業務のクラウド化に伴い、VDIソリューションをご選択をする企業様が増えてきています。ただ、急遽テレワーク環境整備が必要となり VDI ソリューションを検討し始めたために、以下のような悩みを抱えている IT ご担当者様も多いのではないでしょうか。
管理者 →→→ 検証に手が回らない。運用後のイメージができない。
ユーザー →→→ VDIってなに？初めてのソリューションで使いこなせない。
Microsoft や Citrix 、VMware 等 VDI ソリューションは様々ありますが、Chromebook と相性が良いのが Amazon が提供する「 Amazon WorkSpaces 」です。
今回は、この Amazon WorkSpaces をピックアップしてサービス概要や操作手順をご案内するとともに、Chromebook と組み合わせて導入する際に当社だからできる支援サービスについてもご紹介していきたいと思います。
Amazon WorkSpaces とは？
それではまず、Amazon WorkSpaces とは何か、概要からお伝えしていきたいと思います。
Amazon WorkSpaces は Amazon Web Service の中の一つのサービスです。Amazon のデータセンター上で動作し Windows 環境が簡単に利用できます。アプリケーションをインストールした端末がインターネットに接続されていれば、時間や場所を問わずに利用することが可能になります。
そのため、上の図のように社内システムに接続可能な Amazon WorkSpaces 環境を用意すれば、社員は各自自宅からこれまでと同じように業務を行えるようになります。自宅では VDI 上での業務になるので自宅側のPCにデータが残ることもなく、会社の PC は使わないため「オフィスで再起動対応」も不要です。
また、Amazon WorkSpaces はクラウドベースで手軽に使うことが可能なサービスで、従量課金が選択できるため、使いたいときに使いたい分だけ使えるという点から、コスト面でのメリットも大きいソリューションになっています。
Amazon WorkSpaces の操作
では、Chromebook で Amazon WorkSpaces を実際に操作するまでの手順をご紹介します。
Amazon WorkSpaces は Chrome デバイスを正式にサポートしております。また、Chromebook から Amazon WorkSpaces へ接続させる場合は Android アプリでの利用をおすすめしておりますので、今回は Android アプリでの利用方法をご案内いたします。
①アプリをインストール
※ Chrome Enterprise Upgrade のご契約をいただいておりましたら、予めアプリをポリシーで配布しユーザーの端末にインストールさせておくこともできます。
（ユーザーは①の手順を省くことができます）
Amazon WorkSpaces の Android アプリは下記 URL からダウンロードが可能です。
https://clients.amazonworkspaces.com/
上記リンクへアクセスいただき、「 Android/Chromebook 」を選択します。
そこから「 Download 」を押下する とGoogle Play へ繋がり Amazon WorkSpaces のアプリインストール画面が開きます。
「インストール」を押下し、完了したら「開く」を押下します。
ここまでの作業でアプリのインストールが完了し、Chromebook のシェルフにもAmazon WorkSpaces のアプリが表示されます。
②アプリ立ち上げ
では、実際にアプリを起動させて見ましょう。
画面に沿って、
登録コードの入力 → ユーザ名／パスワード 入力
をするだけですぐに Windows 環境にログインができます。
※ユーザ名／パスワードについては Amazon WorkSpaces と合わせて提供されるActive Directory で設定することができます。
③ Amazon WorkSpaces 上での操作
ここまできたら、後はいつものように Windows 環境をご利用いただくだけです。
ネットに繋いで検索から Word・Excel を開いて資料作成も可能です。
画像の通り Chromebook からでも快適に Windows 環境を利用できます！
なお、以前に Chromebook と Amazon WorkSpaces の組み合わせでご検証いただいた方に向けての情報となりますが、リリース初期には入力の不具合などがあったものの、現在は修正対応済みとなっており問題ございませんので、ご安心ください。
導入支援サービス
さて、ユーザー側のお悩み部分についてご紹介してきましたが、続いて管理者側のサポートについてもご案内します。電算システムでは、Chromebook と Amazon WorkSpaces を組み合わせたときの仮想環境の構築やリプレイスのお手伝いをさせていただいております。
Amazon WorkSpaces 検証サポート
AD や SSO など管理・認証に関わる部分など、シンクライアントとしての Chromebook の設定・運用のノウハウもありますので、検証のシナリオづくりからイメージングなどの作業委託まで、最適なご提案とサポートの提供が可能です。
また、当社で Chromebook と Amazon WorkSpaces で検証した際に利用していた課題管理表を再編しましてご提供しております。Amazon WorkSpaces と既存の AD での相違点や比較方法などが列挙されていますので、運用で回避できるところ・課題解決方法のご参考になる資料です。
さらに、web ミーティングでのヒアリングおよび１ヶ月間の無償検証環境のご提供、問い合わせ対応を１０万円（税別）で承っております。
Chromebook 検証サポート
Chromebook は豊富なラインナップより、２機種・２台まで検証機をお選びいただけます。Amazon WorkSpaces と利用する際の最適なスペックのご提案ができますので業務内容に適した端末のご選択をいただけます。
また、Chromebook を管理・シンクライアント化するためのライセンス（ Chrome Enterprise Upgrade ）も無償でお貸し出し可能です。検証段階からお問い合わせ対応も行っており、安心して導入ができるようにフルサポートさせていただいております。
※試用期間については都度ご相談ください。
まとめ
簡単にですが、Amazon WorkSpaces の利用手順と Chromebook と組み合わせた際の導入支援についてお伝えさせていただきました。VDI 環境構築には技術要素が多いために、検証から運用までの工程でネガティブなイメージを持たれている方もいらっしゃるかと思います。ただ、VDI はクラウドサービスのために管理者目線でも、ユーザー目線でもお手軽に利用開始できるソリューションです。
Chromebook と Amazon WorkSpaces の親和性は高く、この組み合わせをご選択いただくお客様も増えてきています。ぜひ、この機会に積極的な情報収集や検証に踏み出していただければと思います。
なお、資料ダウンロードのページからも関連情報をお届けしております。ご興味がございましたらお気軽にお問い合わせください。
