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【エンジニア必見】Gemini CLIとは?
8つの機能や特徴、使い方、料金体系を徹底解説!

 2026.03.10  株式会社電算システム

エンジニアの方であれば、コーディングやデバッグなどの作業効率を高めるため、近年話題を集めている生成AIサービスを最大限に活用しているケースも多いのではないでしょうか。しかし、普段ターミナルで作業を行っている場合、生成AIサービスを利用するにはWebブラウザや別のアプリケーションを開かなければならず、コンテキストスイッチ(タスクを切り替えるプロセスや手間)が生じがちです。

このような場合、Google社が提供するGemini CLIを利用すれば、ターミナル上で生成AIサービス「Gemini」の機能を呼び出せます。開発の主要業務だけでなく、情報収集や資料の要約といった付随業務までプロンプト一つで実行できるため、コンテキストスイッチの軽減とともに業務効率の向上にもつながります。

本記事では、Gemini CLIの特徴や仕組み、主要な機能などを詳しく解説します。インストール方法や具体的な使い方もあわせて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

Gemini CLIとはターミナル上でGeminiを利用できるサービス

Gemini CLIとは、ターミナル上でGeminiを利用できるオープンソースのAIエージェントサービスです。2025年6月25日にGoogle社によってリリースされました。

そもそもGeminiとは、プロンプト(テキストによる指示)を与えることで、簡易的な自然言語のみで情報収集や文章の要約・翻訳、コーディング、データ分析など、さまざまなタスクを自動的に実行してくれる生成AIサービスです。Geminiを利用するには、Webブラウザ上のGeminiアプリや専用のアプリケーションにアクセスする必要があります。

一方、Gemini CLIでは、Webブラウザやアプリケーションを起動することなく、ターミナルから直接Geminiの機能を利用できるのが特徴です。これにより、一旦作業の手を止めてWebブラウザやアプリケーションを開く、いわゆるコンテキストスイッチによる生産性の低下が起こりにくくなります。プログラミングコードの生成だけでなく、定型タスクのスクリプト化やコマンド提案といった作業にも対応しているため、特に開発分野において大きな効率化の恩恵を受けられます。

Gemini CLIを使ってできることは?8つの機能を紹介

Gemini CLIを導入すると、主に次のようなことが可能になります。

  • プログラム作成をAIがサポート
  • 開発時の付随業務にも対応可能
  • ターミナル上でGoogle検索を実行
  • コマンドの作成
  • ルーティンワークのプログラム化
  • ローカルファイルとの連携
  • プロジェクト専用のAIアシスタントの構築
  • Gemini Code Assistとの連携

それぞれの機能の特徴や活用方法について解説します。

プログラム作成をAIがサポート

システムやアプリケーションを開発する際は、高度な知識や技術が求められるプログラミングが最大の難関となりますが、Gemini CLIなら、プロンプトを提示するだけで要望通りの作業を実行してくれます。Geminiは自然言語処理能力に優れるため、「Webサーバー構築用の基本的なコードを生成して」といった簡易的な指示を与えるだけでも、その意図や内容を正確に読み取ったうえで、最適なプログラムが生成されます。

Gemini CLIは、コーディングだけでなくデバッグや改善案の提示といった作業にも対応が可能です。そのため、開発工数の削減や担当者の負担の軽減につながるほか、非エンジニアでも自身のアイデアを活かしやすくなり、システム・アプリケーション開発の選択肢が広がります。

開発時の付随業務にも対応可能

Gemini CLIで作業できるのは、コーディングやデバッグといったメイン業務だけではありません。ほかにも資料作成やマニュアルの要約など、開発時の付随業務にも対応可能です。

例えば、アプリケーションの名称を考える際、「この要件に沿ってネーミング案を5つ提案して」といったプロンプトを与えれば、瞬時にアイデアを出力できます。長文で記載された仕様書を確認する際でも、「400文字程度で要点をまとめて」と指示すれば、AIが資料から重要な箇所のみを抽出して要約してくれます。

このように、対応可能な業務の幅が広い点はGemini CLIの大きな強みだといえるでしょう。付随業務をAIに担ってもらうことで、エンジニアはよりコアな業務に注力できるため、チーム全体の生産性向上につながります。

ターミナル上でGoogle検索を実行

ターミナル上でGoogle検索を実行できるのもGemini CLIの特徴です。Webブラウザを起動することなく、Google検索を通じた情報収集がターミナル上で完結するため、業務の効率性を高められます。

