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Gemini Enterpriseとは?
【最新情報】会社全体のAI基盤プラットフォーム

 2026.04.28  株式会社電算システム


GoogleのAIソリューションをご検討中、ご利用中の皆様へ向けたイベントとして、2025年10月10日 AM2時(日本時間)より「Gemini at Work 2025」がオンラインで開催されました。

本稿では、当イベントでの発表内容を速報として電算システムのGoogle Cloud担当の新(あらた)がご紹介いたします。

※本稿の内容は、2025年10月10日時点での情報となります。

Google公式:https://cloud.google.com/blog/ja/products/ai-machine-learning/introducing-gemini-enterprise

Gemini Enterpriseとは?

Gemini Enterpriseとは、Google Cloud(GCP)で提供されているGoogleの新しい企業向け生成AIサービスです。2025年10月10日にオンラインで開催されたイベント「Gemini at Work 2025」で、Googleは「Gemini Enterprise」と名付けられた新プラットフォーム(旧Google Agentspaceの技術を中核として統合)を発表しました。また、これらを「職場におけるAIの新たな入口」と位置づけました。

ここからは少し担当者の感想ですが、この発表には心からワクワクさせられました。というのも、昨年末に発表され進化を続けてきた「Agentspace」の機能が、このGemini Enterpriseの中核に採用されたのです。これはもう、単なるお利口なAIチャットの時代は終わり、AIが自分で考えて他のAIと連携しながら自律的に仕事を進める「AIエージェント」が主役の時代が本格的に始まるというGoogleからの力強いメッセージだと感じています。

これからAIエージェントのエコシステムがどう発展していくのか、期待大です!

ビジネス界におけるAIの進化は、もはや止まることを知りません。昨日までの最先端が、今日には当たり前になる。そんな目まぐるしい変化の最中、Googleが次の一手を打ち出しました。

Gemni Enterpriseのプラットフォームが持つ6つのコンポーネント

イベント全体を貫く最も強力なメッセージは、Gemini Enterpriseが単なるAIモデルやツールの寄せ集めではなく、包括的で統合された「プラットフォーム」であるということでした。

Google CloudのCEOであるトーマス・クリアン氏は、その核心をなす以下の6つのコンポーネントを挙げました。

  • Geminiモデル(頭脳):Googleの最先端AIがインテリジェンスを提供
  • ノーコードワークベンチ:非技術者でもカスタムエージェントを構築可能
  • 構築済みエージェントのタスクフォース:即戦力となるGoogle製エージェント群
  • 企業データへの接続(コンテキスト):社内情報に基づいた的確な応答を実現
  • 中央集権的なガバナンス:すべてのエージェントを一元管理・保護
  • パートナーエコシステム:広範なパートナーネットワークとの連携

このプラットフォームというアプローチは、市場に溢れる断片的なAIツールに対するGoogleの明確な回答と言えます。多くの企業が直面する「導入したツール群を自社で複雑に連携させなければならない」という深刻な課題に対し、Googleは「AI部品の詰め合わせ」ではなく「ビジネストランスフォーメーション・エンジン」そのものを提供しようとしているのです。これは、部分的な効率化ではなく、ビジネス全体の真の変革を目指す企業にとって極めて重要なシグナルです。

Google CloudのCEOトーマス・クリアン氏も以下のように述べています。

一部の企業はAIモデルとツールキットを提供していますが、それはプラットフォームではなく、部品を手渡しているにすぎません。すべてを繋ぎ合わせる作業は、あなたのチームに委ねられてしまいます。しかし、変革を断片的な部品から繋ぎ合わせることはできないのです。

— トーマス・クリアン氏

Gemini Enterpriseが実現した非技術者によるAI開発

Gemini Enterpriseが目指すのは、企業内におけるAI開発の「民主化」です。これまで専門的なスキルを持つ開発者の領域だったAIエージェントの構築が、すべての従業員に開かれます。

その中核となるのが、ビジュアルビルダーを備えた「ノーコードワークベンチ」です。これにより、マーケティング、財務、人事といった部門の非技術的なユーザーが、自身の業務に特化したカスタムエージェントを直感的に作成できます。例えば、マーケティング担当者が市場トレンドを分析するエージェントを作ったり、財務担当者が予算モデリングを自動化するエージェントを構築したりすることが可能です。

一方で、開発者向けには「Gemini CLI」やオープンソースの「Agent Development Kit (ADK)」といった高度なツールも用意されています。特にGemini CLIのデモは圧巻でした。開発者のテイラー氏は、自然言語で「この設計書に従って在庫管理エージェントを作りたい。計画を立てて」と指示するだけで、AIが計画を立案し、コードを生成、そしてデプロイまで実行してみせたのです。

