2020年から猛威をふるい、人々の生活を大きく変えた、新型コロナウイルス。
その影響で、多くの企業でテレワークが推進されています。
なかには、育児休業から復帰したら、会社の働き方が「原則テレワーク」になっていた、というお父さん・お母さんも。
電算システム 東京オフィスも、職場への出勤者の7割削減を目標とする「原則テレワーク」となってから約1年が経過しました。
今回は、お子さんのいる家庭でのテレワーク事情や、テレワークを支えるワークツールについて、弊社のワーキングマザー/ワーキングファザーのメンバーの声を交えながらお届けします。
従来のワークスタイルでは対応できない時代
電算システム 東京オフィスでは、2020年2月から時差出勤やお客様とのオンライン商談、出張自粛が呼びかけられ、3月からは在宅勤務の取り組み(テレワーク推進)が始まりました。
それから約1年。
お子さんのいるお父さん、お母さんの働き方はどう変わったのでしょうか?
”夫もテレワークになり、家事・育児の負担が半分くらいに。” 女性、営業職、4歳・2歳(2人とも保育園利用) ※アンケートに回答したメンバーの性別、職種、子どもの年齢と状況を記載しています。 |
”家族揃っての朝食・夕食、妻と2人での昼食、子供とのお風呂など、家族との時間が大幅に増えた。” 男性、エンジニア職、5歳(幼稚園) |
家事・育児の偏りが減ったり、家族との時間が増えたり。私生活に変化があったメンバーも多かったようです。
“テレワーク中は学童利用せず家に帰ってくるため、昼間は仕事中に子供のフォロー(おやつ、遊び)を行っている。” 女性、エンジニア職、8歳(小学校・学童保育) |
”4月中旬〜6月末まで保育園が閉園になって、在宅&子供を家で見るという状態になった。夫婦テレワークで、さすがに育児をしながらは無理と判断し、祖父母の家に移って対応した。” 男性、営業職、5歳(保育園) |
新型コロナウイルスの流行により、一時的にお子さんを保育園や学童保育に預けられず、従来のワークスタイルでは対応できなくなったというメンバーもいました。
こういった不測の事態でも、企業が「テレワーク/リモートワーク」や「フレックスタイム制」といった選択肢を用意しておくことが、持続可能な会社経営にも繋がります。
このCOVID-19 下でも、弊社 電算システムが業績を落とすことなく2020年度を終えることができたのも、すでにクラウドサービスを活用し、フレキシブルな働き方の下ごしらえが出来ていたからかもしれません。
テレワークで必要なのはチャット、WEB会議、PC環境
それでは、理想的なテレワーク環境を整えるために必要不可欠なワークツールにはどのようなものがあるのでしょうか。
コミュニケーションツール
”チャット。メンバーと気軽にコミュニケーションがとれる。” 女性、エンジニア職、8歳(小学校・学童保育) |
”Google Chat。スマートフォンでも使えるので、保育園お迎えの数分の時間にも返事ができる。” 女性、営業職、1歳(保育園) |
従来は、会社に行けばメンバーと顔を合わせて一言二言交わすことが気軽にできましたが、テレワークとなるとそれができません。チャットツールがあると、電話やメールよりもかしこまらず、ポップなコミュニケーションもとりやすいので、テレワークには欠かせないようです。
↑ とある日の、実際のチャット。
Google Chatは1対1の会話だけでなく、複数人でのチャットルームも利用できます。チャットルームではそれぞれの話題に対してスレッド表示することができるので、異なるトピックのディスカッションを行うときに便利です。
↑ チャットルームでは話題ごとにスレッド表示にすることができる
“WEB会議(Google Meet)。週次でのチーム定例MTGもMeetで行った。” 女性、エンジニア職、8歳(小学校・学童保育) |
社内限定のミーティングだけでなく、外部ユーザーともWEB会議可能な Google Meet。営業メンバーも、訪問営業からオンライン商談に移行しています。
↑ とある営業メンバーのカレンダー。「Google Meet に参加する」のボタンからすぐにWEB会議にアクセスできる。
“オンラインでランチ会を実施。不足しがちなコミュニケーションをとる機会にした。” 男性、営業職、5歳(保育園) |
コロナ禍では大人数でのランチや飲み会は自粛となりました。ですが、オンラインならOK。
昨年12月には、弊社に常日頃ご協力いただいているパートナー社員の方への感謝を込めて、「パートナー感謝祭」という名前の大規模なオンライン飲み会が行われました。
↑ こちらも Google Meet を使って開催。なんと158名が参加!
