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対話型AIのGoogle Bard |
使い方から活用術・最新情報までまるっと解説

 2023.07.10  2023.10.19

情報を収集したり、文章を作成したりする際に手が止まってしまうことはありませんか。
例えば、どのようなキーワードで検索すれば欲しい情報が得られるのか、あるいは自分の思いを表現するための言葉が思いつかないということはありませんか。
本記事で紹介する「Bard」は、Googleが提供する対話型AIで、人間のように対話を行い、様々な要望に対して回答を生成することができます。
今回の記事では「Bard」の使い方や、対話型AIの特徴、さらには活用術まで幅広くご紹介します。
また、Chat GPTなどの他の対話型AIとの違いや、Googleが提供するAIの最新情報も紹介しています。
記事を最後までお読みいただくと「Bard」を効果的に活用することができる内容になっています。
ぜひ、この記事を参考にして、「Bard」と仲良くなりましょう!

Google Bard は Google が提供する対話型AI

BardはGoogleが提供する対話型AIサービスで、現在は試験運用中です。
Bardは、ジェネレーティブAIと呼ばれる技術を利用しており、その特徴的な機能を活用することで、ユーザーが持つさまざまなニーズに応えることができます。

「対話型」とは、ユーザーが文章で質問や指示を入力すると、文章形式で回答が返ってくる仕組みを指します。Bardは、従来のチャットボットに比べてその機能が進化しており、質問に回答するだけでなく、文章の要約や翻訳、アイデアの提供など、多岐にわたることが可能です。

Bardの要約機能を使うことで、専門的な文章を理解しやすく説明してくれます。例えば、Bard に医学や法律、科学などの専門分野の文章を入力すると、Bardはその内容を理解し、簡潔かつ分かりやすい形で要約してくれます。これにより、専門知識のない人でも、高度な情報にアクセスできるようになります。ただし、生成される情報は不正確であったり、不適切な場合があるので注意が必要です。

また、このサービス名「Bard」は、文章で回答することに由来しており、吟遊詩人という言葉から着想を得たものです。鳥(Bird)ではないので、間違えないようにしましょう!

Bardは、2023年3月21日にアメリカとイギリスで初めて一般公開されました。当初はウェイトリストに登録して順番を待つ必要がありましたが、2023年5月11日にはウェイトリストが廃止され、日本語にも対応しました。この対応により、日本のユーザーもBardを利用することができるようになりました。

Googleは今後、Bardのサービス拡大を進めていく予定です。40カ国語に対応し、180以上の国や地域で利用可能にすることを発表しています。それにより、Bardを通して異なる言語や文化を持つ人々がコミュニケーションを図ることで、新たな交流や発見が生まれるかもしれません。

Google Bardは、最新技術を駆使した対話型AIサービスであり、その応用範囲はますます広がっています。

ジェネレーティブAIとは

AIは「ジェネレーティブAI」と「予測AI」の2種類に大まかに分類できます。

「ジェネレーティブAI」とは既にあるデータの学習結果から、「新しいデータを生成」するAIです。
例えば、画像データから新しい画像を生成したり、Bardのように新しい文章を生成することができます。

一方の「予測AI」はこれまでのデータから「特徴」を学んで、将来のデータを予測したり、分類することができるAIです。例えば、天気予報や株価予測などは予測AIが得意とする分野です。

予測AIは大量のデータを学び、特徴を学習して、精度の高い予測を行いますが、ジェネレーティブAIはこれまでにない新たなデータを生成するため、人間の「考える」行為に近いとされています。

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Google Bard のベースは大規模言語モデルLLM

BardにはPaLM2という大規模言語モデル(LLM)が利用されています。

そもそも、言語モデルとは文章生成に特化したジェネレーティブAIです。単語や文章の出現確率を学習・計算し「自然である確率が高い文章」の生成を行う仕組みです。

”大規模”言語モデルでは、どの程度文章が自然であるかを計算する「計算量」、計算の基となる学習する「データ量」、確率計算を行うための係数の数「パラメータ数」をそれぞれ増やし、巨大化させることで、より正確な文章生成を実現しています。

