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オープンデータとは?
基礎知識やビジネスをアップデートするデータを一覧で紹介!

 2021.04.27  2022.10.18

オープンデータとは、企業や個人の商用利用が許可されている無料の公開データのことです。今、オープンデータのポータルサイトが、ユーザーが使いやすいよう整備されているのをご存じでしょうか。本記事では、ビジネスを加速させるオープンデータの概要と、活用事例について解説します。

オープンデータとは

オープンデータとは、その言葉通り公開されているデータのことです。利用者や使用目的が制限される場合は「オープンデータ」ではありません。「誰もが利用(加工・編集・再配布等)できること」「営利・非営利に関わらず二次利用が可能であること」「機械判読できること」「無償で利用できること」といった要件が定義されており、データを用いて金銭的な対価を受け取る「商用利用」も許可されています。

日本では東日本大震災以降に、政府や地方自治体、事業者が保有するデータの活用意識が高まりました。国は2012年7月にオープンデータは国民共有の財産であると示した「電子行政オープンデータ戦略」を策定、「人口統計」や「公共施設の場所」など多岐にわたるデータの公開を推進しています。

オープンデータの活用でできること

オープンデータをより効率的に活用すれば、経済の活性化や行政の高度化が期待できるでしょう。具体的には「多様なサービスの迅速かつ効率的な提供」「官民の協働による公共サービスの提供や改善」「財政状況や少子高齢化への課題貢献」「新サービスやビジネスの創出」などが挙げられます。

2021年3月現在政府主導でオープンデータ活用を推進した結果、都道府県47団体、市区町村では1,018団体がオープンデータに取り組んでいます。

花王株式会社様 導入事例

花王株式会社様 導入事例

花王株式会社はデータを収集・分析するためのバックエンドシステムの要としてGoogle Cloudを採用しています。

外部データを活用したマーケティングと社内SEの育成による内製化を実現させた同社の導入事例をご紹介します。

詳細はこちら

オープンデータの一覧

オープンデータの種類は、政府・医療・金融・経済・メディア・不動産・教育など多岐にわたります。オープンデータソースがまとめられたポータルサイトをチェックすることで、効率よくデータ収集できます。

政府のオープンデータ一覧

「DATA.GO.JP(https://www.data.go.jp/)」
内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室の下、総務省行政管理局が運用する日本各府省のポータルサイトです。開発者向けの情報も充実しています

「e-Stat(https://www.e-stat.go.jp/)」
各府省が公表するデータの検索や、地図上に表示するなど便利な機能を備えた政府統計のポータルサイトです。「分野」や「組織」からも、統計データの検索ができます。

その他のオープンデータ一覧

「最新の気象データ(https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/mdrr/index.html)」
気象庁が提供する統計データです。毎日更新されるデータから、早いものは10分毎に更新されていきます。

「中央区統計データ(https://www.city.chuo.lg.jp/kusei/statisticaldata/opendata.html)」
中央区では、行政の透明性、地域が抱える課題の解決、地域の活性化を目的として、区が保有する情報をオープンデータとして順次、公開しています。

他国のオープンデータ一覧

「Data.gov(https://www.data.gov/
アメリカ政府のポータルサイトです。

「Data.gov.uk(https://data.gov.uk/)」
イギリス政府のポータルサイトです。

「国家数据(http://data.stats.gov.cn/)」
中国政府のポータルサイトです。

「European Data Portal(https://www.europeandataportal.eu/)」
EUのポータルサイトです。

「Date.gov.TW(https://data.gov.tw/)」
台湾政府のポータルサイトです。

国際機関のオープンデータ一覧

「世界銀行(WBG)(https://data.worldbank.org/)」
業務の透明性と説明責任向上を目的に、約8,000の開発指標や、1万件を超える調査研究を無料公開しています。

「経済協力開発機構(OECD)(https://data.oecd.org/)」
世界各国の人口や経済状況、輸出入データなどを国やデータ別に検索できます。複数の国を一度に比較したいときに便利です。

「世界保健機関(WHO)(https://apps.who.int/gho/data/node.home)」
194か国、1,000を超える指標に関する統計情報が入手できます。AI医療の進化により、予防接種や未病、薬物や栄養に関するデータが増えつつあります。

オープンデータの活用事例

オープンデータを活用したサービス事例を抜粋して紹介します。

地方自治体データの活用事例「新型コロナダッシュボード」

日本国内における新型コロナウイルス感染者数と病床数使用率を、47都道府県ごと、時系列で可視化したサイトです。日々更新・運用されており、CSVオープンデータや、JSONオープンデータとして二次配布もされています。開発者は内閣官房IT総合戦略室で任命された「オープンデータ伝道師」の福野泰介氏です。
https://www.stopcovid19.jp/

