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【イベントレポート】 1人1台の端末活用セミナー・準備編
〜BYODを実現するために大切なこと〜

 2021.04.06  株式会社電算システム

3月24日、弊社が主催にてGIGAスクール構想によって導入された1人1台の端末の活用や運用のヒントを提供することを目的に、「1人1台の端末活用セミナー・準備編〜 Google ソリューションを中心に〜」を開催しました。
今回のブログでは、そのセミナーの様子をご紹介していきたいと思います。
「 Google Workspace for Education 」を 徹底解剖

1人1台に最適な Google ソリューション

セミナー前半は、弊社 Educationチームの小林令奈が Google for Educationの紹介を行いました。

まず、Google for Education を構成する要素として ChromebookGoogle Workspace for Education 、Google Classroom の概要を説明しました。Chromebook はブラウザベースで動くシンプルな構造で管理しやすく、手頃な価格で導入できる、起動が早く耐久性に優れているといった特徴を持っていることや、GIGAスクール構想によって導入された端末のなかで一番シェアが高かったことをデータを元に紹介しました。(MM総研「「GIGAスクール構想実現に向けたICT環境整備調査」2021年2月参照)

次に、 Google Workspace for Education のアプリ群のなかから、ドキュメント・フォーム、Meet、カレンダー、ドライブを取り上げて基本的な使い方を解説を行いました。

1人1台に最適な Google ソリューション
例えば ドキュメント では、コメント機能や添削機能など共同作業に向いているツールであることに触れ、Google ならではの翻訳機能も便利に使える点を紹介しました。 フォーム は小テストやアンケート作成に向いている点を説明し、集計が自動で行われたり、結果を簡単にスプレッドシートにエクスポートできることで業務の効率化につながる点を伝えました。また、カレンダーは複数人で同時表示できるので会議設定が便利になって時間の節約につながることや、予め議事録をカレンダーで共有しておくことで会議がスムーズに進行することなどを紹介しました。これらはデモも交えて紹介したので、参加者もアプリの使い方をより具体的にイメージすることができたようでした。

Google for Education
Google for Education

1人1台端末への備えをどうすればよいか?
:事例報告 湘南学園中学校高等学校 小林勇輔教諭

後半は、湘南学園中学校高等学校の小林勇輔教諭に「1人1台端末への備えをどのようにすればよいか」をテーマにお話しいただきました。

小林教諭は同校で入試広報主任やICT副主任を務めるかたわら、Google for Education 認定イノベーターとしてもご活躍で「どこがく」のYou Tubeチャンネルを運営しています。

1人1台端末への備えをどうすればよいか?

同校では2019年からBYOD(Bring Your Own Dvice)による1人1台を実現しており、今では端末を使うことが先生と生徒にとっての日常の当たり前の姿になっていますが、そこに至る道のりは決して平坦ではなかったといいます。

1人1台の環境を試験的に導入したのが、2018年4月の高校1年生新入生に対して。当時は学校指定の端末としてiPadを導入しましたが、使用できる機能や使い方を厳しく制限したために、次第に生徒から使いにくいという声が漏れるようなりました。

「安心・安全に利用できるよう生徒がアクセスできる場所を制限したり、いろいろな教育系アプリを端末に入れて学習を管理しやすいようにしたものの、いざ使おうとすると使いづらかった。自責の念を込めてガチガチiPadなどと呼ぶのですが、
生徒からは何度もスマホでよくないですかと言われました」と小林教諭は当時を振り返りながら、ある生徒から「生徒たちに使わせるなら、先生たちも一緒に使ってください」と言われたことが方針の転換点になったといいます。

「1人1台を導入することが目的になっていないか」
「もっと本当の目的に目を向けなくてはいけないのではないか」
「私たちの学校の教育目標に照らし合わせる必要があるのではないか」

問い返しをするなかで大切にしたことは、教育の原点への回帰でした。改めて、学校の持つ歴史や風土、目指すべき姿と1人1台の活用の姿を重ね合わせる議論を行い、端末が果たす役割や考え方を教員間で丁寧に意見を交換しました。

「これからは管理と制限ではなく、対話と教育で解決しよう」

教員間で合意形成したのは、端末の規制や管理を厳しくしたがために起きた失敗からの学びでした。教師も生徒もできないことややり辛いことを端末やICTのせいにするのではなく、本質に向き合う努力をし、課題に真摯に向き合うことを決意したといいます。

そして、学校として大事にしている「生徒主体」に近づくためには、生徒が自分の道具を自分で選び、道具を使った学び方も自分で選べるようにするのがベストだという結論に至り、2019年4月からBYODによる1人1台整備へと舵を切ることになりました。

「大きな方針転換に、当然、反発の声もたくさんありました」

それでも、そうした声が起こるのもある程度は覚悟していたこともあって、すべてを受け止める覚悟で対応に当たりました。専用のメールアドレスを設けて、複数人のチームで対応にあたり、懇切丁寧に回答を行いました。また、先生も生徒も保護者もこれからどうなっていくのか心配が大きいと思ったので、小さな不安も丁寧に共有したといいます。

地道な対応と丁寧な説明を積み重ねることで、BYODも無事にスタートすることができ、冒頭のように先生と生徒の日常の当たり前に端末が機能しているといいます。こうした失敗を経験したからこそ、小林教諭が、GIGAスクール構想でこれから1人1台の環境を活用し始める学校に対して送るメッセージは明快です。

「まずは学校の持つ歴史や風土、目指すべき姿を確認すること。あわせて1人1台の整備の目的を共有し、先生・生徒・保護者とともに不安をきちんとシェアすること。そして決して端末やICTのせいにしないことが大切です。そのうえで、子どもたちの学習の日常の当たり前に端末が馴染むようにコーディネートすることが教師の腕のの見せどころになると思います」

大いなるチャレンジから得られたエールには、たくさんの示唆に富んでいます。

次回は再びブログ特別編として、3/25に実施したセミナーの様子をお伝えします。

2021年3月24日開催セミナー動画
「1人1台の端末活用セミナー・準備編〜Googleソリューションを中心に〜」

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