クラウドサービスの種類と比較

 2019.11.11  ラクまるブログ編集部

多くのサービスがクラウドで提供されている現在ですが、クラウドサービスを大きく分けると、SaaS・PaaS・IaaSという3つの体系に分類されます。最近多くのアプリケーションがクラウド型サービスになっていますが、その大半はSaaSとして分類されます。

それぞれ概略をまとめると以下の通りです。

SaaS(Software as a Service:サース)

サービスとしてのソフトウェア。サーバーやパソコンにインストールして利用するソフトウェアを、Webブラウザ経由で提供する。

PaaS(Platform as a Service:パース)

サービスとしてのプラットフォーム。アプリケーション開発に必要な環境(サーバーリソース、OS、ミドルウェア等)の調達及び利用を、Webブラウザ経由で提供する。

IaaS(Infrastructure as a Service:イアース)

サービスとしてのインフラストラクチャー。システム構築等に必要なサーバーリソース(CPU、メモリ、ストレージ等)やネットワークをWebブラウザ経由で提供する。

PaaSおよびIaaSの市場は、大手3社のクラウドサービスが占有している寡占市場です。Microsoft提供のMicrosoft Azure(以下Azure)、AmazonのAmazon Web Service(以下AWS)、Google の Google Cloud Platform(以下 GCP )がその3つです。

SaaSに関してはカテゴリごとに無数のクラウドサービスが存在しており、企業が持つニーズや経営課題から最適なサービスを選択します。ですが、PaaSおよびIaaS市場においては、上記3社のクラウドサービスの中から選択するのが通常であり、だからこそどのサービスを選べばよいのか悩んでしまう、ということが少なくありません。

本稿では、大手3社のクラウドサービスが持つそれぞれの特徴について紹介し、比較していきます。クラウドサービス選びに悩んでいるという方は、ぜひ参考にしてください。

今回比較する3サービスの紹介

Microsoft Azure(Azure)

世界54のリージョン(データセンターを持つ地域)、140ヵ国以上でサービスを提供しているクラウドサービス。Office 365やDynamics 365等のMicrosoft製品との親和性が高いのが大きな特徴。Active Directoryとの連携に長けており、Active DirectoryやMicrosoft製品を多数導入している場合に優先的に検討したいサービス。

G Suiteで実現するこれからの時代のコミュニーケション

Amazon Web Service(AWS)

世界22のリージョン、69のアベイラビリティーゾーン(リージョンごとに存在するデータセンター)で運用されているクラウドサービス。2004年からサービスを提供し、シェアNo.1を維持している元祖クラウドサービスでもある。幅広い利用に適した性能を持っている。

Google Cloud Platform( GCP )

世界20のリージョン、200以上の国と地域でサービスを提供している来クラウドサービスです。2016年には日本国内初となる東京で運用が開始され、2019年には大阪でも新たに運用が始まりました。Google 検索、Gmail 、YouTubeなどのGoogle 各種サービスを支えるプラットフォームと同様の、高性能かつ高速、セキュアで安定したインフラを利用できる。

それでは、上記3つのサービスをいくつかの観点から比較していきたいと思います。

比較①コンピューティング

 

Azure

AWS

GCP

起動速度

2分30秒以上
※環境によって異なる

約1分
※環境によって異なる

40秒以内
※環境によって異なる

VM(仮想マシン)選択の自由度

コア数、メモリ、ディスクのセットから選択

コア数、メモリ、ディスクのセットから選択

コア数、メモリ、ディスクを別々に選択可能

仮想マシンを起動する際に、起動が完了されるまでの時間はクラウドサービスごとに違います。最も高速なのが GCP です。大量のインスタンスを作成する場合は、対応時間に大きな差が出ます。

仮想マシンタイプの選択方法も異なり、AzureとAWSはあらかじめ用意されたタイプを選択するのに対し、 GCP では用途に合わせて仮想マシンをカスタマイズできます。どちらの方が優れているかは、ユーザーのニーズによるでしょう。

