昨今の生成AIの進化は本当に早いですよね。
「Geminiを導入して活用したい!」という企業様も増え、データ移行や業務活用をご相談いただく機会が一段と増えてきました。
私自身も、Geminiの進化にワクワク(そしてちょっとドキドキ)しながら、Google Workspace、そして Google Workspace with Gemini をより活用いただくため日々取り組んでいます。
さて本題です。
皆さんは スマートフォンで どれくらい Gemini や NotebookLM を使っていますか?
PCだと毎日のように触っている方も、「スマホだとあまり使っていない」という声をよく聞きます。
しかし、それは大きな機会損失かもしれません。モバイル版のAI活用は、単なるPC版の縮小版ではありません。
移動時間、待ち時間、現場での確認など、PCを開けない「隙間時間」を「生産時間」に変えてくれる、モバイル版ならではの強力な武器となります。
移動中や外出先でも利用できる、スマホでのAI活用術をご紹介します。
第1章 気になったら即ナレッジベース化!情報収集の即時性
まずご紹介したいのがNotebookLMのモバイル活用です。
「資料の分析」や「レポート作成」のイメージが強いNotebookLMですが、スマホアプリ版では、最強のインプットツールに化けます。
気になったら即「ソース」に追加
Webブラウジング中に見つけた「後でじっくり読みたい」「プロジェクトに使いたい」と思った情報は、その場で共有リンクから直接ノートブックにソースを追加して、自分だけのナレッジベースを作ることができます。
隙間時間で「耳から学ぶ」
NotebookLMには、アップロードした資料の内容についてAIが対話形式で解説してくれる「音声概要」機能があります。
- バックグラウンド再生が可能
他のアプリを操作しながらや、スマホをポケットに入れたままラジオ感覚で聞けます。 - YouTube動画も要約
気になるYouTube動画のリンクをNotebookLMに入れておけば、動画を見なくても「音声概要」で要点をサクッと把握できます。
会議資料、技術資料、市場レポートなどを入れておけば、移動中に耳だけでインプットできます。
さらに音声概要を複数保存できるようになったため、資料ごとに「自分専用の音声教材」を作ることができます。
以前は音声概要を1つしか作成できませんでしたが、このアップデートにより、複数の音声概要を生成して保存できるようになっています。
フラッシュカードとクイズが実装
資料内容から「フラッシュカード」と「クイズ」を生成することができます。
学習内容や技術知識を短時間の復習で定着させられるため、資格勉強にもおすすめです。
参考書や資料を持ち運ばず、隙間の時間でも学習に役立てることができます。今までの学習のやり方を大きく変えてくれます。

インフォグラフィックとスライド作成機能も追加!
なんと、インフォグラフィックとスライド作成機能も追加されました。
スマホからでも、資料づくりが驚くほど手軽になります。

たとえば…
- 会議前に、資料の要点をインフォグラフィックで可視化
- 外出先でも、ドラフトの簡易スライドをサッと生成
- 技術資料やレポートを、図解ベースで理解しやすく変換
といった用途に活躍します。
移動中やカフェなど「PCを開けない場面」でも資料化の第一歩が踏み出せるのは非常に強力です。

(このスライド、スマホだけでサッと作れました…!)
NotebookLMは“読む・聞く”だけでなく“つくる”領域まで一気に広がりました…!
プロンプトをカスタマイズしよう!
「音声解説」「フラッシュカード」「テスト」では、鉛筆マークを押すとプロンプトをカスタマイズすることができます。
たとえば…
- 説明のトーン(カジュアル向け/ビジネス向けにするなど)
- 難易度(初心者向け/上級者向け)
長さ、構成、視点…など、自分好みに調整できます
特に学習用途では、
「試験対策用に、もう少し踏み込んだ解説にしてほしい」
「クイズは数字問題多めで」
といった細かいカスタマイズが効くので、使い勝手がとてもいいです。
※現時点では、インフォグラフィック生成 および スライド作成機能 はスマートフォンからのプロンプト編集には未対応です。
PC版のみ編集可能なので注意してください。
第2章 Geminiを「優秀な秘書」にする予約アクション
次におすすめしたいのが、Geminiアプリの「予約アクション(ルーチンワークの自動化)です。
「毎朝あれチェックしなきゃ」というタスクを、Geminiにお願いします。
「時間」+「指示」で勝手に動く
Geminiにあらかじめ時間とやることを指示しておくと、その時間になったら自動でタスクを実行して通知してくれます。

活用例
- 「毎朝8時に未読メールを整理して」
朝起きたら、Geminiが重要なメールをピックアップして要約してくれています。会社に行く前にやるべきことを把握できるので、出社後の動き出しがスムーズになります。 - 「毎週月曜の朝8時に今週の予定を教えて」
Googleカレンダーと連携して、その週のスケジュールを整理して教えてくれます。
電波が不安定な移動中でも、時間指定なら勝手に処理しておいてくれます
電波が悪くて、「くるくる待機時間」のストレスもありません。見たい時に見たい情報を入手することができます。

第3章 リアルタイムで相談!「Gemini Live」
まるでSFの世界のようでワクワクする機能が「Gemini Live」です。
これは、スマホのカメラや画面を通じて、Geminiとリアルタイムに音声会話ができる機能です。
カメラで「壁打ち」
イベント会場や現場で、カメラを向けながらこんな相談ができます。
- 展示ブースの改善
「この展示、もっと人を惹きつけるにはどうしたらいい?」とカメラで見せながら相談。 - PCトラブル対応
エラーが出ているPC画面を映して「これ、どうやって解決したらいい?」と聞く。
画面共有で「予行演習」
スマホの画面を共有しながらの相談も強力です。
- 英語のロールプレイング
海外出張前、ホテルの予約サイトを表示しながら「受付の人役をやって。部屋を予約する練習がしたい」と英会話の練習相手になってもらえます。 - プレゼン資料のレビュー
資料を表示しながら「このグラフの説明、もっと分かりやすくするにはどう話せばいい?」と話し方のコーチングを受けられます。
まとめ
スマートフォンでのAI活用は、単なる「PCの代わり」ではなく、身近なAIパートナーとして活躍してくれます!
- 移動中に耳でインプットする
- カメラで見たものを相談する
- 生活のリズムに合わせて自動化する
といった、モバイルだからこそできる新しい生産性の形があります。
AIをもっと身近に感じて、活用していきましょう。
執筆者紹介
- カテゴリ:
- Google Workspace
- キーワード:
- active directory 管理ツール

