Gmailを仕事に利用している方の中には、急にアカウントにログインできなくなり焦った経験がある方がいらっしゃるかもしれません。Gmailにログインできない状態は、さまざまな業務の遅延・停止を招くため、できる限り早く原因を特定して、問題を解決する必要があります。
本記事では、Gmailにログインできないときの一般的な原因や解決方法、アカウントを復元する上で大事な3つのポイントを解説します。今まさにGmailにログインできない方や、過去にログインできなくなった経験がある方に向けて、Gmailにログインできないときの原因と解決方法をわかりやすくまとめているので、緊急時に適切な対応ができるようぜひ参考にしてください。
Gmailにログインできない問題の一般的な原因7選
Gmailにログインできないときの一般的な原因には、以下のようなものがあります。
- パスワードが間違っている
- アカウントがロックされている
- 2段階認証の確認コードが別端末に届いている
- 他人にアカウントが乗っ取られている
- Googleサービスにトラブルが起きている
- アプリのバージョンが古いか破損している
- アカウントが停止されている
原因の詳細を確認して、Gmailにログインできない場合にすぐに対応できるように理解を深めましょう。
パスワードが間違っている
Gmailにログインできない最も多くの原因は、Googleアカウントにログインする際のパスワードが間違っているケースです。Gmailは、Googleアカウントにログインして利用できるサービスであるため、アカウントにログインできなければ、使用できません。パスワードの間違いは、Googleアカウントを複数持っている場合に特に多く、入力したメールアドレスとパスワードが合わず、ログインできない問題が発生します。
アカウントがロックされている
Googleアカウントのロックにより、Gmailにログインできない場合もあります。Googleアカウントは、ログインに何度も失敗すれば、アカウントがロックされて一時的に利用できなくなります。場合によっては、ロックが解除されるまで最長で24時間待つしかないケースもあるため、注意が必要です。
Googleアカウントは、ハッキングの疑いや膨大な量のメールの受信などでロックされる場合もありますが、ログイン情報の入力ミスが原因であれば、短時間でロックを解除できるケースがほとんどです。ログイン情報の入力ミスでアカウントがロックされた際は、画面に表示されている「メールアドレスを忘れた場合」というリンクをクリックして、アカウントを復元する手順に進みましょう。
アカウントの復元方法は他にもあり、画面に表示された質問に答えたり、再設定用のメールアドレスを利用するケースもあります。再設定用のメールアドレスは、Googleアカウントの管理画面でいつでも設定できるため、万が一に備えて登録しておくと良いでしょう。
2段階認証の確認コードが別端末に届いている
Gmailにログインできないときは、2段階認証の設定が原因となっている場合もあります。2段階認証で利用される確認コードの送信先が古い端末のままになっていたり、誤ったものになっていたりすると、Gmailにログインできません。
例えば、機種変更をして2段階認証を設定していた端末が手元になくなり、ログインできなくなるケースがあります。そのため機種変更をする場合は、事前に2段階認証を解除しておかなければなりません。
万が一2段階認証の解除を忘れた場合は、古い端末でGoogleアカウントにログインして、設定を解除しましょう。古い端末が手元にない場合は、以下のような他の認証方法を利用する必要があります。
- 音声またはテキストメッセージ
- 認証システムアプリ
- バックアップコード
上記の認証方法は、あらかじめ古い端末での設定が必要です。2段階認証を設定する際は、万が一に備えて、他の認証方法も確認しておきましょう。
他人にアカウントが乗っ取られている
Gmailにログインできない場合は、アカウントの乗っ取り被害にあっている可能性もあります。稀なケースではありますが、アカウントを乗っ取られてパスワードを変更されれば、Gmailにログインできなくなります。ログイン情報を入力して「パスワードが正しくありません」と表示された場合は、アカウントが乗っ取られた可能性も考えましょう。
アカウントを乗っ取ってメールを勝手に送られたり、犯罪に利用されたりするケースは実際に起きているため、他人事だとは思わずに、注意しなければなりません。アカウントの乗っ取りが疑われるケースとしては、以下のようなものが挙げられます。
- どの端末からログインを試しても「パスワードが正しくありません」と表示される
- 設定していないのに、いつの間にか2段階認証が設定されていた
- 覚えのない地区からのログイン通知メールが届いた
上記の状態になったときは、できる限り早くGoogleに問い合わせをして、対応してもらいましょう。万が一アカウントの乗っ取りによってログインできない場合は、アカウントの復元が必要です。
アカウントの乗っ取り被害にあっていても、ログインができれば、アカウントを保護して被害を最小限に抑えられます。アカウントの乗っ取りが疑われるときは、ログインした後すぐにパスワードの変更や2段階認証の設定をして、アカウントを保護しましょう。
Googleサービスにトラブルが起きている
Googleのサービスの不具合も、Gmailにログインできなくなる原因の1つです。Googleのサービスでは、さまざまな不具合が少なからず発生しており、利用者がログインできなくなるケースも確認されています。何をしてもGmailにログインできない場合は、サービスの不具合が疑われるため、時間を置いてから改めてログインしてみましょう。Googleのサービスで不具合が発生しているかどうかは、以下のページで確認できます。
