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ICT教育の導入支援ってどんなもの? 選び方と導入企業5選!

 2021.05.10  2021.12.23

現在、日本の学校では、タブレット端末やパソコンが児童生徒に1人1台導入され、ICT教育への取り組みが推進されています。教師の教え方や生徒の学び方、校務処理や保護者との対応など、学校におけるさまざまな場面でICTを活用することで、学習や業務を効果的かつ効率的に行うことが目的です。しかし、実際の教育現場でICT教育をスタートするためには、さまざまな壁を乗り越えなくてはなりません。今回は、ICT教育の導入支援について詳しくご紹介します。

ICT教育の導入支援でできること

デジタル化を進めて効率良く授業を進めていったり、家庭学習に取り組むことができたりというメリットがある一方、導入を急ぐあまりに教師や学校のシステムに混乱が起きる可能性も考慮する必要があります。

導入の目的を確認する

まず、ICTを導入する目的は何か、導入することで何を成し遂げるのかを学校全体や教師間でしっかりと共有する必要があります。導入自体が目的にならないようにするために、最初の歩調合わせが最も肝心です。学習指導要領をはじめ、文部科学省から発出されているさまざまな文書に目を通すのもこうした機会には大切にしたいものです。

導入計画のコンサルティング

次に、ICT教育を導入するためには綿密な計画を立てて実行する必要があります。費用やネットワーク構築にかかる手間はもちろん、教師もそのシステムに慣れておく必要があるからです。

導入前の計画について、どこから進めたら良いか、どこから取り組んだら良いかわからないということもあります。その場合には、I計画を立てる際に専門家や研究者に相談したり、他校の様子をヒアリングするなどして、まずは積極的な情報収集に努めましょう。

ネットワーク構築支援

学校でどのようなICT教育を展開していくかという方向性が決まったら、実際に学校内でどのようなネットワークを構築するかを考えていきます。

例えば、大容量のデータのやり取りがスムーズに行える「Wi-Fi(ワイファイ)」や、携帯電話通信網を使った通信の「セルラーモデル」があります。農地に水道が欠かせないように、ネットワーク構築はICTに欠かせないインフラのため、インターネットを利用する生徒の数や通信データがどれくらいになるのかなどをイメージして、適切なものを選ぶ必要があります。肝心の授業で動かないとか使えないといったことをなくすためには、生徒たちが1人1台の端末でインターネットに同時にアクセスすることを考えた設計を念頭に置くとよいでしょう。

ハードウェア導入支援

次に、実際に授業で活用するためのタブレットや電子黒板といったハードウェアの導入支援についてです。

生徒一人ひとりに1台ずつ端末を付与するか、1クラス分の端末を用意して交代で使うか。そして、これら端末を用意する際の費用をどのように負担するかも先決事項
です。場合によっては、生徒が所有するタブレット端末を持ってきてもらい、授業で活用するというBYODという方法もあります。また、教師用の端末を揃えるのか、転校生や転入生の対応をどうするかなど、運用を見据えて適切な数量を確保することも、導入時の大切な支援となるでしょう。

ソフトウェア・サービス導入支援

続いて、ソフトウェア・サービスの導入支援についてです。

利用するソフトウェアとしては、教材として利用するアプリや、生徒や教師同士がコミュニケーションを図るるためのツール、教師が授業管理を行うための校務支援ツールといったものが当てはまります。これらのサービスにはクラウドを用いたものも多くあります。保管したデータはインターネットにアクセスができればどこからでも利用できるメリットがあるので、緊急時や臨時休校への対応などでも安定して利用できます。こうしたソフトウェアやサービスの導入についても、支援を受けることができます。

マニュアル・ドキュメント作成

ICT教育を実現するためには、ICT機器をどのように扱っていくのか、端末の使用マニュアルなど整備しておくと大変便利です。掲載する内容は、校内のきまりはもちろん、保護者への協力要請など、多岐にわたります。すべての教師がICT機器をスムーズに利用できるわけではないことや、ICT環境を整備する際の事業者への対応などをわかりやすくまとめておくと良いでしょう。どのような視点でマニュアルやドキュメントを作成しておけば良いか、ここでも支援を受けることができます。

授業支援

ICT教育を充実したものにするには、授業に向けた支援は一丁目一番地です。ところが導入当初はとかくあらゆる授業場面でICTを使ってしまいがちです。しかし、授業の主役はあくまでも生徒ですから、生徒が本当に学べているか、授業の目的に照らしあわせたICTの使い方を吟味する必要があるでしょう。その点では、教材を授業でどのように活用すれば良いか、具体的な使い方や効果的な方法、教材の準備・作成方法についても助言が必要になるでしょう。

校務支援

学校の校務全般にもICTを導入することで、そのメリットは学校全体に広がります。その際、教師はもちろん、事務職員や新たな学校システムの導入はがらりと変化が起こるため、生徒だけでなく校務を行う人に対しても支援を行うことができます。
ICTの導入は、教員へ負担がかかるだけではなく、使い方によっては校務の合理化、効率化を図ることも可能です。

教員への研修

ICT教育を浸透させるには、教員研修は大変重要です。しかしながら、働き方改革の面からも、十分に時間をとって研修を行うことはなかなか難しいのが実情です。また、教師の中には、タブレット端末やパソコンなどのデジタルデバイスに強くない人も少なくありません。そうした点を踏まえると、スモールステップで積み上げられる研修を行う必要性あります。現場の実情にあわせた研修支援も大切なポイントです。