コーディングや資料作成の指示を与える際と同様、「○○に関する情報を調べて」といった簡易的なプロンプトを入力するだけで済むのも利点です。新しいライブラリの仕様を調べたり、想定外のエラーが生じたりした場合でも、スムーズに回答を得られます。回答文は単なる情報ソースの羅列ではなく、複数の情報が整理・要約されたうえで出力されるため、短時間で効率良く情報収集できるのもポイントです。

コマンドの作成

ターミナル上で作業を行う際、「コマンド」と呼ばれる命令文を理解していないと特定のタスクを実行できないこともあります。しかし、Gemini CLIなら、プロンプトで実行したいことを伝えるだけで、その内容に沿った適切なコマンドを生成してくれます。プロンプトの内容も、「ファイルを1週間前の状態に復元するコマンドを生成」といった簡易的な指示文で構いません。

Web上から情報を調べる必要がなく、即座に最適な回答を得られるのがメリットです。これにより、特別な知識がなくともターミナル上で的確な指示を出せるようになります。

ルーティンワークのプログラム化

ファイル名の変更や画像の圧縮など、頻繁にルーティンワークが発生する際は、専用のプログラムをAIに生成してもらうのも一案です。

例えば、「画像ファイルをPNG形式に変換するプログラムを作成して」といったプロンプトを入力すれば、その内容に沿ったプログラムが自動生成されます。出力されたプログラムは再利用できるため、逐一プロンプトを入力したり、手作業でタスクを進めたりする必要がなく、ルーティンワークを効率良く処理できます。

ローカルファイルとの連携

ターミナル上で稼働するGemini CLIだからこそ、ローカルファイルとスムーズに連携が可能です。ローカル上に保存されたExcelやWord、PDFなどのファイルを読み込み、その情報を前提知識としてAIにインプットさせたうえで特定の作業を実行できます。

ローカルファイルを読み込む場合、基本的に「@」を使ってプロンプトを入力します。例えば、「@」の後にファイル名を入力すれば、AIがそのファイルの情報を理解したうえで作業を実行する仕組みです。ほかにも、「@config.js "「api」と「database」の2つの機能に分けてファイルを分割"」といったプロンプトを与えると、複雑な設定ファイルの分割といった高度な作業にも対応可能です。

作業の実行からGitへの作業記録、バージョン管理まで一気通貫で行えるので、手作業の工数を大幅に削減できます。

プロジェクト専用のAIアシスタントの構築

Gemini CLIでは、開発プロジェクトの目的やルールを学習させることで、専用のAIアシスタントを構築できます。AIの役割を定義して回答結果に一貫性を持たせられるほか、外部システムとの連携によって機能を柔軟に拡張できるのが特徴です。

AIの役割を定義するには、Gemini CLIのプロジェクトルートにGEMINI.mdファイルを設置します。そのファイル内にプログラム言語の種類やコーディング規約など、開発プロジェクトの目的やルールを含めることで、AIがその内容を学習したうえで作業を行うようになります。

Gemini CLIと外部システムを連携する際は、Gemini CLI Extensionsのツールを利用します。外部のデータベースシステムやプロジェクト管理システム、API開発ツールなどとの連携が可能で、Gemini CLIの機能を拡張できるのが魅力です。

Gemini Code Assistとの連携

Gemini Code Assistのライセンスを使ってGemini CLIにアクセスすると、Microsoft社が提供するコードエディター「Visual Studio Code(VS Code)」でGemini CLIの機能を利用できます。この機能は「Gemini Code Assist エージェントモード」と呼ばれ、複雑なタスクを処理できるのが特徴です。

例えば、Model Context Protocol(MCP)サーバーが解放されるほか、承認プロセスを経ずにGemini CLIを実行できるYolo(You Only Live Once)モードも利用可能です。

Yoloモードとは、ユーザーの承認なしでコマンドを実行するモードです。AIとの対話から処理の実行がシームレスになるため、作業が効率的にはなりますが、コマンドを自動実行するという点で危険な機能でもあります。開発者など、動作をよく理解した方が使うことが望ましいでしょう。Yoloモードの語源となったYou Only Live Once(「人生は一度きりなので思い切ってやってみよう」という意味)からも、Yoloモードの位置付けがわかります。