図書館蔵書データの活用事例「カーリル」

全国にある6,000以上もの図書館のデータベースを活用し、蔵書情報と貸出状況が簡単に検索できるサイトです。本のタイトルを入力すると、最寄りにある図書館の蔵書や貸出状況がわかります。Amazonと連携しているため、ユーザーは本の購入も可能です。販売ページまでの誘導経路など、オープンデータ活用のロールモデルとも言えます。
https://calil.jp/

AED設置箇所データの活用事例「Coaido 119」

AEDが設置してある箇所のオープンデータを活用し、119番通報と同時に、周囲へSOSを発信できる緊急情報共有アプリです。近くでSOSが発信されると、事前登録した医療資格者や、AED設置施設の固定電話に合成音声で緊急情報が伝わる仕組みになっています。また、アプリユーザーは周辺にあるAEDマップがすぐに閲覧できます。
https://www.coaido119.com/

Google Cloud 事例
Google Cloud

データ分析基盤を整備する上で大切なこと

「オープンデータをビジネスに活かす」という事を考えると、一つのオープンデータだけでは不足してしまいます。自社が持つ顧客データを含む、複数のデータを複合的に分析することで、季節的な顧客動向や地域差、天候による傾向などが見えてきます。

この様にデータを複数突き合わせて分析するには、人力で行うのは中々大変です。そこで企業に求められるのはデータ分析基盤の構築です。データ分析基盤を構築すれば、データを再加工・再利用する事ができる様になり、ビジネスに利用しやすくなります。整備する上で大切なことは、ユースケースの確保やデータの流れ、収集するデータの選定などがポイントとして挙げられます。

ユースケースの確保と洗い出し

データ分析基盤を整備するには、ユースケースの把握が重要です。すでにユースケースが確立されている場合は、これ以上汎用性は必要ないかもしれません。そのため、複雑な構造を持つデータの集計や加工を優先してコストを最適化します。

データ更新は一方通行が原則

データ分析基盤を実際に構築する段階で問題になるのが、データソースからのデータ抽出です。ヒューマンエラーを防ぐために、まずはデータの自動連携から着手します。

また、データ収集は更新の流れを一方通行にしなければなりません。逆方向の流れを許してしまうと、復旧が困難になる可能性があります。安定したシステム運用を実現するために、フローの統一は重要です。

データスキーマは変更のしやすさも重視

プロジェクトの成長に応じてデータ分析基盤の構造は変化します。システム担当者はその都度スキーマを定義しなければならないため、スキーマが増えるほど管理コストがアップしてしまいます。

大人数で操作する場合は、変更しやすいスキーマを設計しておくことが重要です。データソースの変更に柔軟に対応できれば、安全性や作業の効率化につながります。

Google Cloud™(旧 GCP:Google Cloud Platform)でオープンデータの活用を始めてみよう!

Google Cloud とは、Google がクラウド上で提供しているサービスの総称です。本サービスは内閣官房情報技術総合戦略室より一般公開された「オープンデータ API プロジェクト」に技術協力しています。

Google Cloud はWeb開発における基盤を提供するインフラサービスの一つであり、高性能な仮想マシン、機械学習を活用したビッグデータ分析、低コストでのアプリケーション開発など、さまざまなサービスが用意されています。

Google Cloud の導入メリット

Google の安定したインフラが高速処理を実現するため、急激なアクセス増加にも耐えられます。また、自動スケーリングやサーバーのインスタンス起動の速さも魅力的です。

安定性にも優れており、同じグローバルIPアドレスなら、マルチ拠点でアクセスできます。「TensorFlow」や「BigQuery」など、AI分野のサービスがフルに使えるため、最先端のデータ解析が実現できるでしょう。

まとめ

インターネットの普及により、誰もが簡単に世界中の情報にアクセスできるようになりました。だからこそ、企業が扱うデータは正確でなければなりません。オープンデータの内容は信頼性が高いため、新たなビジネスの創出にも大いに役立てられます。

世界中、または企業内に散在しているデータを統合し活用するには、データ分析基盤を構築しましょう。Google Cloud を導入すれば、未来の売り上げ予測も可能になるかもしれません。

弊社ではお客様のビジネス要件に合ったデータ基盤の構築から、Google Cloud の導入、データ分析の支援まで、一貫してサポートする事が可能です。ビジネスにデータ活用する事をご検討の際は、一度弊社までご相談下さい。

データ・ドリブン時代の歩き方

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