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Chrome ブラウザ を企業で使う時の
メリットデメリット

 2022.03.07  2022.11.25

全世界2億7000万人が利用中でトップシェアを誇る Chrome ブラウザ 。今回は企業で使う際に覚えておくべきメリットとデメリットと IE のサポート終了に伴い注目を浴びる『 Chrome ブラウザ クラウド管理 』について一挙大公開!
もちろん日本国内でもシェア1位の Google が提供するこちらですが、今や、検索やインターネット上の各種 web サービスへの接続には欠かせないブラウザへと成長しました。企業等での業務利用においても、個人的にもメイン使いしているという方は多いのではないでしょうか?意外と知らない Chrome ブラウザ の全てをお伝えしていきます。

Chrome ブラウザのメリット

Chrome ブラウザ クラウド管理 を利用できる

企業としてブラウザを展開する際に施しておきたいポリシーや設定等の管理が OS を問わずすべて Web の管理コンソールで一元管理できることは大きなメリットです。

➔ シャドー IT になっており管理をすることができない。
➔ バージョンアップの対応をしていない可能性がありセキュリティが不安
➔ パスワード情報の記憶は情報漏洩に繋がりやすいのでやめさせたい
・・・等の課題や要件をお客様からはよくお聞きします。

エンドポイントの中でもブラウザは業種、規模、場所を問わず、多くのユーザが Web 上でサービスを利用したり情報の検索を行うための「窓」としての役割を持つため、外部への情報漏洩や、外部からの攻撃に対して最も気を配る必要のある部分になります。(大雑把な説明だけではイメージがつきにくいと思いますので、詳細について次のセクションで説明します。)

ブラウジングの速さ

ブラウザを選択する上で一番気になる点は、やはりストレスを感じない表示速度だと思います。2008年に提供を開始し、最初に利用したときは感動しました。今でこそ他のブラウザでも速いと感じられるようになりましたが、リリース当初は他のブラウザを全く寄せ付けない応答スピードでした。

反応が速いということは使えば分かるのですが、「ユーザが操作する」といった観点でも速くなるように工夫されています。
例えば、アドレスバーに入力するだけで検索ができ、入力中にも候補をサジェストしてくれます。検索する前に精度の高い答えを導き出してくれるため、検索結果のページに行くまでもなく求めている情報を見つけることができる点もユーザフレンドリーです。

Chrome ブラウザ を企業で使う時のメリットデメリット-1

ブラウザのカスタマイズ性

Chrome ブラウザには Chromeウェブストア から拡張機能をアドオンすることでブラウザをより便利に利用できるようにカスタマイズができるようになっています。

例1.)Google 翻訳 をすぐ呼び出せる
例2.)ブラウザのスクリーンショットを撮ったうえでさらに編集までできる
例3.)開きすぎてしまったタブを整理・検索できる
・・・等、他にもたくさんの有益な拡張機能が提供されています。

必要なものをピックアップして自分好みのブラウザを作ることで、ストレスや無駄を減らし業務効率の向上が期待できます。

Chrome ブラウザ を企業で使う時のメリットデメリット-2

アカウント Sync:複数デバイスでの利便性

利用する状況に応じてすぐに使うことのできるデバイスは異なるため、ユーザは様々なデバイスを利用します。デバイス毎に毎回違う情報を読み込んでいては、なかなか欲しい情報にたどり着けません。Chrome ブラウザと Google アカウントを連携し、Chrome Sync を利用することで便利にご利用いただけます。Chrome ブラウザは利用するデバイスがパソコンでもスマートフォンでもタブレットなど複数に跨っても使いやすいように考えられておりどのデバイスで利用しても自分の環境をすぐに開くことが可能です。
自分のアカウント情報を予め Chrome が読み込んでくれるので、移動中にスマートフォンやタブレット等でブラウザでページを開き調べておき、デスクに戻ってから PC で情報を読み込むといったこともできるため、スキマ時間を活用して効率よく必要な情報を取得することができます。反対に、外出前に PC で見ていたページのブックマークの情報はもちろん、過去の検索履歴を確認できたり、パスワード情報や Cookie 等の情報を異なる端末からでも読み込んでくれます。

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Chrome ブラウザ のデメリット

非常に便利な Chrome ブラウザ ですが企業で利用する上ではデメリットもあります。
例えばカスタマイズ性の部分で説明した拡張機能を従業員が自由にインストールすると統制が取れなくなってしまったり、ログイン時のパスワード情報を Chrome に記憶させていると認証のセキュリティが下がってしまう可能性があります。
また、Chrome ブラウザの運用についてはユーザー任せとなるため、以下のようなリスクが考えられます。
➔ Chrome OS のバージョンが最新になっていない
➔ HTTPS 通信を優先にしていない
➔ セーフブラウジングの機能をオンにしていない
・・・等。

どんなにセキュリティ機能が多く付いていても、社内で利用と設定をルール化しても、ユーザー任せでは適切に利用されない可能性が高く、そもそもそういった状況を把握・管理すること自体が困難な状況となります。