近年多くの大規模言語モデルが発表されており、OpenAI社の「GPT-3」「GPT-4」も大規模言語モデルの一種です。

Bardでははじめ、Googleから発表された「LaMDA」という大規模言語モデルを搭載していましたが、現在は多言語への対応や、コーディング、推論の能力が高い「PaLM2」に切り替えられています。

PaLM2では100言語を超えるテキストの学習を行うことで、慣用句や詩、なぞなぞなどのニュアンスを含む文章を理解して生成することができるようになっています。また、多くの数式を含む文章を学習しているので、推論や数学に関する能力が向上しています。そして、大量のソースコードも学習対象に入れることで、多くのプログラミング言語でのコードを生成することができるようになっています。

2023年5月のGoogle I/O では「PaLM2」が25を超えるGoogleの製品に搭載されることが発表されました。

Google Bard はGoogleアカウントがあれば無料で使える

Bardは現在一般公開されているため、無料のGoogleアカウント(〜@gmail.com)を持つ方であれば誰でも利用できます。

また、有償版の Google Workspace をご利用頂いている場合でも、管理コンソールで利用を許可することで、Bardを利用することができます。

Google Workspaceの管理コンソールでの設定箇所は下記です。
①「その他の Google アプリ」管理画面にアクセス
管理コンソールの左メニューから アプリ > その他のGoogleサービス にアクセスします。

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②「早期アクセスアプリ」をオンにする
早期アクセスアプリをクリックして、「サービスのステータス」をクリックします。

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「オン」をクリックして保存します。
※組織部門を選択して、Bardの利用を許可するユーザーの範囲を指定できます。

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以上で完了です。これでBardの利用が許可されたので利用することができます。

Bardはコンシューマー向けのサービスで、Google Workspaceのサポート対象には含まれない為、注意事項や利用規約をよく読んで利用するようにしてください。

また、Bardは18歳以上が対象のサービスとなるため、Google Workspace forEducationを利用している場合、「年齢ラベル設定」が18歳未満となっているユーザーは利用することができません。

Google Workspace 事例
Google Workspace

Google Bard 使い方:はじめるための3ステップ

Bardを使い始める前に必要なものを理解したところで、次に使い方の3つのステップを説明します。先述の通り、Google アカウントさえ持っていれば 簡単にはじめられますので手順に沿って登録をしてみましょう。

Bard にログインする

Bardにアクセスし「ログイン」をクリックします。

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ログイン画面が表示されるので、ご自身のGoogleアカウントのメールアドレス、パスワードでログインします。
※既にログインが完了している場合は次のステップから始めてください。

Bard を試すをクリックする

ログインが完了すると下記の画面となるので、右下の「Bard を試す」をクリックします。

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利用規約とプライバシーに同意する

利用規約とプライバシーの同意画面が表示されます。
最下部まで確認すると、右下のボタンが「同意する」になるので、内容確認後「同意する」をクリックします。

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Bardの利用に関する注意事項、最新情報のメール受信のポップアップが表示されるので、「続行」をクリックすると、Bardの利用が開始できます。

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Google Bard への質問方法

Bardの利用準備が完了したので早速利用してみましょう。利用方法は簡単です。画面下部の「ここにメッセージを入力してください」の欄に質問を入力して送信することで回答が返されます。

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「Bardについて教えてください。」と入力して質問します。

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すると、Bardが文章を生成して回答します。

Google Bard への質問をより効果的にするためには、プロンプトエンジニアリングという概念を理解することが重要です。プロンプトエンジニアリングとは、より効果的な回答を得られるような質問の文章を考えるプロセスです。
回答の方向性や文章量などの条件を指定することで、 Bard は質問が明確であるほど、より良い回答を生成することができます。

例えば、先ほどの「Bardについて教えてください。」への回答は約350文字程でしたが、もう少し分かりやすく、文章も長めに回答が欲しい場合は下記のように質問する文章を工夫します。
「Bardについて、分かりやすく、700文字程度で教えてください。」

