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サイボウズ Garoonとは?
主な機能5選や料金、使い方を徹底解説

 2024.03.13  株式会社電算システム

社内コミュニケーションを円滑にするためのグループウェアですが、その製品には数多くの種類が存在します。そのため、多様な製品のなかからどのグループウェアを選ぶか、迷っている方も多いのではないでしょうか。

もし組織規模が大きく、幅広い機能を使いこなしたい場合は、今回紹介するサイボウズ Garoonがおすすめです。数あるグループウェアのなかでも、サイボウズ Garoonの機能性は随一といえます。

本記事では、サイボウズ Garoonの特徴や代表的な機能、導入メリットを詳しく解説します。ツールの使い方も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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サイボウズ Garoon(ガルーン)とは

ここでは、サイボウズ Garoonの特徴やサイボウズ Officeとの違いを解説します。

サイボウズ Garoonの特徴

サイボウズ Garoon(ガルーン)は、サイボウズ株式会社が提供しているグループウェアです。組織内のコミュニケーションを円滑にする幅広い機能が一つのパッケージに集約されています。

ユニバーサルデザイン思考のユーザーインターフェースで、使い勝手に優れる点も特徴の一つです。サイボウズ株式会社の独自調査では、「社内の最年長ユーザーの年齢」という質問に対し、60代が55%、70代以上が29%となり、ベテラン従業員でも扱いやすいことがわかります。

他社のグループウェアと異なるのは、クラウド型とパッケージ型の製品を選び分けられる点です。

クラウド型は導入時の手間や初期費用を抑えられ、パッケージ型はカスタマイズ性が高く、自社独自のセキュリティ要件を組み込める特徴があります。自社の環境に合わせて自由に導入形態を選べるのは、大きなメリットだといえるでしょう。

サイボウズ Officeとの違い

サイボウズ株式会社は、サイボウズ Officeというグループウェアを提供しています。

サイボウズ Garoonとの違いは、ターゲットとする企業の組織規模にあります。

サイボウズ Garoonが中堅・大企業をターゲットとしているのに対し、サイボウズ Officeは中小企業向けの製品です。前者は他機能で複数の部署同士で円滑なコミュニケーションを図れます。後者はシンプルな機能性やユーザーインターフェースが特徴で、スムーズに導入が可能です。

そのほか、両製品で次のような違いがあります。

  サイボウズ Garoon サイボウズ Office
利用料金
※クラウド型
月額800円/ユーザー~ 月額500円/ユーザー~
想定ユーザー数 10~数万人 100人まで
管理機能 大規模組織対応 小・中規模組織向け
拡張性 連携可能なシステムが豊富 主に単体で利用
ポータル 複数作成可能 単一のトップページ
Webデータベース kintone連携によって構築 カスタムアプリで構築
対応言語 日英簡繁 日本語のみ

サイボウズ Garoonに搭載されている主な機能5選

サイボウズ Garoonに搭載されている主な機能は次の通りです。

  1. コミュニケーション機能
  2. 予定管理
  3. イントラネット構築
  4. ワークフロー管理
  5. ユーザー管理

それぞれの特徴について詳しく解説します。

1. コミュニケーション機能

社内の情報共有やメッセージのやり取りを効率化するための機能です。

情報のブラックボックス化を防ぎ、業務の属人化を抑制する効果があります。また、メーラーやチャットツールなどを立ち上げる必要がなくなるため、業務効率化にも寄与します。

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コミュニケーション機能には、次の3つのアプリケーションが含まれています。

  • スペース:スレッドと共有ToDoがセットになった連絡用スペース
  • メッセージ:閲覧管理が可能な社内メール
  • メール:OAuth2.0に対応したセキュアなメーラー

2. 予定管理

スケジュールの一元管理や施設予約が可能な機能です。

カレンダー形式でユーザー全員の予定を可視化できるため、タスク管理の効率化につながるほか、よりスムーズな日程調整が可能です。それぞれのスケジュールには、メモや添付ファイルを設定できます。会議中にもこの情報が利用できるので、ペーパーレス化に効果を発揮します。