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比較②サービスコスト

 

Azure

AWS

GCP

計算方法

分単位

時間単位
※EC2は秒単位

分単位
※GCEは秒単位

ディスカウント

年間前払い割引

エンタープライズ向け割引

リザーブドインスタンス割引

自動的ようの長期利用割引

プリエンプティブルVM割引

 3つのクラウドサービスともに、すべてのサービスコストは従量課金制となっています。ただし、サービスコストの計算方法や課金対象はサービスごとに異なります。AzureおよびAWSでは1時間単位での課金であり、GCP は分単位での課金です。ディスカウントの仕組みもまったく異なるので注意しましょう。GCP では事前の利用条件等はなく、利用する長さに応じてディスカウントが自動で適用されるので、手間がありません。

比較③拡張性および柔軟性

 

Azure

AWS

GCP

RDBMS
※ライセンス利用

Oracleサポートあり

Oracleサポートあり

PostgreSQL、MySQL、SQLServer(アルファ版)

※Relational DataBase Management System

GCP はオープンソースソフトウェアとの相性の良さを強みとしているため、RDBMSはMySQLしかサポートしていません。商用ライセンスの正式サポートを必要とする場合は、AzureおよびAWSから選択する必要があるでしょう。

比較④ビッグデータ

 

Azure

AWS

GCP

サービス名

SQL Data Warehouse

Redshift

BigQuery

情報

計算リソースの準備が必要

計算リソースの準備が必要

計算リソースの準備が不要

課金方式

計算リソースへの課金

計算リソースへの課金

クエリー単位の課金

チューニング

チューニングが可能

チューニングが可能

チュー二ングが不要

性能

性能を変更可能

性能を変更可能

ニアリータイムな高速処理

 昨今ではビッグデータの解析基盤としてクラウドサービスを利用するケースが増えています。いずれのクラウドサービスでも、ビッグデータの蓄積および分析のためのデータウェアハウスサービスが用意されています。ただし、それぞれの特徴は異なります。

AzureのSQL Data Warehouseはストレージとコンピューティングを分けて設計できるため、リソースのスケールスピードが速い点が強みとなります。大規模な並列処理にも活用できます。

AWSのRedshiftはインスタンスを大量に用いて分散処理させることで、最大1.6PBまでのスケールアウトが可能です。ただし、計算リソースのセットアップを行う必要があり、チューニングも必要なので一定の手間はかかります。

GCP の BigQuery は、ビッグデータの分散処理を行う際に Google のデータセンター内の大量のリソースが自動で割り振られます。ユーザーは計算リソースを全く意識する必要がないため、ビッグデータの蓄積および分析が非常にスピーディです。使用したリソースではなくクエリーに対しての従量課金なので、必要なときにだけ安価に分析を行うことが可能です。

GCP が市場シェアをグングン伸ばしている

いかがでしょうか?今回はAzure、AWS、GCP という3つのクラウドサービスを比較しました。それぞれに特徴が違い、用途によって選ぶべきサービスも違います。ただし、近年では GCP の性能やコストメリットから選択するユーザーが多く、市場シェアをグングン伸ばしています。クラウドサービスを利用するにあってサービス選定に迷ったら、まずは GCP を検討してみはいかがでしょうか?

すでにGoogle アカウントを持っていれば、すぐ追加設定するだけで GCP を使用することが可能です。無料で利用できる「Google Cloud Platform の無料枠」を利用することで機能や操作性、GCP コンソールの使い勝手も確認することができます。

また、電算システムでは、GCP の利用を検討されているお客様向けに「GCPサービス」を提供しています。これから利用されるされるお客様向けには「GCP 導入支援サービス」、すでに利用されているお客様向けには「GCP 運用支援サービス」、GCP 上でシステム開発を行いたお客様向けには「GCP システム開発」、導入から運用まで各フェーズでサポートが必要なお客様向けには「GCP 技術コンサルティング」をご用意しています。

ぜひ、お気軽にご相談ください。

GCP総合ブローシャー

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