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「Bardについて、分かりやすく、700文字程度で教えてください。」では、より丁寧になり800字を超える文章が生成されました。

このように、質問する文章を工夫する「プロンプトエンジニアリング」を行うことで、より効果的な回答が得られます。

Bard から得られた回答の下にある右下にある三つの点のアイコンをクリックすることで、生成された文章をクリップボードにコピーすることができます。

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回答をGoogleの他のサービスにエクスポートすることもできます。
回答の下に表示される「エクスポートアイコン」をクリックしましょう。
「Google ドキュメントにエクスポート」と「Gmail で下書き作成」のオプションが選択できます。

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※Pythonを含む回答の場合のみ、「Colabにエクスポートする」選択肢が表示され、Google Colabへ直接エクスポートすることができます。

新たな質問をするときは、左のメニューから「チャットをリセット」をクリックして現在の回答をリセットすることができます。

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基本的な使い方は以上となります。ぜひ実際にBardを使ってみて会話してみてください。

Google Bard の活用術5選

Bard の基本的な使い方は理解したけれど、実際にどのように使っていいかわからない方のために、Bardの活用術を5つ紹介します。私が普段使っている利用方法や様々な機能の活用方法を試してみました。Bardは様々な用途にて利用することができますので、これからの活用の参考にしてもらいたいです。

英語ウェブサイトの和訳・要約

英語のウェブサイトを読む際にブラウザの翻訳機能を利用することがあると思います。
長文の場合、どうしても変な日本語になってしまったり、内容の理解が難しい場合にBard が得意な翻訳と要約機能を同時に利用することができます。

Bardへ質問する文章は簡単です。「【翻訳したいサイトのURL】を日本語で要約してください。」と入力しましょう。

今回はGoogleのPaLM2に関するブログを翻訳して要約してもらいました。

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このように日本語で内容を要約して回答してくれます。

また、Bardの回答はGoogle ドキュメントにエクスポートして保存することができます。
回答下部のエクスポートアイコンから「Google ドキュメントにエクスポート」をクリックすると、アカウントのマイドライブの直下にGoogleドキュメントが作成されます。

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回答をGoogleドキュメントに保存することができます。文章を修正して、スクリプトを作成、資料を作成する際に便利な機能になります。

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簡単なコードを記載してもらう

Bardは文章生成の他に、Pythonをはじめとする様々なプログラミング言語でのコードを生成することができます。
Pythonを生成した場合、ブラウザ上でPythonを実行できるGoogleのサービス「Colaboratory」へ直接エクスポートしてすぐにコードを試すことができます。

Bardに「数を与えるとその数を素因数分解するPythonを記載してください。」と質問してみると、Pythonを含む回答を生成してくれました。

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回答下部のエクスポートアイコンから「Colab にエクスポートする」をクリックしてエクスポートします。

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エクスポートされたColabから、コードをすぐに動かすことができます。

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[123456789]を入力してみると正しい結果が返ってきました。

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このように、簡単なコードであれば手を加えることなく正確に生成できます。
難しいコードの生成では想定していない動作をすることがあるので、しっかりと確認してから利用しましょう。

メールの骨子を書いてもらう

Bardが生成した文章はGmailの下書きにエクスポートすることができるので、簡単にメールを作成することができます。

例として旅行会社に聞きたいことを簡単にまとめて、メールの文案を作ってもらうようBardに送信してみました。

下記の文章をBardに入力して、回答を生成しました。
======
旅行会社へのお問い合わせメールの骨子を作成してください。
旅行会社:○○株式会社
旅行先で:フランス
期間:2023年9月15日から9月25日まで
上記についての情報や、航空券とホテルの予約について教えてほしい。
======

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回答下部のエクスポートアイコンから「Gmail で下書きを作成」をクリックしてエクスポートします。

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Gmailにエクスポートされ、少し修正を行う必要はありましたがすぐに送信することができます。

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外出時のスマートフォン活用

Bardは、ブラウザで動作するのでスマートフォンからでも利用可能です。いつでもどこでも気になることをすぐにBard に聞くことができます。思い立った時に、その場で知りたい情報を手軽に質問できるのが良いですね。

さらに、Gmailにエクスポートしたり、ドキュメントに出力することも簡単です。
これにより、後で再びアクセスする必要がある場合でも、手間をかけることなく情報を保存することができます。

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スマートフォンが手元にあれば、どんな場所でもBard に確認して知識を広げることができます。電車の中や待ち合わせの時間にBardを活用して時間を効率的に使いましょう!