“業務遂行には、Google ドライブ(ドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーション)が必須。” 男性、エンジニア職、5歳(幼稚園) |
テレワークでは、ペーパーレスもキーワードのひとつ。弊社では、給与明細もGoogle ドライブで共有されますし、人事評価に利用する目標管理シートも Google スプレッドシートを利用しています。細かな共有設定ができるのも、Google ドライブの強みです。
↑ 実際の目標管理シート。自分と上長(評価を担当する上長のメーリングリスト)のみに共有することで、社内であっても他の社員は見ることができない。
パソコン
”Chromebook。通信環境さえあれば家でもどこでも作業できる。” 女性、エンジニア職、8歳(小学校・学童保育) |
電算システムでは、(全社員ではありませんが)Chromebookを社用PCとして使用しており、インターネットにさえ繋がっていれば、会社のGmail、ドライブデータ、VPNで勤怠システムなどにもアクセスできるようになっています。
↑ このブログも、Chromebook から Google ドキュメントにアクセスして書いています。
ネットワーク環境、部屋の環境
”クラウド上の開発環境。これがないと自宅で作業できない。” 女性、エンジニア職、8歳(小学校・学童保育) ”安定した回線、個室。” 男性、営業職、5歳(保育園) |
電算システムは Google Workspace を利用しているため、自宅でも安定したネットワーク環境は必須!
なかには、自宅でのオンラインミーティングで他の生活音を拾わないよう、ヘッドセットを購入したというメンバーも。
お子さんのいる家庭では、生活感ありありの部屋の映り込みなども気になります・・・。
ちなみに、Google Meet にはタイプ音や生活音などをシャットアウトする「ノイズキャンセリング機能」が搭載されています。(※Google Workspace Enterprise Plus 、G Suite Enterprise for Education エディションのみ)これは個人的な体感ですが、ミーティング参加者の家にあるロボット掃除機の動作音も気にならなくなりました。
↑ Google Meet の「設定」からノイズキャンセルをONできます。
また、最近は「背景ぼかし」「背景を変更」の機能もリリースされました。
これで、気になる映り込みも防止できます。
↑ Google Meet 自分の背景を変更
育休復帰メンバーはデータ検索や Meet 録画データを活用
冒頭でお伝えしたように、弊社のなかには、コロナ禍で育児休業から復帰したメンバーもいました。育休前は出社してオフィスで働くという従来のワークスタイルでしたが、復帰後は原則テレワークの働き方となりました。
復帰後の働き方は?
それでは、育休期間中の仕事の情報はどのようにキャッチアップしていたのか?実際に育休復帰したメンバーに聞いてみました。
”大体はデータで必要なものが残っているので、メールやドライブを検索して見つけていました。その上で不明点があれば確認したりしました。” 女性、営業職、1歳(保育園) |
Google Workspaceでは、大量のメールやドライブデータがあっても、検索スピードが早く、必要な情報に素早くアクセスすることができます。なので、「あれどこだっけ?」「あの製品の紹介資料、誰か作ってなかったかな?」と思ったときに、誰かに聞く前に検索すると、お目当てのものにありつけることが多くあります。
↑ Cloud Searchならメール、ドライブ、サイト、カレンダーのデータを横断して検索結果を出してくれます。
“休んでいる間のWEBセミナーや勉強会の録画をみて、商品知識を学んだりもしました。” 女性、事務職、2歳(保育園) |
また、弊社ではGoogle Meetを活用したオンライン勉強会も多く実施しており、そのときの録画データはいつでも見ることが出来ます。
↑ Meet の録画データは Google ドライブに格納され、いつでもどこでも、どの端末※からでも見ることが出来ます(※ PC,タブレット、スマートフォン)
↑ 録画データはスプレッドシートでリンクが共有されています。
Google Workspaceを導入していれば、新たにアプリやサービスを導入せずにオンライン勉強会やオンライン研修を行うことができるので、余計な費用がかからずおすすめです。
1日の流れ
それでは、テレワークで働くお母さんの1日はどのようなスケジュールになるのでしょうか?
