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Notebook LM の音声解説機能で
ポッドキャスト化!はじめ方と使い方

 2025.09.18  株式会社電算システム

「読みたい資料はたくさんあるけど、忙しくてなかなか時間が取れない…」という方は多いのではないでしょうか。一般的な資料はテキスト形式がほとんどで、画面に集中する必要があるため、移動時間や家事の合間に"ながら学習"をするのは難しい状況があります。

そこで本記事では、NotebookLMのポッドキャスト形式の音声解説機能の使い方を紹介します。
この機能を使うことで、いつでもどこでも耳から効率的に情報をインプットできる内容になっているので、ぜひ最後までお読みください。

NotebookLM の音声解説機能の始め方

“NotebookLM” というサービス名を初めて聞いた、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
NotebookLM は、GoogleがリリースしたAI搭載の画期的な情報整理ツールです。
自分の持つデータをアップロードすることで、いつでもなんでも聞ける専門家AIチャットボットを作ることができます。

そんな便利なNotebookLM ですが、ただチャットで応答してくれるだけではなく、レポートやマインドマップ、音声や動画で情報を抽出・出力することができ、あらゆる側面で業務を強力にアシストしてくれます。

今回は、特に注目の音声出力機能(音声解説機能)について、具体的な使い方からユースケースまで丁寧にご紹介していきます。

それではさっそくNotebookLMから音声解説を作成してみましょう。

本記事では、Google Workspace アカウント(※)でNotebookLMを利用した場合の使い方について言及しています。※NotebookLM をコアサービスとしてご利用いただける Google Workspace Business Starter/Standard/Plus、Google Workspace Enterprise Standard/Plusといった有償版ビジネスアカウントです。

NotebookLMにアクセスしてみよう

まずはNotebookLMへのアクセス方法です。
GmailなどのGoogleサービスの画面右上に9つの点ボタン(アプリランチャーといいます。)があり、そこからNotebookLMにアクセスが可能です。
※ こちらのURLからもアクセスが可能です。https://notebooklm.google.com/

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NotebookLMを開きますと、利用したことのあるユーザーであればこれまでに作成したり共有されたノートブックの一覧が表示されます。はじめてアクセスしたユーザーは、利用規約等に関するポップアップが表示されたあと、まっさらなトップページが表示されるかと思います。

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はじめてNotebookLMにアクセスした方は、新しくノートブックを作成してみましょう。

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ソースデータをアップロードして音声解説を生成しよう

次に、音声解説をしてほしいデータソースをアップロードします。
アップロードできるソースの形式はPDFやGoogleスライド、Googleドキュメントだけでなく、ウェブサイトやYoutube動画、動画ファイルや音声ファイルにも対応しています。

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アップロードが完了すると、画面左側のソース一覧画面に追加されます。

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【ワンポイント解説】
ノートブックの画面は左から順に「ソース」「チャット」「Studio」の3つで構成されています。

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音声解説の出力は、画面右側の「Studio」から選択します。

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音声解説は通常、指定したソースに対して5~10分程度の男女のポッドキャスト形式の対話音声として出力されます。
音声が生成されるまでには数分かかりますが、生成中は他の画面に移動して他の作業をしても問題ありません。

さて・・・みなさまの音声解説は生成できたでしょうか?
音声解説が生成されると、Studioの一覧に追加されます。

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生成された音声はStudio上で再生が可能です。
さっそく聞いてみましょう。

今回はこのブログ記事をアップロードして音声で解説してもらいました。

Google_NotebookLM「聞く」情報整理術:AI音声解説で資料をパーソナライズ!.mp4

なかなか流暢な日本語で、小気味よい男女の対話形式になっており、かなり聞きやすいです。
テキストを読んだりスライド資料を流し見するよりも、頭にスッと入ってくるのが音声解説のいいところです。

 

【ワンポイント解説】
音声解説はiOSやAndroidデバイスでも聞くことができます。
(公式ヘルプ:NotebookLM モバイルアプリを使ってみる

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音声は再生速度を変更することもできます。
また、音声ファイル(M4Aファイル)をローカル上にダウンロードすることも可能です。

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音声解説データを共有するには?ノートブックの共有が必要

生成された音声解説のデータは、このノートブックの閲覧権限のあるユーザーがアクセスすることができます。

新たな他のユーザーに音声解説を共有したい場合には、その他のユーザーに対してノートブック自体の閲覧権限を与える必要があります。

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ノートブックを共有するときには、ユーザー個人のメールアドレスを追加する他に、複数ユーザーを含むグループメール(メーリングリスト)を指定することもできるので、組織やチームでノートブックを共有するのも簡単です。

自分好みの出力にしてみる!音声概要のカスタマイズ出力方法

出力する音声解説は言語や長さをカスタマイズすることが可能です。

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言語や長さを選ぶだけでなく、AIホストが焦点を当てるべきことを自然言語で指定してカスタマイズすることが可能です。

これを使うことで、例えば

  • 自社製品が競合他社に比べてどのような点で優位性を持つのか、そのポイントに絞って解説して
  • 〇〇業界の動向について、新入社員にもわかるように専門用語を少なめにして解説して
  • 取引先からの提案依頼書を基に、特に重要なポイントを3つに絞って解説して

といったようなカスタマイズが可能です。

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生成された音声解説は画面右側のStudioの中に保存されます。複数の出力を保存することができるので、先述したカスタマイズを駆使して、いろいろなパターンの音声解説を保存・再生することが可能です。

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【ワンポイント解説】

最近のアップデートにより、さらに高度なカスタマイズ出力ができるようになりました!(2025/9/3より順次リリース)

形式を以下の4パターンから選ぶことができるので、シーンに最適なカスタマイズ出力が可能です。

  • 詳細(Deep Dive):2人のホストがソース内のトピックを掘り下げて解説します。(※デフォルトはこのモードです。)
  • 概要(Brief):1~2分の短い概要説明で、要点をすばやく把握できます。
  • 評論(Critique):専門家によるレビューで、資料に建設的なフィードバックを提供します。
  • 議論(Debate):2人のホストが思慮深い討論を行います。

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すぐに試せる!3つの有効なユースケース

いかがでしたか?生成AIが作ったとは思えない滑らかな会話をご体感いただけたでしょうか?

