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社内コミュニケーションツールの選び方!
おすすめ製品や導入ポイントを解説

 2025.05.27  株式会社電算システム

リモートワークが働き方の1つとして普及した現代では、社内のコミュニケーション不足が課題となっている会社が多くあります。コミュニケーションを促進して、現場の生産性を向上させるには、社内ネットワークの見直しが効果的です。社内ネットワークは、IT機器同士が接続されたネットワークで、従業員同士のコミュニケーションの取りやすさを左右する重要な要素でもあります。

この記事では、社内ネットワークのしくみや規格、構築する際に注意すべきポイントなどを解説しています。優れた社内ネットワークを構築するために重要なポイントがわかる内容になっているので、ぜひ最後までご覧ください。

社内ネットワークのしくみについて

社内ネットワークとは、社内にあるパソコンやサーバー、複合機などのあらゆる電子機器が接続されているネットワークです。社内ネットワークを通じて、パソコンからプリンターに接続して印刷をしたり、サーバーに保存されたデータを閲覧したりできます。社内ネットワークを構築する際には、セキュリティと安定した通信環境が重要です。社内ネットワークは、一般的にインターネットに接続されているため、情報漏洩やサイバー攻撃を防止できるようなセキュリティ対策が求められます。

また、業務を円滑に進めるために、容量の大きなデータを素早く処理できるような安定した通信環境も必要です。素早く安定した通信環境が整備されていれば、高い業務効率を維持できます。

ネットワークの基本的な規格4選

社内ネットワークには、以下のような4つの基本的な規格があります。

  • 有線LAN
  • 無線LAN
  • WAN
  • リモートアクセス(VPNやVDI)

それぞれの規格の概要を確認して、社内ネットワークの基礎知識を身につけましょう。

有線LAN

有線LANは、大手の会社でも多く利用されている社内ネットワークの規格です。LANとは、1つの建物やオフィスの1フロアなどの限定されたエリアで構築されているネットワークです。Local Area Networkの頭文字を取った用語で、日本語では構内通信網と訳されます。有線LANは、このLANの1種であり、LANケーブルをパソコンやサーバーなどのIT機器に接続して、社内ネットワークとして機能させます。

有線LANの最大の特徴は、安定かつ素早い通信速度です。物理的にIT機器同士をLANケーブルでつなげて通信するため、安定した通信速度を確保できます。一方で、配線が複雑化しやすかったり、ケーブルが抜けてしまうなどのデメリットもあります。

無線LAN

無線LANとは、LANケーブルを使用せずに、無線通信でIT機器同士を接続する社内ネットワークの規格です。アクセスポイントやルーターを社内に設置し、IT機器を無線で接続すれば、社内ネットワークとして機能します。

無線LANは、有線LANのようにIT機器同士をLANケーブルで接続する必要がないため、パソコンや複合機、サーバーなどの設置場所の自由度が高く、フリーアドレスや会議の場合でもスムーズに社内ネットワークにアクセス可能です。また、タブレットやスマートフォンなどのLANケーブルを接続できない機器であっても、アクセスポイントやルーターに接続するだけで簡単に社内ネットワークにアクセスできます。

一方で、無線LANには通信速度の安定性とセキュリティにおいてデメリットがあります。無線LANは、電波状況が悪い場所では通信速度が著しく低下する場合があり、有線LANほど安定した通信環境は得られません。有線LANのようにケーブルによって通信が保護されているわけではないため、外部の通信の影響も受けやすく、場合によっては通信速度の低下で業務が遅延・停止することもあるでしょう。

また、無線によって手軽に社内ネットワークに接続できる特性上、外部から不正にアクセスされるリスクもあります。無線LANを利用する際は、必ずアクセスポイントやルーターへの接続時にパスワード入力をするよう設定し、セキュリティを強化する必要があります。

WAN

WANとは、遠方にある拠点のIT機器同士を接続できる社内ネットワークの規格です。Wide Area Networkの頭文字を取った用語で、日本語では広域通信網と訳されます。通信事業者の回線を利用することで、有線LANや無線LANでは接続できないほどの距離でもIT機器同士を接続でき、例えば東京・大阪にある支社のパソコン同士でも接続が可能です。

