2020年10月6日に Google は G Suite を Google Workspace にリブランドすることを発表しました。
2016年9月に名称が G Suite と変更になってから4年後のリブランドとなります。この刷新にあわせて一部のサービス名称やロゴも変更されました。
昨今のコロナ禍で、リモートワークや時差出勤といった場所・時間を問わない働き方がより求められています。一方で、人との繋がりが少ない生活を続けることで疎外感を覚える方も増えています。突然がらりと変わった働き方に負担を感じる社員の方も少なからずいらっしゃることでしょう。
Google Workspace はすべての生産性ツールを 1 つの使いやすいソリューションに統合した統合ワークスペースで、自宅やオフィスなど場所を問わず働きやすい環境を作り、コミュニケーション・コラボレーションが促進されるソリューションです。
詳細は Google Cloud Japan 公式ブログをご覧ください。
Google Workspace の特徴
柔軟性
Google Workspace は、デバイス/ブラウザを問わず、組織に合わせて拡張できる
柔軟なワークスペースを提供しています。
どこからでも共同編集が出来るドキュメント作成機能、ワンクリックでスタート出来るWEB会議など、その柔軟性・利便性は Google 製品の売りのひとつです。
今後はさらに、プレゼンテーションの編集をしながら同じウインドウでWEB会議を開始する、チャットをしながら共有ドキュメントを作成する、といった各アプリの横の繋がりを強化するアップデートが予定されています。
便利
便利なツールで時間を最大限に活用することができます。
例えばドキュメント内に貼られたリンクは、マウスオンするとリンク先のコンテンツをプレビューして見られるようになります。プレゼンテーションであれば、別ウィンドウを開いたりアプリを切り替えることなく、さっと中身の確認ができます。
またAI を活用したデータツールは、プロセスの分析と最適化に役立ちます。
シンプル
現在 Google Workspace は世界で26億人のユーザーに利用されています。
人間同士のコミュニケーションを重要視した設計で、人と人とのつながりを助けます。
特に現在は Google Meet の機能のアップデートが多く予定されており、ライブ キャプション(自動文字起こし)、会議中の翻訳、レイアウト変更、低照度モード、ノイズ キャンセリングなどの機能強化により、現場からバック オフィスまで社員をつなぐことができます。
Google Workspace のエディション
ここからは、G Suite とどう変わるのか?という点について書いていきます。
まず、Google Workspace はユーザー数によって【Enterpriseエディション】【Businessエディション】と分けられます。ユーザー数が300以上の場合はEnterprise、300未満の場合はBusiness・Enterpriseをどちらもご選択いただけます。
その上で、Businessエディションには3つのプランが用意されています。
- Business Starter …月額¥680
- Business Standard …月額¥1,360
- Business Plus …月額¥2,040
Enterpriseエディションの場合、個別にお問い合わせが必要となります。
Google Workspace エディション比較表
Business Starter |
Business Standard |
Business Plus |
Enterprise |
|
Gmail | ||||
ビジネス用メール |
○ | ○ | ○ | ○ |
ビジネス用のカスタムメール | ○ | ○ | ○ | ○ |
99.9% 以上の攻撃をブロックするフィッシングおよび迷惑メール保護機能 | ○ | ○ | ○ | ○ |
Meet | ||||
音声会議とビデオ会議 |
100 人まで参加可能 | 150 人まで参加可能 | 250 人まで参加可能 | 250 人まで参加可能 |
会議の長さ(最長) | 24 時間 | 24 時間 | 24 時間 | 24 時間 |
参加用電話番号(米国電話番号または国際電話番号) | ○ | ○ | ○ | ○ |
デジタル ホワイトボード | ○ | ○ | ○ | ○ |
会議を録画して Google ドライブに保存 | ○ | ○ | ○ | |
管理用コントロール (近日提供予定) |
○ | ○ | ○ | |
挙手 (近日提供予定) |
○ | ○ | ○ | |
アンケートと Q&A (近日提供予定) |
○ | ○ | ○ | |
ブレイクアウト セッション (近日提供予定) |
○ | ○ | ○ | |
出欠状況の確認 (近日提供予定) |
○ | ○ | ||
ノイズ キャンセル | ○ | |||
ドメイン内ライブ ストリーミング | 10 万人の視聴者 | |||
ドライブ | ||||
セキュリティ保護されたクラウド ストレージ |
