多くの企業で、何かしらテレビ会議やWeb会議のシステムを導入し日々利用されているのではないでしょうか。ミーティングの開催のみならず、簡単な相談やチームでのプロジェクトなどで効果を発揮する便利なコミュニケーション手段として定着しつつあります
一方で、ミーティング開始段階になると「うまく接続できない」「画像が荒くて資料がよく見えない」など、不便さを感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで、本稿ではGoogleが提供する便利なクラウド型テレビ会議システム『CFM(Chrome devices for meetings)』と他のWeb会議システムやテレビ会議システムを比較しながら、各システムの特徴や最適な製品選択のポイントをご紹介します。
Chrome devices for meetings(CFM)とは
CFMとは、Google Workspace™(旧 G Suite)(Google のグループウェアツール)のハングアウト・ハングアウトMeetを使用したChrome OS™で動くテレビ会議システムです。
テレビ会議システムとWeb会議システムで実装される各機能の中から「いいとこ取り」をした製品といった位置付けで、低コストなうえ、利用方法や管理が容易で、会議室だけでなく様々なデバイスから資料共有や顔を見ながら会議ができる点が特徴です。
CFMとテレビ会議システム、Web会議システムの比較
テレビ会議システム |
Chrome devices for meetings |
Web会議システム |
|
---|---|---|---|
操作性 |
○ 簡単接続・全員同じ操作 |
◎ タッチパネル/リモコンで操作 |
△ |
会議への参加場所 |
△ 機材が設置されている会議室 |
○ 機材が設置されている場所 |
◎ 場所の制約なし |
品質 |
◎ 高画質・高音質 |
◎ |
△ |
データ共有 |
△ 使用する機種による |
◎ |
◎ |
ネットワーク |
× 専用のネットワーク構築必要 |
○ |
△ |
更新性 |
× |
◎ |
◎ |
導入コスト |
× |
○ |
◎ 安価 |
あらゆる端末からテレビ会議に参加
テレビ会議システムで求められる「簡単な操作」「通話や画像の品質」「低コスト」といった点に加えて、CFMはあらゆる端末から利用できる点が大きな特徴となります。
通常専用のテレビ会議システムでは、本社や本社支店間といった固定のエリアを結ぶことで、安定した性能を発揮しますが、会議開催のために指定場所に集まる必要があります。
CFMでは、本社または支社や事業所など指定の会議室には、セットトップボックスを設置し、外出先や移動時、在宅勤務といった外部からアクセスする際には、パソコン、タブレット、スマートフォンなど様々な端末からアクセスすることが可能です。
普段使い慣れている端末からの利用だと、操作に戸惑うこともなく、会議開催時間に縛られてオフィスに戻るといった時間の無駄も省くことができます。
便利な機能で会議をサポート
テレビ会議に必要な機能や要素は、すでにご説明した通り十分備えています。さらに Google Workspace(旧 G Suite)を合わせて利用することで会議開催や運営、円滑なコミュニケーションをサポートする便利な機能を活用することができます。代表的な5つの機能をご紹介します。
- Google Workspace(旧 G Suite)との連携
Google カレンダーのスケジュールからワンクリックでテレビ会議に参加可能です。 - 資料の共有
パソコンから参加すると、画面共有ができ、見せたい資料やサイトを参加者全員と共有できます。 - チャット
話す・聞く・見せる以外に、参加者とチャットでの会話も可能です。発言者を妨げることなく、参加者同士で連絡や意思疎通を図ることできます。 - 端末自動更新
Chrome OS の自動アップデートにより、常に最新のOS状態が保たれます。システム更新等のメンテナンスが不要で、安心してご利用いただけます。 - 参加者の招待
4パターンある参加者招待方法で、素早く簡単に会議メンバーの追加が可能です。
- Google Workspace(旧 G Suite)カレンダーのスケジュールから参加
- テレビ会議のURLをクリックして参加
- ハングアウト画面で会議名、またはミーティングコードで検索して参加
- テレビ会議からメールアドレスを入力し、届いた招待メールから参加
(※一部利用についてはご確認ください)
Web会議システム4製品比較
いかがでしょうか、Googleが提供するCFMについてご理解いただけたでしょうか。