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利用可能なアプリケーションは次の通りです。

  • スケジュール:一目で複数人の空き時間を把握できる予定表
  • 施設予約:会議室や社内の備品などの予約管理が可能
  • マルチレポート:チーム内で共同編集や報告書の作成が可能

3. イントラネット構築

簡易的な操作のみでポータルサイトや社内掲示板などを作成できる機能です。

メールやチャットを使って個別のやり取りを進めつつ、同機能を使って全社連絡の仕組みまで構築できます。テンプレートが用意されているため、システム構築にプログラミング知識は不要です。編集時もドラッグ&ドロップの操作で完結します。

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イントラネット構築機能に含まれているアプリケーションは次の通りです。

  • ポータル:テンプレート選択やドラッグ&ドロップで社内ポータルを作成可能
  • 掲示板:閲覧ユーザーの確認や掲示期間の設定が可能な社内掲示板
  • ファイル管理:検索性に優れたクラウドストレージ
  • リンク集:社内システムや自社サイトをまとめて表示

4. ワークフロー管理

申請から承認・決裁までの流れを可視化し、デジタル上で承認業務を完結できる機能です。

承認者の人数が多い、承認フローが複雑に分岐するといった場合でも、柔軟にルートを設定できるのが特徴です。経費精算や出張申請など、稟議が必要なプロセスを簡略化する際に役立ちます。進行状況が一目で把握できるため、確認漏れや遅延の早期発見につながります。

サンプルが用意されているため、初めてワークフロー管理機能を使う方でも安心です。

5. ユーザー管理

日本企業の傾向に合わせて設計された階層型の組織管理機能です。

「システム本部 > 情報システム部門 > サービスデスク」といった形で組織階層を設定し、それぞれにユーザーを自由に招待できます。GUIによるユーザーの追加・変更だけでなく、CSVファイルからの取り込みにも対応しています。組織体制を変更する際は、日時指定で一括設定が可能です。

管理権限ごとに任意のロールを設定できるのも特徴です。ロールまたはユーザー単位で閲覧・編集権限を付与できます。

例えば、派遣社員のみポータルへのアクセスを拒否するといったイメージです。ファイル管理機能で特定のファイルの編集権限を制限するなど、機能ごとに細かく権限を設定できるのもポイントです。

サイボウズ Garoonを導入するメリット3選

サイボウズ Garoonにはメリットとデメリットが存在するため、それぞれを理解したうえで自社との相性を検討することが大切です。まずはサイボウズ Garoonのメリットを解説します。

  • 連携できる外部システムが多いのでDX推進のきっかけとなる
  • サポートが充実しており慣れない方でも安心
  • 情報漏洩のリスクを最小限に抑えられる

連携できる外部システムが多いのでDX推進のきっかけとなる

サイボウズ Garoonと連携できる外部システムは100種類以上にも及びます。kintone(キントーン)やMicrosoft 365、CloudSign(クラウドサイン)などが代表的です。また、連携機能やプラグイン、Web APIなどの連携方法も充実しています。

複数のシステムを連携することで、サイボウズ Garoonそのものの機能を拡張できるほか、データの統合や一元化にもつながります。そのため、DX化の推進剤としてサイボウズ Garoonを導入するのも方法の一つです。

メーカー公式サイトには、連携可能なシステムを探せる検索ページが用意されています。

サポートが充実しており慣れない方でも安心

サイボウズ Garoonは、HDI-Japanによる格付けベンチマーク「対応記録毎/モニタリング評価(電話)」で、最高評価の3つ星を獲得しています。サポート体制の質の高さが評価された形です。