近所の観光名所とその写真を紹介してもらう(英語のみ対応の機能)

現在英語での質問のみの対応となりますが、Bardは位置情報を利用して回答を生成することができます。

Bardに「Please introduce nearby tourist attractions and their photos.」(近所の観光スポットとその写真を紹介してください)と質問します。

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すると八丁堀の弊社オフィスから近い「築地市場」等が写真付きで紹介されています。画像をクリックすると、その画像が利用されているウェブサイトへアクセスすることができます。

現在、英語だけの機能となるので今後の日本語対応に期待しましょう。

話題のChat GPT と Google Bard の違い

最近話題のChat GPTとBardにはどのような違いがあるのでしょうか?
本章では、両者の特徴と得意な点、不得意な点を比較した表を交えて分かりやすく解説します。

Chat GPTは、OpenAIによって開発された対話型AIサービスです。GPTとは、「Generative Pre-trained Transformer(ジェネレーティブ・プリ・トレーニド・トランスフォーマー)」の略で、大規模言語モデルの一種です。実際には、Googleが2017年に発表した「Transformer」という大規模言語モデルを基にしています。

それぞれの特徴を表にまとめました。

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Chat GPTが不利な点として挙げられるのは、有料プランについてです。Chat GPTの場合、無料プランではGPT-3.5-turboまでしか利用できず、より新しいモデルであるGPT-4を使用するには、有料プランである「ChatGPT Plus」に月額約2,600円の課金が必要です。

Bardで使われている「PaLM2」では、多言語の最新の学習データを基にしていますが、Chat GPTの「GPT」は2021年9月までの情報で学習しており、最新の情報を含んだ文章を生成する場合はBardに軍配があがります。

一方、BardはGoogleサービスと連携する機能が豊富ですが、Chat GPTはAPIを実装しており、様々な外部のサービスとも連携をすることができる利点があります。

また、Chat GPTにはマルチモーダル機能という、文章以外にも画像等でAIに入力できる機能が実装されることが予定されています。

どちらも今後様々なアップデートが予定されているので、さらに便利になるのが楽しみです。

Microsoft 開発のBingAI とBard の違い

もう一つ最近話題のAI、Microsoft のBing AIとBardにはどのような違いがあるのでしょうか?
本章でも、両者を比較した表を交えて分かりやすく解説します。

Bing AIは、ChatGPTと同じGPT-4という大規模な言語モデルを使用しています。
Bing AIは最新情報をリアルタイムで検索して学習するため、最新のトピックも網羅できるのが強みです。

「BingAI」と「Bard」は、どちらも自然言語処理を中心にしたAI技術を駆使していますが、その特徴には一体どんな違いがあるのでしょうか。それぞれの特徴を掘り下げてみましょう。

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このBingAIを利用するためには、Microsoftアカウントを持っている必要がありますが、無料で利用できます。BingAIは、Microsoftが提供する検索エンジンであるBingや、WebブラウザのEdge上で活用することができます。特徴的な点は、ただ単に会話をするだけでなく、AIがWeb上の最新情報を検索してくれることです。質問を投げかけるだけでなく、AIがリアルタイムに検索結果を提供してくれるため、常に最新の情報の収集がスムーズに行えます。

また、OpenAI社がもつ画像生成モデルのDALL・Eとも連携しているので、テキスト入力から画像を生成することもできます。

制限事項として、1つの会話につき20回までの回数制限があります。

Google が提供するAIの最新情報

GoogleはBardだけでなく、様々なジェネレーティブAIのサービスを発表しています。
本章では、「Vartex AI」と「Duet AI」というサービスの最新情報を紹介します。

