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【徹底解説】セキュリティログ監視の4つの機能!
導入メリットや注意点・ツールの選定ポイントも解説

 2024.02.26  株式会社電算システム

現代では、さまざまな企業がデジタル技術を活用して、事業活動をしています。デジタル技術を活用しているすべての企業が考えなければならないのは、サイバー攻撃や組織内部の犯行による情報漏えいのリスクです。あらゆるリスクに備えて、安全かつ効率よく業務を進めるために、セキュリティ対策の見直しと強化が求められています。

セキュリティ対策のなかでも、セキュリティログ監視機能は、社内外の不審な動きを検知して、迅速な対応を可能にする優れた機能です。リモートワークの導入を検討している方や、サイバー攻撃に備えてセキュリティ対策を強化したい方は、セキュリティログ監視機能の利用を積極的に検討するとよいでしょう。

本記事では、セキュリティログ監視の概要や監視すべきログの種類、一般的な機能、利用するメリット、ツールを選ぶポイントなどを解説します。セキュリティログ監視の基礎知識から、ツールを導入する際に役立つ知識まで詳しく解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

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セキュリティログ監視の概要について解説

セキュリティログとセキュリティログ監視、セキュリティログ解析の概要について解説します。セキュリティログ監視を理解する上で必要な基礎知識であるため、確実に押さえておきましょう。

セキュリティログとは

ログ(通信記録)は、アプリやデバイス、システムにアクセスした際の記録のことです。ログのなかでも、セキュリティ管理やセキュリティ対策に利用されるものを、セキュリティログと呼びます。セキュリティログは、情報漏えいやウイルス感染などの問題が発生した際に役立ちます。セキュリティログによって、被害状況の把握と事後対応を迅速に行えるため、被害拡大の防止が可能です。

セキュリティログ監視とは

セキュリティログ監視は、アプリやサーバー、ネットワーク機器などのセキュリティに関連するログをリアルタイムで継続的に監視することです。セキュリティログ監視では「いつ」「誰が」「どこで」「どのような操作をしたのか」 が把握できるように監視を行います。

セキュリティログ監視をしていれば、不審な動きをすばやく検知できるため、万が一サイバー攻撃にあった場合でも、被害を最小限に抑えられます。

セキュリティログ解析とは

セキュリティログ解析は、長期にわたってログを収集して、セキュリティ対策への活用を目的に解析することです。セキュリティログ解析をすれば、アプリやシステム上で起きたことを細かく把握でき、組織内部からの情報漏えいの早期発見や再発防止などに役立ちます。

セキュリティを高めるために監視すべきログの種類

セキュリティを高めるために監視すべきログは、複数あります。監視すべき代表的なログは、以下の通りです。

種類 確認できる内容
認証ログ ログインした日時やIPアドレス、端末など
イベントログ OSやアプリ内で発生した動作やエラーなど
エラーログ 発生したエラーの日時や原因など
操作ログ ファイルやフォルダの閲覧、新規作成、削除など
通信ログ 通信内容や通信時間など
通話ログ 不在着信や発信内容など
印刷ログ 印刷日時やファイル名など
設定変更ログ ファイルやフォルダの編集・閲覧の権限変更など

上記のようなログを監視すれば、システム上で問題が発覚した時や、セキュリティログ解析をする際に役立ちます。多くのログを監視する必要がありますが、複数のログによってより細かい情報の解析が可能です。

セキュリティログ監視の一般的な4つの機能

セキュリティログ監視ツールの一般的な機能は、以下の4つです。

  • 収集・監視機能
  • 検索機能
  • アラート機能
  • レポート機能

機能を確認して、セキュリティログ監視の理解を深めましょう。

収集・監視機能

収集・監視機能は、セキュリティログ監視ツールの主軸ともいえる機能です。監視対象であるソフトウェアやアプリなどを、24時間365日止まることなく自動で監視し続けます。セキュリティログ監視ツールのなかには、ログ監視を行うデータを限定できるものもあります。

