最近のアップデートにより、Google フォームのフォントスタイルに新しいオプションが追加されたほか、タイトルや説明部分ではリッチテキスト形式を利用可能になりました。こうした機能を使うことで、より視覚的に見やすくフォームを作成することができます。今回はこの機能を紹介します。
新しいフォントの設定
アンケートや応募フォーム、小テストなどを手軽に作成できる Google フォームですが、作成したフォームの見た目が似通ってしまうことで、生徒たちはもちろんのこと、作成した自身でさえも視認性が悪いと感じてしまうことがあったかと思います。
今回アップデートされたフォントスタイルとフォントサイズの新しいオプションにより、ヘッダー、サブヘッダー、本文のテキストをそれぞれ別々にカスタマイズできるようになりました。
フォントを変更してタイトルと説明を読み分けやすくしたり、フォントサイズを変えることで視認性を高めることもできます。
操作するには、フォームを立ち上げて、右上の「データをカスタマイズ」をクリックします。
■新規フォームの作成画面
すると、テキストスタイルとして「ヘッダー」「質問」「テキスト」のフォントスタイルとサイズが追加されました。「ヘッダー」はフォームのタイトルとフォームの説明部分に該当します。「質問」とは質問部分(設問)で、「テキスト」とは選択肢などの表記部分にあたります。
■「データをカスタマイズ」で表示されるメニュー画面
例えば、それぞれのフォントやサイズを変更してみると、下のように表示が変わります。強弱がついて、読みやすくなったように思います。
■オプション設定をしたフォーム画面
なお、以前から搭載されているヘッダーの画像追加、色や背景の変更といった設定項目はそのまま利用することができるので、あわせて使うことで効果が上がるでしょう。
リッチテキスト形式の搭載
また、先月のアップデートでは、リッチテキスト形式も利用できるようになり、フォームのタイトル・フォームの説明・質問で、太字、下線、斜体、ハイパーリンク、箇条書きなどを設定できるようになりました。
これにより、フォームを目立たせたい部分を強調できるようなるほか、ハイパーリンクを利用することで付加情報もあわせて確認できるようになります。(フォームのタイトルにもハイパーリンクをつけられるのは謎の設定ではありますが…)
また、番号付きリストと箇条書きはフォームの説明部分で利用できる形式になります。フォームの回答手順が複雑な場合に、手順を示したりするときに利用すると便利でしょう。
■リッチテキスト形式が利用できる範囲
|
フォームのタイトル |
フォームの説明 |
質問 |
太字 |
◯ |
◯ |
◯ |
斜体 |
◯ |
◯ |
◯ |
下線 |
◯ |
◯ |
◯ |
ハイパーリンク |
◯ |
◯ |
◯ |
番号付きリスト|箇条書き |
✕ |
◯ |
✕ |
■リッチテキスト形式を利用した画面
さきほどご紹介したフォントの設定とあわせて利用することで、わかりやすいフォーム作成を行うことができるようになります。
まとめ
今回は、Google フォームに追加されたフォントの設定とリッチテキスト形式の搭載というアップデート内容についてご紹介しました。
地味なアップデートなので、本ブログ始まって以来の分量の少なさになっていますが・笑、それでもこの機能をご紹介したかったのは、フォント設定とリッチテキスト形式を利用することで、視認性の高いフォームを作成できるからになります。これまで同様に、画像や背景などの工夫を用いることはもちろんのこと、本機能をフル活用することで、よりわかりやすいフォームを作成いただければと思います。
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