Vartex AI

本記事で紹介している「Bard」は消費者向けのサービスですが、「Vartex AI」はビジネスに対して利用する法人向けのサービスです。法人向けのニーズに応えるための「Vartex AI」についてご紹介します。

Vartex AIは、Google Bardの基盤である大規模言語モデル「PaLM2」をサポートしており、
Google Bardと同じ大規模言語モデルを利用してアプリ開発が可能です。

Vartex AIも、Googleの自然言語処理技術を活用しており、様々なデータを扱う上で非常に優れた性能を発揮します。
これにより、開発者や企業がPaLM2を利用して効率的なアプリケーションを構築し、ユーザーに合わせた体験を提供することができるようになります。

将来的には、Vartex AIやBardを活用したアプリケーションがより一般的になることが予想されます。
今後、ますます進化するAI技術に注目ですね。

Duet AI

Googleは2023年6月14日、Duet AI for Google Workspaceを発表しました。Duet AIとは、テキストやデータを活用して効率的に作業を進めるためのAIツールです。現在は英語のみかつ、先行機能での対応ですが、その機能を紹介します。

Duet AIを利用すると、Googleスライド内でテキストからオリジナルな画像を作成することができます。
これにより、プレゼン資料作成の際に、独創的なイラストや要望に合わせたグラフィックを手軽に作成することができます。

さらに、Duet AIはGoogleスプレッドシートの情報分析のサポートも行っています。
これまで以上に効率的にデータを処理し、ビジネス上の意思決定を迅速に行うことができます。

また、Duet AI for AppSheetは、コーディング不要でアプリを作成するAppSheetと連携することで、データを接続し、Google Workspaceにワークフローを構築できるツールです。
ユーザーはAIに要件をチャットで説明するだけでアプリを構築できます。
これにより、開発チームだけでなく、様々な業種の方が簡単にアプリを作成することができ、他の重要な作業に集中できます。

日本語への対応はこれからですが、今後のDuet AIの発展が楽しみです。

Google AIは日々進化しGoogle Workspace にも追加されている

GoogleのAIは、日々進化を続けており、その進化はGoogle Workspaceにも反映されています。
最先端の技術が、既に私たちの日常業務をサポートするために利用されています。

「Bard」でAIの発展が注目されていますが、2017年のTransformerから始まっていました。
その後、2018年にはGoogleから「BERT」と呼ばれる言語モデルが発表され、さらにOpenAI社からはGPT-3やDALL・Eなど、次々と新しいAIモデルが登場しました。

そして、これらの機能はGoogleのさまざまなサービスにも日々アップデートされています。
例えば、Gmailでは、さまざまなAI機能が既に導入されています。「スマートリプライ」と呼ばれるメールの返信候補を表示する機能や、「添付した」と本文に記載があるにもかかわらず、添付ファイルが存在しない際に添付ファイルがないことを注意する機能などは既に追加されています。
Googleドキュメントでは、グラフの自動生成、文章公正など、AIを利用して業務を効率化するための機能も備わっています。

Google AIは日々進化しており、Google Workspaceにはこれらの機能が既に追加されています。
私たちはこれらのAI機能を活用することで、より効率的で生産的な業務を実現することができます。
現在どのようなAIが追加されているのか詳しく確認したい人は以下をご覧ください。

執筆者紹介

河窪 伸弥
株式会社電算システム 河窪 伸弥
入社5年目。文教向けの Google Workspace の導入支援に携わる。
Google Workspace のエンジニア資格はもちろん、ChromeOS、Google Cloud (旧GCP)の資格も保有。
顧客と伴走し Google サービスを効果的に活用していただく支援をしております。
趣味は落語。
<保有資格>
・Associate Cloud Engineer
・Professional Google Workspace Administrator
・Professional Cloud Architect
・Professional Cloud Security Engineer
・Professional ChromeOS Administrator
・Certified Educator Level 1
・Certified Educator Level 2
Google Workspaceの7つの特徴

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