ユーザーあたり 30 GB | ユーザーあたり 2 TB | ユーザーあたり 5 TB | 必要に応じて拡張可能 |
ドライブ ファイル ストリーム | ○ | ○ | ○ | ○ |
100 以上のファイル形式に対応 | ○ | ○ | ○ | ○ |
チームで利用できる共有ドライブ | ○ | ○ | ○ | |
カレンダー | ||||
共有カレンダー |
○ | ○ | ○ | ○ |
会議室をブラウジングして予約する | ○ | ○ | ○ | ○ |
チャット | ||||
チーム メッセージ |
○ | ○ | ○ | ○ |
履歴をデフォルトで有効または無効にする | ○ | ○ | ○ | |
招待状の自動承諾 | ○ | ○ | ○ | |
ドメイン外のユーザーとのチャット | ○ | ○ | ○ | |
ドキュメント、スプレッドシート、スライド | ||||
コラボレーションによるコンテンツ作成 |
○ | ○ | ○ | ○ |
共有メモの作成 | ○ | ○ | ○ | ○ |
Google サイト ウェブサイト作成ツール | ○ | ○ | ○ | ○ |
フォームのアンケート作成ツール | ○ | ○ | ○ | ○ |
Office ファイルとの相互運用 | ○ | ○ | ○ | ○ |
スマートフィル、スマート クリーンアップ、回答を使って容易に分析 | ○ | ○ | ○ | ○ |
スマート作成、文法の訂正案、スペルの自動修正による文章作成支援 | ○ | ○ | ○ | ○ |
ドキュメントとフォームのテンプレート用のカスタム ブランディング | ○ | ○ | ○ | |
コネクテッド シート | ○ | |||
その他アプリ | ||||
Appsheat コーディングなしでアプリを作成する |
○ | |||
Currents 従業員の連携 | ○ | ○ | ○ | ○ |
Cloud Search 便利な検索機能 | 自社データ | 自社データ | 自社とサードパーティのデータ | |
セキュリティと管理 | ||||
2 段階認証プロセス |
○ | ○ | ○ | ○ |
グループベースのポリシー管理 | ○ | ○ | ○ | ○ |
高度な保護機能プログラム | ○ | ○ | ○ | ○ |
エンドポイント管理 | 基本 | 基本 | 詳細 | 大規模ビジネス |
Vault - データの保持、アーカイブ、検索 | ○ | ○ | ||
データ損失防止(DLP) | ○ | |||
Cloud Identity Premium | ○ | |||
コンテキストアウェア アクセス | ○ | |||
セキュリティ センター | ○ | |||
S/MIME 暗号化 | ○ | |||
データ リージョン | ○ | |||
アクセスの透明性 | ○ |
Google Workspace で何が変わるのか?
Google Workspace ではユーザー数によってエディションが分けられる方針が取られました。すでに G Suite をご利用頂いている企業も、原則新プランに移行する必要があります。
同等機能の横スライドイメージは以下の通りです。
- G Suite Basic(〜300ユーザー) →Business Starter
- G Suite Business(〜300ユーザー)Vault未利用 →Business Standard
- G Suite Business(〜300ユーザー) Vault利用 →Business Plus
- G Suite Enterprise(〜300ユーザー) →Enterprise
- 300ユーザー超 →Enterprise
300ユーザー超の企業様はすべて大規模ビジネス向けのEnterpriseプランとなります。また、クラウドストレージに容量の上限が設けられています。
Enterpriseプランでは非常に高機能なセキュリティ・管理機能が多く実装されています。
まとめ
2020年、ビジネスは前例のない形で大きく変化しています。当社も、ミーティングはほとんどオンラインに切り替わり、社員同士で電話をすることはめったになくなりました。
そのぶん、離れて仕事をすることによるコミュニケーションの不足や、日々利用するツールの使いづらさを感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、本当はリモートワークを行いたいのに、ツールや環境が準備されていないために、出勤をしなければならない方もいらっしゃるかと思います。
Google Workspace は、より柔軟に、便利に、シンプルに仕事が出来るコミュニケーション・コラボレーションツールです。
また、電算システムでは、 Google Workspace を中心に関連オプション製品やサービスを幅広く取り扱っています。企業の新たなコラボレーションツールを検討されている方は、お気軽にご相談ください。
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