker Studio Proであれば、組織自体をオーナーにできるため、オーナー権限の変更が不要です。

詳細にアクセス権限を管理できる

Looker Studio Proでは、Looker Studioよりも詳細なアクセス権限の管理が可能です。Looker Studioは、Googleアカウントによってアクセス権限を管理する仕組みですが、Looker Studio Proでは、Google Cloudに含まれているIAM(Identity and Access Management)というツールで権限を管理します。

IAMは、組織や個人のユーザー、リソース、サービスアカウントについてGoogle Cloud上で細かくアクセス権限を設定できるツールです。IAMによる権限管理によって、作成者や所有者が不明のレポートが作られにくくなり、ガバナンスを強化できます。

Google Cloudのサポートを受けられる

Looker Studio Proでは、Google Cloud カスタマーケアのサポートを受けられます。ツールの操作方法やトラブルシューティングが知りたい場合など、サポートを受けながらあらゆる問題を迅速に解決可能です。

Web検索やコミュニティーサイトには、誤った情報や古い情報が含まれています。Google Cloud カスタマーケアのサポートであれば、常に最適な改善策やツールに関する正確な情報が得られるため、安心してデータ活用を進められます。

また、Looker Studio Proでは、SLAも提供されています。SLAとは、事業者が契約者にサービス品質をどの程度まで保証できるかを示したものです。SLAによる品質保証は、Looker Studio Proを組織で利用する上で大きな安心感につながります。

Gemini in Looker機能を利用できる

Looker Studio Proでは、Gemini in Lookerという機能を利用可能です。Gemini in Lookerとは、Looker StudioとGoogleの生成AIであるGeminiを統合した機能で、データの分析や可視化を生成AIの技術を活用してさらに効率化できます。Gemini in Lookerでできることは、以下の通りです。

  • レポートのスライド作成:GeminiがLooker Studioにあるレポート上のデータをGoogleスライドに自動でまとめてくれる
  • 計算フィールド作成アシスト:計算フィールドにおける新規項目作成をサポートしてくれる
  • 会話分析:Geminiが入力されたプロンプトに応じてデータを解析し、インサイトを瞬時に提供してくれる

Looker Studio Proの料金体系

Looker Studio Proは、サブスクリプションで提供されており、利用を開始する際はライセンスの購入が必要です。通常は1ユーザーごとのライセンス購入になり、利用料金は1ユーザーあたり月額$9です。

Looker Studio Proでは、組織でのライセンス購入も可能です。組織でのライセンス購入は、組織内のすべてのユーザーがLooker Studio Proを利用でき、料金は月間アクティブユーザー数に応じて月額費用が発生します。

Looker Studio Proの組織でのライセンス購入には、Google CloudセールススペシャリストというGoogle Cloudのプロダクトを販売する専門職との連携が必要です。ライセンス購入を検討する際は、まずGoogle Cloudもしくは販売パートナーに問い合わせてみましょう。

Looker Studio Proの登録手順【3ステップ】

Looker Studio Proの登録手順は、以下の3つです。

  • Looker Studio Proで使用するプロジェクトを選択する
  • Looker Studio Proのサブスクリプションにユーザーを追加する
  • 必要に応じてLooker Studio Proライセンスを追加購入する

手順を確認して、Looker Studio Proで登録する際の参考にしてください。

Looker Studio Proで使用するプロジェクトを選択する

Looker Studio Proで新しいプロジェクトを選択もしくは作成します。これによってプロジェクトへのアクセス制限がしやすくなり、Looker Studio Pro コンテンツが誤って削除されるのを防げます。Looker Studio Pro コンテンツとは、Looker Studio Proのユーザーが利用可能なエンタープライズ向けの機能やサポートです。

Looker Studio Proのサブスクリプションにユーザーを追加する

Looker Studio Pro ライセンスを、Googleグループや特定のユーザーに割り当てます。Googleグループを使用すれば、Looker Studio Proを組織の部門やチームに簡単に提供可能です。また、以下の手順で「信頼できる組織機能」を有効にすれば、他の組織にいるユーザーをLooker Studio Proのサブスクリプションに追加できます。信頼できる組織機能を有効にする手順は、以下の通りです。