検索機能

検索機能は、セキュリティログのなかから必要なログを検索できる機能です。膨大な数のログデータを収集・保管している場合、必要なログを見つけるために多くの時間と手間がかかります。セキュリティログ監視ツールの検索機能があれば、短時間で必要なログを見つけられるため、不正アクセスやウイルス感染が発生した際の原因究明を迅速に進められます。また、セキュリティログ解析をする際にも作業の効率化が可能です。

アラート機能

アラート機能は、正常ではないログが検知された際に、管理者へアラートを送る機能です。管理者が事前にセキュリティログ監視ツールへ登録した情報と、今まで収集したログを照合して、アラートが送られます。例えば、複数回のログイン試行や、機密情報へのアクセスなどでアラートを送るように、ツール上で設定が可能です。アラートは、SNSやメール、端末画面のポップアップなどで送られます。

レポート機能

レポート機能は、収集したセキュリティログをレポート形式で表示・出力できる機能です。日次レポートや月次レポートなどのように、レポートを作成する期間を設定できたり、エラー件数を集計・分析できたりします。作成されたレポートは、セキュリティログ監視ツールの管理画面上や、メールなどで通知するように設定できます。

セキュリティログ監視の2つのメリット

企業がセキュリティログ監視をするメリットは、以下の2つです。

  • リアルタイムで不正を把握できる
  • システム障害へ早めに対処できる

メリットを確認して、セキュリティログ監視ツールを導入する際の参考にしましょう。

リアルタイムで不正を把握できる

セキュリティログ監視を実施すれば、リアルタイムで不正を把握可能です。データの改ざんや無断でのデータ持ち出し、複数回のログインの試行など、不審な動きをすばやく把握できれば、問題に対して迅速に対応できます。

また、セキュリティログ監視の実施によって、不審な動きの追跡や、原因の特定も可能になるため、問題の再発防止にもつながります。セキュリティログ監視を実施して不正を警戒している体制そのものが、さまざまな不正の抑止になる点も、メリットの1つです。

システム障害へ早めに対処できる

セキュリティログ監視によって、システム障害が起きても迅速に対応でき、被害の拡大を防止できます。システム障害による被害の大きさは、対応するまでにかかった時間が影響します。セキュリティログ監視を実施していれば、リアルタイムでログを監視して、迅速な対応が可能です。システム障害の原因をすばやく特定できれば、被害が発生する前にシステムを復旧できる場合もあります。

セキュリティログ監視ツール導入に関する注意点【高額なコストがかかる】

セキュリティログ監視ツールは、導入と運用に高額なコストがかかる場合があります。導入する際には、ツールのライセンス費用や保守費用がかかり、まとまった資金が必要です。また、ログを監視する対象が多い場合は、ログの維持管理にかかる費用が膨らみ、多くの運用コストがかかります。

セキュリティログ監視には、高度な分析技術と知識を持った人材も必要です。IT人材は、社会全体で不足していて、人材確保の競争率が高いため、必要な人材の採用には多額のコストがかかるでしょう。必要な人材を外部委託によって確保する方法もありますが、委託コストも決して安くはありません。

セキュリティログ監視ツールの導入や運用にかかるコストを抑えたい場合は、クラウド型のツールを導入するとよいでしょう。自社にサーバーやネットワーク機器を設置するオンプレミス型のツールに比べて、導入・運用コストを大幅に抑えられます。

セキュリティログ監視ツールを選ぶ3つのポイント

セキュリティログ監視ツールを選ぶポイントは、以下の3つです。

  • 監視の目的
  • オンプレミス型とクラウド型
  • サポート体制

ポイントを確認して、ツールを選ぶ際の参考にしてください。

監視の目的

セキュリティログ監視ツールは、ログを監視する目的に適したものを選びましょう。セキュリティログ監視ツールには多くの機能があり、監視の目的によって、自社に適したツールは異なります。例えば、セキュリティログ監視をする目的がセキュリティの向上である場合、操作ログや不正アクセスを確認できるツールが最適です。また、システム障害の早期発見には、アラート機能があるツールが適しています。