システム運用・保守支援

ICTシステムは、いつ・どのようなトラブルが発生するか予測できません。生徒が思わぬアクションを起こしてしまうことも考えられますし、教師側のミスによってトラブルが引き起こされる可能性もあります。また、人的要因ではなく、機械に関連したシステムの不具合が起こることもあるでしょう。こうしたトラブル発生時の対応について、教師が対応できないものも数多くあるため、日常的な運用保守からトラブルへの対処までを行う支援は必要となってくるでしょう。

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ICT教育の支援企業の選び方

教育業界でもICT教育の支援を積極的に行っている企業は多数あります。それぞれの企業が持つ強みを知り、必要な支援を行えるかを改めて確認する必要があるでしょう。。ICT教育の支援企業をどのような点に着目して選ぶべきなのか、ポイントをひとつずつ挙げて解説します。

得意分野

ICT教育支援を行っている企業には「得意分野」があります。例えば、システム運用やセキュリティ対策などが得意な企業もあれば、サポート体制が充実している企業、ICT機器の使い方や授業のプランニングが得意な企業もあるでしょう。あるいはそのことだけを専門的に手掛ける企業もあります。得意があれば、人や技術、経験、ノウハウが集積されます。ですから、各企業の強みを知り、支援が必要な分野に強いパートナーを選ぶのがおすすめです。

活用・運用支援能力

すべての教師がICTが得意なわけではありません。だからこそ、教育ICTの導入がゴールなのではなく、導入がスタートしてからの活用・運用にこそ手厚い支援が必要です。そのため、活用相談、定期的なメンテナンス、トラブル発生時のフォローや教員研修など、活用・運用を続けていくための支援を行ってくれる企業を探しましょう。

サポート体制

サポート体制が充実している企業も心強い味方になります。万が一のトラブルが発生したとき、どれだけ素早く対応してくれるかどうか、困ったことが起こったときに、メールや電話などさまざまな手段で的確にサポートしてくれるかどうかはとても重要です。運用後の課題を丁寧にヒアリングしてくれるなどのサポートがあると良いでしょう。

セキュリティ体制

ICTはインターネットが基盤となるシステムです。それゆえに、学校という大人数がかかわる場所では、セキュリティ対策をしっかりと行う必要があります。教師や生徒の個人情報を預かる学校として、セキュリティに強いというポイントは極めて重要です。煩雑になりやすいアカウントの管理をはじめ、セキュリティシステムが堅牢であるかどうかをチェックしましょう。

費用

ICT教育の導入に際して頭を抱えるのが、費用面です。費用が安いからという理由だけで選ぶと、思わぬトラブルが発生したときに、サポートが受けられないといったケースも考えられます。求めるサービスと費用のバランスを吟味し、納得できる企業を選ぶ必要があります。

ICT教育の導入支援企業5選

ここからは、ICT教育の導入支援企業のうち、5社を紹介していきます。それぞれどのような分野のサービス・支援を提供しているのか見てみましょう。

株式会社NTTドコモ

企業概要
株式会社NTTドコモは、携帯電話の無線通信サービスを提供する、日本最大の移動体通信事業者です。教育分野ではLTEモデルの端末を中心に安心・安全な学習環境を提供しています。

提供する支援分野/得意分野
学校と家庭をシームレスにつなぐLTEモデルの端末やネットワーク構築が得意分野ですが、導入に関する提案から、相談、導入後の活用促進、アフターフォローまで総合的に展開しています。

富士電機ITソリューション株式会社

企業概要
富士電機、富士通の子会社である富士電機ITソリューション株式会社は、2004年よりICTやAI、情報インフラソリューションを提供してきた企業です。

提供する支援分野/得意分野
学校へのICT支援を手厚く行っており、授業支援から教員への研修会、学校の特色を活かしたホームページ作成など、インターネットやICTに関するあらゆる分野の事業を行っています。

チエル株式会社

企業概要
CHIeru(チエル)は、学校向けクラウド型教材配信サービスの提供をはじめ、文部科学省委託事業にも参画するなど、学校教育におけるオンラインサービスを開発してきた企業です。

提供する支援分野/得意分野
小学校から大学まで、各教育現場に合ったICT製品を提案、導入サポートを行っています。教材のバリエーションが豊富なことや、セキュリティ対策にも力を入れているのが特徴です。

日興通信株式会社

企業概要
日興通信株式会社は、1947年創業の老舗ITインフラ企業です。全国に20か所以上の拠点を持ち、幅広い地域へのICT支援を行っています。

提供する支援分野/得意分野
ICT支援員能力認定者が在籍しており、ニーズに合わせた研修会や模擬授業を受けることができます。サポート体制が充実しているため、導入前はもちろんですが導入後の支援サービスを求める学校におすすめです。

Google for Education
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まとめ

ICT教育の導入に係る支援内容、実際に導入支援を行っている企業をご紹介しました。

そして、5つ目の企業としてご紹介するのが、電算システム(DSK)です。Chromebook を中心としたハードウェアや Google Workspace for Education のソリューションの導入を手掛け、導入後のサポートまで手厚く行っており、一元的な依頼が可能です。学校にICTを導入するにはどのようなものが良いかゼロから聞いてみたい、少し前に導入したけどうまく進んでいない、Google のサービスが充実してきたので詳しく話を聞いてみたいなど、それぞれの学校のステージに応じた相談ができるので、まずは聞いてみることがおすすめです。

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