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DMPとは?DWHとの違いやメリット、デメリットについて解説

 2021.09.21  2021.12.27

マーケティング施策に活用できると言われているDMPですが、実際にはどのようなものか、DWHとはどのように違うのか、といった点を把握しておくことは大切です。ここでは、2つのシステムの特徴やメリット・デメリットを含めて解説していきます。DMP導入を検討している場合、ぜひ参考にしてみてください。

DMPとは

DMPは「Data Management Platform」(データ マネージメント プラットフォーム)の略で、ほかのアプリに蓄積されたデータを一元化し、分析やマーケティング施策に使うための管理を行うプラットフォームです。
ユーザーの年齢、性別といった属性情報から、興味のある商品、気になる商品の傾向などさまざまな情報を引き出せるという特徴があります。
DMPを活用すると、ユーザーの好みや購買傾向などから見込み客の発見ができ、イベントやキャンペーン時にはターゲットユーザーを絞り込むことも可能です。
データを分析、活用してターゲティングの精度を高められるため、広告配信などのアプローチを効果的に行えるので、データドリブンを支援するツールとしても利用できます。

DMPとDWHの違い

DWHとは「Data Ware House(データウェアハウス)」の略で、大量のデータを蓄積、保存する大規模データベースのことです。DWHには、マーケティングや営業、商品管理、顧客管理など社内のアプリケーションや外部の関連システムから定期的に抽出したデータが保管されます。DWH内のデータは形式が一定のため検索しやすく、分析に適しているため、営業などに活用しやすいという特徴があります。

DWHとDMPの2つはそれぞれ機能や役割が異なるシステムです。DWHがデータを「蓄積」し、DMPはそれらのデータを営業活動などに使うために「変換」するものと捉えると理解しやすいでしょう。

DMPの課題

DMPを導入すると、豊富なデータの管理、運用が可能になり、マーケティング施策を効率良く行えます。しかし導入までには、システム構築時にデータ整備や他システムとの連携、セキュリティーの問題などを解決しなければなりません。そのため、導入までにかかる時間や費用が導入時の課題と言えます。

また、導入後のメンテナンスにも時間と費用がかかります。使わない機能を付属させず、必要な機能に絞って導入しておくことで、メンテナスにかかるコストを低減させることが大切です。

DMPを導入していない企業では、マーケティング支援ツールとして「MA(マーケティングオートメーション)」「SFA(セールスフォースオートメーション)」「CRM(カスタマーリレーションシップマネージメント)」などのツールを利用している場合が多いと言われています。

「MA」はユーザーの属性情報、閲覧履歴などのデータを管理しマーケティング活動を自動化するツールです。「SFA」は、ユーザーの属性情報や営業活動とその後の購入状況をデータベース化して分析するツール、「CRM」はユーザーの購入した品や顧客情報、要望や意見といった対応履歴を管理するツールです。
DMP導入により享受できるメリットとして今日挙げられるのは、多くのデータを一元管理可能となることです。しかし将来、上記の各システムを統合して使えるようにすることを目標として、開発・改良が着実に進んでいます。

株式会社コアミックス 導入事例
株式会社ダイナックホールディングス導入事例

DMPの種類

DMPには、「オープンDMP」「プライベートDMP」の2種があります。オープンDMPは第三者が収集したデータを活用するシステム。プライベートDMPは自社の保有データとオープンDMPのデータ両方を使うシステムです。以降、それぞれの特徴を説明していきましょう。

オープンDMP

オープンDMPは「パブリックDMP」とも呼ばれています。広告主やデータ販売会社など、第三者の集めた性別、年齢などの属性、閲覧情報といった行動履歴のデータを管理するプラットフォームとして役立ち、マーケティング施策への活用が可能です。

自社でマーケティングに必要なデータを所有していない場合でも、外部データを活用できるため、新しいターゲット顧客開拓へつながりやすいメリットがあります。ただその場合、外部から提供されるデータに頼ることとなり、情報の精度や信頼性に注意を要するでしょう。

プライベートDMP

プライベートDMPでは、オープンDMPのデータに加えて、自社で保管しているさまざまデータを用います。会員登録済の顧客データ、また自社サイト内の行動履歴データ、などを収集・管理し、マーケティングに活かすデータプラットフォームです。

扱うデータの中には、実店舗や営業部門で管理している顧客リスト・購入履歴も含まれる場合が多いでしょう。プライベートDMPでは、こうした会員・顧客データを、最大限に有効活用していけるようになります。顧客の好みにフィットする商品や、購買傾向を確実におさえるためのデータとして、的確なマーケティング施策へ役立てられるでしょう。

デメリットとしては、導入時の初期費用がかかるほか、大量のデータを管理するためには、それだけランニングコストが高額になりやすくなるという点を挙げられるでしょう。

DMPを導入するメリット

DMPの導入により、マーケットデータの一元管理・ターゲットの明確化・新規ターゲットの開拓などさまざまなメリットが得られます。

マーケットデータを一元管理

DMPを導入すると、それまではCRMやMAなどでバラバラに管理していたマーケティングデータの一元管理が可能になります。自社の顧客データをまとめて必要な情報を得られるため、ターゲット層に最適なマーケティング施策を実行できます。また、自社データを保有しない会社でも、オープンDMPで外部データの活用が可能なところが、DMPの大きなメリットです。

ターゲットの明確化

自社データからは詳しい顧客情報が確認できますが、自社との取引など限られた範囲での顧客の行動履歴しかわかりません。しかしオープンDMPを利用した場合、「自社の商品を購入するまでにWeb上でどんな商品を見ていたか」などの行動履歴が把握できます。顧客の趣味や興味を幅広く知ることが可能となり、よりターゲットを明確化していけるでしょう。

新規ターゲットの開拓

オープンDMPの外部データではさまざまなWebサイト上で集めた一般ユーザーの属性、行動履歴などのデータを利用できます。そのため、ユーザーの属性や行動履歴を抽出することで、自社のターゲット層に合致する顧客を見つけ出せるメリットがあります。
また、既存の顧客以外だけでなく、従来では想定できていなかった潜在顧客へもマーケティングアプローチが可能になります。

このように、DMPを導入すると、DWHなどにこれまで蓄積されたデータや外部から入手したデータを利用して効果的にマーケティングを行えます。この仕組みを継続して活用していくことで成果がさらに蓄積されていくという、好循環を生じさせ得るでしょう。まさに「継続(的なデータ収集と処理、そして活用)は力なり」を、着実に実現していくシステムがDMPなのです。

Google Cloud 事例
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まとめ

DMPとは、自社の顧客データや第三者が持つデータを収集して、分析、マーケティング施策に役立てられるデータプラットフォームです。

DWHは、さまざまなデータを蓄積する大規模なデータベースのことで、DMPに蓄積したデータを提供できます。導入には相応の時間と費用がかかり、ランニングコストも必要である、といった障壁はありますが、もしDMPの導入が実現すると、自社保有データの資産化や外部データの利活用が可能となるため、業務効率の向上だけでなく、全社レベルでの生産性向上にも期待できるでしょう。

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