何が便利なのか?シンクライアント導入のメリットとは

 2019.03.11  ラクまるブログ編集部

シンクライアント(Thin Client)を導入することで企業にどんなメリットがあるのか?

一般的なサーバー/クライアントシステムではファイル共有サーバーや業務アプリケーションを提供するサーバーに、クライアントPCがネットワークで接続されています。クライアントPCにはそれぞれOSやアプリケーションがインストールされていて、作成したファイルを保存するのもローカルエリアです。

シンクライアントはこれに対して、クライアントPCのOSやアプリケーションといった環境をサーバー側に集約し、ユーザーは画面出力によってクライアントPCからサーバー側に置かれているデスクトップ環境を操作します。シン(Thin)は「薄い」という意味で、限りなく機能をそぎ落としたクライアントPCという意味です。

本稿ではこのシンクライアントを導入するメリットについてご紹介します。近年では中小企業でもシンクライアント環境に着目しており、IT人材不足を解消する手立てにもなるのでぜひご注目ください。

シンクライアント導入のメリット

それではさっそくシンクライアントのメリットをご紹介します。

クライアントPCの一元管理によるセキュリティ強化

OSやアプリケーションがクライアントPCごとにインストールされている環境では、どうしても個別対応の管理が必要になります。たとえばOSの更新プログラムが配信されれば、情報セキュリティ担当者がクライアントPC1つ1つでアップデート作業を行ったり、クライアントPCに何か問題があればすぐに現場に足を運んだりしなければいけません。

実は、クライアントPC管理が分散した環境ではセキュリティリスクが発生しやすくなります。ソフトウェアベンダーから配信されるOS更新プログラムにはセキュリティパッチが含まれていることも多く、パッチの適用漏れが発生するとクライアントPCに脆弱性が残ったままになります。実際に脆弱性を残したクライアントPCから情報漏えいになったという事例は多々ありますので、企業としては管理体系と運用体制を整える必要があります。

一方、シンクライアント環境ではクライアントPCごとのOSやアプリケーションをサーバー側で集約管理しているので、個別対応の必要はなく、更新プログラムのアップデートを一括で実行できます。クライアントPCごとに確実に更新プログラムが適用されているかを確認することも一元的に管理できるため、セキュリティ対策としても効果的です

さらに、一般的なサーバー/クライアントシステムではクライアントPCごとにエンドポイントが存在することになるため、サイバー攻撃を受けるリスクが増大します。シンクライアント環境ではエンドポイントが分散しないので、サーバーを堅牢に守ることで有効的なサイバー攻撃対策を構築できます。

IT人材不足の最中でも最小限のリソースで運用を実現

経済産業省の調査によると、日本では2030年までに約79万人のIT人材が不足するとされています。さらに、日本企業は海外企業に比べて社内で抱えているIT人材が少ない傾向にあり、容易にIT活用が行えない状況です
出典:「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果 ~ 報告書概要版 ~

そうした状況下でシンクライアントを導入することは、負担を増やすことになるのでは?という懸念もあるでしょうが、前述のようにシンクライアントではOSやアプリケーションをサーバー側に集約するため、今までよりも少ないリソースで運用管理できる特徴があります。

特に最近では情報システムでのコンプライアンス対応が重視され、日々負担が増えている状態ですので、少しでも運用管理負担を削減することが大切です。

運用管理効率の向上による管理費の削減

クライアントPC 1台にかかる年間コストのうち、その8割を管理費が占めていると言われています。確かに、ソフトウェアの購入は定期的ですし、購入金額の支払いは1度切りで約5年間で償却されるため、クライアントPCにかかる年間コストの大半を管理費が占めてしまうという結果になります。

アップデート対応/パッチ適用/バックアップなど、クライアントPC管理業務は数をあげればきりがないほどありますが、これらの管理効率を向上できれば、クライアントPCにかかる管理費を大幅に削減できます。

コンプライアンスへの対応をより容易にする

日々コンプライアンス(Compliance)の重要性が増しています。企業が法令遵守することはもちろん、そこで働く従業員も企業規則や社会的倫理など、コンプライアンスの範囲は以前よりも拡大しています。このコンプライアンスにおいて重要な役割を持っているのが情報システムです。

近年ではネットワークを通じたサイバー攻撃やクライアントPCの操作ミス、あるいは企業規則を破ったことによって情報漏えいが発生するケースもあり、情報システム担当者はそうした様々な事象に対処しなければいけません。

そのため、シンクライアントを導入することでクライアントPC環境をサーバー側に集約でき、コンプライアンス対応をより容易にし、負担を削減できます。

システムへのアクセス性アップ

シンクライアントの構築方法によっては特定の端末だけでなく、様々な端末から同じクライアント環境にアクセスできます。そのため社外にいてもデスクに座っているのと同様な作業ができたり、リモートワークといった新しい働き方の提案も可能です。

システムへのアクセス性がアップすることで労働生産性が向上するため、ひいては企業の利益アップにつながります。

シンクライアントで様々な経営課題を解決する

いかがでしょうか?シンクライアントには多くのメリットがあり、それら最終的に経営課題を解決することにつながります。特に最近はセキュリティ問題やコンプライアンス対応が重用しされており、いずれも担当者にかかる負担はとても大きいです。シンクライアントでこれらの負担を少しでも削減できれば、IT活用がより促進し、新しい事業戦略を効率良く遂行できます。この機会にぜひ、シンクライアントの導入を検討してみましょう。

また電算システムでは、シンクライアント端末としてChromebook を推奨しております。なぜ、Chromebook をおすすめするのかが知りたい方はリンク記事をご参考ください。

<お断り>
本記事は、シンクライアントのメリットについてわかりやすく紹介するために、機能や特長を簡潔に解説しています。シンクライアント環境の構築方法は多数あり、それぞれの目的に応じた環境設定により、用途や特長は異なります。

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