これは、専門家から現場の担当者まで、あらゆるスキルレベルの従業員が同じプラットフォーム上でAI開発に参加できることを意味します。このアプローチは、組織全体の従業員が自らの手でワークフローを自動化し、現場の課題を解決する力を与えるという点で、非常に大きな意味を持ちます。

Gemini Enterpriseは多様なデータソースと接続可能

Gemini Enterpriseの大きな焦点の1つは、AIの応答やアクションを企業固有のデータという「現実」に根ざさせる(グラウンディングする)能力です。

このプラットフォームは、Google WorkspaceやMicrosoft 365、SharePointといった生産性ツールはもちろん、Oracle、SAP、Salesforce、Slack、ServiceNow、Workday、Jira、Confluenceといった基幹業務アプリケーション、さらにはBigQueryのようなデータストアまで、企業が利用するおよそ全てのデータソースに安全に接続できます。

※接続できるデータソースの一例。社内のあらゆる場所にあるデータを横断検索することができます。

この緊密な連携により、AIエージェントは一般的な知識に基づく回答ではなく、企業の文脈を深く理解した的確で信頼性の高い結果を提供することが可能になります。これは、AIが単なる便利なチャットボットから、真に信頼できるビジネスパートナーへと進化するための決定的な一歩と言えるでしょう。

真の変革とは、単なるチャットボットを超えることを意味します。あなたのコンテキスト、ワークフロー、そして人々と繋がる、包括的で安全な統合プラットフォームが必要なのです。

— サンダー・ピチャイ氏

Gemini Enterpriseからさらに広がるGoogleの取り組み

イベントでは、さらに未来を見据えた「エージェントエコノミー」という概念も示されました。これは、異なる開発者や企業によって作られた専門的なAIエージェント同士が、互いにコミュニケーションを取り、取引を行う世界のビジョンです。

Googleは、この未来のエコシステムを育むための土台作りとして、オープンで標準化されたプロトコルを導入しています。具体的には、エージェント間のコミュニケーションを標準化する「Agent2Agent Protocol (A2A)」と、安全な金融取引を可能にする「Agent Payments Protocol (AP2)」が発表されました。

※Gemini Enterpriseから、他の場所にいるエージェントを呼び出すことも可能です。

特に注目すべきは、AP2がAmerican Express、Mastercard、PayPal、Visaといった決済大手や、Salesforce、ServiceNowといったエンタープライズの巨人を含む100以上のパートナーと共同で開発された点です。これは、Googleが単一の製品を構築しているのではなく、標準化によってデジタルビジネスの全く新しい市場、すなわち「エージェントエコノミー」という巨大な生態系そのものを創造しようとしていることを示唆しています。

Gemini Enterpriseについて学べる場をGoogleが発表

テクノロジーの発表と並行して、Googleは人材育成への大規模な投資も明らかにしました。これは、エンタープライズAI導入における最大の障壁が、テクノロジーそのものではなく「人材とスキルのギャップ」であることをGoogleが深く理解していることの表れです。

その一環として、Gemini EnterpriseからGoogle DeepMindまで、Google全体のトレーニングを無料で提供する新プラットフォーム「Google Skills」が発表されました。さらに、新たに100万人の開発者がエージェントを構築・展開できるように支援する野心的な教育プログラム「Gemini Enterprise Agent Ready (GEAR) program」も始動します。

加えて、最も複雑な課題に取り組む顧客を支援するために、GoogleのAIエンジニアで構成されるエリート集団「Team Delta」の提供も発表されました。これは、大規模なスキルアップ(GEAR)と専門家によるハイタッチなコンサルティング(Team Delta)という両面からエコシステムを育成するもので、極めて戦略的な一手と言えるでしょう。

Gemini Enterpriseを導入するメリット

Gemini Enterpriseは、分野・業界にかかわらずAIエージェントを活用した革新的な働き方を可能にし、多くの企業・組織に大きなメリットをもたらします。Gemini Enterpriseを導入するメリットは、以下のとおりです。

  • あらゆる業務の効率化を実現
  • 非技術者によるAIの開発・活用が実現
  • 自社に合ったAIへカスタマイズ可能

メリットを確認して、Gemini Enterpriseの可能性や導入効果を把握しましょう。

あらゆる業務の効率化を実現

Gemini Enterpriseは、定型業務に当てはまるあらゆる業務を自動化できます。例えば、スケジュール管理やレポート作成、経理処理、議事録作成、アジェンダの整理などはすべて自動化が可能です。Gemini Enterpriseで作成したAIエージェントが従業員の代わりに定型業務を担うため、従業員は注力すべき業務にリソースをまわせます。

