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ハイブリッドクラウドとは?
メリット・デメリットやマルチクラウドとの違いも解説

 2021.12.29  株式会社電算システム

さまざまな企業で活用が進むクラウドですが、導入の際は自社に適した使い方を検討することが必要です。本記事では、クラウドの活用例のひとつとして、ハイブリットクラウドの特徴やメリット・デメリットを解説します。ハイブリットクラウドとよく比較されるマルチクラウドの違いも併せてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ハイブリッドクラウドとは?メリット・デメリットやマルチクラウドとの違いも解説

ハイブリッドクラウドとは

「ハイブリッドクラウド」とは、パブリッククラウド・プライベートクラウドなど複数のインフラ環境を連携させて使うクラウドのことです。クラウド同士だけでなく、クラウド・オンプレミスの組み合わせもあります。

ハイブリッドクラウドでは、メリット・デメリットが異なるこれらのインフラ環境を組み合わせることで、それぞれのメリットを活かしつつ、デメリットを補い合います。それによって、1つのインフラ環境では難しいことも実現できるようになります。

参考:パブリッククラウドとは

「パブリッククラウド」とは、個人・法人問わず不特定多数によって共用されるクラウド環境です。ユーザーは基本、インターネット経由でパブリッククラウドへアクセスします。

複数のユーザーでリソースを共有することから、コストを抑えられるのがメリットです。

多くのパブリッククラウドでは初期費用がかからず、ランニングコストも従量課金制である場合がほとんどのため、使用分のみ料金を支払えば利用できます。さらにリソースの追加・削除も容易で、アクセスが増減する際も柔軟な対応が可能です。

反面、ほかのインフラ環境と比べ、カスタマイズ性は低い傾向にあります。不特定多数での共有が前提であるため、個別のカスタマイズには対応していないケースが多いのです。また、システム障害などのトラブルが発生した際は、その解決がベンダー任せとなり、自社でコントロールできない点にも注意が必要です。

参考:プライベートクラウドとは

「プライベートクラウド」とは、自社向けに用意される専用のクラウド環境です。社内ユーザー・グループ会社が共有して使います。

プライベートクラウドの大きなメリットは、自社のニーズに合わせて自由にカスタマイズできる点です。パブリッククラウド上では動作しないシステムでも、プライベートクラウドであれば利用できる可能性が高くなります。

また、企業によってはセキュリティポリシー上、外部にデータを保存できずパブリッククラウドが使えないことも少なくありません。そうした際も、プライベートクラウドであればセキュリティポリシーをクリアできます。

一方で、自社専用に環境の構築が必要となることから、導入や運用のコストがかかる点には注意が必要です。リソースの拡張性についても、多くの場合パブリッククラウドほど高くはありません。

花王株式会社様 導入事例
freee株式会社様導入事例

ハイブリッドクラウドのメリット

前述のとおり、ハイブリッドクラウドは組み合わせるインフラ環境のデメリットを補い、メリットをより効果的に活かすものです。では、具体的にどのようなメリットが期待できるのでしょうか。以下で詳しく見ていきましょう。

柔軟性の向上

ハイブリッドクラウドの最も大きなメリットは、企業の事情に合わせる形で、各インフラ環境を柔軟に組み合わせて利用できることです。一方のインフラ環境のデメリットを、もう一方のインフラ環境を組み合わせにより解消します。

セキュリティポリシーの厳格な企業が保有するデータを例に考えてみましょう。このような企業では多くの場合、社外秘データはプライベートクラウドやオンプレミスのサーバーにて保存します。そのうえで、その他のデータは安価なパブリッククラウドに保存して活用するわけです。

このように、複数の環境を使い分けることによって、保存するデータごとに適したセキュリティを保持できます。パブリッククラウドだけを使うより、セキュリティのレベルを高められるうえ、安価なパブリッククラウドも効果的に活用できるわけです。

また、多くのプライベートクラウドではリソースの増減を柔軟に行えませんが、パブリッククラウドなら可能です。たとえば大幅なアクセス増が見込まれるなど、追加のリソースが必要なときはパブリッククラウドを活用する、という使い方もあります。テスト環境用にパブリッククラウドを採用するのも有効でしょう。

データのバックアップ強化

ハイブリッドクラウドは、データのバックアップ体制を強化する際にも効果的です。自社のみでバックアップ体制を敷いている場合、災害時やマルウェア感染時などにバックアップデータが失われ、業務を停止せざるを得ない事態にもなりかねません。

その点、ハイブリッドクラウドでは遠隔の環境にデータをバックアップできるため、データロスのリスクの軽減が可能です。たとえば、オンプレミスやプライベートクラウドにのみ保存されていたデータを、パブリッククラウドでも保存するようにします。これにより、たとえ一方の環境でデータが失われても、もう一方の環境のデータをもとに円滑な復旧が期待できます。

クラウド移行時の環境維持

自社環境のクラウド化を検討している企業は少なくありません。しかし、ライセンスや仕様上の問題により、オンプレミス環境でしか使えないシステムが存在する場合もあります。その際、検討されるのがハイブリッドクラウドです。

ハイブリッドクラウドなら、クラウド移行できない分だけをオンプレミスに残し、そのほかの環境をクラウドに移行することが可能です。これにより、従来の環境を維持しつつ、クラウドのメリットも活かせるようになります。