Chrome ブラウザ クラウド管理

Chrome ブラウザ にはコンシューマ向けと法人向けの2種類がリリースされています。法人向けの Chrome ブラウザを利用すれば管理者が管理画面で利用設定を行ったり、セキュリティ設定を統一したり、Chrome ブラウザ を利用している端末を把握することができます。コンシューマ向けの Chrome ブラウザ をすでに利用している端末の場合でも問題ありません。専用のトークンを利用中の Chrome ブラウザ に入力するだけで簡単に管理対象に組み込め、安全性の高い最新バージョンへのアップデートをユーザに強制させることができるようになります。

また、企業向けの Chrome ブラウザが Google 管理コンソール 上で運用できるようになったこともあり、これまでベストエフォートでの対応となっていた Google のサポートが正式に開始。安心して Chrome ブラウザを社内に展開することができるようになりました。以下、Chrome ブラウザ 管理機能の一部を画面を交えてご紹介します。


管理コンソールにブラウザを登録し最新情報を把握する

ブラウザを管理下に置くことで以下の情報を取得することができます。

《マシン名・組織部門・前回のアクティビティ・ブラウザのバージョン・拡張機能の数・ポリシーの数・OSバーション・マシンユーザー・アセットID》

この画面を見ればブラウザの管理者は何台の管理対象の端末があり、どのような OS で動いているか、ブラウザのバージョンは最新の状態となっているか等を一覧で取得することができます。シャドー IT を極力減らして常に管理・掌握しておくことが、今後の企業のエンドポイントセキュリティにおいて非常に重要なポイントとなります。

Chrome ブラウザ を企業で使う時のメリットデメリット-3

ポリシーの配布でセキュアな状態を保つ

管理コンソールで設定したポリシーは即座に登録されたブラウザが取得し、反映するため、管理者は常に最新のポリシーを端末に適用することが可能です。
また、Chorme ブラウザ のアップデートについても、強制インストールやリリースのスケジューリングができます。ネットワーク帯域の圧迫が気になる場合などには、組織・ユーザーごとにタイミングを指定して計画に施行することをおすすめしています。

細やかなセキュリティポリシー

例えば以下、

➔ URL によるアクセス制限(ブラックリスト/ホワイトリスト)
➔ HTTPS 通信でないサイトへのアクセス禁止
➔ Cookie を保持する際のルール化
➔ Chrome が安全でないと判断する Web サイトへのアクセスレベル設定
➔ シークレットモード利用の制御

・・・等、数百個ものセキュリティポリシーを設定することが可能です。

Chrome ブラウザ を企業で使う時のメリットデメリット-4

拡張機能の制御

Chrome Web Store では、上述の通り様々な拡張機能が提供されています。ICT 管理者は、ビジネスに役立つアプリを提供し、ユーザーの業務効率化を促進することができる反面、拡張機能によってはGoogleドライブやカレンダーなどユーザ環境へのアクセス権を許可する必要が出てくる場合もあります。ユーザーに対して無制限にインストールを容認していると予期せぬトラブルが起こることも。管理者側でユーザーによる無認可アプリのインストールを許可しない設定しておくなど、セキュリティリスクを減らす設定についても検討をおすすめします。

Chrome ブラウザ を企業で使う時のメリットデメリット-5

Google for Education
Google for Education

まとめ

Microsoft から発表された IE のサポート終了が大きな波紋を呼んだことは、記憶に新しいところですよね。それにより、2022年6月までに IE からの移行が必須となりました。IE は完全に終了し、そのまま何もしなければ Edge に移行することとなります。Edge 内にIEモードが搭載されてはいるものの一時的な救済措置となりますので、いずれは IE ではないブラウザに完全移行しなければなりません。

そのためには IE でしか動かないレガシーシステムの撤廃・改修・更改や新しいブラウザへ移行のためのトレーニングを計画し展開していかなければなりません。非常に負荷のかかることですが、対応するしかありません。

もしもブラウザの移行が必要であるのであれば、この機会に社内標準ブラウザの検討をおすすめいたします。個人の判断で好きなブラウザを利用させ、シャドー IT 化させるのではなく、会社として管理されたブラウザで業務を行わせることで、一企業として責任のある統制の取れた ICT 環境が実現します。

全世界で最も愛されている Chrome ブラウザ を、ユーザーに業務利用させたい、許可したいと思う管理者は非常に多いです。その場合、私達はセキュリティ設定や統制ができる Chrome ブラウザ クラウド管理 をおすすめしています。自由な利用は禁止して必要最低限の機能だけを渡すこともできますが、クラウド利用が進み情報が社外(インターネット上)に多くある現代では、時流に逆行しており、従業員の生産性を低下させることにも繋がります。ユーザーからある程度の自由を強く求められることもあるでしょう。自由と安全性をトレードオフするのではなく、企業での利用に相応しいセキュリティを担保した状態で、ストレスなく業務できる環境を整備することが、真のユーザフレンドリーではないでしょうか?ぜひ、今日からでも、今後の社内標準ブラウザの在り方や管理についてご検討を始めてください。本稿がその一助となれば、大変嬉しく思います。

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