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【2024年度版】3大クラウドサービス(AWS・Azure・GCP)の
特徴とメリットを徹底解説!

 2024.10.07  株式会社電算システム

近年、社内の業務効率やセキュリティの向上などを目的に、クラウドサービスを利用する人が増えています。機能やセキュリティはツールによってさまざまですが、自社に合ったクラウドサービスを導入すれば、課題解決に大きく役立つでしょう。

現在は多くのクラウドサービスがリリースされており、中でもAWS、Azure、GCP(Google Cloud)は「3大クラウド」と呼ばれるほど有名かつ人気のあるサービスです。クラウドサービスを初めて利用する方や、機能面やセキュリティ面の課題からサービスの移行を検討している方には、特におすすめです。

この記事では、AWS、Azure、GCPの特徴とメリット、向いている企業を解説しています。AWS、Azure、GCPについてわかりやすくまとめた内容になっているので、ぜひ最後までご覧ください。

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AWS、Azure、GCP(Google Cloud)は世界を代表するクラウドサービス

クラウドサービスとは、インフラやソフトウェアなどの機能をインターネットを通じて利用できるサービスです。従来は、ソフトウェアをコンピューターにダウンロードして利用する方法が主流でしたが、クラウドサービスの登場によって、ブラウザからサービスにアクセスしてさまざまな機能を利用する方法が普及していきました。クラウドサービスの利用によって、以下のようなメリットが得られます。

  • サーバー管理に関する問題への対応が必要なくなる
  • ユーザーの増加によるアクセス負荷への対応が必要なくなる
  • サーバーメンテナンスによるトラブルや機会損失への対応が必要なくなる
  • 常に最新のバージョンを利用できる
  • バージョンのアップデートにコストがかからない
  • 場所や時間にかかわらずサービスを利用できる
  • 簡単かつ安全にデータを管理できる

クラウドサービスの中でも、AWS、Azure、GCP(Google Cloud)は、シェアの大きい人気のサービスです。2022年時点で、クラウドサービス全体のシェア率が3つ合わせて6割以上を占めています。

AWSの特徴と4つのメリット

AWS(Amazon Web Service)は、Amazonが提供しているクラウドサービスです。AWSの特徴とメリットを確認して、サービスを検討する際の参考にしましょう。

AWSの特徴

AWSは、2006年に提供が始まった歴史の長いクラウドサービスです。No.1の世界シェアを誇るクラウドサービスで、さまざまな目的に使える200種類以上のサービスを提供しています。AWSには他にも、以下のような特徴があります。

  • 優れた拡張性
  • 高い信頼性と可用性
  • 日本語によるサポートの提供

AWSは、豊富な利用実績があり、多くのユースケースが公式サイトで公開されているため、クラウドサービスを初めて利用する方におすすめです。サービスを使ってできることが明確にイメージでき、安心して利用を開始できます。また、利用者の要望に沿って提供され始めたサービスも多く、企業のあらゆるニーズに応えられるサービスです。

AWSのメリット

AWSを利用するメリットは、以下の4つです。

  • レベルの高いセキュリティ体制が整っている
  • 汎用性が高い
  • 多くの国・地域で利用できる
  • 200以上のサービスが利用できる

メリットを確認して、AWSの理解を深めましょう。

レベルの高いセキュリティ体制が整っている

AWSは、高度なセキュリティ機能を備えたサービスです。厳しいコンプライアンス要件に対応しながら、第三者機関による検証も行っているため、規模の大きい企業でも安心して利用可能です。高いセキュリティレベルを常に維持しており、利用者のデータを安全に保護しています。

汎用性が高い

AWSは、クラウドサービスの中でも汎用性が高いサービスです。日本の企業が多く利用しているマイクロソフト製品をはじめ、さまざまなサービスと連携できます。AWSを活用すれば、社内で利用している既存サービスと連携して利便性を高めることもできるでしょう。また、外部のサービスを利用しても、費用を抑えやすい料金体系になっているため、コスト削減にも貢献します。

多くの国・地域で利用できる

AWSは、245にもおよぶ国と地域で利用可能です。他のクラウドサービスと比較してもアベイラビリティゾーン(※1)やリージョン(※2)が特に多く、リスク回避やBCP対策に役立ちます。多くの国と地域で利用できる点は、今後海外でのサービス展開を考えている企業や、海外に拠点がある企業にとって大きなメリットです。

また、AWSは高いシェア率が影響し、豊富なナレッジがWeb上に蓄積されています。不明点や疑問があっても、多くの場合自身で検索して解決方法を見つけられるでしょう。AWSのほとんどのサービスでは、日本語対応のサポートや相談窓口も利用できるため、導入後も安心して利用できます。