Google Workspace ステータス ダッシュボード
アプリのバージョンが古いか破損している
Gmailにログインできないときは、ブラウザやアプリのバージョンが古い可能性があります。バージョンがあまりに古いと、ブラウザやアプリが破損していたり、ログイン機能が正常に動作しなかったりするケースがあるため、最新のバージョンに更新する必要があります。ブラウザやアプリのバージョンは、セキュリティの強さに関わる重要な要素でもあるため、小まめに最新のバージョンを確認し、更新する意識が大切です。
アカウントが停止されている
Googleは、利用者がポリシーに違反していると判断される場合に、アカウントを停止することがあります。アカウントの停止となる具体的な行為は、以下の通りです。
- ハッキング・不正使用
- 不正なソフトウェア・フィッシング・悪意のあるアクティビティ
- 不正行為を目的とする複数アカウントの使用
- 児童の性的表現を含むコンテンツの作成・共有・送信・アップロード
- スパム行為
- 偽装IDの作成
- テロリストのコンテンツ
- 自動通話またはメッセージ(ロボダイヤリング)
- 過剰に通話を送信(トラフィックポンピング)
上記の行為に身に覚えがない場合は、アカウントが乗っ取られて知らない内に悪用されている可能性があります。Googleに問い合わせて、アカウント停止の理由と解決方法を確認しましょう。
Gmailにログインできない問題の解決方法5選
Gmailにログインできない問題の解決方法は、以下の5つです。
- 別のブラウザでログインを試してみる
- キャッシュ/Cookie(クッキー)を削除
- 新しいGoogleアカウントを作成
- Googleアカウントヘルプを確認・コミュニティに質問する
- アプリのバージョンを更新
解決方法を確認して、問題に対応する際の参考にしてください。
別のブラウザでログインを試してみる
Gmailでアカウントへのログインができない場合は、別のブラウザを開いてログインを試してみましょう。別のブラウザからアクセスするだけで、問題なくログインできることがあります。
別のブラウザからログインを試す際は、普段利用しているブラウザではなく、Google ChromeをはじめとしたGoogleからサポートされているブラウザを使ってログインするのがポイントです。Gmailは、Google ChromeやFirefox、Safariでもサポートされています。
別のブラウザからのログインが手間だと感じる場合は、Google Chromeのシークレットモードを利用する方法が便利です。シークレットモードは、以下の画像のように、Google Chromeのウインドウ右上にあるメニューボタン(縦に並ぶ3つの点)から開けます。
キャッシュ/Cookie(クッキー)を削除
Gmailにログインできないときは、ブラウザのキャッシュやCookieを削除してみましょう。キャッシュやCookieは、サイトの表示形式や読み込みに影響を与えることがあるため、一度削除すれば、ログインできない問題が解消される場合があります。キャッシュやCookieを削除する手順は、以下の通りです。
- Google Chromeを開く
- 右上にあるメニューボタン(縦に並ぶ3つの点)から「その他のツール」にカーソルを合わせる
- 「閲覧履歴の削除」をクリックする
- 期間を選択する
- 「Cookie と他のサイトデータ」「キャッシュされた画像とファイル」を選択する
- 「データを削除」をクリックする
新しいGoogleアカウントを作成
Gmailへのログインやアカウントの復元がどうしてもできない場合は、新しいGoogleアカウントを作成します。Googleアカウントを作成する手順は、以下の通りです。
- Googleアカウントの種類を選択する
- 氏名・ユーザー名・パスワードを登録する
- 生年月日・性別を登録する
- 利用規約に同意する
- ログインを実行する
Googleアカウントの種類は、自分用・ビジネスの管理用・子供用などから選択できるため、目的に合ったものを選びましょう。Googleアカウントを新しく作成しても、ログインしようとしていたアカウントの情報が見られる訳ではありません。アカウントの作り過ぎは、アカウント管理の手間やセキュリティリスクの増加を招くため、最終手段としての利用をおすすめします。
Googleアカウントヘルプを確認・コミュニティに質問する
これまで紹介した解決方法を試してもログインできない場合は、Googleアカウントヘルプセンターで問題の解決に役立つ情報を探しましょう。ヘルプセンターには、Googleアカウントに関連するさまざまな疑問を解決できる情報が公開されています。
ヘルプセンターの情報を見てもログインできないときは、ヘルプコミュニティで質問したり、過去の質問を探したりすれば、問題を解決できる場合があります。
参考:Googleアカウントヘルプセンター
参考:Googleアカウントのヘルプコミュニティ
アプリのバージョンを更新
ブラウザやアプリを最新のバージョンにすれば、Gmailにログインできない問題を解決できる場合があります。ここでは、パソコン版ブラウザ(Google Chrome)、スマホ版ブラウザ(Safari)、スマホアプリ(Gmailアプリ)の3つのバージョンの更新方法を解説します。
- パソコン版ブラウザ:Google Chrome
2.「Google Chromeについて」をクリックする
3.以下の画面が表示されて、新しいバージョンがある場合は、バージョンの更新を実行する
- スマホ版ブラウザ:Safari