参考:サイボウズ株式会社 「対応記録毎/モニタリング評価(電話)」で三つ星を獲得|HDI-Japan PRESS PELEASE

同社は、導入前・導入後・定着後のそれぞれの段階で幅広いサポートを行っています。

  • 導入前:電話導入相談、オンライン相談、メールサポート、セミナーなど
  • 導入後:テクニカルサポート、教育パートナーの紹介、活用支援ワークショップなど
  • 定着後:ファンミーティング、メールマガジン、Tips紹介など

このような支援を受けながらスムーズな導入や定着化を図れるのがメリットです。

情報漏洩のリスクを最小限に抑えられる

サイボウズ株式会社のクラウドサービスは、すべて共通のクラウド基盤で構築されています。

また、内閣サイバーセキュリティセンターや総務省などが管轄するセキュリティ評価制度、「ISMAP(イスマップ)」の認定を受けています。情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の認証を取得しているのもポイントだといえるでしょう。

具体的なセキュリティ施策には、次のようなものが挙げられます。

  • FISC準拠のデータセンター
  • セキュリティインシデントの専門チーム「Cy-SIRT」の設置
  • 24時間365日の監視体制
  • 東日本・西日本間でのデータパックアップ
  • 脆弱性報奨金制度・脆弱性検証環境提供プログラム

サイボウズ Garoonを導入するデメリット2選

続いては、サイボウズ Garoonのデメリットを紹介します。

  • 機能が多すぎて使いこなせない可能性がある
  • 十分な費用対効果を確保できないこともある

機能が多すぎて使いこなせない可能性がある

サイボウズ Garoonは多機能な点に強みを持ちますが、あまりにも機能が多すぎて、慣れない方には扱いづらい可能性があります。適切な内部統制が取れていないと、かえって組織が混乱し日常業務に支障をきたすこともあるでしょう。

対策としては、オンラインデモや無料トライアルを活用し、事前にしっかりと機能性を検証しておくことです。また、サイボウズ Garoonの利点である、充実したサポートをフル活用するのも効果的です。

十分な費用対効果を確保できないこともある

サイボウズ Garoonは中堅~大企業向けの製品で、一般的なグループウェアよりも機能が充実しています。しかし、企業によっては不要な機能が生まれ、費用対効果が悪化する可能性も考えられるでしょう。

中小企業向けのサイボウズ Officeには、必要な機能がコンパクトにまとまっています。比較・検討段階でこちらの製品も念頭に入れ、費用と機能のバランスを適正に見極めることが重要です。

サイボウズ Garoonの料金プラン

サイボウズ Garoonは、クラウド版とパッケージ版で料金が異なります。以下でそれぞれの詳細な料金体系を解説します。

クラウド版

クラウド版は初期費用が無料で、月額料金のみでサービスを利用できます。利用人数は最低10ユーザーから、それ以降は1ユーザー単位で追加可能です。

クラウド版の料金プランは次の通りです。

契約人数 月間契約時の料金 年間契約時の料金
~300人 845円/ユーザー 9,935円/ユーザー
301~1,000人 800円/ユーザー 9,405円/ユーザー
1,001~3,000人 要問い合わせ
3,001人~

ディスク容量は「5GB×ユーザー数」に設定されています。オプションに契約すると、10GBあたり月額1,000円の加算でディスク容量を増設できます。

また、kintoneと連携する場合はオプション契約が必要です(月額780円/ユーザー~)。

パッケージ版

パッケージ版は、ライセンスを購入してサービスを利用する形式です。新規契約時のライセンス有効期間は1年間で、継続する場合は1~5年の契約期間が選べます。

パッケージ版の料金は次の通りです。

契約人数 ライセンス料
50人 600,000円/50ユーザー
51~249人 11,000円/ユーザー
250~499人 10,000円/ユーザー
500~999人 9,000円/ユーザー
1,000~2,499人 8,000円/ユーザー
2,500~4,999人 7,500円/ユーザー
5,000~9,999人 要問い合わせ
10,000人~

