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クラウドサーバーのメリット・デメリット!
構築の7つのポイントも紹介

 2025.01.22  株式会社電算システム

近年、社内の情報共有を効率化するために、クラウドサーバーを導入する企業が増えています。クラウドサーバーは、ファイル共有を円滑にでき、アクセス性にも優れたサーバーです。カスタマイズの自由度も高いため、柔軟なサーバー運用を実現できます。サーバーのクラウド化を検討している方は、クラウドサーバーの導入を前向きに検討するとよいでしょう。

この記事では、クラウドサーバーの概要やメリット・デメリット、構築方法などを解説しています。クラウドサーバーについて網羅できる内容になっているので、ぜひ最後までご覧ください。

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クラウドサーバーとは?PaaSとIaaSの違い

クラウドサーバーは、仮想サーバーの1種で、IT技術の発展により誕生しました。今ではクラウドサーバーを使用したサービスが多くリリースされており、クラウドへの移行のためにクラウドサービスを導入する企業が増えています。クラウドサーバーを利用したいという方は、まずは概要と種類を把握して、基礎知識を身につけましょう。

クラウドサーバーとは?

クラウドサーバーとは、クラウド上に構築された仮想サーバーを意味します。サーバーがクラウド

上にあるため、インターネット環境があれば、場所にかかわらずアクセスできます。クラウドサーバーを提供している代表的なサービスは、以下の通りです。

  • ​​Google Cloud
  • AWS
  • Microsoft Azure

クラウドサーバーは、以下の2種類に大きく分けられます。

  • PaaS
  • IaaS

2種類の大きな違いは、サービスの提供内容です。PaaSは、ITインフラとプラットフォームが提供され、IaaSでは、ITインフラのみ提供されます。それぞれの特徴については、以下で解説します。

PaaSとは開発用のプラットフォームを提供しているサービス

PaaSとは、クラウド上でのアプリケーションやソフトウェア開発を支援するプラットフォームを利用できるサービスです。Platform as a Serviceの頭文字を取って、PaaSと呼ばれています。PaaSでは、データベースやWebサーバー、プログラミング言語、フレームワークなどのツールや環境が提供されており、インフラ構築にかかる時間の削減が可能です。

IaaSとはITインフラまでをクラウド上で提供するサービス

IaaSとは、クラウド上で自由にインフラを構築ができるサービスです。Infrastructure as a Serviceの頭文字を取って、IaaSと呼ばれています。IaaSを活用すれば、利用者の目的に沿ってCPUやOS、メモリ、ストレージなどを選択でき、クラウド上でのインフラ構築が可能です。IaaSは、あらゆるニーズに対応できる優れた汎用性と柔軟性を持っており、需要に合わせたスケールダウンやスケールアップも簡単にできるという特徴があります。

クラウドサーバーとレンタルサーバーの違い

クラウドサーバーとレンタルサーバーの違いは、以下の通りです。

  クラウドサーバー レンタルサーバー
利用するサーバーの種類 仮想サーバー 物理サーバーもしくは仮想サーバー
契約の単位 1契約で複数のサーバーと契約可能 サーバーの区画もしくは1台単位で契約
ITリソースの変更 自由に変更可能 契約内容を変更すれば変更可能
料金体系 ITリソースに応じた従量課金制が一般的 月額/年額定額制

レンタルサーバーは、複数の利用者が1台の物理サーバーもしくは仮想サーバーを使用して、CPUやメモリなどのITリソースを共有するのに対して、クラウドサーバーは、1台の物理サーバーが構築した複数の仮想サーバーを利用者ごとに割り当てて、ITリソースを専有できます。

クラウドサーバーを導入するメリット5選

クラウドサーバーを導入するメリットは、以下の5つです。

  • 初期費用・ランニングコストの削減
  • 拡張性の高さ
  • 情報共有が容易
  • リソースの増減による安定運用
  • BCP対策に効果的

メリットを確認して、導入を検討する際の参考にしましょう。

初期費用・ランニングコストの削減

クラウドサーバーを選べば、サーバーの導入にかかる初期費用だけでなく、ランニングコストも削減できます。クラウドサーバーは、物理的な設備の購入・設置費用が必要ありません。また、従量課金制のサービスを選べば、無駄なコストを抑えながらクラウドサーバーを利用できます。レンタルサーバーと比較した場合は、コストが高くなりやすいですが、カスタマイズの自由度や安定した処理速度を考えれば、クラウドサーバーを利用するメリットは大きいでしょう。