Safariは、iPhoneにもともと搭載されているAppleの公式アプリで、バージョンの更新は、iOSの更新と一緒に行われます。基本的にバージョンを自ら更新する必要はありませんが、自動ですぐに更新されていない場合もあるため、適宜バージョンが更新されているかを確認するのも大切です。iPhoneのバージョンの確認と更新をする手順は、以下の通りです。
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップする
- 「ソフトウェア・アップデート」をタップする
- 「ダウンロードとインストール」をタップする
- iPhoneのパスコードを入力する
- 「利用条件の同意」をタップする
- ダウンロードの完了を待つ
- 「今すぐインストール」をタップする
手順3で「iOSは最新です」と表示されている場合は、最新のバーションになっています。「ダウンロードとインストール」と表示されている場合は、上記の手順に沿って最新のバージョンへ更新が必要です。バージョンの更新には、数十分かかる場合もあります。更新中はiPhoneを操作できないため、時間に余裕があるときに行いましょう。
- スマホアプリ:Gmailアプリ
iPhoneかAndroidかにかかわらず、Gmailアプリを利用している方はバージョンの更新が必要です。App StoreもしくはGoogle Playから、最新のバージョンに更新しましょう。iPhoneにダウンロードしているGmailアプリを更新する手順は、以下の通りです。
- 「App Store」アプリを開く
- 画面右上にある自分のアイコンをタップする
- 利用可能なアップデートに「Gmail」がないかを確認する
- 「Gmail」がある場合は「アップデート」をタップする
アカウントを復元する上で大事な3つのポイント
アカウントを復元する上で大事な3つのポイントは、以下の通りです。
- できるだけ多くの質問に答える
- 普段使っているデバイスや場所からアクセスする
- セキュリティ保護用の質問の答えにさまざまな表現で回答する
ポイントを確認して、アカウントを復元させる際の参考にしましょう。
できるだけ多くの質問に答える
Googleアカウントは、アカウントの利用者自身に関する質問と答えを前もって設定しておけば、アカウントが停止した際に利用してアカウントを復元できます。アカウントの復元に用いる質問と答えは、第三者によるログインを防止するために、自分にしか答えられない内容にしましょう。
事前に設定した質問と答えを用いて実際にアカウントを復元する際は、表示された質問をスキップせずにできる限り答える意識が大切です。答えがよくわからなくても、スキップせずに適切だと思う答えを推測・入力すれば、アカウントを復元できる可能性が高まります。
普段使っているデバイスや場所からアクセスする
アカウントを復元する際は、普段アカウントへのログインに利用している端末を使いましょう。端末だけでなく、普段利用しているブラウザやログインしている場所など、できる限り普段ログインする際の条件に合わせるのがポイントです。
セキュリティ保護用の質問の答えにさまざまな表現で回答する
セキュリティ保護用の質問では、答えを忘れた場合でも、可能性の高いものを入力しましょう。答えがわからずアカウントが復元できなくても、一度入力した答えの他の表記方法を入力してみれば、復元に成功する場合があります。例えば、「慶應義塾大学」ではなく「慶應」と入力してみたり「アメリカ」ではなく「USA」と入力してみたりします。
Gmailにログインできない原因に沿って対処をしましょう
Gmailは、世界中に数多くの利用者がおり、さまざまなビジネスで幅広く活用されています。メインのメールツールとして利用する人も多く、ログインできなくなれば、業務の遅延や停止を招きます。
Gmailにログインできなくなった場合に備えて、アカウントの復元やパスワードの再設定方法は、覚えておくと安心です。Gmailに突然ログインできなくなっても、パスワードをはじめとするログイン情報を正しく管理して、問題の解決方法を事前に把握しておけば、適切に対応できます。
ログイン情報を管理しやすくするには、アカウントやツールを必要以上に増やさない工夫が大切です。管理が必要なログイン情報をできる限り少なくすれば、パスワードの記憶違いが減り、セキュリティも向上します。パスワードの間違いによるアカウントのロックも発生しにくくなるでしょう。
Gmailを利用している方は、Google Workspace(旧 G Suite) を導入するだけで、業務に使うツールを集約でき、無駄なアカウントを削減できます。Google Workspaceには、Gmailをはじめ、資料作成やビデオ会議、チャット、ストレージなどのさまざまなアプリケーションが備わっており、1つのアカウントであらゆる機能が利用可能です。
アカウントを管理する管理コンソールというアプリケーションも備わっているため、ログイン情報が格段に管理しやすくなります。また、高度なセキュリティ機能も利用できるため、アカウントの乗っ取り被害にあうリスクも低減できます。Google Workspaceに興味のある方は、ツールについてわかりやすく解説している無料の資料を以下のページからダウンロードしてみてください。
電算システムは、Googleのプレミアムパートナーを務めており、Google Workspaceを導入する多くの企業さまの導入支援を行ってきました。Google Workspaceの導入に興味のある方は、確かなノウハウと実績がある電算システムまでお気軽にお問い合わせください。
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