非技術者によるAIの開発・活用が実現

Gemini Enterpriseは、ノーコードでAIエージェントを開発・カスタマイズでき、そのまま業務に活用できます。従来は、AIモデルを専門のツールとエンジニアで構築し、業務に利用する方法が一般的でしたが、Gemini Enterpriseを使用すれば、非技術者でもAIの開発から業務への活用まで行えます。Gemini EnterpriseによってAIを手軽に活用できる環境を自社で整えられるため、一部の部門や部署ではなく、全社的な生産性向上を短期間で実現可能です。

自社に合ったAIへカスタマイズ可能

Gemini Enterpriseは、AIエージェントを開発するだけでなく、自社に最適化するようカスタマイズも可能です。例えば、営業部門のAIエージェントを作成する場合に、自社の商材を踏まえて顧客データを管理・分析できるようカスタマイズできます。業界や分野の特性により専門的な要素が業務に加わる場合でも、柔軟に対応できます。

Gemini Enterpriseのエディション

Gemini Enterpriseには、以下のようなエディションが用意されています。

  • Gemini Enterprise Business エディション
  • Gemini Enterprise Standard エディション
  • Gemini Enterprise Plus エディション

各エディションの特徴を把握して、Gemini Enterpriseの理解を深めましょう。

Gemini Enterprise Business エディション

Gemini Enterprise Business エディションは、チームや部署での利用に最適な小規模向けのエディションです。主に以下のような特徴があります。

  • 文章の自動生成や要約などを可能とする基本的なGeminiモデルを利用できる
  • Google Workspaceで作成したデータを活用できる
  • NotebookLM Enterpriseを利用できる
  • 管理体系がシンプルになっている
  • 他のエディションと比較して料金が安い

Gemini Enterprise Standard エディション

Gemini Enterprise Standard エディションは、グループ企業や大企業での利用に最適なエディションです。主に以下のような特徴があります。

  • Gemini Enterprise Business エディションで使用可能なすべての生成AI機能を利用できる
  • Deep Researchをはじめとした高度なAI機能を利用できる
  • NotebookLM Enterprise の編集・共有といったより高度な連携ができる
  • グループ企業や大企業での利用に適したデータ容量を利用できる
  • 高度なセキュリティ機能を利用できる

Gemini Enterprise Plus エディション

Gemini Enterprise Plus エディションは、高度なセキュリティ要件がある組織に最適なエディションです。主に以下のような特徴があります。

  • Gemini Enterprise Standard エディションで使用可能なすべての機能を利用できる
  • NotebookLM EnterpriseやDeep Researchなどの高度な機能を利用できる
  • 最大クラスのデータ容量が利用できる
  • 高度なセキュリティ機能を利用できる

Gemini Enterpriseの料金

Gemini Enterpriseの各エディションの利用料金は、以下の通りです。

エディション 利用料金(1ライセンスあたりの月額)
Gemini Enterprise Business エディション $21
Gemini Enterprise Standard エディション $30
Gemini Enterprise Plus エディション $30

Googleの公式サイトで、以下のように「Business エディション」「Standard / Plus エディション」のいずれかから希望のエディションを選べます。

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画像参照:Gemini Enterprise: Google の AI でビジネスを加速 | Google Cloud

Gemini Enterpriseではお試し利用が可能

Gemini Enterpriseでは、Gemini Enterprise Business エディションのお試し利用が可能です。お試し利用は以下の手順で開始できます。

1, Googleの公式サイトにアクセスして、ページ下部にある「30日間の使用を開始」をクリックする

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2, メールアドレスを入力して「メールアドレスで続行」をクリックする

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3, 画面の指示に従って手続きを進める

画像参照:Gemini Enterprise: Google の AI でビジネスを加速 | Google Cloud

Gemini Enterpriseの活用例

Gemini Enterpriseは、さまざまな業界や分野で活用できるGoogleの新しいAIサービスです。活用例を確認して、自社での活用をより具体的にイメージしましょう。

営業・マーケティング領域

開発領域では、AIエージェントとの共同作業によって開発スピードの大幅な向上が可能です。プログラミングコードの生成だけでなく、コード分析やテストも自動で実行できるため、開発の一連の作業を効率化できます。

Gemini Enterpriseによってより自律的なAIチームへ進化する

「Gemini at Work 2025」で示されたのは、AIがチャットの相手から、ビジネス全体を動かす「自律的なAIチーム」へと進化する未来でした。Googleは、Gemini Enterpriseをその入り口と位置づけ、私たちの働き方を根本から変えようとしています。

もし、あなただけの超優秀なAIエージェントチームを作れるとしたら……仕事における、どんな面倒な作業を自動化させたいですか?

Gemini Enterpriseは、Google Cloud(GCP)で提供されています。Googleの公式パートナーである電算システムは、多くのGoogle Cloud(GCP)の導入支援実績を持ち、サービスの円滑な導入や効果的な活用方法などに関してサポートが可能です。興味のある方は、電算システムまでお気軽にお問い合わせください。