皆さんは「 Google Workspace(旧 G Suite)ツールボックス」を使った経験があるでしょうか? Google Workspace(旧 G Suite)を普段から利用していると、何らかのトラブルが発生することがあります。それは設定の誤りだったり、その他さまざまな理由が絡んでいたりするかもしれません。その際に有効なのが Google Workspace(旧 G Suite)ツールボックスです。本記事では Google Workspace(旧 G Suite) ツールボックスでできることについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
Google Workspace(旧 G Suite) ツールボックスでできること!
1.ブラウザデバッガ
ブラウザに接続問題が発生していないかを確認できるのが「 Browserinfo 」です。このツールを使うと、以下のようなことができます。
- 重要なブラウザのパラメータを収集する
- インストールされているプラグインを検出する
- 次の方法による接続状況の確認
- Google サービスへのHTTPの遅延を計算する
- 接続を妨げるファイアウォールルールがないかを検出する
Google Workspace(旧 G Suite) を利用していてブラウザ接続時の何らかの問題が発生した場合は、 Browserinfo を使って問題を特定しましょう。
2.DNS確認
「 Check MX 」では、DNS設定においてMXレコードによくある設定の誤りを調べることが可能です。現在使用しているドメインの状況を確認するのに活用しましょう。主に、以下のような項目を確認できます。
DNS全般の健全性チェック
NSサーバー数が複数あるか、すべてのサーバーにアクセスできるか、サーバーが相互に認識しているか、同期されているか。
Google Workspace(旧 G Suite) 関連の問題
ドメインのMXレコードが Google の推奨設定と一致しているか、不適切な設定はないか、通常の構成に含まれていないサーバーはないか。
その他のチェック
MXがAレコードに正しく対応しているか、独自ドメインのCNAMEレコードがあるか、DNS応答が標準のUDP応答と一致しているか。
各項目のチェックが完了すると、メールフローが次のいずれかの状態を示す、フラグ付きレポートが表示されます。
スムーズに機能している(緑色のフラグ)
機能しているが、対処が必要な何らかの問題がある(黄色のフラグ)
停止している(赤色のフラグ)
3.エンコードとデコード
「 Encode/Decode 」では、以下のさまざまなエンコードやでコードをWeb関連の問題の修正に利用できます。- Base64 エンコード
- Base64 デコード
- Base64URL エンコード
- Base64URL デコード
- URL エンコード
- URL デコード
- MD5 ハッシュ
- SAML エンコード
- SAML デコード
- Pretty JSON
- Quoted-Printable のエンコード
- Quoted-Printable のデコード
エンコード、またはデコードするテキストを入力し、エンコードまたはデコードの種類を選択して「送信」をクリックします。
4.ログ解析ツール
「 ログ解析ツール 」と「 ログ解析ツール2 」は、 Google ツールやサービスで生成されたログファイル内のエラーや警告の分析に活用できます。ツールを使うにはログファイルを張り付けるかアップロードし、ログのソースを選択してください。また、ログ解析ツールでログのソースを自動検出することも可能です。サービスごとのログファイルの収集方法につきましては、下記を参照にしてください。
「ログ解析ツール 」
- 「管理対象の Chrome 端末」
- 「Google Workspace(旧 G Suite)Sync for Microsoft Outlook」
- 「Google Workspace(旧 G Suite)Migration for Microsoft Exchange」
- 「Google Workspace(旧 G Suite)Migration for Microsoft Outlook」
- 「Google Cloud Directory Sync」
- 「Google Workspace(旧 G Suite)Password Sync」
「 ログ解析ツール2 」
ログ解析ツールによって問題が検出されると、問題がハイライト表示されると共に、詳細の説明が表示されます。ほとんどの場合は短時間で解析が完了しますので、ぜひ使ってみてください。
5.メール
「 Messageheader 」では、メール配信や転送に関する問題(サーバーホップ数、メッセージの遅延など)を識別できます。ツールを使うには、メッセージヘッダー全体を張り付け、「上のヘッダーを分析」をクリックしましょう。詳細については「メッセージヘッダー」と「ヘッダー全体からメールの経路を確認する」をご確認ください。
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DKIMを設定してみよう!
DKIMとは「DomainKeys Identified Mai」の略であり、メールにおける送信ドメインを認証するための技術の1つです。メールを送信する際に、送信元が電子署名を行い、受信者がそれを検証することで送信者のなりすましやメール改ざんが検知できるようになります。
Google Workspace(旧 G Suite) でDKIMを設定すると、すべての送信メールのヘッダーに暗号化された署名が追加されます。署名されたメールを受信したメールサーバーは、DKIMを使ってメッセージヘッダーを暗号化し、メールが送信後に変更されていないかを確認できます。
DKIMの設定手順はシンプルであり、「利用中のドメインのドメインカギを生成する」「ドメインのDNSレコードに公開鍵を追加する(メールサーバーがこの鍵を使ってメールのDKIMヘッダーを読み取ることができる)」「DKIM署名を有効にして、すべての送信メールへのDKIM署名の追加を開始する」の3ステップです。
そして、DKIMが設定されているかについてはGoogle Workspace(旧 G Suite) ツールボックスの「 Check MX 」で確認ができます。
詳しい手順につきましては「1. ドメインの DKIM 鍵を生成する」から順番に解説されているので、ぜひ設定してみてください。いかがでしょうか?この機会にGoogle Workspace(旧 G Suite)ツールボックスをフル活用して、様々な問題を解消していきましょう。
まとめ
いかがでしょか。 Google Workspace(旧 G Suite) は今では多くのユーザで利用される代表的なコミュニケーションツールの一つです。
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Google Workspace(旧 G Suite) 関連オプションご紹介ページ
https://www.dsk-cloud.com/solution/g-suite/options
是非、より安全、快適に Google Workspace(旧 G Suite) をご利用いただくためにも、関連オプションをご検討ください。
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