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【2018年版】Google Workspace(旧 G Suite)とOffice 365徹底比較

 2018.02.21  2023.02.03

電算システムでは10年以上に渡って Google Workspace(旧 G Suite)の導入支援サービスを提供しています。その中で、まずお客様が検討されることの一つが「Google Workspace(旧 G Suite)と Microsoft Office 365の比較」です。ともに非常に有力なクラウドベースのグループウェアソリューションであり、よく比較される対象となります。

今回は、これまでの経験も踏まえて Google Workspace(旧 G Suite)と Office 365 の最新版の徹底比較をお届けしたいと思います。

現在グループウェア導入を検討されていたり、 Google Workspace(旧 G Suite)と Office 365 で比較されている方の参考になればと思います。

比較1. Google Workspace(旧 G Suite)と Office 365 のプランの違い

Google Workspace(旧 G Suite)と Office 365 は提供ライセンスのプランがまず大きく異なります。シンプルに3つのエディションを提供している Google Workspace(旧 G Suite)に対し、Office 365 は7つのプランを提供しています。どう評価するかは、プランが複雑で分かりづらいと取るか、細かくて良いと取るかに分かれるかもしれません。では、それぞれのプランとその価格を見ていきましょう。

≪ Google Workspace(旧 G Suite)と Office 365 のプラン一覧≫

製品プラン

価格※

ユーザー数

Google Workspace(旧 G Suite)

ベーシック

680円

無制限

ビジネス

1,360円

エンタープライズ

3,000円

Office 365

ビジネスエッセンシャルズ

540円

300名まで

ビジネス

900円

ビジネスプレミアム

1,360円

プロプラス

1,310円

無制限

エンタープライズE1

870円

エンタープライズE3

2,180円

エンタープライズE4

2,390円

※価格はすべて税抜きです

価格面では、Google Workspace(旧 G Suite)の方が相当するエディション同士で比較した場合に低コストに導入できるというメリットがあります。最も基本的なプランであるGoogle Workspace(旧 G Suite)ベーシックと Office 365 ビジネスエッセンシャルで比較するとその価格差は1ユーザー当たり140円ですが、これにユーザー数をかけ、さらに1年間のコストで考えるとさらに12倍となりますので、利用者数や期間で考えるとその差は大きくなってゆくでしょう。

たとえば両プランを300名で利用した場合、Google Workspace(旧 G Suite)の月間コストは15万円です。一方 Office 365 の場合の月間コストは16万2,000円なので、1万2,000円の差が生まれます。年間にして14万4,000円、10年間という長期目線で考えれば144万円の差が生まれます。

次に、単純に価格の比較だけではなく、内容も比較してみましょう。

Google Workspaceの7つの特徴
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比較2. Google Workspace(旧 G Suite)と Office 365 の機能の違い

グループウェアの基本機能といえばビジネスメール、カレンダー(スケジュール)、オンラインストレージ、チャットツール、Officeアプリケーション、ビデオ会議などです。こうした基本機能は Google Workspace(旧 G Suite)および Office 365 の両者ともに標準的に備わっています。同じレベル感の比較で、先ほど例に挙げたGoogle Workspace(旧 G Suite)ベーシックと Office 365 ビジネスエッセンシャルズで機能面を細かく比較します。

≪ Google Workspace(旧 G Suite)と Office 365 の機能一覧≫

機能

Google Workspace(旧 G Suite)ベーシック

Office 365 ビジネスエッセンシャルズ

ビジネスメール

Gmail

Exchange Online

カレンダー

Googleカレンダー

Outlook

オンラインストレージ

Googleドライブ

OneDrive for Business

チャットツール

Googleプラス

Skype for Business

社内SNS

Office

ドキュメント

スプレッドシート

スライド

フォーム

Word Online

Excel Online

PowerPoint Online

ビデオ会議

Googleハングアウト

Skype for Business

サイト

Googleサイト

SharePoint Online

メモ

Googleキープ

OneNote

管理機能

対応

対応

サポート

メールと電話、24時間365日

電話とWEB、24時間365日

グループウェアに必要とされる一般的な基本機能は両者ともにカバーしています。また、両社ともそれぞれ無償版のメールサービスを提供しています。Google は Gmail, Microsoft は Outlook.com (旧Hotmail) です。Gmailは2004年にサービスを開始し、Outlook.comに対して後発でしたが、現在では利用者数はOutlook.comを抜き、1位となっています。つまり、個人としては Gmail を使用している人のほうが多いため、使い慣れている人が多いのが Gmail であり、その環境をそのままビジネスでも利用できるというメリットがあります。

