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Google Opalの使い方|
ノーコードでAIミニアプリを最短で作成する方法

 2025.10.22  株式会社電算システム

AIツールの進化が加速する中、「コーディングなしでAIアプリを作れる」時代が到来しました。
Googleが提供する実験的ノーコードツール 「 Google Opal 」 は、自然言語とドラッグ&ドロップ操作だけでAIミニアプリを構築できる革新的なプラットフォームです。

本記事では、Opal の概要から実際の操作手順、共有方法をわかりやすく解説します。ノーコードでAIアプリ開発を体験したい方、Google Workspace と連携したAI活用を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

Google Opl とは?Google Labs発のAIノーコードツール

Google (正確には Google Labs )の Opal は、自然言語とビジュアル編集だけでAIミニアプリ(ワークフロー型の小さなアプリ)を作れる実験運用(EXPERIMENT)状態のツールです。有名なものとしては、Dify が近いかもしれません。Google のモデルは特にセットアップの必要はなく利用できます。プロンプト、AIモデル呼び出し、外部ツールを ノーコード で連結し、プロトタイプを素早く形にできます。

つまり「 説明→生成→共有 」までをひとつの画面で回す。
そのための 最短経路 を説明します。

Google Opl でできること

Google Opl でできることは主に以下4つです。

  • ワークフロー作成 :やりたい処理を日本語で説明するステップ(処理のブロック)が自動で並びます。後から視覚的に手直し可。
  • 編集の即応性 :特定ステップのプロンプト修正、ツール追加、分岐の挿入などを会話/GUIどちらでも操作可能。
  • 共有 :完成品はアプリとして配布でき、受け手は自分の Googleアカウント で即利用可能。
  • テンプレート :ギャラリーから雛形を読み込み、リミックスして使うだけでも十分に実用域。

簡単なアプリを作成

それでは、メイン画面構成(と言っても今のところは他には無さそうです)の概要説明の後、ごく簡単なAIアプリを作成してみます。

1.メイン画面の構成

メイン画面の説明です。(各名称は仮の名称です)

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  • 左ペイン
    • 1 基本的な処理ステップ(Input:メッセージと入力, Generate:生成AIによる処理, Output:生成AIによる出力作成, Add Assets:ファイル、Youtube、固定テキスト等の情報アセット)
    • 2 処理フローエリア(ステップ同士や外部情報とステップのつながりGUI)
    • 4 アプリ実行画面/アプリ編集画面 切り替え
  • 右ペイン
    • 3 詳細エリア
    • 5 アプリケーション共有設定
    • 6 サブメニュー

実行ログ

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ステップの編集(②処理フローエリア内のステップを選択し、③詳細エリアでステップを編集)

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テーマの編集(プロンプトで指示orアップロード)

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プレビュー・テーマの例

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アプリの共有(公開or特定の共有先)
Opal の構成ファイルは、マイドライブ直下の Opal フォルダ配下に自動的に保管されるようです。
つまり、マイドライブの外部共有が組織で制御されていると、その範囲までしか共有はできない ようです。

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アプリの個別共有先の指定

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サブメニュー(アプリ名・説明編集、アプリの削除、アプリのコピー、編集履歴)
編集履歴では、過去のバージョンに戻すこともできます。

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アプリ名・説明編集

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編集履歴

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2.作成手順

アプリの概要:2025年の台風名を入力すると、その台風情報をWebで探して要約文を日本語で画面に出力します。

1.「https://opal.google/landing/」へアクセス
2.「Try Opal」をクリック

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3.利用者のGoogleアカウントを選択する

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4.選択した Google アカウント情報へのアクセスを許可する(Continueをクリック)

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5.選択した Google アカウントの Google ドライブへのアクセスと 特定の Googleが提供する API への情報アップロードを許可する(「Select all」にチェックを付けて、「Continue」をクリック)

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6.アプリの新規作成(「Create New」をクリック)

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7.ユーザーからの指示を受け付けるステップを作成する(画面上部の「User Input」をクリック)

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8.左ペイン内で作成されたステップを選択して、右ペインで「Generate」をクリック後、「入力:台風名」に書き換え、その下へ入力を促すメッセージ情報を検索する2025年の台風名を入力してください。を入力する

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9.「入力:台風名」の右上部端の⦿マークをクリックして、「Generate」をクリック

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10.左ペインで「Generate」→「取得:台風情報」へ修正、その下方の指示文入力ボックスの先頭へ@を入力後Toolsの中から「Search web」を選択する。

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11.続けて、「を使って、2025年に発生した次の日本の台風情報を取得する:」と入力する

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「(Search web)を使って、2025年に発生した次の日本の台風情報を取得する:(入力:台風名)」
となります