※1. アベイラビリティゾーン:AWSリージョンの中で独立した冗長的なネットワークや電力源、接続機能を備えた1つ以上のデータセンターのこと

※2. リージョン:クラウドサービスのデータセンターがあるエリアのこと

200以上のサービスが利用できる

AWSでは、200以上の豊富なサービスが提供されており、利用者は自分の目的にあったものを自由に選択可能です。90%以上のサービスが、利用者のリクエストによって実装されているため、自社が求める機能を見つけやすいというメリットがあります。また、AWSは自社に必要な環境を構築しやすく、自由度の高いシステム開発・運用を実現できます。

Azureの特徴と4つのメリット

Azure(Microsoft Azure)とは、マイクロソフトが提供しているクラウドサービスです。Azureの特徴とメリットを確認して、サービスを検討する際の参考にしましょう。

Azureの特徴

Azureは、マイクロソフト製品との連携性に優れたクラウドサービスです。Microsoft 365はもちろん、マイクロソフト製品以外のサービスやアプリケーションとも連携できます。また、AzureはAWSに並ぶ多くのサービスを備えており、豊富な機能を利用可能です。ユーザーがサービスを十分に活用できるように、オンライン学習コースも提供されています。

また、Azureは、クラウド環境と​オンプレミス環境の両方に対応しています。サービスを活用すれば、より企業に最適化されたシステムの開発・運用の実現が可能です。

Azureのメリット

Azureを利用するメリットは、以下の4つです。

  • マイクロソフト製品との相性が良い
  • 可用性の高いグローバルネットワークがある
  • 対応可能なOSや言語が多い
  • トラブル時に日本の法律が適用される

メリットを確認して、Azureの理解を深めましょう。

マイクロソフト製品との相性が良い

Azureは、マイクロソフト製品を利用している企業に向いているクラウドサービスです。マイクロソフト製品との親和性が高いため、サービス同士の連携やクラウドへの移行がしやすく、マイクロソフト製品を多く利用しているほど、利便性を実感できるでしょう。OfficeやWindowsの他にも、SQL ServerやActive Directoryといった製品と連携できます。

可用性の高いグローバルネットワークがある

Azureを提供するマイクロソフトは、世界各地にデータセンターを持ち、「マイクロソフト グローバル ネットワーク」という巨大なネットワークを所有しています。

このネットワーク内で、グローバルレベルにAzureのサービスが分散配置されているため、数千台という大規模のスケーラビリティと、一部のリージョン障害やサーバー障害にも耐えられる高い可用性を誇っています。

対応可能なOSや言語が多い

Azureは、対応するOSやプログラミング言語の種類が多く、さまざまなシステム開発で利用可能です。例えば、以下のようなOSやプログラミング言語に対応しています。

  • OS:Linux、Windows
  • プログラミング言語:Python、Java、Ruby、.NET、PHP、Node.js

トラブル時に日本の法律が適用される

Azureの管轄裁判所は東京地方裁判所であるため、何かトラブルが発生した場合に適用されるのは、日本の法律です。一般的に海外企業が提供するサービスを利用する場合、準拠法が日本以外になっており、対応が難しくなります。また、支払いが外国通貨になり、為替の影響で不利益が生じるケースもあります。Azureであれば、日本の法律が適用され、通貨も円に対応できるため、万が一トラブルが発生しても、比較的安心です。

GCP(Google Cloud)の特徴とメリット

GCP(Google Cloud)とは、Googleが開発したクラウドコンピューティングサービスの総称です。現在はGoogle Cloudと呼ばれていますが、今でも「GCP」という旧名称で広く浸透しています。GCPの特徴とメリットは、以下で詳しく解説します。GCPの基礎知識として確認し、サービスを検討する際の参考にしましょう。

GCP(Google Cloud)の特徴

GCPは、Google製品と親和性の高いサービスです。Google WorkspaceをはじめとしたGoogle製品を業務で利用している企業は、既に使用しているサービスとGCPを連携できます。また、GCPは、今までGoogleが提供してきたサービスをもとに開発されているため、性能や機能が充実しており、利用者のさまざまなニーズに対応可能です。他のクラウドサービスと比較して、知識がなくても使いやすいところも魅力の1つです。

