日本国内でも Chromebook の需要が高まったおかげで、コンシューマー向けから企業向けまで様々な機種が登場しています。
そのほとんどは11.6インチ以上のノートパソコンスタイルの機種ですが、なかにはタブレットタイプの Chromebook も存在しています。
タブレットタイプのメリットは、コンパクトで軽く持ち運びがしやすいこととタブレットでも機能面は Chromebook と全く同じであることが挙げられます。
そのため業務内容や働き方によっては、タブレットタイプが良い選択肢になることもあります。
そこで今回は、10.5インチのタブレット型 Chromebook である「ASUS Chromebook Detachable CM3 (CM3000) 」の特長と実際の業務で使用した感想を紹介していきます。
低価格なタブレット型 Chromebook の特長
ASUSの「Chromebook Detachable CM3」には、着脱式キーボードと充電式かつ機種本体に収納できるスタイラスペン、縦向きと横向きで使用できるキックスタンド付きカバーが付属しているため、タブレットとしても Chromebook としても運用できることが特長です。
コンシューマーでは使い勝手の良さと低価格で話題になっていますので、すでにご存知の方もいらっしゃると思います。
電算システムが提供する企業向け Chromebook のラインナップを見てみても低価格なことがよくわかります。
10.5インチのタブレットというサイズですが、Chromebook なのでタブレットでもパソコン版の Chrome ブラウザが使えますし、Androidアプリも使えるためAndroidタブレットのようにも使うことができます。
とくに縦・横向きで使えるキックスタンド付きカバーは他にない特長で、縦向きで使ういことでウェブサイトや書類など縦長のコンテンツの閲覧に便利です。
スペック
- 10.5インチ 広視野角 グレア
- 1,920x1,200
- タッチ対応・USIペン対応
- MediaTek MT8183
- 4GBRAM / 64GBストレージ
- リアカメラ 8MP (AF付) / フロントカメラ 2MP
- 最長12時間のバッテリー
- 本体収納・充電式USIペン 付属
- キックスタンド付きカバー&着脱式キーボード 付属
- 255.44×167.2×7.9mm
- 約506g (キーボード&カバー込み 約915g)
本体のコンパクトさだけでなく単体での重さが約506g、キーボードとカバーを含めても約915gと Chromebook の中でも軽量で、バッテリー駆動時間も最長12時間と長いため、持ち運んで使いやすく営業や出張などでも活躍できる機種です。
性能は Chromebook の中でもエントリークラスといえる控えめなものですが、例えば出先での調べものやメール、Webアプリなどによるクラウドベースの業務、資料の閲覧などであれば快適です。
またリモートデスクトップなどの利用を前提とすれば性能はさほど気にせずともよいので、軽さとコンパクトさを活かしてシンクライアント端末としても優秀だと思います。
縦でも横でも使えるキックスタンド付きカバー
「ASUS Chromebook Detachable CM3」の一番の特長と言えば、付属しているキックスタンドが縦向きでも横向きでも使うことができる点です。
キックスタンド付きの機種といえばほとんどが横向きでしか使うことができませんが、「Chromebook Detachable CM3」は縦方向でも使えるためWebサイトやドキュメントなど縦に長いものを閲覧するときに便利です。
ただし、縦方向にすると付属の着脱式キーボードが取り付けられないため、文字入力や操作はタッチか無線キーボードやマウスが必要です。
本体収納できる充電式のASUS USI Pen
「ASUS Chromebook Detachable CM3」には、本体に収納できる充電式USIスタイラスペンが同梱されています。
本体に収納できるため、持ち運ぶときにペンを無くす心配もなく、探す手間もありません。さらに収納しておくだけで充電ができ、さらに15秒の充電で約45分間使用可能なため、ペンを使いたいときにペンの電池が切れて使えないといった心配もなくなります。
ペンは4,096段階の筆圧検知に対応しているため反応もよく、書き心地もスムーズなためメモやラフスケッチ、イラストなどにも使うことができます。
ASUSの最新 Chromebook Detachable CM3を業務で使ってみた
「ASUS Chromebook Detachable CM3」を実際の業務でも使ってみましたが、外に持ち出すときだけでなく会議や卓上でサブデバイスとして使うにも便利です。
Chromebook にもタブレットにもなるスタイルが扱いやすく、ペンも使えるため小回りが利くデバイスという表現が合うと思います。
営業や会議のお供として
軽量・コンパクトなサイズのため持ち運びは手軽で、営業などで外に出るときでも社内会議などでもパッと取り出して使うことができます。
Chromebook としてドキュメントなどで議事録をまとめるだけでなく、キーボードを取り外して相手に画面を見せたり、ペンを使って手書きメモを取る、キックスタンドで縦向きに使って資料を見ながらWeb会議をするなど、着脱式キーボードとキックスタンドのおかげで色々な使い方ができるところが魅力です。
もちろん「Chromebook Detachable CM3」を使ってWeb会議に参加することもできます。
また、出先でも Amazon Workspaces などの仮想デスクトップなどに接続するためのシンクライアント端末として利用すれば、控えめな性能をカバーすることができるだけでなく、場所を選ばずに仕事ができるようになります。
バッテリーの持ちも良いため、外に持ち出すときでも安心して使えるというのもこのモデルの良いところです。
Chromebook として、タブレットとして
Chrome OS はタブレットであってもパソコン版の Chrome が使えるため、Chromebook と同じように仕事に取り組めることが強みです。
またAndroidアプリも使えるため、Chromebook とタブレットの2台に分ける必要がないこともメリットです。
普段の業務やテレワークでは Chromebook として、移動中や資料閲覧時はタブレットとしてなど形態を使い分けることで、効率よく仕事を進めることができます。
また Chrome OS ならではのアカウント管理と同期のしやすさを活かして、メインで使う機種とは別に「Chromebook Detachable CM3」を用意し、営業や会議などで必要になったときに共有するデバイスとしてもちょうど良い機種だと思います。
まとめ
今回は10.5インチのタブレットデバイス「ASUS Chromebook Detachable CM3」の紹介をしてきました。
企業様では13〜14インチクラスの Chromebook が好まれますが、業務内容や働き方によっては Chromebook タブレットという選択肢も悪くないと思います。
またタブレットでも Chromebook ですので、管理コンソールによるデバイス管理がしやすく使う側だけでなく管理する側にもメリットがあります。
今後、Chromebook の導入を考えているのであればタブレットデバイスという選択肢も含めて検討してみてはいかがでしょうか。
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