非常に便利な機能が搭載され、しかも簡単に利用できるCFMはテレビ会議を検討される企業の皆様にはオススメの製品になりますが、他にあるWeb会議システムにはどういった製品やサービスがあるのか、代表的なものをピックアップしてご紹介いたします。
是非、比較検討にお役立てください。
Skype for Business
マイクロソフトが提供するビジネス向けのWeb会議システムであり、Office 365というコラボレーションツールに組み込まれています。よくGoogleハングアウトMeetとの比較対象として挙がる製品であり、特長は最大250人での同時接続に対応している点です。この他の機能面としてはGoogleハングアウトMeetとの違いはほぼありません。
ただし、通信品質に関しては色々なレビューを見てみますと、GoogleハングアウトMeetの方が安定していると感じるユーザーが多いようです。機能やインターフェースがシンプルなGoogleサービスだからこそでしょう。
≪利用料金≫
|
月額料金/1ユーザーあたり |
最大ユーザー数 |
---|---|---|
Business Essentials |
540円 |
300ユーザー |
Business Premium |
1,360円 |
|
Enterprise E1 |
970円 |
無制限 |
Pro Plus |
1,310円 |
|
Enterprise E3 |
2,180円 |
|
Enterprise E5 |
3,810円 |
・「参考サイト」
WebEx
シスコが提供するWeb会議システムであり、WebEx Meeting Center、WebEx Event Center、WebEx Training Center、WebEx Support Centerと利用シーンに合わせて適切な製品が選べるのが特徴です。会議の主催者には自分専用のWebアドレスが発行されますので、他のユーザーにリンクで共有するだけですぐに会議を始められます。
≪利用料金≫
|
月額料金 |
初期費用 |
---|---|---|
Named Host |
35,100円 5ユーザーまで6ユーザー以降はユーザー数に応じて課金 |
21,500円 |
Port |
216,000円 Web会議に同時アクセスする主催者及び参加者の数に応じて料金が発生する |
|
Active Host |
要お問い合わせ 実際の利用主催者の数に応じて料金が発生 |
・「参考サイト」
Zoomミーティング
最大500名までの同時参加が可能なWeb会議システムです。今回ご紹介しているWeb会議システムの中では唯一無料プランを提供しており、無料でも最大参加者100名や1対1の無制限会議等を提供しています。ただし無料では管理者機能等、組織的に利用するための機能が揃っていないため企業で利用する場合はやはり有料プランがおすすめです。
≪利用料金≫
|
月額料金 |
---|---|
Basic |
無料 |
Professional |
14.99ドル |
Business |
19.99ドル |
Enterprise |
19.99ドル |
・「参考サイト」
V-Cubeミーティング
契約した同時接続(ポート)数に応じて料金が発生するサービスです。国内拠点のみで利用するローカルプランと、海外拠点でも利用できるグローバルプランを選べます。
ライセンス体系「V-CUBE One」によって、目的や用途に合わせて、V-CUBE Meetingのほかに、V-CUBEの各サービスを自由に利用できます。
≪利用料金≫
プラン名 | ローカルプラン | グローバルプラン |
---|---|---|
初期費用 | 5,500円/ポート | 5,500円/ポート |
月額費用 | 11,000円/ポート | 13,000円/ポート |
最小契約 | 10ポート | 10ポート |
プラン概要 | 国内拠点のみ利用可能 | 国内拠点および海外拠点で利用可能。 海外専用線オプション「Global Link」が含まれています。 |
まとめ
いかがでしょうか?テレビ会議システムやWeb会議システムは、用途に応じて最適な製品を選ぶことが大切です。特に、普段のコミュニケーション手段として使用頻度も高いため、コストはもちろんのこと、手軽に使えることや、安心して利用できる点も重要です。
Googleが提供するCFMは、そういったユーザの要望を的確に掴んだテレビ会議システムの決定版です。電算システムでは、導入サポート、導入代行、導入後のサポート、機器延長保証などChrome devices for meetingsを安心してご利用いただくためのオプションサービスも提供していますので、ご興味ある方は是非お気軽にご相談ください。
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