あらゆる場所に拠点があり、本社と各支社をつないでデータの一括管理ややり取りがしたい場合に向いています。また、リモートワークで自宅から社内ネットワークにアクセスする場合でも、WANが活躍します。

 

リモートアクセス(VPNやVDI)

社内ネットワークの規格には、VPNというものもあります。VPNとは、仮想的に閉鎖的なネットワークを構築して、暗号化された通信ができるリモートアクセス技術です。Virtual Private Networkの頭文字を取った用語で、日本語では仮想専用通信網と訳されます。

VPNは、LANでは対応できない遠方の拠点同士でも安全に通信できるため、多くの支店を持つ会社を中心に利用されている技術です。VPNについてより詳しく知りたいという方は、以下の記事もぜひご覧ください。

遠方からでも社内ネットワークを利用できる方法として、VDI(Virtual Desktop Infrastructure)という技術もあります。VDIでは、遠方にあるパソコンから社内に設置されたパソコンへリモート接続して、社内ネットワークを利用できる技術です。データや作業内容はすべてサーバーに保管されるため、操作しているデバイスの紛失やウイルス感染による情報漏洩の心配が少なく、安全に社内ネットワークを利用して作業ができます。

社内ネットワークを構築する際に注意する5つのポイント

社内ネットワークの構築方法は会社によってさまざまですが、構築する際に重要となる共通のポイントがあります。社内ネットワークを構築する際に注意すべきポイントは、以下の7つです。

  • 拠点数、ユーザー数、使用状況
  • IPアドレス
  • 通信量  
  • セキュリティ対策
  • ゼロトラスト

注意するポイントを確認して、社内ネットワークを構築する際の参考にしましょう。

拠点数、ユーザー数、使用状況

社内ネットワークを構築する際にまず考えるべきポイントは、利用する拠点数とユーザー数、使用状況の3つです。それぞれの状況によって、社内ネットワークの内容が大きく変わります。

例えば、自社の拠点数がいくつなのかという点だけでも、社内ネットワークの内容が変化します。具体的には、拠点が1つであればLAN、2つ以上の場合はWANの利用が最適です。また、何人が利用するのか、外部からアクセスする必要はあるかなども、社内ネットワークの内容に影響があります。3つのポイントをもとに自社の状況を整理して、社内ネットワークの内容を慎重に検討しましょう。

IPアドレス

IPアドレス(※1)の取り扱いは、社内ネットワークを構築する上で重要なポイントの1つです。IPアドレスには、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスがあり、2つの使い分けが社内ネットワークの円滑な運用につながります。

グローバルIPアドレスとは、パブリックIPとも呼ばれており、ルーターと外部の通信に使用されるIPアドレスのことです。同じものはなく、ルーターごとに個別のグローバルIPアドレスが割り当てられています。

プライベートIPアドレスは、社内ネットワークや家庭内で使用しているスマートフォン、パソコンなどのIT機器に割り当てられるIPアドレスです。プライベートIPアドレスは、会社や家庭などの限定された範囲で利用されるため、グローバルIPアドレスのようにこの世に唯一のものではなく、異なるネットワークには同じものが存在している可能性があります。

自社が複数拠点を持っている場合は、拠点ごとのLANにグローバルIPアドレスを設定し、各拠点内にあるIT機器にはプライベートIPアドレスを割り当てることで、安全で効率的なネットワークを構築可能です。

※1. IPアドレス:数字の羅列で構成されているインターネット上の住所のようなもの

通信量

社内ネットワークを構築する際は、通信量にも注意が必要です。ビジネスのデジタル化が進む現代では、あらゆるものがデータで保管されており、画像や動画などのデータ容量の大きなものも頻繁に取り扱います。事業を続けていくにつれて、データが蓄積されて通信量は増えていく場合が多いため、社内ネットワークは将来的な通信量の増加にも対応できるように構築しておきましょう。

将来的な通信量の増加に対応するには、ネットワークの基幹部分やサーバーを自社が普段使用する通信量よりも余裕のあるものにしなければなりません。通信量に余裕のあるスペックの機器を選定すれば、急に通信量が増加しても通信の遅延や停止が起きにくくなり、安定した社内ネットワークを構築できます。

セキュリティ対策

社内ネットワークは、十分なセキュリティ対策を施して構築しなければなりません。万が一機密情報が漏洩すれば、自社が社会的信用を失うだけでなく、取引先や顧客にも被害が生じる恐れがあります。社内ネットワークにおけるセキュリティ上のリスクの例は、以下の通りです。

