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Google Compute Engine(GCE)とは
Google Cloud(GCP)上の仮想マシン作成サービス|
料金がかかる項目や使い方を解説

 2023.07.11  2023.07.12

GCEは、Googleが提供しているクラウドサービスの1種で、ネットワークやマシンといったインフラ環境をクラウド上で使えるサービスです。どの仮想マシンを導入すればよいかわからないという方は、導入サービスの候補として、GCEが有力な1つの選択肢になるかもしれません。

本記事では、GCEの概要や特徴、仮想マシンの種類、料金がかかる項目、使い方を解説します。GCEについて網羅的に把握できる内容になっているので、ぜひ参考にしてみてください。

Google Compute Engine(GCE)とは?概要や特徴を解説

GCEの概要について、以下の視点で解説します。

  • GCEとはGoogle Cloud(GCP)中で提供されている仮想マシン作成サービス
  • GCEの特徴

概要を確認して、サービスについて理解しましょう。

GCEとはGoogle Cloud(GCP)中で提供されている仮想マシン作成サービス

GCEは、Google Cloud(GCP)で提供されているサービスの1つです。拡張性に優れており、高性能な仮想マシンを柔軟に構築・運用できます。仮想マシンは、1台のコンピューター上に、ソフトウェアを活用して疑似コンピューターを構築する技術です。

GCEは、インターネットを介して提供されるため、導入の際にかかる手間とコストが少なく、簡単に自社で運用を開始できます。コスト削減や業務効率化に役立つクラウドサービスです。

GCEの特徴

GCEの仮想マシンでは、幅広い層の利用者が想定されており、企業の目的や用途に合わせてメモリやCPUをカスタマイズできたり、事前に準備されたマシンの構成を流用したりできます。また、初期費用が安く、導入しやすい点も特徴です。ほかの仮想マシンと比較して低価格なプランや、汎用マシンが1か月あたり1台無料になるプランも提供されています。

GCEを利用している企業は、サービスの利用状況に合わせて、自社に最適な仮想マシン構成の提案も受けられます。また、コードを変更しなくても、システムのパフォーマンスを保ったまま、データの暗号化が可能です。

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GCEの仮想マシンは5種類

GCEの仮想マシンには、いくつかの種類があります。GCEの仮想マシンの種類は、以下の5つです。

  • スケールアウト型
  • 汎用型
  • 大容量型
  • 高パフォーマンス型
  • 並列コンピューティング型

仮想マシンの種類を把握して、GCEに関する理解を深めましょう。

スケールアウト型

スケールアウト型の特徴は、他社で提供されているパブリッククラウド用仮想マシンと比較して、コストパフォーマンスに優れている点です。スケールアウト型の種類と用途は、以下の表に記載します。

種類 用途
Tau T2A 一般用途のなかでも、スケールアウト(サーバーの台数を追加して処理能力を向上させる方法)に向いている
Tau T2D

汎用型

汎用型は、パフォーマンスと価格のバランスがよい仮想マシンになっており、あらゆる用途に活用できます。汎用型の種類と用途は、以下の通りです。

種類 用途
E2 一般用途のなかでも、エンタープライズアプリケーション(政府や企業向けの大規模システム)、Webやアプリケーション用サーバー、小・中規模のデータベースに向いている
N2
N2D
N1

大容量型

大容量型の特徴は、メモリ容量が大きい構成マシンである点です。ビッグデータの運用に適しています。大容量型の種類と用途は、以下の通りです。

種類 用途
M1 特殊用途(高負荷のかかる処理)のなかでも、大規模なインメモリ(※1)データ管理・分析、メモリ使用量が多いシステムに向いている
M2
M3

※1. インメモリ:主記憶装置。高速にデータの読み書きが可能

高パフォーマンス型

高パフォーマンス型は、CPUの性能が高く、高負荷のかかる処理に適している仮想マシンです。高パフォーマンス型の種類と用途は、以下の通りです。

種類 用途
C2 特殊用途のなかでも、ゲームサーバー、機械学習、HPC(スーパーコンピューターを使った天文学や物理学の計算など)に向いている
C2D
C3

並列コンピューティング型

並列コンピューティング型は、GPUの性能が高く、並列処理に適している仮想マシンです。並列コンピューティング型の種類と用途は、以下の通りです。

種類 用途
A2 特殊用途のなかでも、HPC、超並列コンピューティング(※1)、自然言語処理(※2)、ディープラーニング(※3)に向いている

※1. 超並列コンピューティング:高速演算ができるコンピューター
※2. 自然言語処理:膨大な量のテキストデータをAIによって分析する技術
※3. ディープラーニング:人間の手を借りずに、コンピューター自ら膨大なデータを解析して学習させる技術