「入力:台風名」を消してしまった時は、@を入力後のStepsの中から「入力:台風名」を選択する。

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12.9~11項と同様にして、左ペインで「Generate」→日本語翻訳と要約、「(取得:台風情報)」→「次のコンテンツを日本語へ翻訳して300文字までで要約してください。(取得:台風情報)」へ修正する。

<注意>私が試したときは、前項の情報取得ステップの指示文を日本語で記載すると日本語で結果が出力され、英語で指示文を記載すると英語で結果が出力されるように見えました。なお、ユーザーの入力言語には左右されていませんでした。
「日本語で結果を出力する」ことを追記すれば、確実に日本語で出力されると思いますが、本記事では、理解のために"概要作成"タスクへ"翻訳"を追加しています。

<注意>分岐などのロジックも自然言語で記載する。

例:
あなたは、与えられた台風情報を日本語に翻訳し、300文字以内で要約する専門家です。もし台風情報の検索結果が無い場合、または情報が空の場合は、「指定された台風名に関する情報は見つかりませんでした。」とユーザーに伝えます。

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13.「日本語翻訳と要約」の右上部端の⦿マークをクリックして、「Output」をクリック

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14.左ペイン内で「Output」ボックスを選択し、右ペインで、「Manual layout」→「Webpage with auto-layout」へ修正する

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15.左上方のアプリ名を「台風情報」へ修正する

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3.動作確認

プレビューで動作を確認してみましょう。
1.右ペイン上方の「Preview」をクリック、その下右の再読み込みマークをクリックする

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2.「Start」をクリックする

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3.下方の入力ボックスへ「22号」を入力

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4.実行中…

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5.結果出力

<注意>もう一度試したいときは、情報右の再読み込みボタンをクリック
実行ログを見たい場合は「Console」をクリック

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Opal の応用機能と拡張機能

Google Opal では、単なるテキスト生成にとどまらず、さまざまな外部リソースやAIモデルを組み合わせることが可能です。

<主な拡張機能>

  • Add Assets:ファイルやYouTube動画を参照データとして追加
    Generate ステップに Add Assets で追加した情報アセットをステップ内で参照可能(@を入力してから選択)

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  • Tools:外部ソース(Search webなど)を呼び出し

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  • Generateモデル:Gemini Flash/Pro、Imagen(画像生成)、Veo(動画生成)などが利用可能
    Gemini flash/Pro を指定した他の Generate ステップで画像生成するためのプロンプトを生成して、Imagen を指定した Generate ステップへ入力し画像を生成するなど。

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  • テンプレート
    予め用意されたアプリテンプレートも用意されており、既存のアプリをリミックスして独自のツールを作ることも簡単です。

2025年10月のGoogle公式発表によると、Google Opal は 15か国への展開 が進行中です。
新機能として以下が追加されています。

  • ステップ単位のデバッグ機能
  • エラー内容の即時表示
  • 並列実行による処理高速化
  • 初期起動時間の短縮

Google Opal が切り拓くノーコードAI開発の未来

GoogleOpal は、「AIアプリ開発をすべての人に開放する」ことを目指す新しい実験的プラットフォームです。自然言語とビジュアル操作だけでAIを動かし、結果を即座に共有できる環境は、開発・教育・業務効率化のあらゆる現場で活用が期待されます。

今後、Gemini や Google Workspace との統合が進めば、Opal は「ノーコードAI開発の中核ツール」として広く定着していくでしょう。まだ実験段階の今こそ、実際に触ってみて、その可能性を体験してみてください。

<参考情報>
Google Developers Blog: Introducing Opal(2025-07-24)
Google 公式ブログ: Expanding access to Opal(2025-10-07)
Opal 公式ランディングページ
Google Labs Experiments

執筆者紹介

関谷 友明
関谷 友明
Google Cloud 認定資格全取得、AWS資格、Chromeエンジニア資格も取得しているスペシャリスト

<保有資格>
・Associate Cloud Engineer
・Professional Cloud Architect
・Professional Data Engineer
・Professional Cloud Database Engineer
・Professional Cloud DevOps Engineer
・Professional Cloud Developer
・Professional Cloud Security Engineer
・Professional Cloud Network Engineer
・Professional Workspace Administrator
・Professional Machine Learning Engineer
・Google Certified - Professional ChromeOS Administrator
・Amazon Web Services Certified - ANS/SAA/DVA/SOA
・Microsoft Certified: Azure Fundamentals
Associate Cloud Engineer Professional Cloud Architect Professional Data Engineer Professional Cloud Database Engineer Professional Cloud DevOps Engineer Professional Cloud Developer Professional Cloud Security Engineer Professional Cloud Network Engineer Professional Workspace Administrator Professional Machine Learning Engineer Professional ChromeOS Administrator