セキュリティ上のリスク 詳細
情報漏洩 社内ネットワークに不正にアクセスされて情報が外部に発信されること。もしくは、会社内部の者や関係者が意図せず情報を外部に漏らしてしまうこと。不正アクセスされた後の被害として多く挙げられるもので、取引先や顧客に直接的な被害が生じて、損害賠償を求められるケースもある。
不正アクセス 外部の悪意を持った者が何らかの目的で社内ネットワークへ侵入する行為。機密情報を盗んだり、今後の本格的な攻撃に備えてウイルスを仕込んだりする。
データ改ざん 社内ネットワークに侵入した後、サーバーやパソコン内のデータを偽りの情報に書き換えること。社内外に混乱を招き、業務の遅延や停止につながる。
ランサムウェア 外部の者に自社の重要なデータが暗号化されて、解除の代わりに多額の金銭を要求されること。システムのリプレイスを強いられる場合もある。
踏み台 直接的な被害を受けるだけにとどまらず、他のターゲットを攻撃するプログラムを仕込まれて、攻撃の中継点として利用されること。攻撃に加担した加害者になってしまう場合がある。

社内ネットワークに施すセキュリティ対策の具体例としては、重要なデータへのアクセス権限の設定や、アクセス時のパスワード認証などが挙げられます。不正アクセスを防ぐ対策だけでなく、ネットワークへ侵入された後のセキュリティ対策も組み合わせれば、セキュリティ上のリスクをさらに軽減可能です。

ゼロトラスト

ゼロトラストは、社外は危険で社内は安全という捉え方をせずに、社内外すべての通信における安全性を疑い、セキュリティ対策を行うという考え方です。クラウド化が進んでリモートワークが普及したことにより、従来からある外部の脅威に対するセキュリティ対策だけでなく、内部からの攻撃から情報を守る対策も必要になりました。

ゼロトラストは、こうした現代に合ったセキュリティにおける考え方で、社内外のすべてのリスクから機密情報を守るために役立ちます。社内ネットワークを構築する際は、こうしたゼロトラストに基づいてセキュリティ対策を検討するようにしましょう。

自社で選定するときに役立つ社内ネットワークの5つのポイント

社内ネットワークの構成は、利用する規格や通信回線、セキュリティソフトなどの選定によって大きく左右されます。どのような基準で社内ネットワークの構成を決めると良いかを学び、実際にネットワークを構築する際に役立てましょう。

セッション数やトラフィック

セッション数(※1)をはじめとしたトラフィック(※2)は、社内ネットワークを構成するIT機器を選定する上で重要なポイントです。例えば、自社の管理するシステムでトラフィックが多い場合は、それに適した情報量を十分に処理できるスペックの機器が必要になります。自社のシステムにおけるトラフィックを確認して、適切なサーバーやネットワーク機器を選定しましょう。

※1. セッション数:ユーザーがWebサイトへ訪問した回数
※2. トラフィック:Webサイトで特定の期間内に行われたユーザーのブラウザとサーバー間のデータ通信量

必要な通信速度の目安

社内ネットワークにおけるIT機器を選定する際は、自社に必要な通信速度の把握も重要です。自社の事業内容によって、必要な通信速度は大きく異なります。例えば、CGデータや動画、CADデータなどの容量の大きいデータを多く取り扱う場合は、処理能力の高いIT機器が必要ですが、メールやチャットなどの文章がメインの業務のみであれば、高いスペックの機器は必要ありません。

通信速度における現状の課題を確認して、自社の社内ネットワークに適したIT機器のスペックを事前に調査しておきましょう。

会社拠点やネットワーク利用状況

会社の拠点やネットワークの利用状況も、社内ネットワークの構築における重要なポイントです。例えば、通信が必要な部門や部署が違うフロアにあったり、席の移動や会議の出席などが頻繁にあったりする場合は、無線LANが最適です。

また、複数の拠点にあるサーバー同士を社内ネットワークとして接続する場合は、WANもしくはVPNやVDIの導入が必要ですが、拠点ごとに設置されたサーバーを使用するのみであれば、有線LANもしくは無線LANが適しています。会社の拠点やネットワークの利用状況を確認して、自社に適した規格を検討しましょう。