そのため、クラウドベースのメールを中心としたグループウェアのデファクトスタンダードは Google Workspace(旧 G Suite)と言えるのではないでしょうか。これは使いやすさが重要なグループウェアにおいて、 Google Workspace(旧 G Suite)の大きなアドバンテージです。

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比較3. Google Workspace(旧 G Suite)と Office 365 の Officeアプリケーション利用の違い

ビジネスシーンに欠かせないアプリケーションといえばMicrosoft Officeです。最近ではGoogleが提供するドキュメントやスプレッドシートなど、オンラインで気軽に使用できるOfficeアプリケーションも浸透しているものの、Microsoft Officeはやはりビジネスに欠かせないツールでしょう。

そのため、Google Workspace(旧 G Suite)を導入したからといってMicrosoft Officeが完全に不要になるわけではなく、従来通りスタンダードOfficeとして使用することが多いでしょう。社内のコラボレーションでは Google のアプリケーションで十分だが、社外とのファイルのやり取りはMicrosoft Officeのファイルで、という使い分けなどが発生したりします。ただ、Google アプリケーションのファイルもMicrosoft Office のファイルフォーマットと互換性がありますので、実際にはそこで不便と感じることはあまりないでしょう。

とはいえ、Office 365 の大きなメリットとなるのが「Officeライセンスをサブスクリプションで提供していること」になります。サブスクリプションとは定期契約のことで、Office 365を契約中、ユーザーは最新のWordやExcelなどのOfficeアプリケーションをインストールして利用する権限があります。

ただし、利用できるプランが限定されており、たとえば先に紹介した最も安価なOffice 365ビジネスエッセンシャルでは利用できません。Officeの利用には少なくともより上位のエディションを契約する必要があります。また、Office アプリケーションのみを提供するOffice 365 ビジネスでは毎月ユーザーごとに900円のライセンス費用がかかります。

Office アプリケーションであるMicrosoft Officeとグループウェアである Office 365 を両方利用するには、最も安価なプランでもOffice 365ビジネスプレミアムが必要で、その月額は1,360円です。Google Workspace(旧 G Suite)ベーシックと比較すると860円の価格差があります。その差はユーザー当たり1年間で10,320円、3年間では30,960円です。

すでにお気付きかもしれませんが、Microsoft Officeを永続ライセンスで購入すると、ユーザーあたり3万円程度から購入可能です。また、PCを購入する際にOfficeアプリケーションを付けて購入すれば、実質的にさらに安価に購入できます。実際、すでにMicrosoft OfficeはOEMライセンスで使用しているという方も多くいらっしゃるでしょう。つまり、Officeの買い方によっては、Google Workspace(旧 G Suite)でもコスト的なデメリットはないということです。もちろん機能的にも制約はありません。

あとは、Microsoft Officeのバージョンアップのタイミングや使用するアプリケーションの範囲によっても変わってきますので、あとは要件に応じてベストな調達方法を検討する必要があります。常に最新のOfficeアプリケーションを利用するのかどうかなどで、最適な組み合わせを検討しましょう。

実際には、ビジネス向けのアプリケーションのサポート期間は最低10年あり、3年以上のサイクルでバージョンアップをするのであれば、基本的にはグループウェアのライセンスとは切り離して考えてもよいでしょう。

Google Workspace 事例
Google Workspace

総論:コストを意識するなら Google Workspace(旧 G Suite)にメリット

以上のように、両者の提供サービスに大きな違いはありません。個々に詳細な機能比較をすれば差異はありますが、一般的な業務の遂行という意味ではそれほど考慮しなくてもよいでしょう。

同じレベルのエディション同士を比べた際には、基本的に Google Workspace(旧 G Suite)のほうがコストを低く抑えることができます。また無償のメールサービスでは Gmail のシェアが高く、ユーザーからも慣れた環境を利用できるというメリットがあります。

一方、Office 365 はExcelやWordなどのOfficeアプリケーションを常に最新のバージョンで使うという場合にはメリットがありますが、その際には両方を提供する上位のエディションを選択する必要があります。

もちろん製品選定の要素は価格だけではなく、グループウェアの特性を考えるとアプリケーションの連携や開発などの要件が出てくる場合があり、その際にはより大きな違いが出てくるでしょう。正しい評価のためには、まずは社内アセスメント(現状評価)と要件を決める必要があります。どのようなポイントで評価するべきなのかは経験豊富な専門家にサポートしてもらうこともご検討ください。電算システムはこのようなニーズにも対応し、適切なグループウェア導入と、企業ごとに最適な運用計画をご提案いたします。ぜひご相談ください。

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