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改めて考える「クラウドサービス」とは?

 2021.10.05  株式会社電算システム

“クラウドサービス”と聞いて、「セキュリティ的に危険なんでしょ?」「パフォーマンスが悪いんじゃない?」といった心配や疑問を持つ人は、10年前に比べて圧倒的に少なくなっています。今や多くの経営者・IT担当者がクラウドサービスの有効性を認識しており、何らかの形でクラウドサービスをIT戦略の一部に盛り込んでいます。中には、システム環境をクラウドサービスで刷新したという企業も少なくありません。

調査会社のMM総研によれば、2018年度のクラウドサービス市場規模は前年度比18.1%増の1兆9,422億円であり、2023年度には4兆4,754億円に達する見込みです。※ITmedia 「国内クラウドサービス市場、18年度は1兆9000億円 今後5年で約2.3倍に」より抜粋

本稿では、今もなおその勢いが劣れないクラウドサービスについて、そのメリットとデメリットについて改めて整理していきます。クラウドサービスが何かは知っているけれど、具体的なことまでは分からない。クラウドサービスのメリットとデメリットを再認識したいという方は、ぜひ参考にしてください。

いろいろあるクラウドサービスの分類

クラウドサービスはその発展に伴い、さまざまな分類が生まれました。ここでは①IaaS、②PaaS、③SaaS、④DaaS、⑤DBaaS、⑥STaaS、⑦BaaS/mBaaSについて簡単に説明します。

IaaS

Infrastructure as Serviceの略。システム構築等に必要なサーバーリソース(CPU、メインメモリ、ストレージ等)をWebブラウザ経由で提供する。

PaaS

Platform as Serviceの略。アプリケーション開発等に必要なプラットフォーム(サーバーリソースに加えて、OSやミドルウェア等がまとまった環境)をWebブラウザ経由で提供する。

SaaS

Software as Serviceの略。ソフトウェアとしてサーバーやパソコンにインストールする製品をWebブラウザ経由で提供する。

DaaS

Desktop as Serviceの略。デスクトップ環境をWebブラウザ経由で提供する。仮想デスクトップ環境の構築を簡素化する。

DBaaS

DataBase as Serviceの略。データの構造的な保管に必要なデータベース環境をWebブラウザ経由で提供する。

STaaS

Storage as Serviceの略。企業のシステム環境で重要性が増しているストレージシステムをWebブラウザ経由で提供する。

BaaS/mBaaS

Backend as Service/mobile Backend as Serviceの略。Webアプリケーション/モバイルアプリケーション等を提供するにあたり必要なバックエンド開発をWebブラウザ経由で提供する。

クラウドサービスの分類はどんどん増えており、近年ではXaaS(X as a Service:サービスとしての何か)という用語も誕生しています。~as a Serviceの総称であり、クラウドサービスの多様化により、今後様々なサービスが誕生することを表しています。

GCP総合ブローシャー
GCP 技術コンサルティング

クラウドサービスのメリット

それでは、クラウドサービスのメリットを整理していきます。

メリット1. ソフトウェアの購入、サーバー構築が不要

クラウドサービスはすべてWebブラウザ経由で利用するサービスです。たとえば業務システムを構築するにあたり、ソフトウェアを購入したり、ライセンス契約をしたり、サーバーを構築するようなことはありません。サービスが規定する契約をするだけでシステムを導入できます。オンプレミスに比べて初期投資を大きく抑えることができます。

メリット2. システム構築にかかる時間を短縮できる

前述の通り、クラウドサービスではサービスが規定する契約をするだけでシステムを導入できます。テスト運用から本稼働までの期間を短縮できるため、それも初期投資額に反映されます。

メリット3. メンテナンス不要で生産性を向上できる

クラウドサービスのシステム運用はベンダーが一任しているため、ユーザー企業が対応することはほとんどありません。定期的なメンテナンスもアップデートも、すべて自動的に行われるためIT管理者の生産性が向上します。

メリット4. 外部ネットワークからアクセスできる

Webブラウザ経由でサービスを利用するため、オフィス内にいなくても外部のインターネット回線から同じシステムにアクセスできます。ビジネスの効率性が高くなり、リモートワーク等も実現できます。