  1. Looker Studio Proに登録する
  2. 有効なサポートを取得する
  3. Google Cloud カスタマーケアにリクエストを送信する(リクエストする際は、ドメインと組織IDを含める必要がある)

必要に応じてLooker Studio Proライセンスを追加購入する

組織の規模が拡大する予定がある場合は、必要に応じてライセンスを追加購入した後、新しいユーザーに割り当てます。新しいユーザーにライセンスを割り当てる方法は、以下の通りです。

  1. Looker Studioにログインする
  2. 左側のナビゲーションにある「Pro サブスクリプション」をクリックする
  3. Google Cloud Looker Studio Pro サブスクリプションに関連付けられたプロジェクトを見つけて「サブスクリプションを管理」共有アイコンをクリックする
  4. ユーザーもしくはチームをサブスクリプションに追加する場合は「ユーザーやグループを追加」フィールドにユーザーのメールアドレスもしくはGoogleグループのエイリアスを入力する

Looker Studio Proを利用する際の4つの注意点

Looker Studio Proを利用する際の注意点は、以下の4つです。

  • Google Cloudの契約が必要になる
  • BigQuery・SQLなどの専門知識が必要になる
  • 細かいデザインの設定が難しい
  • データ量が多いと読み込み速度が遅くなる

注意点を把握して、Looker Studio Proを利用する際の参考にしましょう。

Google Cloudの契約が必要になる

Looker Studio Proの利用には、Google Cloudの契約が必要です。Looker Studio Proのみの契約ではないため、利用料金を計算する際はGoogle Cloudの料金も含めて考慮しなければなりません。

Google Cloudは従量課金制で、初めてサービスを利用する場合は、無料クレジット$300分が適用されます。お試しでGoogle Cloudを利用したいときには、無料のクレジットを活用しましょう。Google Cloudの料金は、以下のページで見積もりできます。

Google Cloud 料金計算ツール

GoogleやLooker Studio Proは、日本円ではなくドル建てでの支払いです。

BigQuery・SQLなどの専門知識が必要になる

Looker Studio Proは、専門知識がなくても利用できますが、使いこなすにはBigQueryやSQLの専門知識が必要です。BigQueryとは、ビッグデータ処理のサポートが可能なGoogle Cloudのサービスです。膨大な量のログを分析できるため、データ分析を効率化できます。

専門知識を持った人材が社内にいない場合は、自社の人材を育成するか、外部の専門家のサポートを受ける必要があります。

細かいデザインの設定が難しい

Looker Studio Proは、グラフやテンプレートの種類が多く、簡単にクオリティの高いレポートを作成できますが、細かいデザインの設定はできません。デザインにこだわったレポートを作成したい場合は、Looker Studio Proで大枠を作成した後に、他のBIツールを利用する方法がおすすめです。

データ量が多いと読み込み速度が遅くなる

Looker Studio Proは、データ量が多くなるとレポートの読み込み速度が遅くなります。レポートの表示に時間がかかる場合は、以下の手順で読み込み速度を改善させましょう。

  1. Looker Studioのコネクタ一覧から「データの抽出」を選択し、データソースを選択する
  2. 必要な項目や集計項目を選択し、中間データを作成する

組織でデータ分析・共有を行う場合はLooker Studio Proがおすすめ

Looker Studio Proは、Google Cloud のBIツールであるLooker Studioの有料版です。データの収集・分析・可視化を効率化でき、レポートとして社内外に共有できます。

Looker Studio Proでは、チームワークスペースというレポートをフォルダ形式で管理できる機能が利用可能です。フォルダを作成してデータを整理したり、フォルダのアクセス権限を設定してセキュリティ対策をしたりできるため、組織全体でデータ分析・共有を行う場合におすすめです。

GoogleのBIツールにはLookerもありますが、専門知識なしで手軽にデータ分析がしたい場合は、Looker Studio Proが向いています。Looker Studio ProとLookerの違いを詳しく知りたい方は、以下のページからダウンロードできる無料の資料をぜひご覧ください。