3月30日、弊社主催にて、2月にリブランドされた Google Workspace for Education の詳しい情報を提供することを目的に「Google Workspace for Education 徹底解説セミナー」を開催しました。今回はセミナーの様子をご紹介していきたいと思います。 |
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リブランドのねらい
セミナーではまず、グーグル・ジャパン合同会社の西山隆康氏に、今回リブランドされた Google Workspace for Education のねらいや商品概要について解説いただきました。
冒頭、2020年度のGIGAスクール構想における環境整備の実績として、Chromebookは端末としての採用率が1位を獲得し、Google Workspace for Education(旧 G Suite ) は全小中学校のうち3校に2校で導入されたことを紹介しました。そして2021年度は、整備された環境を土台に本格的にGIGAスクール構想を実現していくための1年になるという見通しを披露しました。
特に、今後は高等学校においてもICTの基盤を広げていく必要があり、同社にて制作した高等学校での取り組み事例や有識者による解説などが掲載された高等学校向けの冊子の紹介を行いました。
続く商品概要の説明場面で西山氏は、
「名称とロゴを変更をしたものの、大きくは変わりません」
「お使いいただいているツールは今後も使い続けることができるので、安心してください」
そう力強く話すと、リブランドした理由は現場の先生や教育委員会などから多くのご要望を受けたためだと明かし、「あらゆるニーズに対応し、実装することができたので、それをエディションにわけて提供することにした」と説明しました。
商品ラインアップは4つあり、まず1つ目に、教育機関向けに無償で提供している Google Workspace for Education Fundamentals があります。次に多数の付加機能を盛り込んだ最上位エディションである Google Workspace for Education Plus があり、この商品は生徒数に応じてライセンスを付与する形態を採用しています。
無償版と最上位エディションの中間の位置づけとして、無償版よりセキュリティ機能と学生のレポート分析機能を充実させた生徒向けライセンスである Google Workspace for Education Standard と、教員向けに1ライセンスからでも契約でき、拡張された Meet の機能を余すところなく使える Teaching and Learning Upgrade がラインアップされたことを紹介しました。
今回のサービス変更にともなって、ストレージ容量についての質問が多数あったそうですが、「100TBの共有ストレージモデルに変更したのは、快適に公平な形でストレージを有効活用していただきたいため」と説明。そのうえで、「日本の教育機関でこのレベルの共有ストレージでお困りになるお客様はほとんどいらっしゃらないので、安心して使っていただきたい。みなさまのニーズを的確に捉えて継続的にサービスを使い続けていただくためのポリシーの変更と捉えていただければ」と付け加えました。
最適な Google Workspace for Education の選び方
後半は、弊社 Educationチームの水野太輔が、Google Workspace for Education の商品ラインアップやその特徴、新しい機能について、整理し紹介しました。
まず、どのエディションにも共通したアプリの新機能の紹介を行いました。例えば Classroom では、ストリームに投稿する際に太字や斜体などを用いたリッチテキスト形式で投稿できるようになりました。また、Classroom をオフラインでも利用したり、採点のワークフローが改善される予定です。さらに、生徒がクラスをいつ利用したかを確認できるようになり、学習の状況をより把握しやすくなります。
Meet の新機能では、会議終了時に参加者全員を退室させることや、Classroom で作成された会議では生徒が教師よりも前に参加できなくなること、Meet のログを取得できること、全員のマイクを一斉にミュートできること、複数の人を主催者にできことなどを伝えました。
次に、Standard と Plus に搭載されたセキュリティと分析のツールについて、調査ツール、セキュリティダッシュボード、セキュリティの状況ページ、高度な管理と分析機能の4つに焦点を当てて紹介しました。
例えば、調査ツールを用いて、 Google Workspace for Education 環境内のドライブのログを調べ、不適切なファイルを特定、追跡、分離または削除することができるようになりました。また高度な管理では、モバイルの詳細管理機能を使用して、モバイル デバイスから利用される組織のデータを細かく制御できようになり、モバイルデバイス機能の制限、デバイスの暗号化、Android デバイスまたは iPhone と iPad にあるアプリの管理といった操作を行えるようになりました。
続いて、 Teaching and Learning Upgrade と Plus について、生徒の提出物にインターネット上から盗用したものや自分のオリジナルではないコンテンツが含まれているかどうか Google ならではの検索技術で確認できる独自性レポートと、Meet の高度な機能に絞って伝えました。
Meet の高度な機能としては、最大250名が出席できるほか、ライブストリーミングの実施やブレイクアウトセッションの作成、会議の録画とドライブへの無期限保存、出席レポートの作成といった点をお伝えしました。このうち出席レポートは、5 人以上が参加した会議の出席で自動的に作成されます。レポートには、会議の参加ユーザーとそのメールアドレス、オンライン授業の受講時間が記載されるので、オンライン授業の出欠管理に困っている方には便利な機能です。また、今後追加される予定の機能として、ブレイクアウトセッションをカレンダーで事前に作成できるようになることにも触れ、これを利用することで、授業前にしっかり準備ができ、授業時間の密度をより濃くできるようになります。
弊社・電算システムでは今後も Google for Education をテーマにした各種セミナーを開催していきます。テーマのご要望やご質問などございましたら、お気軽に問い合わせいただければと思います。
2021年3月30日開催セミナー動画
「Google Workspace for Education 徹底解説セミナー」
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