Gemini CLIを利用するための条件

Gemini CLIは基本的に誰でも無料で利用できますが、認証手続きと無料利用枠を適用するためにはGoogleアカウントが必要です。無料版のGoogleアカウントでも問題ないので、あらかじめ作成しておきましょう。

また、Gemini CLIの実行に必要な、バージョン20以上のNode.jsが端末にインストールされているかを確認することも重要です。ターミナルを起動し、「node -v」のコマンドを実行してバージョンが表示されていれば、すでにNode.jsが端末にインストールされている状態を表します。未インストールであれば、公式サイトから最新版をダウンロードしましょう。

Gemini CLIのインストール・初期設定方法

Gemini CLIを導入する方法は非常に簡単で、インストールから初期設定まで早ければ数分程度で完了します。インストール方法と初期設定方法に分けて、それぞれの進め方を解説します。

インストール方法

Gemini CLIはnpmパッケージとして提供されており、npmコマンドを用いてインストールを行います。ターミナルを起動し、次のコマンドを実行しましょう。以下のうち、npxコマンドは、インストールせず一時的にGemini CLIを利用する際に用います。

# npmコマンドによるインストール
npm install -g @google/gemini-cli

# または以下のコマンド
npx https://github.com/google-gemini/gemini-cli

「gemini -version」のコマンドを実行してバージョンが表示されていれば、Gemini CLIがインストール済みであることを表します。

初期設定方法

Gemini CLIの初期設定の手順は次の通りです。

  1. Gemini CLIの起動:
    ターミナルで「gemini」のコマンドを実行するとGemini CLIが起動する。
  2. テーマ選択:
    初回起動時のみ、UIのテーマ選択画面が表示される。矢印キーでテーマを選択し、Enterを押すと反映される。
  3. 認証(ログイン)方法の選択:
    「Login with Google・Gemini API Key・Vertex AI」から認証(ログイン)方法を選択。

Gemini CLIにログインする際、Googleアカウントで認証する際は、「Login with Google」を選択します。Googleアカウントのログイン画面が表示されるので、画面の案内に沿って操作を進めることで認証が完了します。無料版のGemini CLIやGemini Code Assistと連携する際は、Googleアカウントで認証を行うのが一般的です。

一方、Google AI StudioのAPIキーで認証する際は「Gemini API Key」を、Google CloudのVertex AI経由で認証するなら「Vertex AI」を選択しましょう。いずれの場合でも、無料版よりも呼び出し量が増えた有料版のGemini CLIにログインできます。

Gemini CLIの使い方

Gemini CLIでは、geminiコマンドや--promptオプションなどを使ってAIに指示を与えます。対話モードや非対話モードなど、指示方法によってできることが異なるため、基本的な使い方を理解しておくことが重要です。以下でGemini CLIの具体的な使い方を解説します。

対話モード

対話モードでは、AIと何度も質疑応答を繰り返して作業の精度を高める、あるいは出力結果をブラッシュアップできます。例えば、「○○について教えて」の質問への回答に対して、「そのなかに含まれる○○について詳細を説明して」といった追加の質問や指示が可能です。

「gemini」のコマンドを引数なしで実行すれば、プロンプト入力欄(>>)が表示されるので、その後に質問や指示文を入力しましょう。「git rebase -i」や「vim」などのシェルコマンドも実行可能です。対話を終了する場合は、「/quit」か「/exit」を入力します。

非対話モード

非対話モードでは、AIに対して一度きりの質問や指示を行えます。単発のタスクを素早く実行できるほか、自動化プログラムを構築する際にも便利です。

geminiコマンドの後に「--prompt」のオプションを付与するか、「|(パイプ)」を使って指示を与えるかの二通りの方法があります。

【--promptオプションの使用例】
gemini --prompt “○○について教えて"
【「|(パイプ)」の使用例】
echo "○○について教えて" | gemini

スラッシュコマンド

対話モードの利用中にプロンプトの冒頭に「/(スラッシュ)」を付与すると、Gemini CLIに関するメタコマンドを実行できます。スラッシュコマンドには次のような種類があります。

スラッシュコマンド メタコマンドの内容
/chat <save/resume/list> 対話履歴の保存・タグ付け・リスト化
/compress 対話履歴の要約
/memory <show/add/refresh> GEMINI.mdのコンテキストの表示・追加・更新
/restore [id] ファイルの変更や復元
※Checkpointing機能が有効状態の場合のみ
/stats Gemini CLIのステータス情報の表示
/tools 組み込み可能なツールの表示
/help (または/?) Gemini CLIのヘルプ情報の表示