また、クラウドサーバーは、サービス提供業者が運用・管理・保守を行うため、自社のシステム管理に関わるコストやリソースを削減可能です。加えて、物理的にサーバーを設置する場合に比べて、運用開始までの時間も大幅に短縮できます。

拡張性の高さ

クラウドサーバーは、クラウド上にある仮想サーバーであるため、拡張性に優れています。例えば、以下のようなニーズに合わせて、柔軟にシステムを拡張可能です。

  • 業務に関わるファイルが増えたため、ストレージ容量を増やしたい
  • 新しい機能を利用したい
  • アクセス数の増減に合わせてサーバーのスペックを変更したい

クラウドサーバーは、スペックの変更や新しい機能の追加を簡単に実行できます。利用者のニーズに合わせてシステムを拡張すれば、無駄を無くしつつ、より効果的に業務を進められます。

情報共有が容易

クラウドサーバーを活用すれば、組織内や外部との情報共有を効率化できます。インターネット環境があれば、場所にかかわらず必要なデータへアクセスできるため、スムーズな情報共有が可能です。また、多くのクラウドサーバーは、パソコンやタブレット、スマートフォンで利用できるマルチデバイス対応です。デバイスに制限されることがなく、より自由に情報共有ができます。

リソースの増減による安定運用

クラウドサーバーは、アクセス負荷に応じてリソースの増減が可能です。一時的にサーバーへのアクセスが増えても、柔軟に対応できます。リソースの増減は、管理画面から簡単に設定できるため、契約内容を変更する必要もありません。クラウドサーバーは、利用者の都合に合わせた柔軟なサーバー運用を可能にします。

BCP対策に効果的

クラウドサーバーを導入すれば、自然災害や大事故が起きてもデータを安全に保護できるため、BCP対策に効果的です。BCP対策とは、自然災害やサイバー攻撃などのトラブルが発生しても、事業を継続できるように準備することです。

クラウドサーバーでは、複数のデータセンターでサーバーが管理されており、万が一1つのストレージに問題が起きても、バックアップデータからデータを復旧できます。BCP対策を進めたいと考えている方は、クラウドサーバーの導入を積極的に検討するとよいでしょう。BCP対策についてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

クラウドサーバー導入のデメリット3選

クラウドサーバーの導入は、企業に多くのメリットがありますが、以下のようなデメリットもあります。

  • クラウドサーバーにおける依存性
  • セキュリティへの課題
  • オンライン環境の充実

導入する際の注意点として、デメリットについても把握しておきましょう。

クラウドサーバーにおける依存性

クラウドサーバーは、インターネット接続でサーバーへアクセスするため、ネットワークやプロバイダーに問題が発生した場合、サービスを利用できなくなる可能性があります。また、インターネット回線が不安定な場所で利用すれば、処理速度が遅くなるケースもあります。

セキュリティへの課題

クラウドサーバーのセキュリティの安全性は、サービス提供業者が行うセキュリティ対策に大きく左右されます。セキュリティ対策が万全ではないクラウドサーバーを利用すれば、セキュリティリスクが高くなるため、サービスを選ぶ際は注意が必要です。万が一サービス提供業者がサイバー攻撃の被害にあえば、自社の機密情報が外部に漏れたり、データを紛失したりする可能性があります。

オンライン環境の充実

クラウドサーバーを利用するには、インターネットが必要不可欠です。オンライン環境が整っていない場所では、基本的にクラウドサーバーを利用できません。出張先や外出先に安定したオンライン環境がない場合は、情報共有の効率が大幅に低下します。

クラウドサーバー構築の4つの手順

クラウドサーバーを構築する際の手順は、以下の通りです。

  1. ネットワーク構成図を作成する
  2. 必要なリソースを洗い出す
  3. リソースの作成と設定を行う
  4. サーバーを構築する

手順を確認して、クラウドサーバーを自社で構築する際の参考にしましょう。

ネットワーク構成図を作成する

クラウドサーバーを構築する際は、最初にネットワーク構成図を作成しましょう。ネットワーク構成図の作成によって、自社に必要なネットワーク要素を把握できます。ネットワーク構成図を作成する際は、サーバーの台数や接続するデバイスの種類・台数、扱うデータの種類なども整理して反映させます。

