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「GIGAと Google とわたし」シリーズvol7.
負けず嫌いがつくる未来

 2022.12.12  2023.03.16

学校でのICT活用に訪れたさまざまな変化を、Google との出会いを切り口に語る本シリーズ。
今回は、フレッシュさの中に向上心が止まらない札幌新陽高校(北海道)の尻江重幸先生にインタビューしました。

「GIGAと Google とわたし」シリーズvo7. 負けず嫌いがつくる未来

Google とわたし

教員は新卒から勤めて4年目です。
採用当時は理科だったのですが、管理職のススメで情報の免許を取り、今は情報を担当しています。

着任当初から札幌新陽高校は Google のツールを利活用していました。
それまで Microsoft しか使用したことがなく、Google については「検索とGmail」しか知らなかったのですが、各種校務で利活用することになったのが Google のプロダクトの出会いになります。

ただ、そもそも文章作成ソフトも表計算ソフトも得意ではなかったので、新たなツールであっても使うことに抵抗はありませんでした。

それが2019年頃のお話しですよね。そこから、GEGリーダーになり、Googleの認定トレーナーになり、認定コーチになり...何があったんですか?!

初めて担任を持ったのが2019年度だったのですが、
隣に座っていた体育の先生がすごパソコンが苦手な先生で、ショートカットキーを教えただけなのに、「あいつパソコン得意だぞ!」という噂が広まり、いろんな先生がなんでも質問に来てくれるようになったんです。

先生方の質問や要望に応えるべく、様々なことを調べたりしていたら、いつの間にかある程度できるようになりました。さらに、めんどくさがりなので効率的にできないかも追求していたら、いつのまにかこんな感じになっていました。

その後のコロナ禍で様々な業務にオンラインが利活用される中、入試関連のオンラインイベントの担当になったことで「話すこと」が得意であることも見出され、全国規模のオンラインセミナーで学校代表としてお話しする機会をいただきました。

そのセミナーでご一緒させていただいた登壇者の先生が Google 認定教育者資格の保有者であり、自分も登壇までに資格を取得しないと説得力がないと考え、短期間で認定教育者レベル1・レベル2を取得しました。

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さらには登壇者の先生から「GEGが札幌にないから作ってみないか」と声をかけていただきました。
ただ教員2年目だったので立ち上げることを悩んだのですが、過去に「2番」であることでスポットライトがあたらずに苦労した経験があったので、若くてもいいから「先頭(1番)」でやらないとなと考えてGEGを立ち上げました。

とにかく私は負けず嫌いな性格で、なんでも1番がいい!!と思ってしまうんですよね。

GEGで出会う様々な先生方から認定トレーナーや認定コーチの話を聞き、順番に認定資格を取得していきました。いまは認定イノベーターにも挑戦しています。

そういえば、大学生でもあるんですよね?

そうなんです!いまMBA取得を目指して大学に通っています。
自分はまだまだ代替可能な存在だな、希少価値がないなと感じたときに認定教育者仲間でも「まだいない存在」を考えました。
そのときに思いついたのが「経営」でした。
将来的には起業をしたいという思いもあったので「MBA」に目を向けました。

ただ単にとにかく私は負けず嫌いなんです。なんでも1番が良いのです。

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はじめてのオンライン授業 Google Meet でつながろう vol.1

組み合わせて最適な使い方を模索

ちなみにお気に入りのツールや使い方ってありますか?

スプレッドシートが大好きです。
業務改善としても面白いですし、GASも組めるからプログラミング教育のツールとしても使えるなど、汎用性が高く面白いなと思ってます。
ただ、どのプロダクトも捨てがたいですけどね。

あとは、拡張機能を組み合わせた使い方になるのですが、スライドとPear Deckですね。
スライドが生徒の画面で反映されるので、後ろの席の子たちが板書などが見づらいという問題もないですし、ただ話を聞く、ノートを取るのではなく「考えて入力する」といったインタラクティブな授業展開にもしやすいんですよ。

同じようなことを Google Meet を利用しても実施できるかもしれませんが、教室のネットワークに負荷をかけてしまうこともあり、軽くて便利なこの方法を採用しています。

「GIGAと Google とわたし」シリーズvo7. 負けず嫌いがつくる未来-1
あとはちょっとした使い方なのですが、オールイングリッシュで授業を実施している先生が「自動翻訳アプリ」をホワイトボードに投影しています。
そうすると授業は「英語」で実施されるのですが、翻訳された「日本語」がホワイトボードに投影されるので、生徒が理解しやすい授業展開になっています。
このように様々なICTツールを便利に利活用しています。

Google for Education
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学びを支えるものを見極める

ICTや情報教育などのこれからについてどのように考えていますか?

日本のプログラミング教育を見ていると「プログラマーを育てようという空気」を感じる部分があります。
大事なことはあくまで思考だと思うので、「BigQuery」であったり「SQL」なども上手に利活用することで、アナリティクスやデータサイエンスにも力を入れ、学校の特色にもしていきたいと考えています。

さらにはデータ分析だけではなく、その内容を「人に伝える」ということも大事にしていきたいと思います。
これはICTに限らずこれからの時代に必要な力だと考えています。

そしてそれは、情報の授業だけではなく、どの教科でも取り組み、さらには教科間で連携しながらやっていく必要があると考えています。
その時に Google の大きな強みである「共有」が、これからの協働的な学習には必要不可欠になっていくのではないかと思います。

執筆者紹介

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尻江重幸
札幌新陽高等学校 情報科・理科教諭(情報科主任)
GEG Sapporo リーダー | Google 認定トレーナー / Google 認定コーチ
北海道教育大学を卒業後、札幌新陽高校に勤務。教鞭をとりつつ、最年少で Google for Education Certified Trainer と Certified Coachを取得。その後、全国の教職員や自治体向けに研修も実施している。教育界だけではなく、データアナリストとしても活動しており、そこでの経験を踏まえた教育も実践している。
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