エクスクラメーションコマンド

対話モードの利用中にプロンプトの冒頭に「!(エクスクラメーション)」を付与すると、OSのシェルコマンドでプロンプトを実行できます。例えば、一時的にシェルコマンドを実行する場合は、「!ls -la」と入力します。

これはモードそのものが切り替わるわけでなく、Gemini CLIの補助機能として稼働します。ターミナル上で通常の作業を実行する際と同じ権限でコマンドが実行される点には注意が必要です。

Gemini CLIを利用する際の2つの注意点

Gemini CLIを利用する際は、いくつか注意すべきポイントが存在します。それぞれの注意点について詳しく解説します。

情報漏洩リスクが生じる

Gemini CLIを利用する際は、その仕組み上どうしても情報漏洩リスクが生まれてしまうため、厳格なセキュリティポリシーや運用方法の策定、安全策の検討といった対策が求められます。

なかでもプロンプトの内容には特に注意が必要です。プロンプトに機密情報を含めた場合、その内容がAIモデルの学習に利用される可能性があり、最悪の場合はその情報が第三者の目に触れる危険性もあります。有料プランに加入するとプロンプトの内容が保護されますが、なるべくプロンプトには重要な情報を記入しないことが重要です。

また、Google AI StudioのAPIキーで認証する際は、その情報が外部に流出し、不正利用やなりすましに発展する可能性も考えられます。対策としては、プロジェクトのルートに「.env」ファイルを記述し、それを「.gitignore」に追記する方法があげられます。ソースコードへの直接的な記述やGitリポジトリへのコミットは避けましょう。

ファイルを復元できない可能性がある

アットコマンドを使って特定のファイルを指定する際は、破壊的または影響の大きな操作になり得ることを念頭に置いたうえで指示を行いましょう。安易にファイルの内容を書き換えた場合、以前のバージョンに復元できないリスクも存在するためです。

Gemini CLIでは、このような指示を行う前に必ず実行許可を求めるプロンプトが表示されます。しかし、承認のショートカットキーである「y」を一度押すだけで実行されてしまうため、条件反射でコマンドを入力しないよう注意が必要です。「どのファイルを・どのように変更しようとしているか」を表すdiffをしっかりとチェックし、内容を理解したうえで承認することが大切です。

Gemini CLIの料金体系

Gemini CLIは、無料版と有料版の2種類の料金プランが用意されています。それぞれの特徴や料金体系について解説します。

無料プラン

Googleアカウントを使ってGemini CLIにログインすれば、無料でサービスを利用できます。無償版のGemini Code Assistのライセンスが適用されるため、いっさい費用がかかりません。

ただし、無料プランでは、リクエスト回数が1分あたり60回、1日あたり1,000回に制限されます。また、プロンプトの内容がAI学習に利用される可能性があったり、IP保護やVPC-SC対応といったセキュリティ機能を利用できなかったりするため、安全性を重視する場合は有料プランへの登録をおすすめします。

有料プラン

Gemini Code Assistの有償ライセンスを購入することで、Gemini CLIを有料プランへとアップグレードできます。Gemini Code Assistは、StandardエディションとEnterpriseエディションで料金が異なります。

契約方法 Standardエディション Enterpriseエディション
月間契約 月額$22.80 月額$54.00
年間契約 月額$19.00 月額$45.00

いずれもGoogle Cloudのインフラ上で稼働し、データの取り扱いに関して厳格なセキュリティポリシーが適用されるため、ビジネスシーンでの利用に適しています。Enterpriseエディションではさらに、プライベートコードによるカスタマイズやGoogle Cloudサービスとの連携が可能なので、Gemini CLIの活用の幅を広げたい場合に最適です。

Gemini CLIを活用して開発プロセスを効率化

Gemini CLIを導入すれば、ターミナル上でGeminiの仕組みを活用できるようになるため、システム・アプリケーション開発の効率性を大幅に向上できます。コーディングやデバッグだけでなく、情報収集や資料の要約、自動プログラム生成など、開発の付随業務に活用できるのも大きな強みだといえるでしょう。

基本的に無料で利用できるGemini CLIですが、有料プランにアップグレードすることで、厳格なセキュリティポリシーの反映や充実したセキュリティ機能を利用できます。そのため、ビジネスシーンでの活用を検討している場合は、有料プランへの加入を検討することをおすすめします。

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