必要なリソースを洗い出す

クラウドサーバーに必要なリソースを洗い出します。ネットワーク構成図をもとに、メモリやCPU、OS、ストレージ容量などのリソースを整理しましょう。この段階で、クラウドサーバーの導入・運用にかかるコストも見えてくるため、できるだけ具体的に必要なリソースを把握します。

リソースの作成と設定を行う

洗い出したリソースの作成と設定を行います。プロバイダーのAPIや管理コンソールを利用して、作成・設定を進めましょう。プロバイダーごとに設定手順は異なるため、ガイドラインを参考に設定を行います。

サーバーを構築する

アプリケーションやOSのインストール、セキュリティポリシーの設定などが完了した後は、サーバーへログインします。管理画面を開いてサーバーの管理状況に問題がなければ、構築作業は完了です。

クラウドサーバー構築の3つのポイント

クラウドサーバーを構築する際のポイントは、以下の3つです。

  • 安全性・信頼性の高いサービス提供業者を選ぶ
  • 容量やスペックに十分な余力を持ったサーバーを使う
  • 場合によっては外注も視野に入れる

ポイントを参考にして、構築作業をスムーズに進めましょう。

安全性・信頼性の高いサービス提供業者を選ぶ

クラウドサーバーの構築で最も重要なのは、サービス提供業者の選定です。安全性と信頼性の高いサービス提供業者を選ぶことは、自社のシステムや機密情報の保護につながります。契約の際は、契約書や仕様書を細かく読み、どのようなセキュリティ対策を行なっているか確認しましょう。サイバー攻撃の対策だけでなく、自然災害にも備えているかどうかも重要なポイントです。

容量やスペックに十分な余力を持ったサーバーを使う

構築するクラウドサーバーは、自社の利用目的に十分な容量とスペックになるようにしましょう。サーバーの容量とスペックは、パフォーマンスの安定性を左右する重要な要素です。容量とスペックが不十分な場合、処理速度が遅くなったり、サービスが停止したりする可能性があります。クラウドサーバーの容量とスペックは、将来的な成長も見越して慎重に検討する必要があります。

場合によっては外注も視野に入れる

クラウドサーバーの構築は、自社のリソースだけでできない場合も多いため、プロバイダーや外部の専門業者のサービスも必要に応じて活用しましょう。外部サービスを活用すれば、クラウドサーバーの構築に関わる作業の負担を軽減でき、効率よくサーバーを構築できます。

また、外部の専門家は、サーバー構築に関するノウハウを持っているため、適切にサポートを受ければ、より自社に適したクラウドサーバーを構築できます。

クラウド上でのデータ保存・バックアップにはGoogle Workspaceがおすすめ

クラウド上でデータ保存やバックアップをしたい方には、Google Workspace(旧G Suite)の導入がおすすめです。Google Workspaceは、ストレージをはじめ、メール、チャット、資料作成、スケジュール管理などのさまざまなアプリケーションを利用できるGoogleのグループウェアです。

Google Workspaceには、情報共有を円滑にして、組織内のコラボレーションを促進する機能が豊富に備わっています。例えば、Google Workspaceには、以下のような優れた特徴があります。

  • インターネット環境があれば、場所にかかわらずアプリケーションを利用できる
  • Googleのツールと連携して、シームレスに情報共有ができる
  • 1つのファイルを複数人で同時編集できる

Google Workspaceのアプリケーションの1つであるGoogleドライブは、ファイルの共有や編集を効率化でき、データ管理や組織内外の情報共有におすすめです。クラウドサービスへの移行や導入を検討している方は、Google Workspaceの利用を検討してみましょう。Google Workspaceについてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

クラウドサーバーの導入で自社に合ったサービスを活用しよう

クラウドサーバーとは、クラウド上にある仮想サーバーを意味します。レンタルサーバーに比べてカスタマイズの自由度が高く、より柔軟なサーバー運用が可能です。クラウドサーバーの利用は、コストの削減や情報共有の効率化、BCP対策の整備など、多くのメリットをもたらします。サーバーをクラウド型へ移行すべきか悩んでいる方は、クラウドサーバーの導入を前向きに検討するとよいでしょう。

電算システムは、以下のページでサーバーの移行やGoogle Workspaceについてわかりやすく解説した資料を提供しています。資料は無料でダウンロードできるため、興味のある方はぜひご覧ください。

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