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Google for Education の事例から学ぶ!

 2020.03.19  2023.03.28

教育機関でのICT活用が進む中、予算が限られており十分な情報授業を進められないケースが少なくありません。さらに、ICTのメンテナンスにかかる負担が多く、職員だけでは手が回らないなどの問題もあるでしょう。本記事では、当社がご支援させていただいた Chromebook および Google Workspace(旧 G Suite)の導入事例として、東京学芸大学附属高等学校様(以下、

東京学芸大学附属高校)のケースをもとに、教育機関における Google for Education の活用についてご紹介します。

東京学芸大学附属高校について

東京学芸大学附属高校は1954年(昭和29年)、東京学芸大学教育学部の附属高等学校として開校しました。多くの教科で発展的な授業と研究が展開されており、 幅広い教養と応用力を持つ人材かが育つよう工夫された教育カリキュラムを組んでいます。

東京学芸大学の附属学校であることから、教員養成や教育の実践的な研究に取り組んでおり、東京学芸大学および同校卒業生など年間 200 名に上る教育実習生を受け入れています。同校の教師は、教育実習生などを指導する「教師のための教師」としての責務も果たし、その成果は日々の授業にも還元されています。また先進的な情報教育でも知られ、早くも 1995 年から教師自らネットワーク配線を行い、PC端末を情報教室や各教室に備えるなどの取り組みを進めてきました。

はじめてのオンライン授業 Google Meet でつながろう vol.1
Google Workspace for Education のご紹介

東京学芸大学附属高校が目指す情報科連携

東京学芸大学附属高校では学年ごとに教室で活用するモバイルデバイスを導入する試みがスタートし、数年間かけてクラスで共有するタブレット端末を複数台ずつ導入していました。2014年、国語科の2学年を担当していた金指紀彦教諭が情報科と連携した新しい授業形態を実現するために、次世代のデバイス選定に携わることになります。

以前より生徒ひとりひとりにメールアドレスを配布しており、他校に先駆けていち早くタブレット端末などを導入していたものの、予算の制限から生徒1人に対し端末1台を割り当てることができず、複数人での共同利用に留まっており、ICTを効果的に活用できていませんでした。

同行には教師が学年横断で組織する教育工学委員会があり、そこで打開策として立案されたのが、 Google が教育機関向けに無料で提供している生産性コラボレーションツールの G Suite for Education と、海外の文教分野で需要が高い次世代ノートPCの Chromebook の導入でした。

この会で副委員長を務めていた金指教諭は、授業の情報科連携に対して以下のように語っています。

“すでに生徒たちは私生活の中で IT 利用が常態化しており、社会人になっても当たり前のように使い続けていくでしょう。これはもはや新しい文房具です。情報科で情報リテラシーを学ぶだけでなく、国語科の授業における言語活動の中に IT を取り入れるという発想に至ったのはごく自然なことでした。特に " 書く " という行為は、紙は紙で手書きの良さがあるものの、内容の共有が容易ではありません。その点、IT を利用すれば簡単に他の生徒と意見を共有できるようになり、授業中にお互いの意見について議論をすることが可能になります。あるいは「青空文庫」などの無料コンテンツを使って、生徒が手軽に文学作品に触れることもできます。 Google も挙げる『共有』『スピード』に、私は『検索F』を加えた 3 点を IT 活用の利点として考えています。”

 G Suite for Education 及び Chromebook とは?

金指教諭を中心に東京学芸大学附属高校が導入に踏み込んだ G Suite for Education 、及び Chromebooks とはどのようなツールとノートPCなのでしょうか?以下に、それぞれの特徴をご紹介します。

教育機関向け生産性コラボレーションツール「 G Suite for Education 」

世界中の先進企業が導入・利用する生産性コラボレーションツールのGoogle Workspace(旧 G Suite) 。同ツールには組織の生産性とコラボレーション能力を飛躍させるための各種機能が揃っており、あらゆる組織のあらゆる効率性をアップします。

 Google 無料サービスとしてもお馴染みの Gmail 、 Google ドキュメント ・ スプレッドシート ・ スライド ・ フォーム 、 Google ドライブ、 Google カレンダーなど使い慣れたユーザーも多い機能を中心に、組織内外用のWebサイトを簡単に作成できる Google サイトや安全なビデオ通話とメッセージング機能を備えた ハングアウト Meets 、これらの機能とユーザーを総合的に管理し安全性を高める Vault などから構成されています。

通常、企業向けの Google Workspace(旧 G Suite)は1ユーザーあたり月額640円~の料金がかかりますが、 G Suite for Education なら永年無料です。

Google 独自のOSを搭載した次世代ノートPC「 Chromebook 」

文教分野に限らず一般ユーザーからの注目度も高い Chromebook は、 Google の独自OSである Chrome OS を搭載した次世代ノートPCです。 Google サービスで利用することを中心に設計されており、他社OSと異なり余計なソフトウェアやアプリケーションを極力そぎ落としていることから、「約6秒で起動」など驚異的な快適性を備えています。

最近ではテレビCMも多数放映されているので、目にしている方も多いでしょう。 Chromebook には多層型セキュリティ対策が事前に施されているため、セキュリティ面でも安心して利用でき、かつ軽快な動作によって高い生産性が求められる現場において大きな効果を発揮します。

OSバージョンはインターネットに接続するだけで常に最新なので、メンテナンスの手間もありません。

Google for Education
Google for Education

 G Suite for Education と Chromebook を活用した情報科連携の効果はいかに?

2015年4月、東京学芸大学附属高校に無線LANが敷設され、校内どこでも Chromebook が使える環境が整い、その利用は金指先生の国語科の授業から始まりました。たとえば、情報教育公開研究会で行った授業では、生徒にある評論文を読ませ、筆者の主張を書いて Chromebook で Google フォームを利用し回答をアップするという試みを実施しました。教室前方のスクリーンに今回答したばかりの生徒42 名分の回答が並ぶと、金指教諭かが「この書き方はどうでしょう」 などとコメントを加えながら、相互添削を開始。そうすることで生徒は自分の書き方にどんな特徴があるのかといった”メタ認知”が得られる上に、自分とは違う書き方を習得することができます。同じ内容の授業でもクラスによって議論の展開が様々で動的な授業になるために、金指教諭自身とても楽しく教えられるそうです。

この他、進路希望調査や進路講演会の希望調査、学習旅行先の希望調査などには Google フォームでWebアンケートを活用することで、今まで紙ベースで制作・配布・回収・集計に非常に時間と手間を取られていたアンケート調査を素早く完了させられるようになりました。

 G Suite for Education と Chromebook を活用した情報科連携は想像以上の効果をもたらします。現在ICT活用において予算制限やメンテナンス問題などに悩まされている教育機関は、東京学芸大学附属高校同様に G Suite for Education 及び Chromebook の活用をぜひご検討ください。課題ごとに応じた適切なソリューションをご提案させていただきます。

Zoom と Google Meetの機能比較表

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