2020年4月29日、Google が企業向けグループウェア Google Workspace(旧 G Suite)の新しいプランとなる、「Google Workspace Essentials」を発表しました。本サービスは企業向けであるものの、既存サービスの「Basic」「Business」「Enterprise」のようにドメイン登録する必要がなく、Google Meet、Googleドライブ、ドキュメント、スプレッドシート 、スライド、フォーム、サイト、Keep の機能が利用できます。
また、Google Workspace Essentials は2020年9月30日までは無料でご利用頂くことができます。その為、COVID-19の影響でテレワークを導入した多くの企業様にオンライン会議用ツールとして検討/検証をして頂いております。
本稿では、Google Workspace Essentials のプランや機能についてお伝えさせて頂きます。
Google Workspace Essentials のプラン
Google Workspace Essentials のプランは2つあり、「Google Workspace Essentials」(1user/年間¥12,240)と「旧 G Suite Enterprise Essentials」(1user/年間¥24,480)があります。既存 Google Workspace(旧 G Suite) サービスも含めて価格の小さい順から並べると以下のようになります。
旧 G Suite Basic < Google Workspace Essentials < 旧 G Suite Business < 旧 G Suite Enterprise Essentials < 旧 G Suite Enterprise
既存 Google Workspace(旧 G Suite) サービスの価格は本サイトにも掲載されておりますので、ご興味ございましたらご覧になって頂ければと思います。
・「参考」
Google Workspace Essentials の機能
まず、Google Workspace Essentials の機能をご紹介致します。
① Google Workspace Essentials 機能
・Google Meet(オンライン会議と音声会議)
- 最大150名が参加可能な会議の開催
- Outlook の予定表から会議のスケジュール作成と参加が可能
・Google ドライブ(ストレージとファイル共有)
- 100GB/1人あたり
- ドキュメント
- スプレッドシート
- スライド
- フォーム
- サイト
- Keep
・セキュリティと管理機能
大きくは、オンライン会議とクラウド共有ストレージですね。つまり、メールやカレンダー、チャット機能は既存のサービスを利用しつつ、オンラインの打ち合わせをセキュアな環境で実現できるということになります。
テレワークが浸透し、オンライン会議のセキュリティを心配する声がありますが、Google Meet はプライバシー保護やコンプライアンス、データの暗号化、不正使用対策などを取っており、安心安全にご利用頂くことが出来ます。
ヘルプページに詳細が載っていますので、是非ご参考にしてみて下さい。
・「参考」
次に、旧 G Suite Enterprise Essentials の機能をご紹介します。Google Workspace Essentials の機能はカバーしておりますので、追加分のみご紹介します。
② 旧 G Suite Enterprise Essentials機能
・Google Meet(オンライン会議と音声会議)
- 参加人数が150名から250名にアップグレード
- 会議の録画が可能
- ライブストリーミング配信が可能(ドメイン内で最大 10 万人までの視聴者に対して会議配信)
・Google ドライブ(ストレージとファイル共有)
- 1TB/1人あたりにアップグレード
・セキュリティと管理機能
- Google Vault や管理コンソールの機能の強化
Google Workspace Essentials と同じように大きな機能はオンライン会議とクラウド共有ストレージですね。しかし、会議参加人数や録画、ストリーミング配信機能などアップグレードされています。
弊社でも150名を越える会議や録画機能はよく利用しています。例えば、朝礼や事業部全体のキックオフなど、大人数の会議では150名以上になることがありますが、問題なく会議を行えています。
また、録画機能は多用しています。一つはウェビナーの録画です。振り返りの為、視聴出来なかった内部関係者の為に録画しています。他には営業向け、技術向けの社内勉強会を Google Meet で行っていますが、これを録画しておくことによって教育ツールが充実出来ています。今年の新入社員は入社後すぐに在宅勤務となりましたが、録画された勉強会の動画を視聴してもらい、学んでいただきました。
Google Workspace Essentials のおすすめアプリケーション
Google Workspace Essentials のアプリケーションはアップデートが進んでおり、テレワークの際にはますます便利にご活用いただくことが可能となっています。今回は、ユーザ様からのご要望が高かった3つの機能についてご紹介します。
・タイル表示機能
- Google Meet のタイル表示レイアウトで、参加者を 16 人まで同時に閲覧可能になります。
・高品質の動画と音声を固定表示
- Google Meet のオンライン通話で高品質の音声付き動画を共有できるようになりました。これを行うには、Chrome のタブを固定表示する新機能を使用します。この機能を使って動画コンテンツを再生すれば、共有された動画と音声を会議参加者全員が視聴でき、動画、GIF、アニメーション、その他のメディアを会議で快適に共有できるようになります。またタブの固定表示、別のタブへの切り替えもとても簡単になりました。
・ローライトモード
- モバイル デバイスで Google Meet のローライトモードを使用して、場所を問わずに快適なオンライン会議を実施可能になります。明るさが不十分な場合にも Google Meet を快適にご利用いただけるように、動画が自動補正されるようになりました。これにより、暗めの場所から Android や iOS デバイスを使ってオンライン通話を行うときでも、相手に自分の姿をはっきりと表示できます。
Google Workspace Essentials は2020年9月30日まで無償提供
冒頭でもお伝えさせて頂きましたが、Google Workspace Essentials は Google からの特別なオファーで、2020年9月30日まで無償でご利用いただけます。しかも、短期間で環境の発行が出来て、別途費用は不要です。ご興味がございましたら無償期間中に是非ご利用頂けますと幸いです。
9月30日以降は有償サービスが開始され、組織内のアクティブユーザ数に応じた料金が発生致します。Google のヘルプページにも記載がございますのでご参考にしてみて下さい。
・「参考」
Google Workspace Essentials についてまとめたebookがございますので宜しければダウンロードしてみて頂ければ幸いです。
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