要点を的確にまとめた音声解説は、私たちの働き方を助けてくれる最高のツールになります。
この章では、音声解説が業務でうまく活用されたユースケースを3つご紹介いたします。

1 .外部ミーティングの事前準備を劇的に効率化

新しい取引先や、まだあまり知らない相手とのミーティング。事前の情報収集は欠かせませんが、忙しい中で相手の過去のインタビュー記事や公開されている情報をすべて読み込むのは大変です。

活用方法:

  1. 情報ソースを一括アップロード:ミーティング相手に関する記事やSNSでの発言、Youtube動画などを、NotebookLMにまとめてアップロードします。
  2. 音声解説を生成:「〇〇さんの関心分野や最近のプロジェクトについて要点をまとめて解説して」や「現在の業界動向について〇〇さんがどのような見解を持っているかがわかるように解説して」などのカスタマイズを加えて、音声解説を生成します。
  3. 移動中にインプット:AIが要点を整理して音声で回答してくれるので、電車での移動中や、ミーティング直前のわずかな時間でも、効果的に情報収集ができます。

これにより、当日の会話をスムーズに進め、より深い関係構築につなげることができます。

2.参加できなかった会議・イベントの振り返りを手早く完了

都合が悪く参加できなかった社内会議や、後日共有されたイベントの議事録やレポート。膨大な量のドキュメントを読むのは億劫になりがちです。

活用方法:

  1. 議事録を読み込ませる:共有された議事録やレポート、会議の録画データをNotebookLMにアップロードします。
  2. 音声解説を生成:「この会議の結論と、次回の打ち合わせまでに決めるべきアクションアイテムも含めて、会議全体を要約して」などのカスタマイズを加えて、音声解説を生成します。
  3. 重要ポイントを把握:AIがドキュメント全体を分析し、最も重要なポイントや決定事項を音声で伝えてくれます。

これにより、会議の要点を素早く把握し、自分の担当業務への影響を瞬時に確認できます。

3.部下との1on1面談をより効果的に

部下との1on1面談は、日々のコミュニケーションの中でも特に重要です。しかし、過去の面談記録をすべて見返すのは時間がかかります。

活用方法:

  1. 過去の記録を統合:過去数回分の1on1面談の記録をNotebookLMにまとめてアップロードします。
  2. 音声解説を生成:「〇〇さんの今年度の面談記録と前任上司からの評価をまとめて」などのカスタマイズを加えて、音声解説を生成します。
  3. さらに!チャットで質問:「〇〇さんの過去3回の面談で共通して出てきた課題は何?」「最初に話していた目標は今どうなっている?」などとチャットで質問します。

これにより、過去の対話を深く振り返ることができ、次回の面談でより具体的で建設的なフィードバックを提供できるようになります。

スライドつきでよりわかりやすく!動画解説機能がリリース

ここまでは音声のみで情報源を解説する音声解説機能をご紹介しました。
実最近は、スライドと音声で解説をしてくれる「動画解説機能」がリリースされています!

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今回はこのブログ記事をアップロードして動画解説を生成しました。

「読む」を「聴く」へ:AIポッドキャスター.mp4

この動画解説もカスタマイズして出力することができます。
このカスタマイズを使うと、例えば

  • 社内規定を新入社員向けにわかりやすく解説して
  • これまでの顧客との取引履歴を時系列で解説して
  • チーム紹介をしてほしい。最初にチームミッションを提示したうえで、チームメンバーを順番に紹介してください。チームメンバー紹介時にはメンバーごとの役割も含めて紹介してください。

のような動画解説の出力が可能です。

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限られた時間を有効活用する!音声概要機能を使いこなそう

NotebookLM は情報を集約→抽出→チャット回答/レポーティング/音声・動画解説 ができる高度なAIサービスです。
特に音声解説機能は、忙しい日々の情報収集を強力にサポートしてくれます。

読む時間がなくても、耳から効率的にインプットできるので、通勤時間や家事の合間にも学習を進められます。まずは、「あとで読もう」と思っていたネットニュースの記事をアップロードし、音声解説を作ってみましょう。
テキストを読むよりも深く的確に、その内容を把握できるはずです。

電算システムでは、NotebookLM の内容にフォーカスしたユーザートレーニングを実施しています。(電算システムよりGoogle Workspace をご利用のユーザー様に限ります。)もし、NotebookLM を社内で有効活用したい、というご要望がございましたら、このようなトレーニングメニューの開催も、ぜひご検討ください。

執筆者紹介

青木笙子
株式会社電算システム 青木 笙子
Google Workspace が Google Apps for Business だった頃よりGoogleサービスに携わる。現在はインサイドセールスのかたわら、Google Workspace with Gemini の魅力を伝えるProject-Gen(ぴーじぇん)メンバーとして、セミナーやブログでの情報発信を行う。