GCEにおける5つの料金がかかる項目

GCEは、使用量によって料金が異なる従量課金制のサービスです。GCEにおいて料金がかかる項目は、以下の5つです。

  • 仮想マシン
  • GPU
  • 単一テナントノード
  • ネットワーク
  • ディスク・イメージ

それぞれの項目を確認して、GCEの料金システムを把握しましょう。

仮想マシン

GCEは、仮想マシンの種類によって、料金が異なります。また、同じマシンタイプであっても、仮想CPUの数とメモリ量が増えれば、料金も高くなります。GCEでは、プリエンプティブルVMの料金や、1年もしくは3年の確約利用割引が利用可能です。

プリエンプティブルVMは、Compute Engine の余剰の容量を利用する機能であるため、使用できるかどうかはGCEの利用状況に応じて変わります。

GPU

GCEでは、GoogleのGPU(NVIDIA)の種類と数(メモリ量)で料金が変動します。また、GPUにも、プリエンプティブルVMでの料金や、1年もしくは3年の確約利用割引が利用可能です。仮想マシンの種類によっては、一部のGPUは利用できません。

単一テナントノード

単一テナンシー(Googleが保有している物理マシンを専有できる機能)で仮想マシンを利用する場合は、システム上のすべての仮想CPUとメモリに課金されます。料金は、仮想CPUのメモリ量(GB)・数・ノードを作成する地域(リージョン)によって変動します。

ネットワーク

GCEは、ネットワーク通信の下り(仮想マシンから外部へのアクセス)にのみ料金が発生する課金システムです。Googleサービスへの下り通信に限り、料金はかかりません。ただし、パケットミラーリングと呼ばれる送受信データをコピーして検査・分析する機能を利用する場合は、別途料金がかかります。

ディスク・イメージ

GCEでは、ローカルSSD(仮想マシンと同様のサーバーに直接接続されている物理ドライブ)と永続ディスク(ネットワークストレージ)の2種類のディスクが提供されており、秒単位の利用時間で課金されます。また、ディスクでバックアップ機能(マシンイメージやスナップショット)を利用した場合、データ量(GB)によって別途課金される仕組みです。

Google Cloud 事例
Google Cloud

GCEの使い方【手順で解説】

GCEの使い方は、以下の通りです。

手順 項目 内容
1 アカウント登録 Googleアカウントを作成する
2 ログイン GoogleアカウントでGoogle Cloud(GCP)にログインする
3 Compute Engine APIを有効化 プロダクトから「Compute Engine」をクリックし、「製品の詳細」からAPIを有効化する
4 プロジェクト作成 Google Cloud(GCP)のコンソールから、新規プロジェクトを追加する(名前やIDを決める)
5 インスタンス作成 メニューから「VMインスタンス」を選択して、仮想マシンのパラメーターを決める
6 SSH コマンドラインツールで、インスタンスへSSH接続する
7 セキュリティ設定 SSH認証鍵やポート番号、ファイアウォールの設定をする

H2:電算システムではGCEの料金割引と技術サポートを受けられる

機械学習やWebサイト構築にGCEを活用したい場合は、Googleプレミアパートナーである「電算システム」の技術サポートを受けながら利用を開始するのがおすすめです。電算システムには、Google認定資格者であるエンジニアが多数在籍しており、Google Cloud(GCP)やGCEに関する基礎知識から、高度な技術分野までコンサルティングができます。

社内に専門家や技術者がいなくても、GCEの円滑な導入・運用が可能です。また、電算システムでは、Google Cloud(GCP)のリセールサービスを提供しており、以下の特典が得られます。

  • 請求書発行による日本円での指定銀行振込
  • メールサポートやITリスク保険(最大1億円の保障)の無償提供
  • Google Cloud(GCP)利用料から3%割引

GCEの導入を検討している企業様は、Google Cloud(GCP)についてわかりやすくまとめた資料を、以下のページからぜひダウンロードしてください。

Google Cloud と 電算システムのご紹介

Google Cloudを導入してGCEを活用しよう

GCEは、Googleが開発した仮想マシンサービスです。GCEの仮想マシンは、あらゆる企業のニーズに対応できるように、複数の種類が用意されています。自社の利用形態に合わせてカスタマイズできる点も魅力です。

低価格プランや無料プランも用意されているため、お試しで利用を開始して、実際の使用感と自社に合っているかどうかを確かめられます。また、GCEの導入を検討している方は「電算システム」のリセールサービスがおすすめです。サービスには、以下のような多くの特典が含まれています。

  • 請求書発行による日本円での指定銀行振込
  • メールサポートやITリスク保険(最大1億円の保障)の無償提供
  • Google Cloud(GCP)利用料から3%割引

GCEに興味のある方は、まずは以下のページからGoogle Cloud(GCP)について紹介した資料をダウンロードしてみてください。Google Cloud(GCP)の概要とサービス内容をわかりやすくまとめています。

Google Cloud と 電算システムのご紹介

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