今回は、保育園に通うお子さん(1歳)をお持ちの、営業職のお母さんに聞いてみました。
テレワークの日 | |
7:00 | 起床(子どもの起きる時間に合わせて) 遊ぶ、朝食 |
7:30 | 保育園の準備、前日に回した洗濯物や洗い物の片付け |
8:00 | 子どもを保育園に送る(夫) |
8:30 | 身支度を行い買い物、家事など 仕事が残っている場合はこのくらいから業務開始することも。 |
9:30 | AM テレワーク 午前中はオンラインミーティングが中心 30分のミーティングが3〜4本あることも。 |
12:00 | 昼休憩 昼食を取りつつ夕飯の支度、翌日の夫用の弁当の仕込み |
13:00 | PM テレワーク 仕事 午後も半分くらいはオンラインミーティング |
17:50 | テレワーク終了 仕事を切り上げ、子どものお迎えに。 |
18:00 | 帰宅 |
18:30 | 夕食 |
19:00 | 風呂 |
19:30 | 子どもと遊ぶ |
21:00 | 子ども就寝 自分の時間 たまに残業 |
22:30 | 夫が帰宅するので夕食の準備 |
24:00 | 就寝 |
出社となると、ここに往復2時間弱の通勤時間がプラスされるそうです。通勤時間がなくなるだけでも、身体的・精神的にゆとりが持てますよね。テレワークは、育児休業から復帰するお母さんに嬉しい取り組みとなっているようです。
テレワークと出社勤務のハイブリッドワークスタイルが理想!
テレワークのメリットは様々なシーンで語られていますが、なかにはデメリットに感じる場合もあるようです。
”テレワークは便利で、服装や通勤とか楽な部分もあるが、自分はテレワークだと、集中が途切れる事が多いので、仕事としてのパフォーマンスは落ちていると感じている。” 男性、エンジニア職、11歳・9歳・8歳(3人とも小学校) |
“オンオフの切替が曖昧になっているため、そこは自身でコントロールするしかなくそこが今後の課題。” 女性、エンジニア職、8歳(小学校・学童保育) |
”会社でいろんな人と他愛もない話をできない寂しさはある。” 女性、事務職、2歳(保育園) |
もちろん、テレワークは私たちに恩恵をもたらしてくれることも多くあります。
”通勤がないことのストレスが解消されたのは非常に大きい。そして思ったより仕事が支障なく進められることが分かった。” “子どもが学校から家に帰ってきて「おかえり」と言える環境ができたのは非常にありがたい。” |
”通勤がない分、心にもゆとりが持て、通勤にあてていた時間を家事に回したり、子どもとの時間にもあてることができているので、子育てママとしてはありがたい。” 女性、事務職、2歳(保育園) |
テレワークのメリット、従来の出社するワークスタイルのメリット。どちらも享受できれば、社員のワークライフバランスはより良いものに保てるのではないでしょうか。
ニューノーマル時代にふさわしい「どんな人でも働きやすい環境」とは?
新型コロナウイルスの流行前と、流行後では大きく世界が一変しました。
これをきっかけに、働き方の常識も大きな変化を遂げ、ニューノーマル時代に突入します。
いまは新型コロナウイルスの流行を抑えるためのテレワーク施策かもしれません。しかしそれは未来、さまざまな理由で会社に来られない人でも働ける環境づくりとして活かせるはずです。
子育てをする人、家族の介護をする人、都心を離れて移住する人・・・。
そんな人たちが、それをきっかけに退職しなくても済むよう、企業はテレワーク環境を整備し、ニューノーマルな働き方を実現するための準備をする必要があるのです。
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