コストの抑制

オンプレミスやプライベートクラウドは、カスタマイズ性に優れるなどのメリットがある一方、コストがかかる点は否めません。また、前述したように、オンプレミス環境でしか使えないシステムの存在もネックといえます。

そこで、そうしたシステム以外を安価なパブリッククラウドへ移し、両者を連携してハイブリッドクラウド化させることで、従前のカスタマイズ性などを損なうことなくコストの抑制が実現できます。

ハイブリッドクラウドのデメリット・課題

このようにハイブリッドクラウドは、単一のインフラ環境を利用するよりも多くのメリットをもたらします。しかし、デメリットや課題がないわけではありません。以下では、ハイブリッドクラウドの注意点を解説します。

システム構成が複雑になる

ハイブリッドクラウドは、単一のインフラ環境のみ利用する場合に比べ、当然ながらシステム構成が複雑化します。また、システム構成が複雑になる分、それだけ管理項目が増える点にも注意が必要です。システムの運用や状況把握が難しくなることはもちろん、管理者にかかる負荷の増大も懸念されます。

こうした事情から、ハイブリッドクラウドの利用にあたっては、より幅広く高度な知識が管理者に求められます。それゆえ社内の管理者・IT担当者には、必要なスキルを身につけるための教育が必要です。あるいは、ハイブリッドクラウド環境を簡単に管理できるソリューションの利用も有効でしょう。

コスト計算が難しくなる

先述したとおりハイブリッドクラウドではコストの抑制が見込まれますが、正確なコストの試算を行わなければ、「思ったよりコストを下げられなかった」という状況になりかねません。これは、システム構成が複雑化する分、単一の環境と比べてコストの予測が難しくなるためです。

場合によっては、パブリッククラウド側のコストを無理に節約しようとした結果、プライベートクラウド側のコストが想定以上に膨らんでしまうこともあります。ハイブリッドクラウドのコストに関しては、組み合わせる各環境の特徴や料金体系、適切な使い分け方をしっかり理解したうえで慎重に試算することが重要です。

Google Cloud
Google Cloud 事例

ハイブリッドクラウドの活用ケース

ハイブリッドクラウドは、環境の組み合わせ次第で色々な活用方法が考えられます。

たとえば、アクセス数が多い会員向けウェブサービスでの利用を想定してみましょう。このとき会員情報は、よりセキュリティの高いプライベートクラウドやオンプレミスの環境に保存します。一方、過大なアクセス負荷が見込まれるウェブサービス側には、安価かつ柔軟にリソース管理ができるパブリッククラウドを使うのがベターです。このように、アクセス量や情報の機密性に応じた使い分けがまず考えられます。

もちろん、BCP対策としての活用も適しています。オンプレミス・プライベートクラウド上の保存データをパブリッククラウドにてバックアップしておけば、地震や台風などの被災時にも復旧が速くなり、業務を継続しやすくなるでしょう。

ハイブリッドクラウドとマルチクラウドの違い

ハイブリッドクラウドとよく比較されるのが「マルチクラウド」です。いずれも複数の異なる環境を組み合わせて利用する点は一致していますが、その組み合わせ方には違いがあります。

ハイブリッドクラウドではプライベートクラウド・パブリッククラウド・オンプレミスなどから、自社に合った組み合わせ方を選びます。一方、マルチクラウドでは、別々のベンダーが運用するクラウド環境を組み合わせて利用します。

クラウドの料金体系や機能などはベンダーによって異なります。単一のベンダーが提供するサービスだけでは、自社がクラウドに求める条件をクリアできないことも少なくありません。そこで、異なるベンダーのクラウド環境を組み合わせることで、より自社のニーズに沿ったシステムを構築するわけです。

マルチクラウドなら、1つのベンダーに依存してしまう状況(ベンダーロックイン)を予防することも可能です。ベンダーがサービスの仕様変更をした場合、そのサービスしか使っていなければ追随するしかありません。ですが、複数のサービスを利用していれば、使い分け方を工夫するなどして、その影響を軽減できます。

またマルチクラウドには、システムを冗長化できるようになったり、障害に強い構成にできたりするメリットもあります。万一、片方のベンダーに大規模な障害が発生した際も、マルチクラウドであれば他ベンダーのサービスでバックアップできるためです。

ハイブリッドクラウド・マルチクラウドは、一概にどちらが優れているというものではありません。それぞれメリット・デメリットが異なるため、より自社のシステムに適したほうを選ぶとよいでしょう。

まとめ

ハイブリッドクラウドは、オンプレミスやクラウドなど複数の環境を組み合わせて使う方法です。これにより各環境のメリットを活かしつつ、デメリットの補完が可能となります。その反面、システムの構成が複雑化し、運用の難易度が上がるデメリットもあるため、管理者の負担増は避けられないでしょう。

株式会社電算システム(DSK)では、ハイブリッドクラウドの提供および運用支援を行っています。同社のクラウド支援サービスなら、自社に最適なシステム構成の提案から導入、運用まで力強くサポートしてもらえます。ハイブリッドクラウドの導入をお考えの際は、ぜひ本サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

https://www.dsk-cloud.com/solution/gcp/service

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