パッケージ版のサイボウズ Officeから乗り換える場合、新規ライセンスよりも30%ほど価格が割安になります。

サイボウズ Garoonの基本的な使い方

ここでは、サイボウズ Garoonの導入から初期設定までの流れを解説します。

  1. サイボウズドットコムストアで製品を購入
  2. サブドメイン・セキュリティの設定
  3. 組織やユーザーの追加

1. サイボウズドットコムストアで製品を購入

サイボウズの公式サイトにアクセスし、画面右上の[無料お試し]をクリックします。

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画面の案内に従って必要情報を登録します。

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メールアドレスとパスワードのログイン情報を設定した後は、「サイボウズドットコムストア」にアクセスし、サイト内へとログインします。そして、契約管理画面にある[購入]のボタンをクリックしましょう。

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「サイボウズ Garoon」を選択し、契約人数や契約期間を決定します。

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後は契約者情報や支払情報を登録し、サイボウズとの契約を交わします。

2. サブドメイン・セキュリティの設定

サイボウズの公式サイトにアクセスし、画面右上の[無料お試し]をクリックします。

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[ドメイン名の変更]の右側にある[変更]をクリックします。

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サブドメインを変更する場合は、[現在のドメイン名]の下に新しいドメイン名を入力します。

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設定が完了すれば、[保存]をクリックしましょう。

また、同じドメイン管理ページで、[セキュリティと認証]にタブを切り替えると、セキュリティ管理の設定を変更できます。

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3. 組織やユーザーの追加

製品購入後は、サイボウズのサービスログインページから、サイボウズ Garoonの管理画面にアクセスします。さらに、管理画面の右上にある設定アイコンをクリックし、[cybozu.com共通管理]を選択します。

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管理画面の左側メニューにある、[ユーザー管理 > 組織/ユーザー]をクリックすると、サイボウズ Garoonへのユーザー招待やグループ設定が可能です。

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新しいユーザーを招待する場合は、[ユーザーの追加]をクリックします。

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追加するユーザーの詳細を設定します。必須項目は表示名とログイン名のみですが、一目でユーザー情報を把握できるよう、任意項目も設定するのがおすすめです。

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Googleサービスを多用するなら「Google Workspace」も選択肢の一つ

グループウェアには、サイボウズ Garoon以外にもさまざまな選択肢があります。普段からよくGoogleサービスを利用する際は、「Google Workspace」を検討するのも一案です。

Google Workspaceは、以下のような幅広いGoogleサービスが利用できるグループウェアです。

  • Gmail(メーラー)
  • Google Calendar(スケジュール管理ツール)
  • Google Meet(Web会議システム)
  • Googleドライブ(クラウドストレージ)
  • Googleスプレッドシート・ドキュメント(表計算・文書管理ツール)
    など

Google Workspaceを活用すると、組織内の従業員を追加して、一元的にロールや権限を設定できます。そのほか、各Googleサービスの有料機能を使えるのも利点です。普段からGoogleサービスを使い慣れている場合は、よりスムーズな定着を図れるでしょう。

自社の事業形態や目的に合わせたグループウェアを選ぼう

サイボウズ Garoonには、社内コミュニケーションを円滑にする多様な機能が搭載されています。権限設定の範囲も柔軟性に優れるため、中堅・大企業が利用するグループウェアとしておすすめです。

一方で、あまりにも機能が多すぎて使いにくさを感じたり、費用対効果が低下したりする可能性も考えられます。このような場合は、利便性の高さに特徴がある「Google Workspace」を検討してみてはいかがでしょうか。

Google Workspaceに搭載されている機能は、すべてGoogleサービスがもとになっているため、使い慣れた従業員も多いはずです。ツールの使いやすさは定着率に直結するため、Google Workspaceなら、よりスムーズに社内へと浸透します。

以下の資料で複数のグループウェアを比較していますので、それぞれの特徴や利点を踏まえ、自社にとって適切な製品を選び分けてください。

Google Workspaceの特徴と他コミュニケーションツール比較

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