セキュリティログ監視ツールを選ぶ際は、事前に自社の目的と必要な機能を整理して、要件に合うツールを導入するとよいでしょう。

オンプレミス型とクラウド型

セキュリティログ監視ツールには、オンプレミス型とクラウド型の2種類があります。それぞれの特徴は、以下の通りです。

種類 特徴
オンプレミス型
  • 自社専用のサーバやネットワークを構築するため、複雑なログの収集や分析ができる
  • 導入時には多くのコストと時間がかかる
  • 機器に問題が発生した場合は、自社で対応しなければならない
  • 機器のスペックを変更する際は、機器の交換や購入をするための追加コストがかかる
クラウド型
  • 専用のサーバーの手配やネットワークを構築する必要がない
  • オンプレミス型に比べて、導入コストと運用コストが抑えられる場合が多い
  • セキュリティログ監視をするソフトウェアやデバイスの数によって、利用料金が変動する料金体系のものが多い
  • ソフトウェアやデバイスの数が多ければ、多額のコストがかかる場合がある

複雑なログの収集や分析をしたい場合は、オンプレミス型のツールが向いていますが、多額のコストがかかるため、まとまった資金が必要です。コストを抑えながら短期間でツールを導入したい企業には、クラウド型のツールが適しています。

サポート体制

セキュリティログ監視ツールを選ぶ際は、サービスのサポート体制の充実度も重要です。セキュリティログ監視ツールは、設定を変更しなければならない場合も多いため、疑問や不明点がすぐに聞けるサポートが利用できれば、急ぎの場面でも安心です。特に専門技術と知識のある人材がいない企業は、サポート体制が充実しているツールを選ぶとよいでしょう。

また、クラウド型のツールは、システム管理におけるサービス事業者の依存度が高く、サポート体制が不十分な場合、予想外のトラブルに発展する恐れがあります。急なトラブルにも対応できるように、24時間365日サポートが受けられるサービスがあれば、前向きに導入を検討しましょう。

セキュリティログ監視ツールのなかには、デモ動画や無料トライアルで使用感を確認できるものもあります。ツールの導入前に使用感が確認できれば、安心して導入できます。

「Google Workspace」はセキュリティログ監視機能が搭載されたクラウドサービス

セキュリティログ監視ツールは、高額なコストがかかり、簡単には導入できません。できる限りコストを抑えてセキュリティログ監視を行いたい場合は「Google Workspace」の導入がおすすめです。

Google Workspaceは、Googleが提供する組織向けのオンラインアプリケーションセットです。セキュリティログ監視機能が搭載されており「いつ」「誰が」「どこで」「どのような操作をしたのか」を自動で記録できます。アカウント情報の状況をレポート形式で表示できる機能もあるため、セキュリティログの監視・管理におすすめのツールです。

Googleが提供している高度なセキュリティ機能も利用でき、カスタム設定でセキュリティの強化もできます。また、Google Workspaceには、チャットやメール、資料作成、ビデオ会議などのさまざまな機能を持ったアプリケーションが備わっており、企業の業務効率化にも貢献します。セキュリティログ監視機能の導入やセキュリティ対策の強化を検討している方は、Google Workspaceを導入するとよいでしょう。

電算システムでは、Google Workspaceの特徴についてまとめた資料を無料で提供しています。興味のある方は、以下のページからダウンロードしてみてください。

適切なログ監視でセキュリティリスクを予防しよう

どのような業界の企業であっても、ソフトウェアやアプリ、インターネットなどのデジタル技術を活用している以上、セキュリティリスクをゼロにはできません。サイバー攻撃の発生件数が増加し、問題視されている現代では、セキュリティログ監視によるセキュリティの強化は重要な取り組みです。企業の機密情報を安全に保護して、取引先や顧客の信頼を維持するためにも、前向きにセキュリティログ監視の実施を検討しましょう。

Google Workspaceは、セキュリティログ監視機能の導入とセキュリティ対策の強化の2つを同時に実現する優れたツールです。セキュリティログ監視機能を搭載したサービスを探している方は、ぜひ導入をご検討ください。

Google Workspaceについて詳しく知りたい方は、以下のページから「Google Workspaceの7つの特徴」という資料を無料でダウンロードできます。

Google Workspaceの7つの特徴

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