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BI(ビジネスインテリジェンス)とBA(ビジネスアナリティクス)の違いとはなにか

 2022.06.09  株式会社電算システム

BI(ビジネスインテリジェンス)とよく似た言葉として、BA(ビジネスアナリティクス)という言葉があります。両者の違いがわからないと悩む人も多いでしょう。

どちらも大量の蓄積データを扱い、分析を行うため、違いについてはわかりづらい部分もたくさんあります。

そこで今回は、BIとBAの違いについて解析しながら、それぞれのツールを上手に使っていくためのポイントを紹介していきます。

BI(ビジネスインテリジェンス)とは

まずはBIの概要から理解を深めていきましょう。

BI(ビジネスインテリジェンス)とは、企業が経営を行っていく際に収集したデータを分析し可視化を行うことで今後の企業戦略に活かしていくことを意味します。BIでデータ分析の結果が得られれば、それは今後の事業を動かしていく意思決定の判断材料になります。

BIの一例としてはレポート作成、データマイニング、統計分析などがあります。これらの総称がBIです。

Looker と Tableauを比較
Looker と Looker Studio を比較

BA(ビジネスアナリティクス)とは

続いて、BAの概要について理解していきましょう。

BA(ビジネスアナリティクス)とは、ビジネスを分析することを意味します。BIは意思決定をよりスムーズにすることを目的としていますが、BAの目的はビジネスの意思決定そのものです。

BAの場合は、機械学習や多変量解析を行ったうえで、「予測分析」を作成していきます。膨大なデータから将来的な結果をより的確に予測し、意思決定までのプロセスの自動化をBAは最終的に理想としています。

BIとBAの違い

BIとBAにはどのような違いがあるのでしょうか。

概要はそれぞれ理解できたとしても、意味合いとしては同じもののように感じてしまう部分はあります。

わかりやすい違いとして、以下のポイントを押さえておくとよいでしょう。

  • BI:過去・現在の分析
  • BA:未来分析

BIでは現状集まっているデータから分析や統計を行います。一方、BAはデータにより未来の状況を予測する分析を行うといった違いがあります。

そのためビジネスの意思決定においても、以下のような違いがあります。

  • BI:意思決定の参考にする(目的がデータの可視化)
  • BA:予測に基づいて意思決定する(目的が意思決定)

BIの場合は、作成されてきた分析結果をもとにどのような行動を起こすのか、最終的に決めるのはあくまで人の考えになります。BIは客観的な判断材料としてデータの可視化を行うのです。

しかしBAでは、データをもとに次にどんなアクションを起こすべきなのか、今後起こりうる事柄とともに予測してくれます。最適な意思決定をコンピューターが導き出してくれるということです。

BIにもBAにもメリットがそれぞれあるため、目的に応じて使い分けを実現できれば、データ分析はより効率的になるでしょう。

Looker

BAを成功させるための5つの秘訣

BAを成功させるためには以下に紹介する5つの秘訣を実践していくことが必要不可欠になります。これはデータを活用した企業経営の第一人者であるトーマス・H・ダベンポート氏が言及したポイントです。

BAの実施には「DELTA」と呼ばれる5つの要素が揃わないと、良い結果は得られません。DELTAとはD=Data、E=Enterprise、L=Leader、T=Target、A=Analystの頭文字から取った言葉です。

  • 質のよいデータを収集すること(Data)
  • 組織全体で客観的な視野を持って分析すること(Enterprise)
  • 優秀なリーダーの存在(Leader)
  • より効果を得られるターゲット(Target)
  • 上の分析作業を行える優秀な分析者(Analyst)

的確にBAを行っていくためには、このような5つの要素が揃っていることが重要です。

BIツール・BAツールを効果的に活用するポイント

最後に、BIツールとBAツールそれぞれを効果的に活用するためのポイントを整理していきましょう。

導入する目的を明確に

BIツール、BAツールは似ているようで役割が異なります。データの分析結果から今後のビジネスの意思決定で役立つ判断材料を見つけたいのか、それとも直接的に意思決定できる予測分析が知りたいのかなど、まずは導入目的を明らかにしておきましょう。

トラブルや課題を解決するためにツールを活かしたいのであれば、BAツールではなくBIツールで十分事足りることも多いです。

分析するデータを揃える

BIツールとBAツールを上手に使い分けしていくには、そもそもデータを大量に用意する必要があります。蓄積されているデータが多ければ多いほど分析結果はより的確なものになり、ツールも効果を発揮しやすくなります。

また、部門間でデータが統合されているかも大事なポイントになってきます。同じ企業の中でも部門によってデータの管理方法が分かれていると、別システムで作成されたデータは数に加えることができなくなる場合があります。

必要な機能を備えているか

BIツール、BAツールを活用する際には、活用目的に合った機能がツールに備わっているかどうかが重要なポイントになってきます。多機能なツールで予測分析を実施しようとしても、備わっている機能が自社の目的とマッチしていなければ意味がありません。

無駄なコストを削減するためにも、導入するBIツール、BAツールにはどのような機能が搭載されている必要があるのか、最初に整理しておくことが大切です。

まとめ

BIとBAは蓄積されたデータの分析を行うという意味では混同されがちな部分がありますが、目的や具体的にできることは異なります。同じものとしてとらえないように注意しましょう。BIは現状のデータを分析したり統計を算出し可視化を行うことが目的です。そして、その可視化されたデータをビジネスの意思決定の判断材料にします。現状の問題を解決することに向いているでしょう。

一方、BAは蓄積されたデータに基づいて未来の予想分析を行い、最適な意思決定の提案をツールが行います。新たな価値の創造や将来のことを決定したい場合は、予想分析が行えるBAツールが向いているでしょう。。

BIツール、BAツールそれぞれの導入の際には、目的に沿って必要なツールを見極めていきましょう。

Google社のBI機能を搭載したデータプラットフォーム「Looker」は、Webで完結するクラウドネイティブのBIツールです。DWHとも直接連携することができるため、データの移動も必要ありません。データの一元管理が可能です。また、簡単な操作でデータの可視化を行うことが出来ます。現状の課題解決、そしてデータ管理のために導入を検討してみてはいかがでしょうか。DSKでは導入支援サービスも承っています。お気軽にご相談くださいませ。

初めてのLooker

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