メリット5. 場合によってはセキュリティが強化される

一部のベンダーはクラウドサービスに対して最大限のセキュリティ対策を実施しています。企業の環境によっては、クラウドサービスを利用するだけでセキュリティが大幅に強化されます。

メリット6. システムを容易に拡張できる

クラウドサービスはプランを変更したりするだけで、システムを容易に拡張できるメリットがあります。リソース確保までにかかる時間を短縮できるでしょう。

メリット7. 多様な連携性を持っている

多くのクラウドサービスは他のサービスやオンプレミスシステムと多様な連携先があり、より効率的なシステム構築が可能です。

クラウドサービスのデメリット

次に、クラウドサービスのデメリットについて整理していきます。

デメリット1. カスタマイズ範囲に制限を受けることがある

クラウドサービスでアプリケーションを利用する場合、多くはシステムをユーザー企業全体で共有しているため、独自のカスタマイズを加えることができません。また、カスタマイズ可能となっているサービスにおいても、その範囲は制限を受けることが多くあります。

IaaSやPaaSを利用する形の場合も、提供される各種追加リソースがメニュー体系で整理されていることが多く、部分的に希望のスペックでリソースを追加する場合などシステム構成のカスタマイズにも制限を受けることが多くあります。

デメリット2. オンプレミスとの複合でシステム環境が複雑になる

クラウドサービスを利用することで多くの恩恵を受けられる反面、複合的なシステム環境では複雑さを増す可能性があります。また、部門ごとでもサービスの採用が容易になるため、セキュリティ面対策より利便性が優先して導入が進んだり、他部門で個別にサービス選定が行われ、基幹システムが多数のシステムとの連携が必要になるなど、既存環境への影響を考慮する必要があります。

また、セキュリティ対策や個人情報の管理など、企業でガバナンスを利かせる必要があるルールについても、知らずに抵触指定しまう場合もあるため、クラウドサービスの採用基準などを予め設けておくことで、検討段階での対策漏れを防止する必要があります。

デメリット3. 障害発生時の対応がベンダーに依存する

システム障害が発生した場合は、ベンダーの対応が完了するまで待つ必要があります。そのため、災害時のワークアラウンドを規定しておくことで、あとは障害の回復を待つ形となります。

そこで、復旧までの対応フローなどを事前に定めておく必要ことが大切となり、障害発生時の対応ガイドラインなども準備しておくことで、適切な障害対応が行える備があると安心です。

デメリット4. オフライン環境下では利用できない

こちらはクラウドサービスに限らず、現在の多くのシステムやサービスはWebブラウザ経由で提供される形が多く、基本的にはインターネット環境に接続されてないとサービスを利用できなくなります。クラウドサービスはその影響度は特に顕著で、保守・メンテを実施するための管理画面にもアクセスできなることが大半です。

個人単位で使用するアプリケーションなどでは、オフライン環境でもクライアントアプリでシステムを利用することで、オンライン接続時にデータを同期するという機能を提供していますが、ブラウザ型のサービスの場合、ネットワークを確保していないサービスを利用することは困難です。

Google Cloud 事例
Google Cloud

クラウドサービスを見直そう!

いかがでしょうか?クラウドサービスはメリットもデメリットも様々であり、ユーザー企業としてはそれらを深く理解した上で、常に適切な選択をする必要があります。

電算システムでは、IaaS/Paasなどシステム基盤のクラウド化を促進をご支援するため、Google Cloud™(旧 GCP:Google Cloud Platform)を検討されているお客様向けに「 Google Cloud サービス」を提供しています。業務システムのクラウドサービス利用に留まらず、社内基盤を刷新する手段として、Google Cloud を検討してみてはいかがでしょうか。

これから Google Cloud の導入を検討されるお客様向けには「 Google Cloud スターターパック」、すでに利用されているお客様向けには「 Google Cloud 運用支援サービス」、Google Cloud 上でシステム開発を行いたお客様向けには「 Google Cloud システム開発」などお客様のニーズに合わせてサービスを提供しています。

また、導入から運用まで各フェーズでサポートが必要なお客様向けには「 Google Cloud 技術コンサルティング」をご用意しています。

是非お気軽にご相談ください。

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