GCP(Google Cloud)のメリット

GCPを利用するメリットは、以下の4つです。

  • インフラ環境が安定している
  • AI分野のサービスが充実している
  • ネットワークのスピードが速い
  • 料金が良心的

メリットを確認して、サービスについて詳しく理解しましょう。

インフラ環境が安定している

GCPを導入すれば、Googleの社内で実際に使用されているインフラ環境と技術を利用可能です。一時的に多くのトラフィックが発生しても対応できるように設計されており、常に安定した通信を維持できます。GCPの安定したインフラ環境は、他のクラウドサービスと比較しても、際立って優れている点です。

AI分野のサービスが充実している

GCPは、AI分野のサービスが充実しており、専門知識がなくても扱えるものから、本格的な開発向きのものまで、幅広い機械学習ツールや分析ツールが備わっています。AI・機械学習の技術や解析技術は、世界で活躍する多くのエンジニアから高く評価されています。

また、GCPには先端技術に関連するサービスが頻繁に追加・更新されるため、常に新しい技術を業務に活用でき、自社にとって最適な開発環境の構築が可能です。

ネットワークのスピードが速い

GCPでは、Googleの独自開発によって生まれたネットワーク環境を利用できるため、ネットワークのスピードが速く、業務効率の向上に貢献します。高速で通信ができれば、システム開発の工数削減が可能です。

料金が良心的である

GCPの料金システムは、従量課金制です。料金の前払いの必要がなく、秒単位で使用した分のみ請求されます。無駄なコストがかからないため、大企業やまとまった予算が確保できない中小企業におすすめのサービスです。また、長期間利用割引をはじめとした割引サービスも用意されています。

AWS、Azure、GCP(Google Cloud)が向いている企業

AWS、Azure、GCPにはそれぞれサービスの特徴があり、向いている企業が異なります。サービスの特徴や利用するメリットを踏まえて、それぞれに向いている企業を以下で解説します。

AWSが向いている企業

AWSは、以下の企業におすすめのクラウドサービスです。

  • 日本だけでなく海外に拠点があり、世界各地で利用したい企業
  • 拡張性や柔軟性が高いクラウドサービスを利用したい企業
  • 豊富なサービスから自社に適したサービスを構築したい企業

Azureが向いている企業

Azureは、以下の企業におすすめのクラウドサービスです。

  • マイクロソフト製品と連携して利用したい企業
  • 機密情報を多く扱う企業
  • Microsoftで構築された環境から円滑にクラウドへ移行したい企業

Azureは、セキュリティが高いクラウドサービスであるため、多くの大企業が利用しています。大企業では膨大な量のデータ管理が必要ですが、Azureであれば、優れたセキュリティ機能でデータを安全に保護できます。

GCP(Google Cloud)が向いている企業

GCPは、以下の企業におすすめのクラウドサービスです。

  • 料金が安いクラウドサービスを利用したい企業
  • 膨大な量のデータを利用するシステム構築を行う企業
  • データ分析やAI開発を行う企業
  • 既にGoogle製品を多く利用している企業

GCPは、Google製品と連携してより便利な機能を利用できるため、Google WorkspaceをはじめとしたGoogle製品を利用している企業におすすめです。また、安定したインフラ環境でシステム開発がしたい場合にも、GCPが向いています。

電算システムは、AWSとAzure、GCPをわかりやすく比較した資料を無料で提供しています。各サービスのメリット・デメリットやサービスの選び方について紹介しているため、クラウドサービスの導入を検討する際に便利です。

AWSとAzure、GCPについてより詳しく知りたい方や、3つのサービスの比較情報を知りたい方、どれを選べばよいか分からないという方は、以下のページをご覧ください。

クラウドサービスを活用して業務効率化をめざそう

クラウドサービスとは、インフラやソフトウェアをインターネットを通じて利用できるサービスです。クラウドサービスの中でも特に有名なのが、AWSとAzure、GCPで、大きなシェアを占めています。

GCPは、Googleのサービスをもとに開発されており、機能や性能、セキュリティのいずれにおいても優れたサービスです。専門知識がなくても利用しやすく、AIを活用した機能も備えています。クラウドサービスの導入を検討している企業に、特におすすめのサービスです。

AWSとAzure、GCPで導入するサービスを迷っている場合は、それぞれの特徴を解説した資料を以下のページで確認して、自社に合ったものを選びましょう。

監修者

松浦 星太
松浦 星太
入社16年目。株式会社電算システムのデータセンター事業のインフラ・ネットワークについて立ち上げから携わり、得られた経験を元に、Google Cloudの事業では、インフラ・ネットワークの構築支援を精力的に実施中。
AWS・Azure・GCP(Google Cloud) 3大クラウドサービスをわかりやすく比較

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