仕事場所は社内またはリモートワーク

従業員の仕事場所も、社内ネットワークの構成に影響を与えるポイントの1つです。例えば、仕事場所が社内のみの場合はLANが適していますが、自宅やコワーキングスペースなどでのリモートワークが中心の場合は、WANもしくはVPNやVDIが最適です。将来的にリモートワークへの移行を検討している場合は、WANやVPN、VDIで社内ネットワークを構築しておけば、いつでも移行に対応できます。自社の事情や将来的な変化に対応するために、社内ネットワークの構成は慎重に検討しましょう。

セキュリティ対策と運用ルール

社内ネットワークの構成を検討する際には、セキュリティ性を基準にする方法もあります。例えば、ファイアウォールが搭載されているルーターを用意したり、不正アクセスの防止に役立つ不正侵入予防システムが搭載されているサーバーを導入したりするなど、セキュリティを強化できる機器を選定するのも、社内ネットワークの構築には重要です。

また、機器のセキュリティのみではなく、サーバールームへの出入りを特定の従業員に限定することや、社内ネットワーク利用におけるルールの策定や周知もセキュリティの強化につながります。

社内ネットワークをクラウド化『Google Workspace』がおすすめ

社内ネットワークの構成は会社によってさまざまですが、運用のしやすさやコスト削減できるメリットを得るために、社内ネットワークをクラウド化する会社が増えています。

クラウド化とは、物理的にサーバーを設置してデータを管理する形態から、インターネット上でデータを管理する形態へと移行するということです。社内ネットワークをクラウド化するメリットには、以下のようなものがあります。

  • 物理的なサーバーが必要なくなるため、社内ネットワークの構築コストが抑えられる
  • 自社の都合に合わせてサーバーのスペックを手軽に変更できる
  • サービス事業者がサーバーを管理するため、IT機器管理担当者の負担を軽減できる
  • データがセキュリティ対策の施された外部の施設で管理されているため、災害時のデータ破損や紛失のリスクを低減でき、データの復旧もできる

社内ネットワークのクラウド化は、利便性やセキュリティ面、コスト面などのあらゆるメリットをもたらす取り組みです。社内ネットワークの構築をこれから行うという方は、クラウドを利用した社内ネットワークを積極的に検討すると良いでしょう。

社内ネットワークのクラウド化を検討したいという方には、Google Workspaceの導入がおすすめです。Google Workspaceには、チームメンバー間のコラボレーションを強化し、現場の生産性を向上できる豊富な機能が備わっています。Google Workspaceを導入すれば、Googleドライブを使ってクラウド上でのデータ管理が可能になり、社内ネットワークのクラウド化をスムーズに実行できます。また、GmailやGoogleチャットといったコミュニケーションツールとGoogleカレンダーの連携もできるため、シームレスな情報共有が可能です。

社内ネットワークのクラウド化を行いたいという方は、Google Workspaceの導入をぜひ検討してみてください。以下のページでは、Google Workspaceの機能や特徴について解説しています。Google Workspaceに興味のある方は、以下のページもぜひご覧ください。

快適な社内ネットワーク環境づくりを目指そう

社内ネットワークとは、社内にあるパソコンやサーバーなどのIT機器が接続されているネットワークです。社内ネットワークを通じてIT機器同士が連携することで、資料の印刷やサーバー内でのデータ保管など、さまざまな作業が可能になります。

安全で安定した通信ができる社内ネットワークを構築するには、インターネット構造の知識に加えて、IPアドレスやセキュリティの設定に関する知識も必要です。これから社内ネットワークを構築するという方や、拠点の増設や社内インフラの見直しで再構築を任されているという方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

リモートワークに対応でき、アクセスのしやすさやセキュリティ面にも優れた社内ネットワークを構築したいという方には、Google Workspaceがおすすめです。Google Workspaceであれば、高いセキュリティを維持しながら、外部からでも安定した通信速度が利用できる優れた社内ネットワークを構築できます。

電算システムは、Googleのプレミアムパートナーを務めており、初めてGoogle Workspaceを利用する会社様がスムーズにサービスを導入できるようにサポートを行っています。以下のページでは、Google Workspaceの特徴についてまとめた資料を無料で提供しているので、興味のある方はぜひご覧ください。

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